『夢と現実』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「キミのことが好きです。僕と付き合ってください」
思い切ってした告白を
「ありがとう。嬉しい」
キミは笑顔で受け入れてくれる。
「夢みたいだ。ずっと好きだったキミと付き合えるなんて」
ニコニコと笑うキミの隣で感動に浸っていると、遠くの方から何やら音が聞こえる。
「ん?何の音だろう?」
徐々に大きくなる音。キミと一緒にいるのに、音が邪魔をしてくる。
「あー、もう、うるさい」
と、怒りを爆発させたところで
「…やっぱり夢か」
目が覚めた。
「たまに恐いのもあるけど、夢はいいよな」
教室の机に座り、友達と話しているキミをそっと見つめる。
「夢では告白をOKしてもらえたけど、現実は、用があるときにしか話したことがない、ただのクラスメイトだもんな」
はぁ。とため息を吐き、机に突っ伏す。
「夢と現実。その差は大きいなぁ」
もう一度キミをちらりと見て、また、ため息を吐くのだった。
「夢は…」 「現実は…」
夢を語るのも見るのも自由だ
だけど、現実は残酷だ
目に見えているものが、どれだけ本当のことなのか、誰にも分からない。
もしかしたら、今が夢なのかもしれない。
夢の中だと思っていたことが、現実なのかもしれない。
夢を叶えた人はきっと、努力をしたのだろう。
夢を叶えられなかった人はきっと、「あなたにはもっと素敵な才能がある」という神様からのお告げなのかもしれない。
そんなこと、誰にも分からないけど。
現実の世界は、そんなに楽じゃない。
辛いこともある。自分を偽って嫌いになることもある。
嫌いな自分のことを愛すること。それだけでいいんだ。
夢は、誰に何を言われようとがむしゃらに努力をし続けた者がきっと、叶えるもの。何年かかってでも、遠回りしてでも、現実から目を背けないことがきっと大切なんだ。
夢を見続けて努力したものが現実になる。
夢と現実____
夢はいつまでも願うもの。
現実はいつまでも見るもの。
夢と現実は違う。
そんな中あなたはどちらを見続けるのか。
まず夢。
夢は自分の思ったことを願うことが出来る。
次に現実。
現実は厳しい世界に居続けることができる。
夢と現実はまったく違う。
そのため、夢は大きく見続けることがよい。
あなたの性格がどんなにクソでも、
夢を見ているあなたは素敵。
夢でいいから逢えますようにと願ったひとほど、夢の中ではわたしをひどく幻滅させるようなふるまいをする。そんなときは目が醒めるたび朝が来て良かったと思うし、現実もそう悪くないものだと考える。
太陽が昇る理由なんてひとつしかなくていい。
今日もあなたがあなたとして生きているからだ。
街ですれ違うひとびとと、夢ですれ違うひとびとの距離が縮まっていくたび、夢と現実の境目に看板が立っているならきっとこの辺りのどこかだろうと思う。
夢で見た誰かの顔を、名前を、なにも知らないことが増えた。かれらとは眠る前にどこかですれ違ったのか、ハルシネーションが生んだ幻覚なのか、監視カメラは認識しない。顔認証は役に立たない。夢の中のわたしはどこまでも盲目で、誰の話にも聞く耳をもたない張りぼてだ。
無意識が書きあげた存在しない台本上で、友人Aとか上司Bとかラベリングされていたあのひとたちの、ほんとうの名前はなんと言ったのか。
さっきまであれほど親しげに話していたのだから、一言でも聞いておけばよかった。けれどもわたしは何度でも律儀にその反省を忘れ、夢の中にいる私Cとして、世界観が許す範囲内の常識を守って生きる。
たまにでいいから、役名がわかるあなたと、東京Xの何処かで偶然に出会いたいと思う。
それがあなたZだったとしても、本当にたまに優しい時があるから。
(夢と現実)
小学生の頃からの夢があった、普通の会社員になって幸せな家庭を持つことが夢だった。
だけど現実は優しくない。
私は小さい頃から親がいないのでおばあちゃんと2人で暮らしていた。
高校に上がって少しした頃おばあちゃんが病気になり介護が必要な体になってしまった、朝早くおばあちゃんを起こし朝ごはんを作って食べさせ洗濯を済ませ遅刻ギリギリで学校へ行く。
学校が終わるとすぐ家へ帰り洗濯物を取り込んでおばあちゃんの薬を飲ませ家事を済ませ寝るだけの人生。
私の夢はなんだったっけな
夢と現実
夢を実現しちゃった俺は
夢と現実が一緒だ!
