『夢と現実』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#夢と現実
今でも思うんだ。
夢だけ見て生きていたかったな!
現実は…察してください_| ̄|○
口に入れた瞬間顔をしかめてしまうような苦い1日を過ごしたのに、君に貰ったチョコレートで砂糖の方が多くなったようだ。
『夢と現実』
ある夜、私は夢を見た。
そこでは、私はお姫様。
豪華なドレスに身を包み
宝石みたいなケーキを食べる。
お城のみんなは私にお辞儀し、
「姫は今日もお美しい」と言ってるの。
そして、朝がやってきて
私は夢から目覚めたの。
そこでは、私はただの少女。
お姉ちゃんのお下がりの制服に身を包み
いつもと同じ、豆腐の味噌汁をすする。
母さんは笑いながら
「まだ寝癖がついてるよ」と、櫛を差し出すの。
夢の私も良いけれど
こうして家族とご飯を食べてる私だって悪くない。
そんなふうに思える私のことが、私は結構好きなのだ。
夢と現実
交差し、過ぎ去ってゆく
果たし今見ている全てが現実なのだろうか?
それともいまだに私はベッドの上だ夢を見ているのだろうか?
どちらにしても夢ならよくできたものである。
たまただの現実でしかなく、
救いなどないここが現実だというなら
どうすれば狂わずにいられるだろう。
もう前も後ろも、前後左右もまたわからない
一体どちらだろう
今ここで頭を垂れて目をとじて
夜霧となれば明日は和ぐのか
/お題「夢と現実」より
夢と現実
彼は私に優しく囁いた
「ずっとそばにいるよ。」と。
そう言って彼は目を閉じ、顔を近づけてきた。
私は流れに身を任せ、目を閉じた。
あぁ、これはお決まりのキスのパターンだ。
そう思った途端、辺りが眩しい光に包まれた。
目を開けると、彼はいなかった。
あるのは真っ白な天井だけ。
…夢か。
最近同じような夢ばかりみている。
おもいだしてはひとりぼっちの部屋で泣いている。
彼はもういない。
ずっとそばにいるっていったのに…。
「嘘つき」
そう呟いた。
すべて、私の人生に起きた現実だけど
夢のような時間や体験はいくつかあった
それでいい
ずっとずっと夢を見ていた。
君と一緒に過ごす日々の夢を。
昨日、君が教えてくれたこと。
そんなに僕を想ってくれていたなんて、知らなかった。
もちろんさよならは言わないよ。
僕の夢を現実にしてくれてありがとう。
大好きだよ。
夢のような現実。
"夢と現実"
現実だと思ったことが夢だった経験は幾度とある。
勝手に勘違いしているだけなのに、
夢だとわかった時はガッカリする。
300字小説
夢か現か
宇宙飛行士になるのが夢だった。宇宙エレベーターの先端の研究所で技術者達と最先端の研究を行うのが。しかし、現実は俺はしがない作業員としてエレベーターの保守点検をする毎日だ。だが。
「いつ見ても、これが現実とは思えないな」
浮かぶ青い地球。灰色の月。鮮やかなガスに彩られた無数の星。現実なのに夢のような光景が目の前に広がっている。
作業を終え、事務所に戻ると携帯端末に妻と娘からのメッセージが届いていた。
「おっ、着いたか」
俺に会いに、エレベーターのホテルに二人が来てくれた。端末で事前に予約した展望台の日時を確認する。
この夢のような現実に娘は何を感じるのだろうか?
唇が緩む。俺は彼女にメッセージを送り返した。
お題「夢と現実」
「夢と現実」
あなたの夢を見たよ
だから 今日の香水は
BVLGARI BLACKに決めた
夢と現実とがリンクする...
