『星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「これやる、誕生日おめでと」
そう言って毎年君がくれるもの。
今年は金平糖モチーフのアクセサリー。
私は小さい頃から星を見るのが大好きで、
星に関係するアイテムも好きだった。
そんな私に付き合ってくれている幼馴染の彼は、
毎年私に1つ星をくれる。
夜空が描かれた時計、星モチーフのピアス、
小さなプラネタリウム、星の形の砂…
そこに今日、金平糖が追加された。
彼から貰ったプレゼントは、
毎年少しずつ私の部屋を彩る。
そうやって少しずつ、星が溢れていくのだ。
涙を星と例えたら
夜に涙が出る理由がよく分かる
暗い時こそ輝く星が
涙になってしまったら
私は闇に放り込まれるから
私は輝くことを辞めました
地面が揺れ
全ての灯りが消えた
数年前のあの日
外に出て
ふと見上げると
見た事が無いほどの
星が溢れる夜空
地上の明かりに消され
普段は見えない
おびただしい数の
星たちの光
あの
溢れる星の数ほど
この世界
笑顔も溢れれば
「星が溢れる」
私は金平糖が好きだった。
味というよりも、その存在感が好きだと言うべきだろうか。漠然とその親しみやすさが好きだった。
子供の頃、金平糖の綺麗さに目を奪われていると、いつの間にか母には金平糖が大好物だと思われていたらしく、毎週末の買い出しついでに、金平糖が入った小さな小さな小瓶を買い与えられていた。今週は白と水色、今週は白と紫色。というように、まばらに与えられた金平糖の色が変わっていった。
小さな私は、その色付きの金平糖と、必ず入っていた白い金平糖を1個ずつ残して、別の小瓶に詰めていった。
次第に鮮やかに重なる金平糖、まるで極小の瓶の中に果てのなく広大な宇宙を閉じ込めてしまったかのようで、瓶のかさが増す度に、自己満足という名の私の心が満たされていく。
宇宙と私が逆さまになったようだ。手元に収まるサイズになってしまった宇宙の広大さが、愛おしくて堪らない。
(2023/03/16 お題:星が溢れる)
心惹かれ胸が踊る
感じた事のない高揚感
その瞬間に煌き瞬く。
瞳に心に掌に
熱意と執心と決意の流れた
星が溢れる。
星が溢れる
わんわんと唸る声が聞こえる
夜空をぎゅうぎゅうに埋め尽くし
星が溢れる
慎みもなくギラギラと銀色に瞬く
まるであなたのようだね
【星が溢れる】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
3/14 PM 6:45
「うわぁあ~! 真夜(よる)くん、
これ何? すっっっごくキレイ!」
暁が真夜から受け取った
ホワイトデーの贈り物を見て
興奮気味に問いかけている。
「《クリスタルハーバリウム》って
いうものだよ」
「なんだか名前もオシャレだね!
お花がいっぱい詰まって
キラキラしてる……ほんとにキレイ。
ね、宵ちゃん! これ、スゴいね!」
「そうね、確かに……綺麗だわ」
「ありがとう~、真夜くん!
お部屋に大切に飾らせてもらうね」
「気に入ったなら、良かった」
「気に入らない訳がないよー!」
「……ああ、ちなみに。部屋を暗くして
ライトで照らしてみると、また違った
感じになるみたいだよ」
「えっ、試してみたい!」
暁に言われるがまま、真夜が部屋の
電気を一度消す。
「……わ、暗闇の中でライト当てると、
中のお花のキラキラが
更に強まる感じがするね~!
