『星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星が溢れる夜
満天の星々が黒い空で光を灯す
それはまるで黒い帆布に白い斑を描いたように
日々に悩まされ煩わしさを感じ
下を向き歩いて
ふと見上げると
そこに神秘的な夜空が
ただ存在していて
ただ目を奪われ眺めていると
自分の存在がどれだけちっぽけかを
思い知らされる
この宇宙という中の何万とある星の1つ
地球に生まれ
人として生きている
そんな当たり前の事を
夜空の星々を眺め
改めて再認識する
夜空の星々の灯火は
消えるその時まで光り輝く
その姿は儚げで何処か力強くもあり
自分に進む気力をくれる
溢れかえる星々は今日も力強く輝いている
つかめそうで、つかめなかった。
手ですくおうとも、溢れていった。
さらさらり、きらきらり。
ちいさなちいさな、ぼくの手から。
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「星が溢れる」2023. 3. 15
大体、『あふれる』なのか『こぼれる』なのかはたまた『あぶれる』なのか送り仮名はどれになるのかはっきりしない。
あと星とは何を指すのか。宇宙か比喩か選択肢は余りある感じを片っ端から肩肘張って突っかかって行くやんのかステップしたくなる。
漢字って難しいよな。あぶれるって聞くと途端にキラキラしてたのが想像でもヘドロみたいに思えて色無くすじゃん。
あっなんだ。所詮、星もただの石ころだったのか。世知辛えな。
星が溢れる
ふと空を見上げれば
眩く輝く星々が
夜空に溢れていた
掴んでみようと手を伸ばしても
届きはしないけれど
輝く星々溢れている夜空を見るだけで
穏やかな気持ちになることができる
『溢れる星』
雲ひとつない、静かで滑らかな闇の夜でした。
月は自らの影のなかに隠れて、私たちのこれからすることにはきっと気付かないことでしょう。
「星を拾いにいくんだよ」
彼は秘密を打ち明けるように、私にそう告げたのでした。
「それは、空にキラキラと光る、あの星のことかい?」
「ああそうさ、それが湖の中にそっくり落ちているだろう。それを拾ってやるのさ」
そうして私たちは、星の綺麗なその夜に、湖にまでやってきたのでした。
果たしてその日の夜の湖は、絹のような闇の中。天と地の、その境もわからぬくらいに、そっくりそのまま天の星を映し取っていました。
「これをどうするんだい?」
湖面を覗き込みながら私がそう問いますと、彼はボロボロの皮の鞄から、星夜にチラチラと光るガラスの瓶を取り出しました。
「この中に捕まえてやるのさ」
そう言って、彼はおもむろに湖の星へと手を伸ばしました。
彼の指先が何かを摘むように湖面に僅かに触れて、微かな波紋が広がりました。そうして彼は小さな小さな光る星を、確かにその指で拾い上げていたのです。
それをガラス瓶の中に落とすと、カランと硬質な音がして、小さなランタンの灯のように燐光を発しながら、ガラス瓶の底に転がりました。湖面に映っていたはずの星は、そのまま見えなくなりました。
そこからは、私も一緒に手の届く限りの星を摘み上げて、ガラス瓶の中へと詰め込みました。
そうして溢れるほどの星を拾い集めて、ガラス瓶が明々と光るようになると、湖に映る星までをかき消してしまうようになりましたので、私たちはその灯りを手に、家へと帰ることにしたのでした。
帰り道に溢れた星をひとつずつ摘んで食べると、口の中でパチパチと弾けて、甘酸っぱく、まるで野いちごのように香ったのでした。
それからその湖は、星の映らぬ不思議の水として語られるようになったのだそうです。
『星が溢れる』
夜、どうしようもなく
つらいとき
空が晴れていたら
外に出てみる
そして空を見上げる
晴れていると
雲が無いと
星が綺麗に見えるね
満天の星
きらきらと輝くそれは
わたしの心の中で
グチャグチャになっていた
1本の糸を解いていくように
心を癒す
今日もまた星の光が
わたしを照らしてくれる
わたしは少しの希望を感じた
星が溢れる
星が溢れるような夜だった。
死んだ人はどこへ行くのだろうか。
あの世? 天国、または地獄? そのそも死んだ人間に行き場などあるのだろうか。
ある日の夜の星が異様に綺麗だったと聞いたことがある。
この島国に甚大なる被害を与えた大震災が起こった日の夜のことだ。その日、多くの人が死んだ。
数え切れないほどの人が波に飲まれ、瓦礫の下に眠った。
そんな日の夜、人々は上を見上げた。
人は、いつでも何かと天を仰ぐ。
流れる涙を落とさないためか、いもない神に向けての祈りのためか。
それはその日も例外ではなかった。
皆が皆あの日の同じ空を眺めていた。
そこに広がるのは、情景を語ることのできないような景色。人々の言葉では完璧に表現することなどは到底できないような、そんな景色だった。
