『小さな命』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お椀型にした手のひらで小刻みに震える塊は、数日前に卵から孵った鳥の雛。卵の殻をつついて生まれる瞬間は作り物みたいで、生き物が生まれた実感が湧かなかったことを覚えてる。
彼から受け取ったその子はピィと鳴いた。
「信じられない…」
ほわほわした毛が手のひらを擦りくすぐったい。生きてるとわかった途端『小さな命』が手に乗っていることが不思議と恐ろしくなる。もし、手の熱で火傷をしてしまったら…、落としてしまったら。この子の命を潰やしてしまう可能性を持ってるのは、私で。
「君が震えてどうするのさ」
私が震えているのかこの子が震えているのか境が曖昧になってしまった。
「だって…ちゃんと生きてる、から」
「うん、生きてるよ。怖がらないで」
彼の手がつつむ様に二重のお椀が作られた。私を支えてくれて震えを止めてくれる。元気よくピィピィと鳴いていた雛が半目になって、丸くなる。何度が手のひらでもぞもぞ動いて1つの塊になって膨らんだりしぼんだりして、眠ってしまった。
「寝たの…?」
「君の手に安心しちゃったんだね」
「わかるなぁ」なんて彼は言う。初めて会う私に気を許しすぎでしょうに。けど、懐かれて身を委ねられて何となく親鳥の気分。
「大きく健やかに育ちますように。羽ばたく時は教えてね」
柔らかな羽毛にそっと頬擦りをした。
美智代は孫娘の陽奈と公園に遊びに来ていた。
(あぁ、いい天気。)
遊びにと言っても、美智代は日向のベンチに腰掛け、陽奈は同い年くらいの子とブランコをこいでいる。たぶん陽奈は母親、つまり美智代の娘に「おばあちゃんとお外に行ってあげて」とでも言われたのだろう。外に出て青空を見上げて初めて、寒くて長らく籠もりきりになっていたことに美智代は気がついた。
見るともなしに景色を見ていると、陽奈がこちらに向かって来ていた。一緒に遊んでいた子はいつの間にかいなくなっていた。
「陽奈ちゃん、何か飲む?」
「ううん、いい。」
それならもう家に帰るつもりだろうと美智代は両足に力を入れようとした。しかし陽奈はそのまま近づいてくると美智代の隣にぺたりと座る。
しばらく足をぶらぶらとさせていた陽奈だったが、美智代の方を見て目が合うと「おばあちゃん、ちいさいいのちってなに?」と少しすねたような顔で言った。
「ちいさいいのち?」
美智代の脳内で「小さい命」と変換される。
「あぁ、そうねぇ…よくお母さんのお腹に赤ちゃんができたときなんかは小さな命が宿った、なんていうけど…小さい命がどうかしたの? 何かあった?」
攻めるような口調にならないように、ゆっくりと優しく美智代はたずね返す。
「むしのいのちはちいさいの?」
そう問い返す陽奈の真っ直ぐな目から、美智代は目を反らしたくなった。小さな子供の質問は、世中に折り合いをつけてきた大人をたびたび答えに詰まらせる。
「虫の命は」
一寸の虫にも五分の魂、なんて言葉があるが、それは命の大きさについて言葉ではない。陽奈は純粋に
人間より虫の命は小さいのかと聞いているのだ。
「小さい。おばあちゃんにとってはね。」