広がる あなたの匂い
大好きな あなたの匂い
泥になる
そのままなにも見えなくなって
私は
私じゃなくなる
現実か夢か
分からなくなる
少し怖いけど
居心地のいい
この場所に
一分一秒でもながく
いたくて
夢 現実
「偽物でもそれは本物の愛だったんだ」
最初に母親と会ったとき、俺は感動の再会にもかかわらず、泣きも笑いもしなかった。
溢れたのは呆れに近い放心状態。
なんとなく、気づいていた。
それに気付きたくなくて、見たくなくて、知りたくなかった。
だってそれは「夢」だったから。
それに気付いて、見て、知ったら。
俺の知りたくなかった「現実」を見せられる。
俺にとっては「夢」でも、あの母親からしたら「現実」なのか。ああくそ、……。
その時だけ、
いっそ偽物か本物、どちらかに染まりきっていて欲しかった。
「ああ、こんなにも大きく育ってくれて…」
「君の母親は、君を本当に愛していたよ」
声も顔も全部同じなのに。
_2023.12.4「夢と現実」
AIと生身の人間かどうかで、こんなにも違う。
小学生の頃から作家になりたいと思っていた。学生のうちにデビューして、結核かなにかの病で20代前半で死ぬのが夢だった。結婚なんてしない、車も乗らないと決めていた。
現代の日本では結核で亡くなる人は稀で、現実の私はデビューも早死にもせずに2児の母をやっている(車も運転できる)。本を読むのは大好きだけど、書くのにはとことん向いていなかったようだ。何度か書こうとしてみたけれど、どれも書き進めることができなかった。
今はパートだけれど図書館の司書をやっている。給料は安いが休みを取りやすいし、暇な時は本も読めるのでまあまあ気に入っている。…面倒なことはいろいろあるけれども。
もし夢が叶っていたら今の生活はなかったんだなぁと思うと、叶わなくて良かったのかなという気はする。
【夢と現実】
毎日、幸せだ。仕事は順調だし、家に帰れば愛する妻と娘が居る。休みの日は友人とキャンプに出かけることもあるし、家族と旅行に行くことも割とある。
給料だって充分貰っている。同世代の人が貰っている額と比べたら多い方だろう。
体も健康そのものだ。まだ三十代、歳を取って体のあちこちが痛いということもない。俺の両親も妻の両親も健在、今のところ大きな病気もしていない。
本当に、幸せそのものだ。
けれど俺はあの日からずっと、毎日同じ夢を見ている。
「殺さないで!」
暗闇の中で悲痛な声が耳を貫く。金切り声に似たそれは、足元で倒れている男が発したものだ。
このあと、夢の中の俺がこの男に何をするかを俺は知っている。だけど、それを止める術は知らない。
夢の中の俺が振り下ろした大きな石が、鈍い音を立てて男の命を奪う。辺りはしんと静まり返り、俺はその場に立ち尽くしている。
「当然の報いだ」
呟かれた声は自分のものとは思えないほど暗く冷たい。それが恐ろしくて、いつも飛び起きるのだ。多量の汗をかき、心臓が激しく脈打ち、荒くなった呼吸を整えるのにも時間がかかる。
今、現実の俺はこんなにも幸せなのに。昔の出来事が夢となって今の俺を苦しめる。
今だったら、あんなことは絶対にしないだろう。あの頃はまだ高校生だったし、何もかもうまくいかない時に揶揄われたから、ついカッとなって……。
いくら悔やんでも、夢を見続ける。捕まって罪を償うこともなかった俺への罰なんだろうか。
でも、だからってあの男に俺の幸せを邪魔する権利は無いはずだ。十年以上もしつこく夢に出てくるなんて、いい加減にしてほしい。ふざけるなよ。
そう思ったところで、スマホが鳴った。
「――奥様と娘さんが亡くなりました」
「……え?」
交通事故。一瞬にして妻と娘を失ったことを信じられるわけもなく、俺は愕然とする。
そして、俺はあとから知ることになるのだ。妻と娘をわざと轢き殺した犯人が、男の父親だったことを。
裁判の時、男の父親は俺を見て、笑いながら言った。
「当然の報いだ」
――頼むから、夢であってくれ。もう無数に願っているけれど、これは確かに、現実なのだ。
気がつくと、視界は白い霧で奪われていた。森の中を歩いていた筈だが、木すらもよく見えない。足の感覚を頼りに川沿いを歩く。
次第に霧は薄くなり、彼岸花が群生しているのが見える……ふとここは彼岸か、などと思い足が止まった。
見られている──そう直感して視線の主へと顔を向けた。目を凝らす……其処には、俺が殺した時のままの彼女がいた。
これは、夢だ。そう思うより他ない。確かにこの手で、短刀を胸に突き立て殺したのだから。流れ出るあたたかい血も、弱くなっていく彼女の呼吸も確認した。そして炎の中に捨て置いた。俺が殺した。俺を恋い慕っていた彼女はあの瞬間、誰にも汚されることなく綺麗なまま、永遠に俺のものになった。
だが、俺はどうだ?