空を眺めていた皆は口々にいった。
数え切れないほどの星々、この世の全ての寒色を集めてきたかのように複雑に、だが芸術的に混ぜられた色。
都会の空なんてもっての他、田舎でも見ることができないような綺麗な、それは綺麗なものだった。
その中でも目を見張るのは星々の輝きだろう。
星の数はいつもでは考えられないほど多く、その一つ一つが主役のように輝いていた。
まるで『私はここにいるよ。ここに居るの、私を見つけて』と誰かに呼びかけているようだった。
そんな星を見て人々は口々にこういった。
「死んだ人は星になって私達を見守っている」と。
今思えば、そんなものは残された者が自身を慰めるための自己暗示であり、各章のないものだと理解出来るが、その時の私にはなぜかスッと入ってきた。
先の災害で亡くなっていった人たちが本当に私達を見守っている、そのときは確かにそう思ったのだ。
もう、あの災害から20年がたった。
星はもうあの頃のようには見えない。それでも私は星を見上げる。
涙を落とさないためでも、神に祈りを捧げるわけでもない。
それでも私は空を見上げる。
結局は私も確証のないものすがってしまうのだ。
私は信じている。彼女が、愛しい彼女がまだ空で私を見ていてくれていることを。まだ、私が彼女を愛していることを。あの輝く一番星が、彼女であることを。
あの日の溢れんばかりの星々が存在することを。
「星」
これは名作
と言われる詩を
あさってよむ日々
当然だけれど
わたしには書けない
文字が列が思考回路が
これがわたしなのよ
と言わんばかりに並ぶ
言葉をばらんばらんに
崩してやりたくなる
近づけばひっくり返る
磁石のように
絶えず交差する
触れたい無垢と
避けたい頑固
言葉はときを越えて
あなたを運ぶ船になる
どんなに微かな
またたきでも
精いっぱい
光ってみればいい
あなたの
言葉を紡げるのは
あなたしかいない
星溢れる夜を彩る
たったひとつ点になれ
#星が溢れる
星が溢れる
ネオンがキラキラと光る眠らない街、東京から彼と一緒に地元に帰省した。俺たちの地元は田舎で、コンビニだって23時には閉まるし一店舗しかないスーパーなんて19時には閉まってしまう。ここへ帰ってくるとあんなに煌びやかな世界なんて嘘なんじゃないかと思ってしまうほど辺りは暗い。
ここで煌めいているのはネオンなんかじゃなくて空にある月と星だけ。空気が澄んでいてまるで星が溢れている様だ。
とても、とても綺麗で思わず彼に電話をした。
「ねえ、星。」
「は?星?」
「うん。星めちゃくちゃ綺麗だよ。」
「お前今どこにいんの?」
「どこだと思う?」
「どうせ海だろ?」
「よく分かったね、正解」
「お前のことなんて誰よりも知ってんだよ。」
「俺よりも?」
「当たり前だろ。お前自身よりもお前を知ってるわ」
「早く来てよ」
「今向かってる」
「じゃあ電話繋いだまま来て」
澄んだ空気と、波の音と星が溢れた空、それに彼の声。
俺の彼への気持ちも溢れ出しそうになって、なんだか泣きたくなった。
久しぶりに休みが出来たので山奥にキャンプに行った
毎日息が詰まるような生活から少し解放された
夜になり空を見上げると星が溢れている
都会の眩しさとは違ういつまでも眺めていたい
星が溢れる
オレンジ色に染まった夕方に出会ったあの日も
別れを迎えて抱き合ったあの日も
夜空に星が溢れていた
君の想いが溢れると、夜空に星が溢れる
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今回のお題は、難しかったです。それはともかく、実は、今回、50作目なんです!!そこで、何かしようと思い考えました。だいたい決まりましたが、作者の都合上、明日発表とさせていただきます。楽しみにしていて下さい。今回もここまで見てくださりありがとうございます。それでは。
星が溢れる
濃い藍色の夜空を背景に、一人の少女が立っている絵があった。少女はその満天の星空から降ってきた星を両手の手のひらで受け止めて、その星たちをつぶらな瞳で見つめていた。
その絵には『星が溢れる』とタイトルがつけられていた。
それを見たある人は言った。
「星があふれているのか。この子の手には乗り切らないほどの星が降ってきているから、手のひらいっぱいいっぱいになっていて、あふれているんだね。そう思うとこの少女の顔もどこか嬉しげに見えないかな?」
無表情だった少女の顔が何故だか嬉しそうに見えてきて、満たされているような少女の顔はさっきよりも優しく見えた。
すると、別のある人はこう言った。
「星がこぼれているんだ。この子の手のひらならまだまだ乗せられるのに、傾けてしまったり、バランスを崩してしまったりするから、だからこんなにも地面に星が落ちているんだ。もちろんいっぱいになってもこぼれてしまうけれど、いっぱいになる前にこんなにもこぼしてしまったんだね。そう思うと、なんだかこの子も悲しそうに見えないかい?」
