芝草

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『夢と現実』


ある夜、私は夢を見た。
そこでは、私はお姫様。

豪華なドレスに身を包み
宝石みたいなケーキを食べる。

お城のみんなは私にお辞儀し、
「姫は今日もお美しい」と言ってるの。

そして、朝がやってきて
私は夢から目覚めたの。

そこでは、私はただの少女。

お姉ちゃんのお下がりの制服に身を包み
いつもと同じ、豆腐の味噌汁をすする。

母さんは笑いながら
「まだ寝癖がついてるよ」と、櫛を差し出すの。

夢の私も良いけれど
こうして家族とご飯を食べてる私だって悪くない。

そんなふうに思える私のことが、私は結構好きなのだ。

12/4/2023, 12:03:22 PM