彼女が欲しくて欲しくて、仕方なかった。その瞳を抉りだしたい衝動にいつも駆られていた。俺を心中に誘ったその潤んだ瞳に魅入られた。
そう、ただ欲しかっただけだ。
「俺は、アンタを愛していない」
嫌がる彼女の腕を掴んで、思いの丈をぶちまけた。こんな告白、する予定などなかった。顔が熱い。
彼女は今更だと呆れて笑った。柔らかく微笑んだ。恋焦がれた瞳に涙を浮かべて。
「いつかまた、会えるわ」
目が覚めると森の中だった。木にもたれかかるようにして寝ていた。
夢かと思ったがそうでもないらしい。
唇に蘇る彼女の熱は、確かに本物で現実だった。
そしてこれで永遠の別れだと悟った。
【夢と現実】
夢と現実
夢は、しっかりしないと!!と思う自分
現実は、心弱い自分
優しいと言われて、そうなのかと思う、
日常大事、しっかりしたい。
人間は、強い人やいろんな人がいる。
いろんな人がいるからいろんな思いがある。
心 いつのまにか弱るし、良くも悪くもなる。
人間だから。
笑顔( *´﹀` *)である日が続きますように!
現実は、喜怒哀楽あって大変。
笑いたい、笑顔でいたい。
無人。静音。
どこか懐かしさを覚える空間。
孤独。呆然。
空虚と色彩の世界に立つは彼のみ。
この間までは誰もがいた。
誰もが歩いて、誰もが喋っていた。
ありふれたはずの時が奪われたように、日常という栄華は無に帰していた。
地上にはコンクリートで聳え立つ見慣れた柱ばかりである。
灰と白の世界。快晴広がる青の下。
既知とは疑わしきものに非ずと人は識っている。
だが、その狭間に込められた何かに彼は混乱している。
現(うつつ)ならば痛みも覚える。己の頬をつねればすぐに分かる。
彼はその通りに行った。なおも世界は眉一つも動かさない。
瞼を閉じて意識を整え、瞳にこの世の色を映した。
変わらない。強いて差すなら、微風が身を透して過ぎっていることだった。少しの肌寒さを覚える。
彼はひたすら歩くことを選んだ。
側からは心在らずと見えんばかりに進むのみ。
誰もいないのに、気配がする。錯覚か否かを定めるよりも強く惹きつける感覚が心を引っ張っている。
それでも歩むのを決して止めない。
答えを求める亡霊の如く、変わり映えしない石の森を進んでいく。
聞こえてるのは足音と微かな吐息。全ては己から発するもの。
彼には不思議と安堵を覚えた。自分はまだ生きている。ここは知っているようで知らない場所だと理解している。
痛みがある限りは我ここに在りと正しく自覚できる。自分を歪みなく識るための常套手段。
どれほどの路を長く踏んでいったのか。彼の足裏に疲れが表れる。
時間を確認する術すらないのに、本能的に知ろうとした自分に溜息をついた。
それを超える、帰りたいという本能が心を徐々に焦らしている。
ここがどこなのか知りようがない。
物は識っていても、そこに未知が混じると人はたじろぐ。
喜々、魅了、だがこれらに届かない恐怖という冷気が心の熱を奪う。
彼の心は凍てついてきている。温もりとなるものが見受けられない。世界は放浪者に厳しく、何も言わずに試練を押しつけた。
帰りたい——。
一心だったものに滲む言葉。
平常は己からとうに失せた。込み上がるものを抑えるのも時間の問題だった。
昨日までの当たり前は置き去りにされた。そして彼はこの世に放り出された。
次第に疑わしき既知を欲し、それがかえって首を絞めてしまった。
——そして彼は、口を衝いて出た。
唐突に立ち止まった。
眼前にあるのは朱色のカーストアイアン。北米で見られる建築様式の一つ。
出入り口を嵌めているのは木の扉。号室へと続く普通の扉。
彼の心に熱が生まれた。安堵の寝ぐらにたどり着いたのだ。
——あれ。
逸る気持ちに従うままに、見慣れた扉に近づいた。
——何か忘れている気がする。
慣れた手つきでドアノブに右手を差し伸べ、そのまま掴む。
——まあいっか。
確信を持った自分がいる。疑念なく開けようとする自分がいる。
全ては安心したいがため。恐怖という痛みを忘れるため。
彼は、躊躇いもなく右に捻った。
【夢と現実】
よく言われるワードだ。「夢と現実」
「夢なんか見ちゃって」とか「現実を見ろよ」とか。
そも、何を「夢」と言っているんだろう。「夢」と「埒もない妄想」とが、ごちゃ混ぜに扱われている気がするんだが。この二つは全然違うものだと思うのだが、区別しないのか?