「じゃあ、ひなはおばあちゃんよりちいさいから、いのちもおばあちゃんよりちいさいの?」
「ううん、大きいよ。」
美智代は陽奈をじっと見みつめながら、自分の中でたくさんの気持ちが集まって形になり、伝えたい言葉に変わっていくのを感じていた。
「おばあちゃんは陽奈ちゃんのこと大好きだから、陽奈ちゃんの命は、体の大きな象さんより、世界で一番偉い人より大きいのよ。」
「じゃあだいすきじゃなくなったちいさくなるってこと?」
しまった、そうなるかと美智代は穏やかな笑顔はそのままに心の中で頭を抱えた。子供との会話はなんて難しいのだろう。
「もし、もしよ、おばあちゃんは陽奈ちゃんのこと大好きだからね、もし大好きじゃなくなったとしてもおばあちゃんにとって陽奈ちゃんの命が大きいってことは変わらないと思う。」
陽奈は美智代を見たまま首を傾げる。
「命の大きさは、人それぞれ…人によって…おばあちゃんや陽奈ちゃんのお母さんや陽奈ちゃんのお友達や…みんながみんな違う命の大きさの価値観を持っていて」
「かちかんってなに?」
「えーっとね」
上手く言葉にできないのがもどかしい。
「例えばね」
自分と娘が崖にぶら下がっている光景が頭に浮かぶが、それを選ばせるのはまだ早い。そしてたぶん落ちるのは自分だ、と美智代は思う。
「陽奈ちゃんは何の動物が好き?」
「うさぎ!」
陽奈の顔がぱっと明るくなる。
「じゃあ、うさぎと…カメレオンが木の上にいるんだけど、落っこちそうなの。陽奈ちゃんが一匹だけ助けられるとしたら、どっちを助ける?」
言いながら、色々突っ込みどころがある質問になってしまったことを美智代は後悔したが、陽奈はそれを気にすることはなく「うさぎかなぁ」と答えた。先程のように断言しないところに、美智代は陽奈の優しさを感じた。
「そうしたら、それは陽奈ちゃんにとってはカメレオンよりもうさぎの命が大きいってことになるんじゃないかしら? でも、カメレオンを大好きな人はきっとカメレオンを助けるでしょうね。そうしたらその人にとってはうさぎよりもカメレオンの命が大きいってことになる。」
陽奈の眉間にしわがより「うーん」と言いながら前を向く。
その様子を見て、美智代はそっと息をついた。命は比べるものではない。でもそれはただの理想だ。
脳みそを働かせ過ぎたのか、久々に外に出たからか、ベンチに座っていただけなのに美智代はずいぶん疲れていた。よいしょ、と立ち上がる。
「でも、これはおばあちゃんがそう思っているだけだから、他にも色んな考え方があると思うよ。さて、そろそろ帰ろうか。お家に帰ったら、お母さんにも聞いてごらん。」
すると陽奈もぴょんとベンチから降り立ち「おかあさんにきいたら、そういうことはおばあちゃんのがじょうずにおしえてくれるよっていったの」とこちらを見て笑う。
美智代は陽奈と手をつなぎ家路を辿る。
難しい話を親に丸投げした、陽奈と同じくらい大きな命を持つ、今は母となった娘をどうやって叱ってやろうかと考えながら。
【小さな命】
どんなに小さな命だって全部尊い命だ。
なのに人は生きていくためにそして研究、娯楽のためにその小さな尊い命を犠牲にしていく・・・
尊い命とはなんだろう?