先ほどまで嬉しそうに見えていた少女の顔が、どこかもの悲しげで、少し視線を下に向けたそれさえもうつむいてしまったように見えた。
どちらも同じ文字を書くのに、どちらも同じような意味合いではあるのに、こんなにも見方が変わってしまうなんて。
同じようにその絵を見ていた君に問いかける。
「君なら、何をあふれさせて、何をこぼすんだろう?」
星が溢れる
小学生の頃、キャンプ泊の課外授業で登った小高い山から見る、満天の夜空。星が溢れました。
もう一つ。わたしには空を見上げると、光の粒がたくさん飛んでるのが見えます。
少ししっぽをつけて、す〜す〜って飛んでます。そしてこの光がお空に溢れてる。
星が溢れるのが見えるんです。
同じように、見える人いるはずです。
星が溢れるほどあったなら
なないろの星を集めて
夜空に虹をかけてみたい
星と星を繋いで
新しい星座もひとつ
つくりましょうか
愛の言葉を紡ぐように
あなたとわたしの
架け橋になるように
本来なら、出会うはずがなかった。
俺にとって星は見上げるもので、時折おちてくる星は、誰かの希望になるものだとばかり思っていたから。
ーーーけれど、今この腕の中にある温もりは、紛れもない現実で。
星があんなに輝いていた空からおちてきた、小さな生命。
溢れんばかりの夜空から、しかも広い世界の端っこにあるような島国の、辺鄙な山におちてくるなんてね。
これには、さすがに俺も驚いたなぁ。
……でも、そのお陰で救われたよ。
俺が願っていたことは間違いじゃないって思えたし、俺もまだまだやっていけるんだなって、素直に嬉しかった。
なにより、彼らが長年の柵や苦しみから解放されたことが嬉しかった。
”アレ”は俺じゃどうしようもなかったし、俺にできることと言ったら少しでも彼らの辛さや苦しみが和らぐように努めることくらいしかなくて。
本当に申し訳なかったけれど、楽しそうに笑い合う彼らを見れたことは本当に嬉しくて、どれだけ感謝したか解らない。
だから、あの出会いは本当に分岐点だったのかもしれない。
俺や彼らの命運を分けるくらいに、重要なものだったのかもしれない。
そう言ったら、大袈裟だなんて笑うんだろう。でも、俺からすればそんなことはない。
ーーーそうでなければ、”星が溢れる”世界に足を運ぶなんて奇跡は、なかったろうしね。
星が溢れる
キャンプに一回だけ行ったことがあって、都会で生まれ育ったから虫とか寝袋で寝るのとかは嫌だったんだけど、夜見た星空は凄かったなー。黒い部分が少ないんだよね。私がわかる星座なんてオリオン座くらいしかないんだけど、星ばっかだからオリオン座がわからないんだよ。
川
僕は浮き沈みを繰り返す。
左に、右に、上に、下に。
とても気持ちが良いんだ。
感じるのは恍惚だけ。
僕の身体は、とっくに朽ちたんだ。
悲しみの果てに、涙は川になった。
僕はそこをずっと流れている。
透明な涙の川に、僕の真っ黒なハートが溶け込む。
そして川は黒く染まっていく。
全て混ざり合っている。
脳も、心臓も、神経も、細胞も。
ここはいたって平和だよ。
もう失うものは何一つないから。
母親の子宮の中にいるようだ。
この切ないような安心感を、僕は覚えている。
そこは羊水に満たされていた。
世界でいちばん安全な場所だった。
ああ、母さん。懐かしい響きがする。
母さん。母さん。
声を出そうとしても、泡が水面へと昇るだけ。
心が溶けてしまいそうだ。
大勢の人間が僕を覗き見ている。
その中に、彼女の姿。
その中に、幼い僕自身の姿。
僕を愛してくれたたくさんの人々。
さようなら。
でも、もう会いたくないかな。二度と。
僕は流れていく
僕は流れていく
僕は流れていく
僕は流れていく
僕は流れていく
緩やかに。
君との思い出を
全部丸ごとひっくり返したかのように、
おびただしい量の星が
きらきらと輝く夜。
思い出と思い出を繋ぐように
星と星を繋いでは
1つの恋の物語を完成させる。
君と手を繋いで
星と星を繋いだこの思い出も
新たな星として、
夜の闇をほんの少し、明るくする。
「星が溢れる」
瞳に映る
流星群
キラキラとキラキラと
未来に心躍らせる
希望に溢れた瞳
命終え
最後の光燃やし流れる
星々の
溢れんばかりの祈りのシャワー浴び
受け継がれていく
生と死
子どもの頃の話し。
田舎に住んでいたわたしは
夜に犬の散歩に出た。
そこで目にしたのは
忘れ得ぬ光景。
大量のホタルが飛び交う
信じられない世界。
滅多に吠えない犬が
あまりのホタルの多さに
リードをぐんと引っ張り驚きで吠えた。
後にも先にも、その光景を見たのは
その年のその一夜限りだった。
どれくらい眺めたのか
フワフワとした足取りで帰宅した。
星が溢れる…まさに奇跡のような夜だった。
【お題:星が溢れる】