夢が醒める前に』の作文集

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夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/20/2024, 4:40:19 PM

つい昨日のことなのですが、小学校の頃によく遊んだ友人が、わたしと同じ歳ほどの姿で夢に出てきました。
遠くへ引っ越してしまったその友人とはもう連絡をしておらず、本来であればその人のことを友人だとわかるはずもないのですが、夢とは不思議なものですね。その人がその友人であると、何故か確信しているのです。
この夢を、もし夢だと認識出来ていたのなら。あなたではないあなただけれど、せっかく出てきてくれたのなら。
夢が醒める前にあなたを酒に誘って、今までのことをじっくり話してみたかったと、思うのです。

3/20/2024, 4:36:52 PM

夢が醒める前に言わないといけない

君とまた出会えることはもう無いと思うから
6:00になる前に伝えないと

明日にはまた、姿が変わってしまう

僕は夢の中の重要人物で、毎晩君が考えた登場人物になって夢の中のストーリーを君と作り上げているけど、君の考えているシナリオに不満がある時は無理やり僕が方向性を変えるせいでカオスになったりもする。

先月は初恋の先輩から告白されたいというシナリオを押し退けて先輩が総理大臣になる夢に変えちゃったっけ。

昨日の僕は君にとって1番のトラウマのピエロで、怖がらせてしまったりと嫌な思いにさせちゃうことも多いけど

今日の僕は『君にずっと前から恋している1人の青年』

タイムリミットまであと3分

君の好きな人の姿になったり、推しのアイドルの姿になったこともあったっけ。

君は夢の中だけでもと大胆にアタックしてきたり、僕の気持ちを聞き出そうとしてきていたけど、僕は無理やり夢を変えたり、タイムリミットまで時間を稼いだりとのらりくらり躱してきたね。

だけど、最近の君の考える夢は真っ暗闇や怖い夢ばかりで、現実で上手くいっていないのかなって勝手に思ってる。

久しぶりに見た、少女漫画にあるような校舎。
今はもう放課後で、太陽も西に傾き始めてる
いつも夢の最後には放課後2人きりで教室に残っているけど、このシチュエーションで告白されるのが夢なのかな?


こんな事を考えていたら残り時間はあと1分

いつも避けてきた分、忘れられると分かっていてもなんだか緊張する

大きな深呼吸をして、君の名前を呼ぶ。
振り向いた君に向かって僕は口を開いた。


『貴方のことがずっと前から好きでした。』

______________________________


ピピピピピピピ

うるさい目覚まし時計を止める。彼に返事をする前に目覚まし時計に起こされてしまった。もう一度寝てみようかとも考えたが頭は完全に冴えているため仕方なく朝食を食べにリビングへと向かう。

「あら?今日は寝起きがいいんじゃない?いい夢でも見たのかしら?」
キッチンから母の声が聞こえてくる
「うん、久しぶりにいい夢が見れたの。えっとね…」
忘れる前に母に話そうと思っていたが、もう彼の名前も、顔も声もハッキリとは思い出せなくなっていた。

「忘れちゃった笑」

もしまた同じ夢が見れたら、その時は夢が醒める前に君に想いを伝えるね。



『夢が醒める前に』

”最後まで読んでくださりありがとうございます”

3/20/2024, 4:33:02 PM

夢が覚める前に
この想いを伝えたい
覚める夢の中だとしても、
一時的な感情だったとしても
確かに感じるこの胸の高鳴りを
嘘に、ないものにしたくなんてないんだ。
あなたがくれた数々の言葉も、
自分より大きな手のひらも、
抱きしめると感じる暖かい温もりと匂いも
その全てが愛おしくて、
いっそのことずっとこのまま一緒にいたいと思うほどに
愛おしいの。
なのに分かってしまう。
これが夢なのだと。
あと数時間後には泡沫のように消えるものであるのだと
分かってしまうから、
せめて心に、頭にその全てを閉じ込めていきたい。
そしてこの思いが嘘ではないのだと、
あなたに会えて嬉しいのだと伝えたい
せめてそれだけでも…