生みの親のことは覚えていない、
私は物心ついたときには施設に預けられていた。
だから本当の親のことなんてわからないけど、
親のように想っている人はいる。
「お前は小さい頃から誰よりも元気で、誰よりも明るい子供だったよ」
と私のお父さんはいってくれた。
私といえば、小さい頃は身体が弱くて走り回ってはしょっちゅう倒れて心配ばかりかけた記憶しかない。
「心配もしたが、それ以上に小さかったお前たちが元気に走って笑う姿は、私に元気をくれたんだ」
そう言って笑うお父さんを見て、誰かの笑顔で元気になれるって言うのは本当のみたいだと思った。
私は自然と笑みをこぼした。
「この木は死んでいますね」
と樹医は言った
花も咲かず葉も茂らず
ただ立ったままの木
ときどき鳥たちがやってきて留まり木にした
木は倒された
鳥たちはいなくなった
切り株は
太陽に照りつけられ
風雨にさらされ
やがて
小さなキノコが顔を出した
木の死とはどれをいうのだろう
#小さな命
小さな命
下を向きながら歩いていたら、1輪の小さな命を見つけた。
頭はほとんど折れていて、身体は潰れていた。
例え小さくたって、1つの命であることには変わりないのに。
小さな命は、下を向いていなければ気付くことが出来なかった命。
お題《小さな命》
膝にちょこんと座る生き物からは陽だまりの匂いがした。
声を聞くと愛おしくて、傍にくると触れずにはいられないやさしさの集合体。
《叶》と名付けた君は――今はたくさんの幸せを叶えて、私の幸せも叶えてくれる。
「叶」
――ほらすぐ傍に来てくれて、すり寄って来てくれる愛しい小さな命のかけら。
日記 横山夏希
2月22
16歳誕生日についでに日記帳を貰ったので
今やっと書こうと思う
書くと思い出になるからいいとかなんとか言われたけど、何を書けばいいかわからん
2月27
受験やだなぁ
3月1
不安
3月9
電車は休日しか乗らないからドキドキした
手応えはあった
赤口の細い月光が
眠りに落ちた家々の窓辺にとまり
安らかな頬を微かに照らす
霜の付いた瓦礫の間にも
人々は眠り
あるいは眠らず
凍るまいと
凍てついた歩を進める
死神の鎌の形をした月が
ひたり とその首筋を照らし
身を隠すように
夜を彷徨う足音は
明かりの灯らない
窓を軋ませている
やがて東の空が白み始めると
月はその面をあげ
冷え切った大気に溶けるように
姿を消していった
ひとまずは
この夜を越えた小さな命たちに
また朝がやってくる
『小さな命』
ゆらり、ゆらり……きぃ、きぃ……。
窓際のゆりかごが揺れている。
燦燦と照る夏の日差しが、木漏れ日のようにカーテンのレースの模様を床板で遊ばせている。小さな部屋で、空気が循環してゆく。
ちらちらともてあそばれるゆりかごの中の赤ん坊は、血色を肌に透かせていた。
窓枠の影がはっきりと浮かぶ板張りの上。そこに座る思春期前独特の雰囲気をまとった小さな人型。その銀髪がきらきらと光っている。
まろみを帯びた頬、伏せ気味の鉄を溶かしたようなグレイの目、まばたくたびに揺れる睫毛。
誂えた洋服で身を包む幼い体躯は床にぺたりと座り、片手は床に、片手はゆりかごをつかんでいる。
その象牙の肌は陶器のようになめらかで、極々小さく軋みながらゆるやかに赤ん坊をあやして。
「んふ、いい子、かわいい子。ほっぺたぷにぷに! んふ、ぼく、とってもうれしい」
やわらかそうな布にくるまれて、ふっくらとした頬がかわいらしい赤ん坊。大きな目は溶かした鉄を冷ますように潤んで。
少しずつ生えてきた細くやわらかい銀髪が陽光を反射してきらきらとしている。
短かな指がその小さな頭をやさしく撫でた。
掌を頬を。ふわりとした感触。持ち上げられた頬肉で片目が細くなった。
きょとんと見上げてくる無垢で無知な視線がぶつかる。すると幼い顔に浮かんでいた笑顔の質が変わった。
愛おしいものに向けるそれが、縋るような何かを耐えるような。
どこか歪んでいて。
どこか酷薄のような。
それでも確かにその顔はしあわせそうに笑っていた。涙が浮かんでいれば、今にでも大粒の球体がぼたぼたと赤ん坊の顔を濡らしていただろう。
「……はじめまして、かわいい子。真っ白で健気な子。あのね、きみのほうが、少しはやく生まれたんだよ?」
「うー?」
「そうなの。ぼくが年下なの」
ゆりかごの中で自分を見つめるきょうだいの顔を撫でる。きらきらとお揃いのグレイの目がお気に入り。
無垢な目許をそっと人工皮膚でできた指の腹でさわる。
「あのね、きみのね、お父さんとお母さん……んと、いまはぼくのパパとママでもあるけれど、ふたりがね、きみにってぼくを買ってくれたの。ぼくってばとっても高性能。あのね、すっごく高いの。だいじにしてね?」
「うむぅ、むぁ!」
「んー? なあに?」
両手で耳を覆うように。
ダダダダダッ!
