澄んだ瞳』の作文集

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澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/30/2023, 11:22:57 AM

テーマ:澄んだ瞳 #259

澄んだ瞳で見つめられた。
いや、正確には僕を見ていたのかわからない。
でも美女が見ていたんだ。
体育の授業の時間、
不意に校舎を見たら視線があった。
こんな浮かない俺だけど見ている人がいた。
それも美女。
2階……ということは、同い年か?
同級でこんなに綺麗な子がいるなんて……。

「ねぇ、貴方。さっきの……」
昼休み面倒くさい図書館の
当番の日だということを思い出し、
カウンターで頬杖をつき、
さっき見た美女のことを思い出してぼーっとしていると
聞こえてきた凛とした声。
俺が声のする方を見るとそこには、
あの澄んだ目をした美女がいた。

7/30/2023, 11:21:02 AM

『澄んだ瞳』

穢れを知らない澄んだ瞳が
何か責めるように
こちらを見つめる

心臓の鼓動は聞こえない
痩せ細った身体も動かない

いったい いつから
ここに置き去りにされていたのか

わずか
数年 数ヶ月 数週間 数日 数時間
この世に産まれた
記憶も記録さえもないまま

誰にも気づかれず
小さな命の灯火は
静かに終わりを迎えていた

7/30/2023, 11:18:25 AM

自分で選びたかったのさ。リュートを背負った青年は杖をくるりと回した。不便だろ、と問うと、まあね――と彼は椅子に収まり、水出しはありますか、とウェイターに訊いて、数度のやり取りの末にじゃあそれで、と話を締めた。
 だからって自分で潰すことはないだろう、と言うと、そうだったかもね、となんてことのないように彼は応えた。ただ、おかげでつまらないことを訊かれないし、好き勝手言ってもあんまり怒られないよ、今は昔より歩きやすいしね、と続けた。それにしたって、と思う。あまりにつり合わないじゃないか。
 まあ観念的というか、得手勝手な言い草だろ、澄みきった瞳って。だから潰したのさ、俺は。それにさ。そう言って彼はサングラスを外す。初めて見たわけじゃないけど、やっぱり怖い。
 ――本当は見える、って言ったら君はどうする?

7/30/2023, 11:16:47 AM

「指令だ…行くぞ」
「了解」

俺たちは殺し屋と呼ばれる職に就いている
ほぼ毎晩依頼が入り、依頼のあった人を殺すのが
俺たちの仕事だ

「今日は誰だ?」
「…幼い子供さ」

…胸糞悪ぃ。しかも依頼は親からときた
依頼の通りに動くしかない俺たちだが
殺しが好きなやつはいない
心が荒んで辞めていく奴もいる

「…はぁ」
「…やりたくねぇな」

今日は特に気が乗らない
これまでも子供を殺すよう依頼されることはあった
みんな殺したい訳では無い…人の心はあるのだから
だが依頼が来てしまえばやるしかない
疑うことも知らない幼い子供を殺すのは些か胸が痛む

「…あそこだ」
「子供は…あの部屋か?」

依頼の場所に着いた俺たちはターゲットを探す
親は出かけているのだろうか
ぽつりと明かりのついた部屋がひとつ
近づいてみて驚くと同時に、俺たちは顔を歪めた
子供はベランダにいた
……ボロボロの服を着て、やせ細った状態で…

「…こんな依頼出してくるような親だ
まともな奴なわけねぇよな」
「…あぁ…そうだな」

長くペアを組んできた相棒だが
こんな顔は見た事がない
俺たちは殺す前にターゲットと対話する
無意味なことかもしれないが欠かしたことは無かった

「…よう、チビ」
「…お兄ちゃんたち、だぁれ?」
「…狐と、狼だ」
「どうぶつさんなの?どうしてここにきたの?」
「お前を見つけたからさ」
「ぼくを…?へんなお兄ちゃん」

隅で膝を抱えて小さくなっていた子供は
俺たちが姿を現すとびっくりしたように立ち上がった
まだ5歳ほどだろうか
話すのが久しぶりなのか少し声が掠れている

「へんだけど、うれしいなぁ。
ぼく、ずっとだれかとおはなししたかったの」
「…親は、話してくれねぇのか」
「…ママはね…ぼくが、いいこじゃなかったから、
ぼくのこと、きらいなの…
ぼくのせいで、ママはいつもおこってるの」
「…そうか」

