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ただ既に過ぎた惨状に耳を傾ける

傷を嘗め合い生きるような
瀬戸際の今日で話をしていた

誰が許さぬ逢瀬だろうか

明くる日君は首を吊った
ベランダの柵に紐を通して、
飛び降りるように発ったらしい

ただ残った無力は容赦もせずに
この命の影響力を知らしめた

何もできなかった小さなこの身と
この身を生かす小さな命

《小さな命》




彼女は結局柵ごと落ちて
3m下の木々に救われ生きていた

2/25/2023, 2:27:45 AM