ロマンチック!」
スマホのライトをかざしながら、
暁が更にハーバリウムに見入っている。
暁のハーバリウムは、
柔らかなオレンジ色のバラを
メインに、白いブバルディアや
ライスフラワー等で構成されていて。
アタシのハーバリウムは
濃い色のブルーローズをメインに
ブルースターやかすみ草等で
構成されている。
闇の中、たくさんの花々が
光っている様子は、
まるで星が溢れているようだった。
やたら眩しいと思い目を擦って見てみれば、そこは星に溢れていた。
泥水を啜って、人の死に様を見ては笑って、腐敗した肉を美味いと言って喰らう、人間の形を保っているのが奇跡であるかのような牛鬼蛇神の朝蠅暮蚊。人糞に群がる虻の方がまだ清潔だろう。
我々は堕落した星に似た生ける灰燼だ。眩しかったのはお天道様が我々を監視しにきたからだ。
死体の処理と清掃。それには仕事仲間も含まれる。私も数分後には屍にすらなれないゴミとして捨てられるかもしれない。
星が溢れこぼれ落ちれば流れ星となる。
流れ星の行き着く先を考えた事はあるのだろうか。
流れ星に向かって3回願い事を唱えれば叶うというまじないがある。
さて我々に何ができるだろうか。
「星が溢れる」
星が溢れる
冬の満月の日
何気なく空を見た。
いつもはなんとも思わない
夜空だけれど
今日はなんだか
悲しくて
寂しいようで。
私の目に映る星空から
星が溢れた。
何ヶ月ぶりの
流星群だろう。
個人的な意見だが
この世の食べ物の中で
チャーハンだけは
「不味い」という概念は存在しないと
思っている。
なぜなら
チャーハンは
ある一定の、満足という基準を
超えるか、超えないかの
ギリギリのラインの上を
常に行き来する食べ物で
例えばレビューサイトで
星が溢れるほどうまいチャーハン
なんていう物は
この宇宙には存在しない。
常に50点くらいを維持しているのが
チャーハンなのだ。
MAXで50点なので
あんかけチャーハンに改造されたり
半分にして、ラーメンと一緒に提供されることで
はじめて評価される哀しい食べ物
それがチャーハンなのである。
空の中に星があるのではなく
ヒマラヤは星の中に空がある
ある人から聞いた
電気も何もないところでは
自然の美しさがよくわかるものだ
物が満ち足りて
便利な世の中になることは
時代の変化と共に変わっていくが
昔のままのほうがよかったと
少しさみしく思う時がある
「……ん」
両手をお椀みたいにしてくれと言われて従うと、色とりどりの小さな粒がいっぱいに降ってきた。
「これ、こんぺいとう?」
「そう」
普段から口数の少ない彼はただそれだけを返した。
どことなく窮屈そうに見えるこんぺいとうを、たとえば空に放り投げたら史上初の色付き星に変身して、毎夜眺めるのが楽しみになるんじゃないか、なんて絵本みたいなことをつい考えてしまう。
でも、いきなりなぜ?
「わたし、こんぺいとう食べたいって言った?」
サプライズを仕掛けるような性格ではない。絶対理由があると、長い付き合いでわかっていた。ストレートに訊いても素直に答えてくれないときがあるので、わざわざ回り道をした。
やっぱり口ごもっている。よく観察してみるとうっすら頬が赤い。もしかして照れてる?
「……星」
視線に耐えきれなくなったのか、ぽつりと彼がつぶやいた。偶然にも、さっきの妄想と重なる。
「星、ってあの、夜空の星?」
頷いた彼は片目だけをこちらに向けた。
「星、掴んでみたいって前に言ってたろ」
少し記憶を巻き戻して、あっと声を上げる。
二人で遠出した帰り、ふと夜空を見上げてみたら思いのほか星が見えて、手を伸ばしながら子どもみたいなことを言った。
『冬は星がよく見えるね。今のうちに掴めたらずっとあのきれいなのを眺めていられるのにねぇ』
彼は茶化すことも真面目に返すこともしなかった。内心呆れて流されたのかなと思っていたのだが……。
「もしかして、このこんぺいとう、星のつもり?」
「星に見えるだろ。星みたいだって言ってるの、漫画で見たことあるし」
よほど恥ずかしいのか口調が多い。
「それに、こういうことしてやるのが、彼氏の役目なんだろ」
突然のそれは、正直反則だと思う。
「あ、ありがと。でも無理しないでいいんだよ」