3/20/2024, 4:22:40 PM

よく夢を見る。
それだけ眠りが浅いということ。
でも夢を見るのはイヤじゃない。

たまに予知夢的なのも見たりして。
普段、夢に出てこない人が出てきたら
「この人何か伝えたいことがあるな」
と思ったり。
そうした矢先に久しぶりに連絡が来たり、
声をかけられたりする。

見たい夢を見る方法を色々試した学生時代。
紙に見たい夢を書いて
枕の下に敷いて寝たのはいい思い出。
あと、寝る前に見たい夢の対象のことを考えて
あれこれ思案したりね。

あまりにも現実とかけ離れた設定の夢だったり
何かしらのきっかけで
「これは夢だ」って気づく時があって。
夢を操作できそうな時が何度かあった。

目覚めたら夢日記書いたりしてたなあ。
今はキーワード検索で夢占いするだけに
留まってるけどさ。

何が言いたいかと言うと、
夢を見る前後も
そしてその最中も私は好きだ。

3/20/2024, 4:20:08 PM

私は生きる理由を見つけることを諦めた

仕事もなく、生活保護ももらえない

その中に絶望という文字しか浮かんでこない

今この瞬間の自分を幸福とする材料を見つけた

意外と空は青く、緑の木々は風に揺られ日光で輝いていた。

私はやがて死んでもこの空や緑が美しいままであればそれで良い。





良いことは有り難い

悪いことが常と思っていたが

年追うごとにそうではないことに気づき始めた、



世界を変えるのは、自分自身だった。



自分が変われば周りの世の中は

変わってしまう。


世界は幸福になるのだ。


今後も書いていく。

興味のある人は♡をくれ。書く励みになるから。

いつも読んでくれる人達。

ありがとう。

お休みなさい。

3/20/2024, 4:10:23 PM

失ったもの数えては わたしというものから目をそらした
ボロボロの脚でただひたすらに歩いた
泥に塗れた手で涙を拭う
当たり前に流れる景色が わたしには眩しすぎたんだ

やさしい夢が髪を撫でる
幼子のように嗚咽を漏らして泣きじゃくるわたしに
甘い 甘い 砂糖菓子を

温かなセピア色の風景が
無機質な灰色に変わる

あの日のわたしが見た夢に焦がれて
瞼を閉じる

今はただ全てを忘れて おやすみなさい

3/20/2024, 4:02:22 PM

『夢が醒める前に』

 私を抱き締めて、ほしい言葉をくれるのは、都合の良い幻の貴方。現実でないと分かっていても、縋るしかない私の必死さを、人は無様と笑うでしょうね。
 滑稽で愚かしい私は今日も、まどろみの中に得られもしない貴方の幻想を描く。

3/20/2024, 4:01:20 PM

少し、安心していた。もう関わることなんてないと思ってたから。だって僕は逃げたんだ。遠くに、見つからないように、追われないように。それももう、何年も前の話。勿論、逃げてすぐは怖かった。探されて、見つかって、また連れ戻されたりするんじゃないか。何を言われるかも分からなくて、怖くて、怖くてしょうがなかった。それも、少しずつ記憶から薄れていって、それなりの生活をしてたのに。少しずつ、温かい幸せの中に足を踏み入れようとしてたのに。
 それは現実に引き戻すように、僕の目の前に現れた。逃げたい、逃げたい逃げたい。なのに足が動かない。鼓動が早くなる。息が上がる。それでも、貼り付けた笑顔はそれと喋り始めた。なんだ。なんで、普通に話してるの。逃げたのは夢だったの。あの温かさは幻だったの。そんな僕の中に渦巻く疑問なぞお構い無しに冷たい笑顔が会話を続けている。そうだ、そうだったよね。あの時の僕は全部諦めていたっけ。ろくに本心も話せずに良いように応えて良いように振舞って。一度でも、声を上げればよかったかな。自分の弱い心と一緒に、断ち切ってくるべきだったかな。そう思った僕は、口を開いた。ねぇ、母さ____
 目が覚めた。現実か、確認するように胸に手を当てる。鼓動はまだ早いままだった。また僕は、逃げてきたみたいだ。
 思い出してしまった。記憶を掘り起こしてしまった。あぁ嫌だ。また冷たくて重い記憶が張り付いてくる日々に戻るのか。気持ち悪い、気持ち悪い。いつもこうだ。捨てたい記憶ばかり、頭は覚えていて、時折覚えてるかと、安易に見せてくる。でも、こればかりは、引き摺ったまま逃げてきた自分が悪いかもしれない。
 あーあ、夢の中でだけでも、断ち切らせてくれればな。

