星が溢れる』の作文集

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星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/16/2024, 6:56:47 AM

星が溢れる


キッチンからバターの香りが流れてくる。
カシャカシャと軽い音をたててアルミ箔と針金で作られた簡易なフライパンを振っているのは始源の神だ。
姿は見えない。神は高次の存在なので我々が認識すると発狂して死んでしまう。
ポン!ポポポン!
フライパンの中で爆発が始まった。
ポポポポポポポン!ポポポポポポポポポ
爆発音は単発から連鎖的になりフライパンを覆うアルミ箔はどんどん膨らんでいく。
信じられないくらい膨張し風船のようになったそれに切れ目を入れると、香ばしい香りがして中から星が溢れ出した。
輝きで部屋が明るく照らし出される。
「たくさんできてしまうのでご一緒にいかが」
ということでこれを作るときは時々呼んでくれる。
大盛りの星に塩を振って、私は珍しい青い色をした星を口に放り込んだ。

3/16/2024, 6:50:09 AM

毎日は、小さな波乱に満ちている。
人との関わりの中で心が千々に乱れていく。

叫び出すほどの怒りや苦痛でなくとも、心の小さなささくれに、それは引っかかる。

日々にだんだん新鮮さがなくなり、毎日がなんだか繰り返しで、色褪せていくような気がしている。


時計を見ると、もう午後二時を回っていた。

小学二年生になる娘の帰りが、予定よりどう見ても毎日遅いので、今日はこっそり迎えにいくつもりだ。
大人の足では十五分ほどの距離なのに、なぜか一時間くらいかかる。

車のエンジンをかけて、運転席に滑り込む。春先の道には、まだところどころ残雪が見える。

運転していると、下校してゆく娘に行き逢った。こんな時間になっても、まだ学校のそばを歩いている。

私はふと、車を停めて、娘のことを観察することにした。

娘は、まず道にしゃがみこみ、何かをしげしげと覗き込んだ。

それから手を伸ばし、まだ溶けきらない歩道の雪に手をのせる。
それから、なにか鼻唄を楽しそうにうたいながら、指でひとつひとつ、雪の上にあとをつけてゆく。

その点が七つほどになったころ、私は車を発進させた。娘に声はかけなかった。


そして思う。

こんなふうに歩いてゆくとしたら、それはなんて、色鮮やかな時間だろう。

私にとっては、いかに早く目的地に着けるかと、時間をはかるだけの距離だ。
あたたかくなった、くらいは感じるかもしれない。でも、歩道の雪はただの薄汚れた白だ。

娘には、何色に映っているんだろう。

道に、なにを見つけたのだろう。

指に感じた冬の残りは、どんな感触だったろう。

昔は私だって、冬の朝、氷った水溜まりをいちいち割りながら登校して、遅刻したのだ。

バックミラーに映る自分の顔を見やった。
いつのまに、こんな冷めた表情をするようになったんだろう。

私はおとなになったのだ。

日々はもっと大変な、手のかかる出来事でいっぱいだ。心配事もつきない。
私は、忙しいのだから、仕方ない。

でも。

仕方ないと思うことは、幸せなんだろうか。

微かな疑問が心に湧いた。


***


夕食の時間、娘を呼びにいくと、なにやらざらざらとした音がする。

後ろからこっそりのぞいてみると、晩酌に使うぐい呑みに、娘が金平糖を袋からざぁーっと流し込んでいた。

机の上は、こぼれ落ちた金平糖だらけだ。

「ちょっ…なにしてんの?」

私が聞くと、ほがらかに娘は答えた。

「お空から星が溢れてくるよー!あははは!」

「そ、空…?」

「うん!このコップ、お空みたいでしょ」

旦那お気に入りの、そのぐい呑みの色は紺碧だ。そこに銀の波もようがはいっており、なるほど銀河にみえなくもない。

ぐい呑みの銀河に、金平糖のお星様か。

怒るのも忘れて、私は感心してしまった。


娘が見ている、色鮮やかな日々のことを教えてもらおう。

春になったら、一緒に帰り道を散策しよう。たまにしか出来なくても。

私も、手に届く星を見つけたい。


道路の片隅に、ちいさなふきのとうが顔を出していた。

3/16/2024, 6:40:07 AM

星が溢れる
山に行けば溢れるほどの星が見れる場所に住んでいる。星がお金に例えるとザクザクお金が入ってくる!