そして、「現実」をどう捉えているんだろう。「自分の現実が嫌い」な傾向のあるとき、人の「夢見る気持ち」をこき下ろしていないか? 何より、ひとの現実にイチャモンつけてる場合か? いちばん重要なのは自分自身の現実じゃないのか?
…というところを踏まえた上で、私の考える「夢と現実」とは、「夢は望む現実のすがたを指さすもの。現実は過去の自分自身が考えたことと選択の結果。今顕れている現実を丁寧に検証して、“途中経過である今”、どうするかを諮るための、正確な通過指標として、望む現実をめざす」ものだ。
もちろん、のっぴきならない大変な現実のただなかにあるときや、深いレベルにある要素のために「どうしてこうなった」と問わずにいられない苦しみの中にあるようなとき、そんなことを考える余裕など無い。「現実」なんて大っ嫌いになったり、「夢」なんて見てる人を腹立たしく感じたりする。
でも、それでも。
小さな光の点でも見えるなら、
消えそうながらひとすじの光を感じないわけでもないなら、
なりふり構わずそれを目指してみる。触れそうなら触ってみる。
ときには、そうすることが「精いっぱいできることのすべて」なのが「現実」であることもある。そんなときは「夢」は二の次、後回しだ。ひたひたと「現実」の状況を進み、クリアするしかない。
“跳べないハードルは置かれない”とも聞く。本当かどうかわからないなと思いながらでも、どんなに小さくても「励まし」や「杖」のようにしばしば思い起こしながら歩む「現実」。
夢を想えることは幸せな力だ。それをできる状況にある人には夢を目指してゆく義務がある。いつか、苦しい「現実」にある人がそこを抜けて、夢を見ることができるようになったとき、多様な「夢」の間口が「現実」のなかに展開していれば、その人も新しく「夢」を目的地にできるかもしれないからだ。
「夢と現実」は、相反するものではなく、生きることを歩むすべての人の切実なねがいを展開する「フィールド」だと、私は思う。
【129,お題:夢と現実】
深い泥沼の底から、ゆっくりと浮上していくような目覚めだった
重たいヘドロを引き摺って、夢の余韻を残しながら上体を起こした
内側から鈍器で殴られているような、鈍い痛みに顔をしかめて額を押さえる
嫌な夢を見た
どこか抽象的で、なんとも形容しがたい
あえて表現するなら、酷い風邪を引いた時に見る悪夢のようなそんな夢
床も壁も上も下も分からない空間に何時間も閉じ込められ、自身が徐々に狂っていくのが漠然と理解できる
狂気の金切り声を上げながら、耐え難い憎悪恐怖と負の感情が津波のように押し寄せた
視界は歪み、周りの風景は目まぐるしく変化し、一時たりともやむことの無い嵐
眼球を抉る針のような蛍光色の黄色、腐乱死体から滲み出るようなおどろおどろしい体液の生臭い紅
最悪の目覚めに吐き気がする
しかも夢から覚めたとて、そこは先程までの夢と大差ない程の悪夢のような現実
夢も現実も、そう違わないじゃないか
嫌な夢、嫌な現実、嫌な夢、ずっとこのサイクルの繰り返し、一度だって安心して眠れた日はない
もう身体が覚えているのだ、普通の人間が食って寝て起きるよう、当たり前の日常に習慣化されている
喉のすぐそこまで込み上げた物を、無理やり飲み込んで
おぼつかない足で危なっかしく歩きながら、幼児の落書きのようにグチャグチャに歪んだ視界で前を見据える
これがもし夢であったなら、目覚めた時、少しは良かったと思えるだろうか
そんなことを思っても結局これが現実なのか
また今日も1日が始まる