3/20/2024, 3:57:06 PM

『話しを聞いて欲しいから、待っててくれる?』

仕事が辛すぎて、君に話を聞いて欲しかった
君は優しいから『良いよ』って言ってくれた。
嬉しかった。

時間はもう22時を過ぎた。待ち合わせ時間から3時間過ぎてしまった。
"終わった"
君はもう待ってるわけがない。
居ても呆れてるに決まってる。
でも。いいんだ。これで君を諦められる。
君を好きだなんて、そもそも抱いちゃいけなかったんだから…

僕は放心状態で店の個室を静かに開けた。

『お疲れ〜。随分長く頑張ったねー』
目の前に居る筈がないと思っていた君が
優しい笑顔でむかえてくれた

"嘘だろ…"
気づいたら僕は彼女を後ろから抱き締めていた

僕はもう…諦めない。
僕は誰に何を言われても、僕は君が好きなんだ。

                【夢が覚める前に】

3/20/2024, 3:46:12 PM

夢が醒める前に


人生には分岐点がある。

それは人によって違う。

それを見つけるためには、人生をゆっくりと歩んで行かなければならない。

僕には夢がない。

見つけたいと思ってはいるが、行動に移さない所が僕の悪い所だ。

他人に夢関係の話をした所でなんの返事も求めてない。学校で夢の話をするのが嫌いだ。

夢なんか話した所で、絶対に叶うとは限らないから。

そう思いながら僕は、眠りについた。

もういっその事、ずっと夢の中にいたいと思った。

夢の中では、何をしようが自由だ。

夢が醒める前にとことん好きな事をしよう。

夢の中で。

3/20/2024, 3:44:14 PM

貴方と、手を繋いでいました。

もうないはずの体温が、

そっと伝わっていくような気がしました。 

懐かしくて。安心感に包まれて。

ずっと、このままでいたいなんて思いました。

でも、知ってます。


「これは、夢だ。」


だって、貴方はもう

この世界にはいないのです。


私は素直に、

貴方に伝えられませんでした。


貴方は私の気持ちを知ることなく、

静かに空へ旅立っていきました。



ごめんなさい。
 
だって、恥ずかしかったんだもの。

それに、急に逝ってしまうなんて

普通思わないもの。



だから、今言ってもいいですか。

もちろん本人には届かないし、

自己満足なんだけれど。



この夢が終わる前に、

どうしても言いたいことがあるんだ。


私ね

ずっと

貴方のことが、



#10
夢が醒める前に

3/20/2024, 3:42:53 PM

夢とは、美しい。

夢とは、その人自身の核を現すもののように思う。

それは、個々がそれぞれ描く、多くの悩みと多くの幸せの結晶。

さあ、今日はどんな夢をみるのだろうか。

3/20/2024, 3:41:45 PM

(夢が覚める前に)
毎日夢を見る。それは、学校で授業を受けている夢だったり、仲間と冒険をしている夢だったりとジャンルは違うが、いつも決まって出てくる子がいる。僕より少し低めの身長で黒曜石のように長く美しい黒髪を持った女の子だ。
 「また、いたなぁ。」
その子を見掛けるようになってから、僕は毎日目覚めると、日記を書くようにしている。夢日記というやつだ。
夢は儚く、数分でぼんやりとしか覚えていられなくなり、30分もすればすっかり忘れ今日の予定を考える。それを阻止するために、僕は日記を書く。それでも、絵ではないのでその子の顔を覚えているかと聞かれたら、頷くことは出来ない。けれども、とても美しいことは覚えている。

 「誰なんだろうなぁ。」
その子を夢で見るようになってから、僕は登校中その事ばかり考えるようになった。見始めたのは高校二年生になったばかりの頃で、あれからもう一年以上たち、季節は高校生活三回目の梅雨のシーズンに入った。