熱くなってきた顔をどうにもできず、無駄に焦り出す。
「無理なんかしてない。オレがやりたいと思ったから」
彼はちょっと怒ったみたいだった。
そうだった、彼は行動したいと思ったら素直にやる性格だった。
「ごめんね。びっくりして、嬉しすぎたの」
このままじゃ、わたしの手の中で星は溶けてなくなってしまう。
「ね、早く帰ろ? このこんぺいとう、きれいなお皿に入れてあげたいんだ」
幼なじみから恋人に変わったばかりの彼は、少し笑って頷いた。
お題:星が溢れる
わずかに見える星を見上げ、ひとり歩く夜の道。
耳元であなたがほしいと奏でるピアノを聴いている。
大声で歌う少女たちとすれ違う。
誰かが暗がりで話している、その声は聞こえない。
車が、部屋の明かりが、街灯が、夜を照らす。
坂の上から見下ろす明かりのひとつひとつを知れたなら
誰かが演奏を始めてもおかしくない。
今は耳元に収まってしまっているこの音色が、
夜に溢れだす。
そんな夜にまた歩きたい。
# 星が溢れる
「“世界でひとつだけの星を見つけるのです”……ねえ?」
「星を持つってのは、そんなに良いことなのかな」
「さあな。俺はそんなもの持ってなくても十分幸せだけど?」
「でも、みんな言うじゃん? 星は素晴らしいものです、自分に合った星を見つけなさい……うんたらかんたら」
「ここで問題で〜す。この世界には人間が何人いますか?」
「確か70……80億行ったんだっけ」
「ということは? 世界には80億近くもの星があるってことになる。人によっては星なんて抱えるほど持ってる奴もいるだろうし、実質もっとあるだろう。そう考えると、ちょっと幻滅しねぇ?」
「何が?」
「こんな狭い地上に膨大な数の星が落ちてるんだぜ。まさかお前、“ひとつとして同じ星はない”とかいう妄言本気で信じてんの? 80億もあるんだから、同じ種類の星なんてその辺に転がってるよ。俺らが人生かけて必死こいて探し回ってようやく見つけた星がさ、実際はみんなと同じ平凡な石ころだったなんて、興醒め通り越して腹立たしいわ」
「……」
「星なんていらない。なるがまま生きればいいんだよ。そんなのなくたって、俺らは幸せになれるはずなんだ」
「……でも、星は綺麗だよ」
「あ?」
「同じ光を放っていようと、どれだけ密集していようと、綺麗なものは綺麗だ。80億もある、でもそれは、一人にひとつしかない貴重なものなんだよ。少なくとも、本人がそう信じていれば、それは世界でひとつだけの星だ」
「……」
「確かにこの世界じゃ、星は溢れていく一方だ。でも、その景色さえ、美しいと思わないか? みんなが世界にひとつだけの星だと信じるものが、ひとつの場所に集まったら、それはそれは綺麗な光になる」
「お前は夢見がちだよな」
「そうかな」
「そうだよ。星は綺麗なだけじゃない。近くで見れば、あんなものただのゴツゴツした石だ。衝突することだってある。平和なまま美しく光っていることなんか、できっこない」
「……それでも、僕はあの光が好きなんだ」
________________________
星=綺麗、憧れ、届かないもの、大きい
=夢
きらきらと星が瞬く、
そんな星があふれる夜がきたら、
私はどんな足取りで歩いたらいいんだろう。
いままでにしたことがないほどのスキップとか
ダンスをしたくなるかもしれない。
道ゆく人みんなとともだちになれるかもしれない。
世界中のひとたちに早く集まってくださいってお知らせしたくなるかもしれない。
森のどうぶつたちにもお知らせしてしまおう。
星パーティーのはじまりだ。
星が溢れる
星が溢れてる空なんて見た事がない
映像や写真では見た事はあるけど
見てみたいなぁ
空気がまだ綺麗な日本では星が見える
私はそれだけで結構満足できてるけど
満点の星空はやっぱ見てみたい気もする
やっぱり、
あなたのことが好き。
もう逢えないのかと思った。
どこか遠くへ行ってしまって
二度と声すら聴けないかもしれない、って
不安で、怖くて、仕方がなかった。
よかった。
ここにあなたがいてくれて。
ひとり不安で
タクシーに飛び乗ったけれど、
あなたが待っててくれたから
もう大丈夫、と素直に思える。
やっぱり、
あなたのことが好き。
星が溢れるこの夜に、