3/16/2024, 6:34:32 AM

夜でも朝でもネオンが光っていて人が怖いくらいいる街にいると、草原に寝転がって瞬く星を見たいなと思うことがある。コンビニに行くのに車が必要でバスが1時間に1本、なんならもっと少ない数しか来ないような田舎に行きたいなと思う。
生憎東京生まれ東京育ちなので、田舎らしい田舎には行ったことがない。澄んだ空気や大きく煌めく星、月。見たことがないから憶測で話しているのだろうけど、私という人生にいつか刻みつけたいと思っている。

人を愛すること、愛されること。
いつの時代もとても綺麗なはずだったのに。今も変わらず綺麗な心と言葉でその愛を並べてる人は沢山いるのに。信じきれない言葉になったのは何時なんだろう。

1年ほど前に本指名の男に泣きながら言われたんだ
「源氏名ちゃんと、出会えて嬉しいけどこんな汚い場所じゃなくてもっともっと綺麗な場所で君と出会いたかった。」
気付かぬうちに私もそちら側に回っていたんだと気づいた私は何も言えなかった。何もしてあげられなかった。
直ぐに店を変えてしまった私はあの本指名が今どこで誰とその景色を見ているのか分からない。
どの職種に移っても、
笑顔でお客様を返す
私と出会ったことを不幸な思い出にしない
を目標にしている私にしたら今でも胸が痛くなる
あの人の中で私が嫌な思い出になっていませんように。

田舎に行きたいなと。澄み切った空を見たいと思った時に会いたくなるような、星のような人間になりたい。深く思う

3/16/2024, 6:33:45 AM

夜に星を見ると何故か心が冷たくなる。
寂しいなどの暗い感情ではなく、怒りを忘れて冷静になった時のような冷たさだ。

私は今日の朝、母親と喧嘩をしてしまった。
理由はしょうもないものだが、その怒りは今も収まらない。

きっとこのまま母親と顔をあわせると、また喧嘩してしまうだろう。

しかし、それは避けなければならないと思い、私は外に出た。

季節はもう冬で、外に出ると冷たい空気で身体がわずかに震えるのは、人間が寒さに弱いからだろうと、くだらない事を考えながら私は空を見上げた。

私の住んでいる場所は他県の人からすると田舎に分類されるし、実際に住んでいる私もここが田舎だと認識している。

不便なところもあるかもしれないが、私達はその不便な生活に慣れているのだからそれを不便とは思わず、むしろ当たり前だと認識している。

それに、学校帰りやバイト帰りに見る夜空は私の心を癒してくれる大切な存在で、例え空が曇っていてもそれは変わらない。

天気予報では今日の夜は晴れだった。

しかし私の顔は湿っている。どうやら母との喧嘩が予想以上に心にきていたらしい。

私の将来の夢はイラストレーター、しかし母親は医者になれと言ってくるのだ私は一体どうすればよいのだろう。

頬を伝う涙には今日の星が浮かんでいる。

嗚呼、星が溢れて止まらない。

3/16/2024, 6:33:37 AM

勿体ないって思ったの

貴方があんまりに綺麗に泣くから

流れ星がどこに落ちるのか、私は知らないから

(星が溢れる)

3/16/2024, 6:20:48 AM

星が溢れる

幼馴染と星を拾う夢を見た。

どうやら星を拾えば幸せになれるというらしい。

君は星をいっぱい拾うのに。

私は拾おうとするのに、拾えない。

そのうち君は両手から嬉しそうに溢れるほど星を拾ったの。

「貴女にも幸せを分けてあげるね!」

私はなぜお前が如きに情けをかけられるのかと
悔しくて、悔しくて、思わず君を突き飛ばしたの。

すると、君は両手いっぱいの星を零したんだ。

君は突き飛ばした後、ピクリとも動かない。

『いつまで寝るの?』

私は君を起こそうとするけど、君は動かない。

変だなと思って君に近づくと、死んでいるようだった。

そして私は思ったんだ。

君が死んで良かったって、そしたらこの星は全部独り占
めできるんだ。


そして、君の死体を横目に自分の両手から溢れるほど星を拾った。





でも、たくさんの星を拾っても私は幸せにはなれなかった。

3/16/2024, 6:15:44 AM

自然というものをどう捉えているのか、ということでその時代がどういうものなのかが判る。そんなことを大学に入ったばかりの火嘉が、したり顔で講釈をたれていたことを何となく思い出している。私にこの時代を象徴する言葉が何か、言葉にされすぎているが故に却って不足しているものは何なのかということをいわせてもらえるならば――。そこまで無意識的に言語化してから、すぐにその先へ思考を進めることを中断する。ガサ、と溶け始めた雪から顔を出した笹林を何かが棲み分けてくるのが聞こえたからである。先日までであれば私がそれの死神となって撃ち殺す機会を狙ったのであろうが、武器のない今となってはそれが私の死神となるかもしれぬ。脳が命じ心臓が痛いほどに鼓動して、言葉のない、明晰な今このときという瞬間の中に埋没していく。血潮の噴流、生命の賛歌、無常への畏敬。