3/20/2024, 3:36:12 PM

夢が醒める前に

楽しそうに笑う彼、愛おしそうに見る彼、私を強く抱き締め
見つめてくれる彼。

そんな彼が、今私の目の前にいる。

2人の時にしか見せない彼の欲に私も呑まれていく。

彼が欲しい。彼を私のモノにしたい。

私の欲と彼の欲が混ざり合い締め付け合う。

そんな愛の時間も、時間と共に消えていく。

捨てられ、傷つけられ、孤独になる。

彼女という扱いではなく、ものとして扱われ
必要な時にだけ、彼の愛を確かめることが出来る。

私が彼を必要としても、彼が私を必要としない限り、
出会うこともない。

呼吸が荒れ、涙がこぼれる。陽が私を照らし目が覚める。

夢だと気づいた時、途端に来る孤独感と現実感。

出来ることなら、夢が醒める前に彼との時間をもう一度
私にください。

3/20/2024, 3:33:16 PM

目が覚める前にあなたに、


8月25日

おはよう
今日も朝起きる。 
決まったように珈琲を入れパンにジャムを塗り
スーツを着て玄関に出る
7時35分玄関を出て電車に乗る。
その時痴漢され不愉快になる。

8時
会社につく
朝の朝礼をして、デスクワーク。
お昼になって休憩。
また仕事。

会社が終わって何をしようか、
飲みに行くか、それとも家に帰るか、
帰ることにした。







おはよう
今日も朝起きる。 
決まったように珈琲を入れパンにジャムを塗り
スーツを着て玄関に出る
7時35分玄関を出て電車に乗る。
その時痴漢され不愉快になる。

8時
会社につく
朝の朝礼をして、デスクワーク。
お昼になって休憩。
また仕事。

会社が終わって何をしようか、
飲みに行くか、それとも家に帰るか、
帰ることにした。



おはよう
今日も朝起きる。 
決まったように珈琲を入れパンにジャムを塗り
スーツを着て玄関に出る
7時35分玄関を出て電車に乗る。
その時痴漢され不愉快になる。

8時
会社につく
朝の朝礼をして、デスクワーク。
お昼になって休憩。
また仕事。

会社が終わって何をしようか、
飲みに行くか、それとも家に帰るか、
帰ることにした。




おはよう
今日も朝起きる。 
決まったように珈琲を入れパンにジャムを塗り
スーツを着て玄関に出る
7時35分玄関を出て電車に乗る。
その時痴漢されなかった?。

8時
会社につく
朝の朝礼をして、デスクワーク。
お昼になって休憩。
また仕事。

会社が終わって何をしようか、
飲みに行くか、それとも家に帰るか、
帰ることにした。





おはよう
今日も朝起きる。 
決まったように牛乳を入れパンにジャムを塗り??
スーツを着て玄関に出る
7時35分玄関を出て電車に乗る。
その時痴漢されなかった?。

8時
会社につく
朝の朝礼をして、デスクワーク。
お昼になって休憩。
また仕事。

会社が終わって何をしようか、
飲みに行くか、それとも家に帰るか、
帰ることにした。






おはよう
今日も朝起きる。 
決まったように牛乳を入れパンにジャムを塗り??
スーツを着て玄関に出る
7時35分玄関を出て電車に乗る。
その時痴漢されなかった?。

8時
会社につく
朝の朝礼をして、デスクワーク。
お昼になって休憩。
また仕事。

会社が終わって何をしようか、
飲みに行くか、それとも家に帰るか、
飲みにいくことにした???。





何かがおかしい。
痴漢されるのが当たり前になってるし牛乳を飲むのに違和感がある
飲みに行くことが悪いことみたいだし、、、
おかしい。
日付は??る
八月2五(日)
?!???