バンッ! バンッ! ガンッ……!
悲鳴、悲鳴、命乞い、悲鳴!
ダダダッ、ズドンッ、ズドンッ‼
――――静寂。
バババババッ‼
「しぃー、だよ」
「ぅあ?」
指先がゆりかごのきょうだいをつつく。ぷっくりとした肌に指がわずかに沈み込んで。
赤ん坊は無機質な手に怯えることもない。
きゃっきゃっ、と手を伸ばして遊んでさえいるようだ。
「冷たくないでしょ。あのね、ぼくの体温、三十七度に設定されてるの」
そっと両手で抱き上げて、頭頂部に頬を寄せた。
何とも言えない、脂のような甘いような、そんな独特なにおいが少しもどかしい。
「あのね、聞いて。ぼく、人工知能があって感情も搭載。自分で考えて蓄えて応用して。あのね、はやくぼくとおなじ背になって? そうしたら、きっとぼくたち、とってもそっくりになる。見分けもつかないかも」
「んばぁ」
「ぼく、きみとおしゃべりするの、すっごくたのしみにしてるんだから」
ウー……ウー……とサイレンの音が近づいてきていた。
幼い体躯が赤ん坊をぎゅ、と抱き締めている。
#小さな命
虫は何のために生きてるんだろう。人間も虫みたいなものか。もっと本能で生きたい。
SNSで出会ったあなたに恋をした。
本当にそんざいするのかしないのか…わからない。
それでもあなたとの沢山のやり取りはわたしの毎日を押してくれた。
ゆっくり丁寧に愛の言葉を囁いてくれた。
それはとてもこそばいようででも確実に温もりを感じた。
肌と肌で温もりを感じることはできなかったけれど、
わたしの中に灯る小さな命という愛の言葉の数々はわたしを癒し体温となった…。
妊婦の方が電車に乗ってきた。
親切心というのは、咄嗟に出るものじゃなくて習慣的に養っていくものだと思う。ぼくは条件反射的に席を立ってその人に席を譲っていた。
「ここどうぞ」
「あら、ありがとう」
「せっかくデート中なのに隣を譲っちゃうなんてね」
そういえば、今日のぼくは彼女とデート中だったのを忘れていた。明らかにへそを曲げている彼女になんとか機嫌を直してもらおうと謝り倒していると、「冗談冗談」といたずらっぽく笑った。
「君の親切にケチつける訳ないじゃん」
よかった。怒っていなかったようだ。
「さっきの人、妊婦さんだったね」
「うん。じゃあ君は、二人に席を譲った事になるね」
「ええ? 胎児も一人に数えるのか?」
「胎児にも相続権はあるんだよ? 日本じゃそう珍しい考え方じゃないんだよ」
「そんなもんか」
「そんなもんだよ」
お腹の中に眠る小さな命もまた、ぼくらと同じなんだ。
彼女の手が、ぼくの手をそっと握り締める。
「私達も……いずれは、ね」
「あーうん。そう、だね」
耳まで真っ赤にした彼女は、しばらく顔を合わせようとしなかった。
小さな命。それは赤ちゃんとか子犬や子猫のことだろう。決して蚊やハエのような虫などを指しているわけではないのだろうな。エゴだよそれは!