 気の抜けたような青い空にゆっくりとため息のような雲が過る。何処か遠くで軽い銃声が交錯しているだろうというのに、葉のない木から吹き付ける風の音と偶に鶯の鳴き合う声しか聞こえない。
 結局、永遠とも思えた瞬間を過ぎて私は殺されることはなかった。なぜならば獣かと思って覚悟したその影は貧相な毛のない猿であり、その動物も私と同様に迷っていたからである。私に云わせてもらえるならば、人は武器なしにはあまりにも弱く、同じように自然という永遠に対して直視できないようになっているのだ。空を見上げながら私もひどく退屈だな、とため息のような咄嗟の苦笑のような空気の吐き出し方をした。瞼を閉じれば、最後に、きっと、星が溢れたような冷たい死の光が私を包む。

3/16/2024, 6:14:50 AM

題材変更
「生きる意味」

普通の人は考えたこともないのかな?

私は幼い頃からずっと探してる
でも平均寿命の半分も終わってしまったのに
まだ見つからない

親姉妹のため?
夫、子どものため?
そうやって理由を無理矢理見つけてきたけど
どれも腑に落ちない

子どもも巣立つこれから
私はなんのために生きなくてはいけないのか?
どう
完治という言葉がない鬱と
寄り添っていかなければならないのか?

「自分のために生きるんだよ」
って言うけどさ…
自分のために生きたことがない私には
それがとても怖いことなんだ

好きなことすればいいって言うけどさ
好きなことしていても
誰かに責められている気がして
楽しいのと苦しいのがいつもセットでさ
幸せになりたいのに
その先のことを考えすぎて
今ある幸せを感じられない

記憶をリセットする
そんな事が出来るようにならないかな?
いい思い出も全て消してもいいから
記憶をリセットしたいと
私は今日も本気で願っている

3/16/2024, 6:13:58 AM

星が溢れる空に涙が滴っても、空は透明にはならなかった。滴った涙が星になり降り注ぐ。溢れる星を見てまた、傷つく人が1人

3/16/2024, 5:59:59 AM

星が溢れる夜

願いや想いが夜空に煌めいて

いつかその光が誰かの元に

届きますように

3/16/2024, 5:59:54 AM

∮星が溢れる

夢を見た。

世界には自分しかいなくて、空は泣いていて

ずっと荒廃した緑を裸足で彷徨った

無限のように感じた永い時間を過ごしたような気分

ふと顔を上げてみたら、そこは一面の青だった

嗚呼、やっと辿り着いた

何故そう思ったのかはおぼろげだけど

きっと君の姿が遠くに在ったように見えたから。

いつの間にか泣き止んだ空は満天の星が輝いていて

ガラス張りの足元を反射し照らしていた

君のもとへ駆け出しても、君は同じ歩幅で進んでしまう

水が弾け、呼応するかのように流れ星が走る

ふと、君はこちらを向いた。

そして、優しく笑いかける

(………─────。)

「待ってっ!往かないでっ、いかないで…!」

姿が崩れ、身体から星が溢れる

あまりの眩さに目を瞑った

「、!!」



起きてみたら、私は泣いていた。

アラームの隣に飾ってある、君との写真を眺める

もう夢は掴めないところまで消えてしまったけれど

この感情は絶対に忘れないと思った

3/16/2024, 5:57:46 AM

20.星が溢れる


――今日ですべては終わりにしようと思っていた。


この夏が終わったら死ぬつもりだった。
数え切れないほどの失敗を繰り返してきた。
人に迷惑をかけてばかりの恥の多い人生だった。
生きる価値も考えられなかった。

生まれた地は田舎だった。
育った地は都会だった。
人間が破壊してきた多くの自然、生命。
街を通る車に電車、どんな木よりも高くそびえ立つ高層ビル。
すべてが邪悪な空気をまとっていて、息苦しかった。
もう滅んでしまった生命の叫び。
聞いていられなかった――。