普通は親に虐待されている子供は
目にあまり光がない
なのにコイツは自分のせいだと疑っていないせいか
澄んだ綺麗な瞳をもっていた
俺は、コイツに引き金を引くことが出来るのだろうか

「だけどね、きょうはすこしだけにこにこしてた!
いつもはなにもいってくれないけど、きょうはバイバイってあいさつしてくれたの!」

…あぁ、きっとその「バイバイ」は
お前の言う挨拶なんかじゃない
永遠にサヨナラをする
二度と会う事の無いお前への、別れの言葉だ

「…どうしたの?お兄ちゃん
どこかいたいの、?」
「…痛くはねぇよ」
「…じゃあ、どうしてないてるの?」
「……」

お前が、あまりにも澄んだ瞳をしてるから
やるせない
俺たちはやるしかないのに
相棒も顔を逸らして泣いていた
きっともう俺たちではコイツを殺せない

「…なぁ、チビ」
「俺たちと一緒に来るか」
「…お兄ちゃんたちと…?」
「あぁ」
「………」

もう、辞めよう
真っ当に生きたい
コイツを生かしてやりたい
コイツが俺たちを選んでくれればの話だが

「…………く……」
「…いく………いきたい」
「いっしょに、つれてって……!」
「…!」

気づけばコイツも泣いていた
やはり限界だったのだろう
俺たちにしがみついて必死に声を殺しながら
ぼろぼろ涙を流していた

「…行くぞ」
「しっかり捕まれよ」
「…ゔん…!」

首に回された手は、暖かかった

2人の男と1人の小さな子供は
そのまま夜の闇に消えていった

7/30/2023, 11:12:15 AM

澄んだ瞳には
全てを見透かされそうな気がする

瞳はなにも語らず
ただ見つめ返すだけなのに

水面を覗き込むように
自分がそのまま映し出されるからか

人からどう見られるか
人に見透かされるのがこわいのではない

ありのままの自分を直視することに
自分自身の姿にヒヤリとざわつくんだ



#180

「澄んだ瞳」

7/30/2023, 11:08:37 AM

「澄んだ瞳」

汚れをしらない君よ、
どうか私が死ぬ時に
貴方のその美しい澄んだ瞳を見て息を止めたいんだ

最後に見るのは
好いとうあなたと、澄んだ瞳
鼓動の消えた私の抜け殻を感じ、
私のために大粒の美しい涙の雨を
貴方が降らせてくれますように


そうやって今日も手を合わせ祈るんだ。

7/30/2023, 11:06:31 AM

まっすぐと言うか、なんと言うか。
一体どこを見ているんだろうかと不思議になるし、気にもなる。
真面目で、不真面目で、厳しいくせに、甘くて。
本当に、中間者と言う表現が合いそうな人で。

それも、たぶん、違うんだろうなぁ。

あの人はただ、正直なだけなんだろう。

どこまでも”澄んだ瞳”に映るセカイは。

きっと僕らとは、違うのかもしれない。




澄んだ瞳

7/30/2023, 11:02:49 AM

澄んだ瞳

綺麗で繊細なあなたの
澄んだ瞳で見つめられると…

胸の鼓動が早くなるの…

ときめいて…

7/30/2023, 11:01:46 AM

澄んだ瞳に映ったのは醜い私の顔でした。
それでも愛してくれるあなたが大好き

7/30/2023, 11:01:40 AM

「澄んだ瞳」

 子ども達の瞳を見ると、きらきらと輝いていて美しい。私達は、いつから子どもの様な澄んだ瞳を失ってしまうのだろう。大人になると、子どもの様な好奇心は徐々に失われて、物の見え方が、見たまま感じたままになっていく様に感じる。
 冲方丁の『天地明察』を読んだ時、主人公の渋沢春海(1639年〜1715年)が、暦の完成に苦悩しながら、月の軌道が楕円であることに気がつく。いまならケプラーの法則があるので難しいことではないけれど、考えてみて欲しい。江戸時代である。鎖国しているので海外から入ってくる天文の知識も限られている。このくだりで、体が震えるほどの感動を覚えた。
 おそらく渋沢春海の澄んだ瞳は美しく輝いていたであろう。満月が、スーパームーンであったり、小さい月であったりするのは楕円軌道だからだ。満月を見上げる時、渋沢春海のことをふと思い出すことがある。
 何かを見るときは、見えるままでなく、心の目で捉える必要がある。そのものの中に思いもしない何かが在る時がある。より深く考えることで、真理への入り口が隠されているかもしれない。
 そして、子どもの頃の澄んだ瞳が、年齢を重ねても美しく澄んだままでいられる様に、好奇心を失わないでいて欲しい。この世界はあなたと共に無限に広がっているのだから。