どれくらい前からかフードロスだとか食料危機で虫食がどうのって話あったな。日本でもコオロギがどうとかうさんくさいことになってるな。
最近の日本はガチでやばい感じあるわ。政治家とかもはや売国奴しかおらんやろ。
コラボがーとかLGBTだっけ? なんか違うかもだが同性愛とかでうさんくさい連中がうさんくさいことやってるし。
もうなんか国家ぐるみの犯罪だらけで頭おかしくなりますよ。スパイとかもガチでいるんだろうな。外国人に寄生されすぎや。
日本の土地が買われてもなーんもせんし、ガチで日本滅ぶんかね。滅ばぬ国はないってことだろうか。
アメリカとかもいろいろやばいし覇権国家が変わったりするのかな。今は民主主義、資本主義が中心だろうけどそれもいつか変わるのかな。
しかしこの手の話題って誰にも言えないよな。雑談でもやばい奴扱いされそう。
そうやって臭いものに誰も触れない国民性だからこんな国になったんだろうな。
「おめでとう」のカツアゲになるから
SNSにアピールはしない。
ビビリでちっぽけなオレの誕生日を
それでも祝ってくれた皆さん、
本当にありがとうございます
#小さな命
ただ既に過ぎた惨状に耳を傾ける
傷を嘗め合い生きるような
瀬戸際の今日で話をしていた
誰が許さぬ逢瀬だろうか
明くる日君は首を吊った
ベランダの柵に紐を通して、
飛び降りるように発ったらしい
ただ残った無力は容赦もせずに
この命の影響力を知らしめた
何もできなかった小さなこの身と
この身を生かす小さな命
《小さな命》
彼女は結局柵ごと落ちて
3m下の木々に救われ生きていた
ニャンコ
ニャンコ
ニャンコ
きみがいるだけで
だいすきだよ
小さい命。だけど、生きたいと願ってしまう。
小さい命を見つめていると、自分も生きなきゃと思う。
芯まで冷やすような風が吹きつける昼下がり君と連れ立って歩く。春立つといえど寒々しさが残るそんな季節。隣合う体温が微かな熱を伝え合う。
視線を上へとあげてゆっくりと立ち止まる。ふるり と小さな身震いをしながら君は呟いた。
「こんな時期に来るものじゃないね」
視線の先にあるのは裸の木々といくつかの遊具。なごり雪がかすかにある地面はところどころ白く色づいていた。
3月も間近に迫ってはいても桜だけが植えられた公園に春の色はまだ薄い。
「彩も賑やかさもないから侘しくなる」
枝の伸びた桜の木の幹に寄りかかるようにして囁いた。それはまるで誰にも視線を向けられないその桜の声のようにも聞こえて。
「またすぐに鮮やかな姿を見せるのでしょうけど。なんか物悲しいよね」
壊れ物を扱うかのように冬芽にそっと手を伸ばしながら,笑みを浮かべた。愛し子を見つめるようにも 観察する学者のようにも見える入り交じった感情を写す瞳。
「人の心に残り続ける姿はほんの3週間もありはしないのに。連想されるのはその様子だけなんて」
小さな命を慈しみ憐れむように言葉を紡ぐ。哀を乗せた声色はどこまでも透明で温度がない。
真っ直ぐな視線が見ているものは桜だけではなくてきっと他の何かで。それがどうしようもなく悲しかった。
「……帰ろっか」
君がそう言って笑みを見せたのは僕がいたから。君一人なら空の色が変わるまでずっとそこに立っていたのだと思う。桜の精のように佇んで。
寄りかかった体をふわりと動かして歩を進める。視線は既に前を向いていて何かを見つめてはいなかった。
柔らかな風が春の訪れを予言する。すぐ側までやってきたそれは儚げな美しさをはらむ。
刹那に消えて思い出だけを残す薄紅。それは目の前を歩く君に似ていた。
テーマ : «小さな命»
正岡子規が言っていたらしい。
中国の戦場で、国にために戦って散らす命
自分のように狭い居室にて病床にふせる命
どちらも ちっぽけな命なのか、
否 命に重みなどなく、いずれもかけがえのない命