なにか夢を見ているみたいな、、


おはよう。

誰かが見ている話しかけてきた。
誰だろう。
この人とは誰だろう。
でもなんだか哀しい。
何かおかしい。
せかいがわれて、なにか良いことが起きそう。
でもナンダカ目のして前の人に夢語覚める前に云わなきゃ
有り難う。
そう言うとこの世界は崩れた。




ピッピッピッ
お早うございます。
よく寝れましたか?
病室。
自分はどうやらともだちもろとも轢かれて、しにかけらしい。
友は夢に出てきたやつだった、
死んでしまった。
どうやら友はとっさの判断で俺を守ったらしい。
さらに死にそうなとこで助けてくるんだ、
ほんとに良いやつだ。
痴漢してきたやつあいつは友だった。
なんでそんな方法こは知らんが、助かった


ありがとう。





「夢が覚める前に」

3/20/2024, 3:32:42 PM

『好きです』

夢の中なら誰も傷つけないから
あなたが好きですと伝えたい

#夢が醒める前に

3/20/2024, 3:32:22 PM

『ねぇ、シュンくん。私と神社を探検しない?』

『もう少し頑張って…!ひゃぁぁ!!』

『ごめん、やっぱり帰ろうか…』

『あっはっは!!シュンくんすごい!すごいよ!』

『私、今日シュンくんと一緒に過ごしたこと、一生忘れないと思うなぁ』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねぇ、2人の馴れ初め教えてよ」

「あはは、遂に聞かれる日が来たか…」

「いいじゃん、教えてよ〜」

「そうだね…僕と彼女は家が近かったんだ。目の前に小さな公園があって、1人でブランコに乗って遊んでいた時に彼女が声を掛けてくれた。これが初めての出会い。でもこの時はまだ、近所の女の子としか思っていなかったよ」

「ふ〜ん。それで?私は“いつ恋に落ちたのか”を知りたいんだけど?」

「そ、そう急かさないで…彼女に恋心を抱いたのは…僕が中学2年生の時だよ。それまで何とも思っていなかったのに、たった1日の出来事で好きになってたんだ」

「そうそう、そこ詳しく教えて!」

「夏休みが終わりに近づいた8月下旬、僕らは神社に探検をしに行ったんだ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「え…探検?」