7/30/2023, 11:00:51 AM

澄んだ瞳に映る私が気持ち悪くて、自分だというのに何故か胃から酸っぱいものが上がってくるほどに気持ち悪くて耐えられなかった。貴方の瞳に映るのは嬉しかったけれどその私が大嫌い。

7/30/2023, 10:55:58 AM

~澄んだ瞳~


はたして猫の目は澄みきっていたのか


その横顔からわかる

まるでガラス玉のような目が

あまりにきれいで

見とれてしまうのでした

7/30/2023, 10:55:09 AM

「アキラです。」
よく間違えられるんです。
1976年7月から人名としてつけられるようになった漢字で、僕の名前。『瞳』

まず、読み間違えられる事は確実。
書類だけだと性別の男性の所にグルグル太く印をつけていないと女性だと思われる。

今の時代の子供にキラキラネームが多いみたいだけど、僕はその先駆者だと思う。名前付けたのは親だけど。
おじさんと呼ばれる年齢になってもこの名前。
おじいさんになってもこの名前。
苦労が多いでしょうと思われがちだが、意外にも役に立っている。僕の場合は。

職業が、小学校教諭。
僕の目の前にはかわいい童たちが澄んだ瞳をむけてくれている。
中には、ヤンチャな子や、おとなしすぎちゃう子。
モンスターペアレントな親を持つ子。
裕福な家の子。施設の子。
子供達の背景は色々あるけど、教室の中ではみんな平等に。
僕は色眼鏡で子供達を見ないようにと気をつける。
もちろん変わった名前の子も読みやすい名前の子も。
子供の名前は親からの一方的な贈り物。

親からつけられた名前には並々ならぬ願いや由来もあるけれど、自分の名前になったからには自分なりに納得できる解釈に変えちゃっていいんじゃないかと思ってる。

だから、僕の『瞳』って名前はいつまでも、この目の前の澄んだ瞳を濁らせないように手助けするための名前なんだと思っている。

7/30/2023, 10:55:02 AM

君の澄んだ瞳はいつも美しく輝いてる。きれいな心をもっているからそんな澄んだ瞳をもっていて、君の瞳に映るものはキラキラ輝いているのかな。どうすればその瞳を守れるかな。美しいものだけをみせようか、明るい話をたくさんしようか、楽しい場所へつれていこうか。そんなこと私にできるかな。不安なことも辛いことも私にまかせて。汚れたものを見ないで。
そんな顔しないで。
"大丈夫、君の瞳に映る私は美しい"
私は君の瞳越しに美しさを感じるんだ。

      2023/7/30 テーマ「澄んだ瞳」

" "のところの意味
①「私」を心配する「君」を安心させたい
②「君」の瞳に「私」が美しく映れているか確認
③汚れを背負う自分を安心させたい

7/30/2023, 10:54:46 AM

洗面所で手を洗った時
何気なく見た鏡
まじまじと見る自分の顔

あれ、私こんなだったっけ?
こんな顔つきだった?
というか、、私の後ろにあるのは何だ?
振り返っても、もちろん何もない

もう一度鏡の中を見る
一歩引いて全体を見てみようとする
ほんとのところ、怖くて足は震えそう
だけど、すました顔して立っている

鏡の中に見えるのは

古い子供服、流行遅れの若者の服の塊
シェパードの子犬のぼやけた姿
父のカメラと黒い革のカメラケース
色褪せた大量の文庫本、ぬいぐるみ
何百本も絡まり合った点滴のチューブ
古い靴が詰まったビニール袋
破れたエプロン
子どもが作った数々の古い工作
あらゆる酒の空瓶、空き缶
使い古された化粧品の残骸
スクラップされてきれいに立方体に整型された見覚えのある自転車たち

ぼんやりと、でも生々しく浮かぶこれらの影で、鏡に映る私の背後はギッシリ埋め尽くされていた

私は身震いしながら目を閉じた

自問自答
Q.あなたこのまま行きたい?
A.行きたくない。こんなの背負ってたなんて知らなかった。
Q.全部切り離して別の線路に乗り換える?
A.乗り換える!今すぐ!