・・・・どーしよー?
新しい夢を見ればいいのだ!
じゃぁ早く寝よー!
「ボーイフレンドが欲しい」
と友達なのか恋人かあいまいなことを言う私だけど
現実はそう甘くはない。
出会いの場が限られている私では
親しい間柄の同僚はいても
到底、彼氏なんて作れない。
夢という名の理想では
顔がカッコよくて、背が高くて、ユーモアがあって、
優しさも持ち合わせている。
現実に、そんな独身男性がいないかなと思うけど
その全てを装備している人は大抵、既婚者。
現実は理想とは逆だからこそ面白いこともあるだろう
誰かを好きになることよりも
自分を肯定するのが先かもしれない。
だから、私はおひとり様でいようと思う。
誰かと結ばれるのを諦めた先に
もしもの出会いがあるかもと
有名な誰かの自伝で教えてくれた。
16夢と現実
それを栞にし挟んで本にしまうと
瞬く間に現実に戻るような感覚に襲われる
現実の栞
それを栞にし挟んで本にしまうと
本に夢を残した気になれる
夢の栞
それらを使い分けようなんてさ
虫がいいかなと思ったんだ
『夢と現実』
夢
「これが現実だったらなぁ」
良いところを現実に
現実
「これが夢だったらなぁ」
悪いところを夢に
夢では軽やかに
走っていた
現実には
足が上がらず
もつれて転びそうになる
いつからこうなった?
思い出せない🤣
✴️231✴️夢と現実
夢と現実
夢は刃の様に残酷だ。
触れれば、心が裂け、痛みを与える。
だから私は、現実を握り締める。
…君が私を愛している事を知りながら。
叶わぬ夢。
君と手を取り、この醜悪な世界を去り、
冥府の闇へと堕ちて行きたい。
それが叶わぬ夢だと、分かっていても、
私は君にそう願ってしまうんだ。
だが、君は、
私の渇望に気付く事なく、
無邪気な瞳で私を見詰めている。
私は夢を、
心の奥底に押し殺し、
君に微笑みかけるしかないんだ。
……
現実は、
鋭利な光のように残酷です。
叶わない願望さえ曝け出します。
だから私は、夢に浸るのです。
…貴方が私を愛している事を知りながら。
叶わない現実。
貴方に抱き締められ、口唇を重ね、
貴方と私の境界を消して、溶け合いたい。
それは現実にはならないと、分かっていても、
私は貴方にそう願ってしまうのです。
ですが、貴方は、
私の心の叫びには耳を貸さず。
優しい微笑みを浮かべるのです。
私は現実に、
重たい鎖の様に縛られ、
貴方に微笑むのです。
……
夢と現実が重なり合う瞬間、
刹那の閃光が迸る。
後に、残るのは…。
夢か、現実か。
それとも、
真っ赤に染まる生と死の、
…二人だけの永遠か。
「なんか不思議だけどさ、『もう夢であってくれー』って思うやつほど現実で、『コレ現実だったらいいのに』って思うやつほど夢なんだよな」
「うん、まあ。確かに」
感情と事象の酷いすれ違いを、時に人は「理不尽」とか「不条理」とか、自分より大きな何かのせいにして呼称する。ふいに彼が口にした言葉は、確かに的を射ていた。――これも、一種の「理不尽」か。「不条理」か。
「例えばさ、もし夢と現実の境界を溶かす薬とか、夢と現実をひっくり返す機械があったら、君は使うか?」
一つ目の例えは、夢と現実が同じ平面上に存在していることになる。夢と現実を行き来する際、人はまるで反復横跳びのような動きをするということだ。
二つ目の例えは、夢と現実がオセロのように表裏一体の関係性になっていることになる。何がトリガーとなって、夢と現実がひっくり返るのか。そして、「表」と「裏」はそれぞれどちらに当てはまるのか、当てはまらないのか。
そこまで考えを巡らせて、僕はやっと口を開く。
「僕は、夢を脳内における仮想空間の『作り物』とは思えない。夢の中でも人は生きていて、人生を積み重ねている――だからつまり、薬も機械も必要ないってことさ」
