やたら眩しいと思い目を擦って見てみれば、そこは星に溢れていた。
泥水を啜って、人の死に様を見ては笑って、腐敗した肉を美味いと言って喰らう、人間の形を保っているのが奇跡であるかのような牛鬼蛇神の朝蠅暮蚊。人糞に群がる虻の方がまだ清潔だろう。
我々は堕落した星に似た生ける灰燼だ。眩しかったのはお天道様が我々を監視しにきたからだ。
死体の処理と清掃。それには仕事仲間も含まれる。私も数分後には屍にすらなれないゴミとして捨てられるかもしれない。
星が溢れこぼれ落ちれば流れ星となる。
流れ星の行き着く先を考えた事はあるのだろうか。
流れ星に向かって3回願い事を唱えれば叶うというまじないがある。
さて我々に何ができるだろうか。
「星が溢れる」
3/15/2023, 4:04:09 PM