目を閉じたまま、乗っている車両を切り離したあと外に出て、イメージの中の線路の分岐器を切り替えた
ガシャン!
ゆっくり目を開ける…

背後のものたちはすっかり消えていた
暮れかけた西陽がちょうど目に差し込んで、思わず目を細めた
鏡に映っているのは
白い壁
棚の中の白いタオル
化粧品の瓶
掛け時計
それから
見覚えのある人
懐かしい瞳

やあ久しぶり
ここから楽しくやっていきましょう

7/30/2023, 10:53:57 AM

"澄んだ瞳"

お互いが休日の今日、2人で近くの水族館に来て少し見て回った後、水族館に常設されているカフェで一休みしていた。アイスコーヒーを口にしながら大我を見る。大我もアイスコーヒーを飲んでいて、自分とほぼ同じタイミングでグラスをテーブルに置く。
ふと大我の目を見る。大我の目は大きくどの角度から見ても光が宿っていてキラキラと瞬いていて、その奥の瞳も澄んでいて、瞳からも「何事も見逃さない」という強い意志の光を放っている。まるで光を一心に浴び吸い込んで、自身の美しさに揺らがず輝く宝石の様。そんな目で射抜かれると、あまりの輝きに見蕩れるのと同時に全てを見通してしまいそうな澄んだ瞳の眼光に物理的に目を逸らす事が出来ない。
そんな目を持った本人は今、透き通った淡い青色の光を宿した穏やかな目で、セットで頼んだティラミスを上品にフォークで切って掬い、口に運んで咀嚼している。
「…んだよ、人の顔ジロジロ見て。俺の顔に何か付いてんのか?」
こちらの視線に気付いて、目をこちらに向けてきた。恥ずかしそうに細められた目の奥の瞳は抗議の色を放っていた。
「いや、…美味しいか?」
「はぐらかそうとしやがって。…まぁ、悪かねぇよ。テメェが勧めてきたとこだし。」
「そうか。」
そういうと再びアイスコーヒーを啜り、再びフォークを手に持ってティラミスを頬張る。その瞳は「美味しい」と語っていた。彼の瞳の唯一の欠点と言えば、澄んでいるが故に口にせずとも目をよく見れば感情がある程度分かってしまう事。
──全く、いつになっても素直じゃないな。
そう思いながら、自身もセットで頼んだティラミスを頬張った。

7/30/2023, 10:53:34 AM

噂話が好きなお姉様方に囲まれると、段々と自分自身も濁ってくるような気がする。
人の人生を面白おかしく揶揄できるような権利を、果たしてこの人たちは持ち合わせているのだろうか。
そんなことを思いながら笑って話を合わせる自分だって、結局そのような権利は持っていないのだが。

ふと、件の同僚と会話をする機会があった。
知的で、周りへの気遣いを忘れない人。
陰でコソコソと歪んだ笑みを浮かべている先輩方よりも、よっぽど人間ができていると思う。
話の隙間にそっと相手の目を見やると、澄んだ瞳がそこにあった。
臆病で卑怯な自分を見透かしているような、けれどもそんな自分すら受け入れてくれるような瞳。

あぁ、わたしもあなたのような人間になりたかったな。
そう思いながら、今日も同じように顔を歪ませる。

7/30/2023, 10:52:53 AM

書く習慣/117日目。

「 澄んだ瞳 」…



オタちゃん「ウホ…五条だ!」
オタクくん「撮りに行くです!」
お友「行くでござる」

私「ござる?!…まぁいいや」


オタちゃん「すみません、写真いいですか?」

五条(コスプレ)「いいよ〜」

オタクくん「僕も僕も」

お友「拙者もお願いでヤンス」

私「ヤンス?!……はぁ…
本当に大丈夫かなぁ…」

五条(コスプレ) 「大丈夫…僕、最強だから」

私「撮るぞ〜、ハイ↑(DIO)チルノ…」

全員「え?」

〈カシャ〉っと写真を撮る📸

オタクくん「あの、目隠しも外せますか?」

五条(コスプレ) 「いいよ」

3人は、澄んだ瞳を…

……この後…我々は多分、

 五条 違いをしていた。

五条勝(コスプレ)「ヘェア」

3人の澄んだ瞳は消えた…

オタクくん「特級呪物だ…」

お友「うわァァ…無為転変だ」

オタちゃん「獄門彊で封印しなくてわ…」

私「五条 勝 やないかい」

五条勝(コスプレ)「なんで分かるんだよ」
(頭のカツラを外しながら)