「じゃあ、俺がヒーローになって爆モテしてた夢も、『本当にあった出来事』ってことでオーケー?」
「ソレはなんか癪に障るけど。まあそうなんだろうな」
そもそも何が夢か現実かなんて、誰にも分からない。
どっちの世界を信じるとか、そういうスケールの小さい話じゃない。もしかすると、世界はサイコロよりも多い多面体で出来ているかもしれないじゃないか。
夢でも現実でもなく、たくさんの『出来事』たちがランダムに転じて僕たちを惑わしていたとしたら。
それはまさに『alea iacta est (賽は投げられた)』。
【夢と現実】2024/12/04
どうかお願い夢から覚めないで
もう少しだけこのままでいさせてください
彼のそばに居たい 離れたくない
けど現実はそうはいかない
だって夢から覚めた時には彼はいないのだから
そう思うと何度も胸が張り裂けそうになった
現実の世界には もう彼はいない
それでも私は諦めないで何度も何度も夢の中で願った
どうかお願いします 夢が覚めるまで
もう少しだけ私に時間をください
現実世界でも君に会いたい ねぇお願いだよ
私を置いてかないで1人にしないでよ
夢が終わって、現実に戻ってもまた君に出会いたい
私はそう夢の中で願い、誓った
次第に満ちていく潮
身体が波に寄せられは引き沖へと流れていく
満点の星空の下
星座に語りかけるように僕は浮かんでいた。
遠くに見える灯りに誘われながら
揺られるまま海に身を任せる
波は心地よく僕の身体を優しく包む
時が過ぎゆくのを待ち
僕は砂浜からゆっくりと立ち上がる
夢なのか現実なのか
ひっそりと静かな愛が僕にささやく
ずっとこんな日が来ると信じて歩んできた
夢であっても
現実でもいい
君に会えるのなら…
笑いあった日が鮮明に描かれていたあの日は
きっと夢だったのだろう
いい夢みてた実感と、現実の寂しさが
少し心を冷たくさせる
ただ言えるのは長い夢が…
人を救ったこと
確かな見えない現実。…。ただ
会いたい…夢。
【夢と現実】
今日で三連休だった僕は3日間とも夢を見たけど、
どれも…もう見たくないな。
何故かわかんないけど、いつも仕事で疲れてる
時に限って暖かくて目覚めたくない夢をみる気がする…
でも今日はすごく、今生きてる現実は、寒いけど、眠いけど、なんだか落ち着いてて楽しいな。
あなたにも分かるかな?
それは、幻かもしれない。刹那にそう思う。目が覚めると昨日のことの続きが現実。幻ではない。現実なんだ。幻だと思いたいけれどそうじゃない。現実だ。
さっきから そこにいるような気がした
まどろみの中で 手を伸ばしてみる
なんてことはない 触れるだけの空気
投げ出したいな ぜんぶぜんぶ
夢の中に置いてゆけたらな
逃げ出したいな どこかどこか
夢の中で生きていたかった
夢と現実
夢と現実
僕は人を殺した。
暗い街の中に、そいつは僕の前に倒れてた。
暗くてよく見えないんだが、確かにそこにいた。
いた。
じっと立ったままこれからどうしたらいいのかなって考えてた間、そいつはただそこで待ってた。
そこに……
夜に溶けてるように輪郭が朧げになってく気がした。
そして……
僕はなにも考えずに前に歩き出した。
歩いて歩いて、気づいたら家の前にいた。
ドアを開いた……
なにも変わらず存在した。
ライトをつけると、電球は記憶と同じくチカチカしてた。
日常に戻ったね。
やっぱ夢だった。
夢と現実
夢を叶えた者はこう言う。
「夢を見ろ」
夢とは違う結果になった者はこう言う。
「現実を見ろ」
両者は両極端でありながら、いつも背中合わせだ。
「夢現つ」
そういう言葉があるように、時に夢と現実の狭間は曖昧になるのだ。
夢を追う者たちが輝かしい?現実を見る者が正しい?