生まれた地には森があった。
唯一、人間に手を入れられていない聖域。
夜だった。

「未来になんの希望も持てないので、いま、はやく楽になろうと思います。これがわたくしの幸福です。」

間違いはないと信じて、上を向いた。
空には、無数の星が輝いていた。
届きそうで届かない、そんな遠くにある光。
精一杯光って、光って、希望の存在を訴えていた。
ここに届いているこの光は、何年前のものだろう。
その何年ものときを超えて、希望は残っていた。

神さまが間違えて星のミルクをこぼしてしまったような、天の川。
いつの間にか、目には涙が溢れていた。
この世界のすべてが、美しいと思えた。
もはや、死にたいとは思わなかった。
この目から溢れて零れ落ちた涙が、空で希望の星となって瞬いていた。
眩い。

希望で溢れている。


――空に、星が溢れている。

3/16/2024, 5:57:40 AM

夜遊びした時の夜空は星が溢れるぐらい綺麗だったなぁ

3/16/2024, 5:54:45 AM

瞳から星があふれる
すべて洗い流して
その煌めきで包んで
守って癒やして
また力が湧いてくるように

3/16/2024, 5:54:04 AM

混み合う駅のホーム。前を歩く女子高生のスカートから何かが落ちた。
 小さくて光る何かだ。ぼくは何の気なしに拾ってしまう。一瞬「小銭かも」と思ったけれど、それにしては小さ過ぎる。実際、小指の先ほどの大きさしかなかった。角の丸いトゲトゲが沢山生えている奇妙な何か。金平糖みたいだ、と思った。自ら発光する金平糖。我ながら食欲の失せる表現だが、しかしこれほど的確な言葉も見つからない。

 女子高生のスカートから何故、光る金平糖が落ちたのか。
 その謎を解き明かす術を、ぼくは持っていない。彼女を呼び止め「落ちましたよ」と返す勇気もなかった。如何してか『女子高生のスカートから落ちてきたものを拾った』事実に羞恥と罪悪感を抱いている。変態だ何だと罵られるかもしれない——そんな被害妄想が脳内をぐるぐる廻る。

 女子高生は毎日、光る金平糖を落とした。ひらひらと揺れる裾から(正確には美しい脚が生えている暗闇から)ぽろぽろと溢す。ぽろぽろ。
 ぼくは毎日、それを拾った。誤解なきよう注釈を付け加えると、ぼくは彼女のストーカーではない。同じ電車に乗り合わせて同じ駅で下車するから、そういう感じになっているだけだ。金平糖の色は微妙に異なる。白、ピンク、青、黄色、黄緑色、紫——他にもあるけれど、どれも淡い色合いだ。
 ある日、興味本位で口に入れてみた。
 すぐに吐き出した。
 見た目は金平糖だけれど、食べられるものじゃない。まるで小石を下の上で転がしたような不快感。ぼくは顔を顰める。これは金平糖ではない。石。輝くトゲトゲの小石。

「星だ」

 思わず溢れた呟きが、胸にすとんと落ちる。


 女子高生のスカートから毎日、星が溢れている。ぽろぽろ。ぽろぽろ。
 ぼくは毎日、それを拾い上げる。
 拾った星は小洒落た瓶に入れて保管している。100円ショップで購入したものだ。この瓶いっぱいに星が溜まったらいよいよ、彼女に声をかけようと思う。

3/16/2024, 5:49:54 AM

目の前には、あたり一面に星が広がっている。
この星はこの空の一部分であり、我々もその一部なのだ。
そう考えると、我々の存在もちっぽけなもののように見えてくる。
ちっぽけならは、何したってもいいじゃない。
そんな勇気すら、湧いてくるような気がした。

3/16/2024, 5:26:35 AM

昼も夜も変わらず頭上で光る星たちは、
いつの日か瞳に留まることが無くなった。
過度に眩く街並みが陽の真似事をして、
夜空の輝きを忘れさせている。

天象儀の中では虚像の星が溢れる。
実物よりも煌めくそれらを眺めていると、
何故だか酷く、空しくなった。

3/16/2024, 5:07:35 AM

全然見えない。霞んで、涙に滲んで。涙が溢れて止まらない。綺麗な星空を見ながら涙を溢れされる。輝いてぼんやり光っているのが見える。今宵は星が溢れる。涙と共に。

3/16/2024, 5:02:21 AM

星が溢れる

壁にぶつかり悩んでいるとき、夜空を見るのが好きだった。
溢れる星を眺めながらこの星の光はどのような所から来たのか思いを馳せる。
夜空を眺めた後は決まって星座や 惑星の書籍を読んだ。
壮大なスケールにしばらくの間、悩みを忘れることができた。

悩みができたとき、今も僕は変わらず夜空を眺める。

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