『話しを聞いて欲しいから、待っててくれる?』
仕事が辛すぎて、君に話を聞いて欲しかった
君は優しいから『良いよ』って言ってくれた。
嬉しかった。
時間はもう22時を過ぎた。待ち合わせ時間から3時間過ぎてしまった。
"終わった"
君はもう待ってるわけがない。
居ても呆れてるに決まってる。
でも。いいんだ。これで君を諦められる。
君を好きだなんて、そもそも抱いちゃいけなかったんだから…
僕は放心状態で店の個室を静かに開けた。
『お疲れ〜。随分長く頑張ったねー』
目の前に居る筈がないと思っていた君が
優しい笑顔でむかえてくれた
"嘘だろ…"
気づいたら僕は彼女を後ろから抱き締めていた
僕はもう…諦めない。
僕は誰に何を言われても、僕は君が好きなんだ。
【夢が覚める前に】
3/20/2024, 3:57:06 PM