そんなもの、どちらの人生が良いなんて、優劣をつける事はきっと誰にも出来ない。
それぞれに良い瞬間があり、悪い瞬間がある。
それぞれでしか感じられない幸せがあり、苦労がある。
その人生に幕を下ろす時、どちらが良かったなんてものはその人にしか分からない。所詮人生なんて結果論だ。
ましてや、他人がそれを決めるなんて以ての外だ。
先人達の言葉を重んじる事は時として必要だが、忘れてはならないのは、決めつけるような言葉に惑わされてはいけないと言う事だ。
夢を見ろ、現実を見ろ。
これは他人に指図されるべき事ではない。
自分が行きたい世界で生きればいい。
辛く険しい道だろうが、寂しく孤独な道だろうが、その瞼を閉じる時に「楽しかった」と思う事が出来るならそれでいい。
他人の物差しで採寸して作られた色眼鏡なんかに、怯えなくていい。
自分は自分なのだから。
お題『夢と現実』
転校生の顔を見た瞬間、私は思わず目を見開いてしまった。夢にいつも出てくる王子様に外見が瓜二つだったからだ。
ただ、彼はあまりにも容姿端麗だからクラス中の女子が一斉にどよめき始める。
先生が黒板に名前を書いた。名前は、「樹里緒」、ジュリオ。夢の中の彼と同じ名前だなんて、こんな偶然信じられない。
ただ、私はクラスでも目立たない方で、カースト上位の女子たちからはすこしバカにされるポジションだ。
現実で声をかけたら、それこそ明日からいじめのターゲットになるだろう。
そんなことを考えていると、なぜか私の隣の席に彼が座った。たしかに私の隣はあいていたけど、まさかそこに彼が座るなんて、そんな漫画みたいなこと……なんて考えていると、ジュリオに似た人が一瞬びっくりした顔をして私のことを見た。
私だって驚いてる。だけど、それを表に出さないようにどうしたんだろ? とすこし首を傾ける。
すると彼が小声で
「あとで話せる?」
と言ってきた。話ってなんだろう。きっと夢の中の出来事かな? と思いつつ、違ったらどうしようと不安に思った。
体育館裏で待っているとジュリオが走ってきた。どうやら取り巻きの女の子たちをまいてきたらしい。
私はきわめて冷静にかたい口調で
「話ってなに?」
と聞いた。
「もしかして、夢の中で会ってたりした? 名前もその……『めあり』だし」
単刀直入にジュリオが言う。普通そんな質問してきたら「ヤバいヤツ」扱いされてクラスでの居場所がなくなるんじゃないかと思う。だけど、私は確信した。やっぱりこの樹里緒は、夢の中のジュリオと同一人物だ。
夢の中の私達は夫婦だ。なんの取り柄もないゆえに冷遇されてきた私に夫としてあてがわれたのが小国の王子のジュリオだった。彼は『冷徹で人を殺すことに躊躇がない男』として社交界では噂されていた。
だけど、ジュリオは誤解されやすいだけだった。無口で有能な騎士をやってるやさしい青年だった。私はそんな彼のことが好きになっていった。彼がいれば今まで冷遇されてきたことの傷跡がなくなっていく。
「うん。正直、教室入ってきた時驚いた。それに名前も一緒だし。もしかして、ジュリオなのって……」
ジュリオが近づいてくる。多分、抱きしめられるだろうな。戦争から帰ってくるといつもそうだ。あの時は、血の匂いがしていたけど、今はそうでもない。現実での彼を一つも知らない。だから
「あのさ。こっちの世界での貴方がどう過ごしてきたか聞きたいな」
そう言うと、ジュリオがすこし不満げな顔をする。でも、こんなところクラスメイトに見られたら正直一大事だ。
しばらく見つめ合ったあと、お互いに顔を見合わせて笑った。