千秋

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『無色の世界』

無機質な箱の中、長い時間天井をみつめている。
閉鎖的な空間は、色彩のない無色の世界を痛いほど感じさせていた。

分厚いガラス窓の外の景色が移りゆく度に、世界から取り残されていくような空虚感さえ思わせる。

やがて、消灯時間が来る頃だ。
明日も心の闇と向き合うだろう‥


4/18/2024, 3:46:51 PM