あなたの指が触れたこと。
あなたの瞳にわたしがいること。
星が溢れるこの夜に。
- 星が溢れる -
「なんでずっとそばに居てくれるって言ったじゃん!!もういいよ何も聴きたくないから」
電話を切ってからもやりきれない感情が永遠に湧いてきて傍に置いていた大切な花瓶を床に倒した。ガチャンと静まった室内にガラスの割れる音が響く。
電話口で大好きな人に別れを告げられた。
唐突すぎる別れ話だった。
「こんな花受け取るんじゃなかった…」
花瓶には彼から貰った白い花弁にうっすらと紫色の線が入った花を活けていた。
一緒に街を歩いている時に通った花屋さんで思わず綺麗な容姿に惚れ込んでじっと見つめていたら彼がプレゼントしてくれたものだ。
「この花すごく綺麗…なんて名前なんだろう」
「Springstarflowerっていうらしいよ、ほらここに名前書いてある」
「春の星の花か、すっごく名前も素敵な花だね」
なにがSpringstarflowerだ、春の星の花?ふざけないで欲しい。店員さんが「この花の花言葉は星に願いをなんですよ〜」なんて笑って言っていたから彼との将来がずっと続くように願ってしまった。それなのに叶えてくれなかった、なにが星に願いをだ。
ふざけないでほしい。
花瓶を割ってから数日が経った。
何も食べる気もしない、かといって眠ることも出来ず何もすることが出来なくて仕事にも行かなくなった私を心配して友達が家に来てくれた。
「あちゃ〜、酷い荒れようだねこりゃ。まあこうなるのも仕方ないか、とりあえず掃除してご飯食べよう!掃除しておくからお風呂入っておいで、お湯にでもゆっくり浸かってきな。」
そう言って半強制的に浴室に放り出されて何日かぶりのお風呂に入った。彼と最後に電話してから自分がどうやって過ごしてきたのか分からない。彼女が家に来なかったらこのまま孤独死していたのだろう、でもそれでいいとすら思う。
「なんでそれ、捨てていいよ。てか捨てて」
お風呂からあがると机の上にはあの日の花が丁寧にコップに活けてあった。
「なんでよ〜せっかく綺麗なのに!君この花ちゃんと知ってる?」
知ってる。もうこれ以上思い出させないで
「ハナニラっていうの。花言葉は恨み、卑劣、悲しい別れ、耐える愛。ネガティブな花言葉しかない珍しい花なんだよ〜きっとこの花を最初に見つけた人は失恋した後だったんだろうね、儚げな姿を自分と重ね合わせたのかな。この花彼岸花の仲間なんだよ」
…落ちが見つかりませんでした🥲🥲
ちょっと時間を置いて考えます
ハナニラの花は春に咲く花です、今日お散歩してて見つけたの
きっとどこにでも咲いている花だからみなさんも探してみてください( ¨̮ )
満天の星空は誰にでも平等に手に入るよね。
両手を広げて
実はそんなに隙間から溢れるほど
必要じゃなかったんだなって
今なら思うよ。
たった一つ小さな輝きが傍にあれば
それだけで暖かいよ。
突然ですが私は「溢れるほどの星」を見たことがあります。
私が小学校3・4年の頃でしょうか。
冬の寒い日に家のベランダから
しし座流星群を見ました。
しし座流星群の観測ピークは、深夜の時間帯ですので、年子の姉と「朝4時に起きようね!」と約束し合い、目覚まし時計をセットして
学校に行く時間よりもうんと早くに起きました。
ベランダから出た外はまだ真っ暗で、
しかし私はその夜空に不思議な流星群を見ました。
空の端っこに星が集まるようにしてたくさん流れているのです。
その流星群は決して目の前いっぱいに
流れているのでは無く、ただ空の端っこに
(こう表現するしかありません。しいて言えば私の家のベランダから見て左上、としか・・・)
外から内の方向に、しかし溢れるほど多くの白い
星達が流れていました。
その当時はスマホなんかもありませんし
後から姉に聞いても「そんな流星群はみてないよ」というので、おそらく私は寝惚けていたんだろうな、というのが現在の私の推論です。
本日のお題『星が溢れる』を見て、この不思議な
しし座流星群のことを思い出しました。
例え寝惚けていたのだとしても
夜中に星を見るためにがんばって起きたこと、
何より1人ではなく姉と「一緒に起きて星を見ようね!」と約束し合って星を見たことなど、
今では良き思い出です。