ひと

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夢と現実


夢を叶えた者はこう言う。
「夢を見ろ」
夢とは違う結果になった者はこう言う。
「現実を見ろ」

両者は両極端でありながら、いつも背中合わせだ。
「夢現つ」
そういう言葉があるように、時に夢と現実の狭間は曖昧になるのだ。
夢を追う者たちが輝かしい?現実を見る者が正しい?
そんなもの、どちらの人生が良いなんて、優劣をつける事はきっと誰にも出来ない。

それぞれに良い瞬間があり、悪い瞬間がある。
それぞれでしか感じられない幸せがあり、苦労がある。

その人生に幕を下ろす時、どちらが良かったなんてものはその人にしか分からない。所詮人生なんて結果論だ。
ましてや、他人がそれを決めるなんて以ての外だ。

先人達の言葉を重んじる事は時として必要だが、忘れてはならないのは、決めつけるような言葉に惑わされてはいけないと言う事だ。

夢を見ろ、現実を見ろ。

これは他人に指図されるべき事ではない。

自分が行きたい世界で生きればいい。

辛く険しい道だろうが、寂しく孤独な道だろうが、その瞼を閉じる時に「楽しかった」と思う事が出来るならそれでいい。

他人の物差しで採寸して作られた色眼鏡なんかに、怯えなくていい。

自分は自分なのだから。




12/5/2024, 4:05:23 AM