私「・・・」

五条勝(コスプレ)「M・ゴジョーもあるよ」


この後、何やかんや盛り上がったとさ…
(私以外な)


・・・人ゴミ多い所苦手。

澄んだ瞳か、
汚れや邪念がない…そんな目の表現…

ふむ…確かお願い事にそんな目をして
キラキラってする描写あったな…


( ✨ω✨ )ほら、澄んだ瞳だよ
こんな純粋(仮)な私に、100$を…

( ^ω^)何?100$は高いし無理って?

(円)より$(ドル)の方がそりゃ高いからね…

澄んだ瞳…目の色が青とか綺麗な色で産まれてみたいかもな〜…

一重で目ちっさく糸目だけど…(泣)。


では、また明日…

 君の瞳はとても澄んでいて美しい
 まるで…サラマンダー (♪) の様だ。

7/30/2023, 10:50:20 AM

「澄んだ瞳と聞いて、君は何を思う。」
教授が僕にそう問いかけた。

「人の瞳でしょうか。何かを頑張った人とか、慈愛の視線を思いつきました。」

「…そうだったな。」

教授は物静かで、少し会話が歪な人だったから話はそこで途切れてしまった。僕には教授の質問の意図が読めなかったけど、きっと凡人にはわからない何かを深く考えているのだろう、そんなことは察せた。


次の日も僕は研究室へと向かった。
「頼まれていた資料、ここにおいておきますね。」

「……」

カタカタとキーボードを打つ音がする。
昼過ぎ、閉めているはずの窓から春の妙な暖かさがこちらを覗き見をしている。少しうざったい。

「教授、もう一年になりますね。」







僕が死んでから。







教授は生物の細胞研究の最先端の研究をしている人だった。

僕はその助手として努めながら自身の研究も進めるという、学生ならではの忙がしさをその身で感じつつ、日々を過ごしていた。

僕の研究は教授の研究とは正反対で真っ向から対立するような意見の証明だった。世間一般に広く認められた教授の論理を覆そうとする異端児の僕にも手を伸ばして不器用ながら支えてくれたのは他ならない、教授だった。

「君の研究が証明され、世に出れば今以上にたくさんの人が救われるだろう。」

そういい、自分の人脈をこれでもかとふんだんに使って支援してくれる人を探してくれた。


教授のおかけでようやく研究が軌道に乗ってきたとき、俺は刺された。

犯人は同じ研究室にいた奴だった。
友人だった。忙しい研究の合間に飲みに行ったり、互いの研究内容に指摘し合ったり、夜ふかししながらビール片手に論文を読み明かした夜もあった。次の日は教授の授業サポートなのに、結局一睡もせずに遅刻しそうになりながら会場に走った。教授は不愉快そうに片眉を上げていつもの無表情に戻ったあと、ため息を付いた。どうやらお咎めはないようだ。




ふと現実に戻された。



お前はたまに変に怯えた顔をする。
その瞳は何を見つめているかわからないほどに濁っていた。

「…死んで、幽霊になって。
 それでもお前は…なんで笑うんだ。」

「幽霊は驚かすものじゃないのか?」

「いや、違う。違うよ。違うんだ。本当にすまなかった……殺すつもりはなかったんだ…ごめんな…ごめんなさい。」










「またか。そんなに思い詰めるのならばやらなければいいことを。」

そう言い、警官の服装をした男がこちらに近づいてくる。






一瞬誰のかわからなかった。

警官バッチには澄んだ瞳をした気弱そうな男がこちらを見つめていた。

7/30/2023, 10:49:40 AM

■澄んだ瞳
それは貴方の生き様を映す鏡。誠実に、手抜かりなく、惜しみなく。そして、子どものような好奇心のひとさじと。
そんな瞳に、いつだって一瞬で心を持っていかれてる。

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