『そう!ほら…私事故でこんな身体になっちゃったから、友達と遊びに行くことが出来なくなっちゃって。だから今、すごく暇なんだ』

「そう…なんだ。僕は別に良いけど…サヤカちゃんは平気なの?」

近所に住む4つ歳上の彼女は、1年前に事故で両足が麻痺してしまったらしい。
それからはずっと車椅子での生活を余儀なくされたとか。

小さい頃はよく遊んでもらっていたけれど、彼女が中学生に上がった頃から会う機会がグッと減り、いつの間にか一緒に遊ぶことは無くなっていた。

『でもひとつ問題があってさ…長い階段は車椅子じゃ行けないから、急な坂道で大変だとは思うけど車椅子押してくれる?』

「いや大丈夫だよ。…僕がサヤカちゃんをおぶって階段登るから」

『え』

「僕、もう14歳だよ?女の子1人くらい余裕だから任せて」

『え、でも……ふふ、わかった。じゃあお願いするね、シュンくん』

探検当日。
近所にある神社の敷地内に車椅子を置き、僕は彼女をおぶって歩き始めた。

「…っぁ、はぁ、はぁ…」

『シュンくん、大丈夫…?ちょっと休憩する…?』

「っだ、だいじょう…ぶ…」

『水!水飲もうシュンくん!一旦止まって!』

「へいきだよ…全然よゆう」

『シュンくん…あとちょっとだよ、もう少し頑張って…!ひゃぁぁ!」

彼女の悲鳴はまるで走馬灯のようだった。
思っていた以上に長い階段で、彼女をおぶったまま足を踏み外し前に倒れてしまったらしい。

「ごめんサヤカちゃん…怪我、してない?」

『私は大丈夫だよ、それよりシュンくんの方が…!」

「僕は全然大丈夫。こんなの大した怪我じゃないよ。ちょっと膝擦りむいただけだし」

『ごめんね。私が誘っちゃったから…。ごめん、やっぱり帰ろうか…』

「ここまで来たら帰るのはもったいないよ。絶対登りきる。僕がサヤカちゃんをテッペンまで連れて行くから」

女の子1人まともに抱えきれない自分が恥ずかしくて、意地になって口を突いて出た言葉。
もう一度彼女を背負って歩き出す。
一歩、一歩。また一歩。

そして最後の一段を登り切った瞬間。

『あっはっは!シュンくんすごい!すごいよ!』

背中から彼女の喜ぶ声が聞こえてくる。
その明るい声だけで、僕の疲れは吹き飛んでしまった。

ベンチに彼女を下ろした後、隣に僕も腰掛けた。
こんな真夏に階段を登ったものだから身体中から汗が止まらない。
無論彼女も同じようで、隣を見ると額の汗を拭っていた。

ふいに僕の顔を見る。
さっきまで背中にぴったりとくっついていたのに、今の距離の方がよっぽど近く感じる。
少し微笑んだ彼女は、ゆっくりと口を開いた。

『私、今日シュンくんと一緒に過ごしたこと、一生忘れないと思うなぁ』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そのひと言で恋に落ちた…とか?」

「…そうだよ。僕も何故だかわからないんだ。でもこの瞬間、彼女とずっと一緒にいる未来を想像した」

「んで、私が生まれた…って訳ね。へぇ。パパ普段は全然顔に出さないけどママのことちょー好きじゃん」

「そりゃそうさ。好きな気持ちが無ければ何もできなかったよ。…結婚も相当な試練が立ちはだかっていたからね」

「え、なになに!その話も聞きたい!」

「この話はまた今度な。ほら、早くサヤカを迎えに行こう。もう待ちくたびれてるぞ?」

「そうだね。私もママにパパから馴れ初め聞いちゃったって報告しなきゃ!」

「はいはい。準備は出来たか?」

「もう出来てるよー。私はお供え用の花持って行くからパパはそこの雑巾とお線香持ってきて。袋にまとめてあるから」

「ありがとう。それじゃあ行こうか」


サヤカ、僕たちの娘はもう16歳になるよ。
当時の僕よりもお姉さんだ。
嬉しそうに話を聞く顔は、君によく似ている。
4年分離れていた僕らの歳はいつの間にか重なって、そして君を遥かに超えてしまった。
いつか君に会いに行く頃、僕はかなり年老いているだろう。
それでも君は、僕の隣にいてくれるだろうか。

今でもあの夏の日を思い出す。
僕らが過ごしてきた時間は、どの瞬間も忘れられない素敵な日々だった。

それでも君が恋しくなるたびに、僕はあの日の夢を見る。
夢の中で君は僕の背中を優しく押しながらこう言うんだ。

『大好きだよ、シュンくん』

君の姿を見ようとするたびにいつも目がさめてしまう僕は、まだ一度も君の言葉に応えられていないんだ。
だからまた君が恋しくなって夢に出てきてくれた時は、その時はきっと君よりも先に僕がこう言うよ。

「僕の方が大好きだ」

ってね。

3/20/2024, 3:25:31 PM

『夢が醒める前に』

夢の中の冒険は途中で終わることが多いので、夢が醒める前にエンディングを迎えられたらラッキーですよね。
楽しい夢も怖い夢も仕事の夢も恋の夢も、夢は夢。少し不思議でチグハグな別世界での冒険です。
さあ、そろそろ今宵も夢の幕開け時間です。素敵な冒険をご堪能くださいませ。

3/20/2024, 3:24:43 PM

お題 夢が醒める前に

夢が醒める前に
まだ夢の中にいたの?
都合の良い夢の中に?
いい加減受け入れなよ
可能性なんて元から零
諦めなよ、見てられない



おはよ
おはよう、今日もかっこいいね
そりゃ君のダーリンだからね?ハニー?
そうだねダーリン



ねぇ、いつになったらさ
それは、、、未来の私がどう考えるかかなー
、、、そっか。そーだよね

夢から醒める前にいつも思うんだ
現実〈あっち〉の方がつらい
夢〈こっち〉の方が“楽”なんだ

3/20/2024, 3:19:19 PM

独白 2024/3/20

己の中に抑えきれない怒りの感情を見た。

久しぶりで、驚いて、悔しく思った。
未だこの身に制御できない情があるのだと。

日頃自分を抑え込めていると思っているのは、
ただ心揺さぶられないからに他ならないのだと。

周りに誰もいなくてよかった。
反射的に当たり散らすことがなくてよかった。

また心を、見つめ直す時間ができてよかった。

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