『君と最後に会った日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「フタリゴト」
手を繋いだときの温もりにいつも
変わらない愛もあるよと話す僕
照れくさそうに顔を隠していつも
変わっても大丈夫だよと返す君
もしも願いが叶うなら
あなたの全部を知りたいの
おでこをくっつけるだけで
考えてることが分かればな…
じゃあその逆を願うよ
きみの全部を探したいから
喧嘩になっても仲直りして
もっときみを知り好きになる
違うから好きになったよといつも
変わらない顔で愛を話す僕
違わないもん、膨れた顔でいつも
イジケたように手を握る君
可愛いきみが見れたから
やっぱりこのままでいいや
喧嘩してもさ大丈夫だよ
ぼくがなんとかするから
そういうところが嫌いよ
わたしの好きとか嫌いとか
分かってるみたいに話して
少しくらいは頼ってよね
手を繋いだときはいつも
そっと握り返してくれる君
気づいてるかな
そんな君が居てくれるから
自信を持って歩けてること
いつも頼ってるから
そのままでいてね
[君と最後に会った日]
私が君と最後に会ったのはいつだろうか。
もう4年ぐらい前になるかな
でも君は私のことなんてもう覚えてないかもしれないね
君が覚えてなくてもあなたは正真正銘私の初恋の相手だったよ!
またどこかで会えたらいいな、、、
君と最後に会った日
あなたに最後に会ったのはいつだろう…
私にはあなたしかいないけれど、あなたは他に慕っている方がいるのでしょう
だから、あなたが笑っていられる世界を望む
お題『君と最後に会った日』
LINEの通知が来て、げんなりした。実家がとなりの幼馴染からだ。こいつがまた「新曲できた」とか言って、動画を送りつけてくるもんだから『ブロック』という言葉が頭をよぎる。
本人曰く、「まだインスタにもYoutubeにもあげてない。最初のリスナーは君さ」だと。言葉を口にしなければこいつは、面だけはいい。面がいいのにXのフォロワーが十人程度しかいないのは、これから再生する曲のせいだろう。この十人はこいつの顔にひかれただけだ。リプに自撮りについての感想はあれど、曲についての感想を見たことないのがその証拠だ。
私はマイナスに振り切った期待をこめて再生ボタンを押す。
「きみとさいごにであったひぃぃぃぃぃ〜〜〜〜!」
あーもう、キモ。アコギ片手にせっかくの顔面をくっしゃくしゃにしてデカい声で出す裏声がほんっとーにキツイ。しかも最後「ひぃぃぃぃ」ってはねあげるのが特にキッツい。もう第一声から声の音程とギターの音程が合ってないの、こいつは聴いてて分からないのかな。
私は聴くに堪えない曲をすぐさま停止すると
「一回録音したら自分の音楽聴け。それからボイトレ行って来い。プロでやっていきたいならそれぐらいやりなよ」
と返信した。返事はすぐ返ってくる。
「自分の音楽は俺が一番よく分かってるし、俺はボイトレ行く必要ない」
開いた口が塞がらなかった。思わず
「きも」
と返信したらまた即レスが返ってくる。自分のキメ顔の自撮りと共に
「これで許して」
とハートの絵文字と共に返ってくる。まったく本当にあきれたやつだ。私は、ドン引きの意を示すスタンプを送った。
その後、幼馴染から電話がかかってきて聞いてもないのに曲についての解説された挙げ句、「君には特別だよ」と言いながらきっつい新曲のフルサイズを近所迷惑考えない音量で聞かされた。
今度、実家帰ったら隣の家のおばさんに言いつけてやろうと本気で誓った。
テレビに映る君を見るたびに思い出す。
高校で初めて会った時のこと。
同じ部活の仲間として切磋琢磨の日々。
ごくありふれた高校生活を過ごした時間。
私を見送ってくれた、卒業式のあの日。
ありがとうございました、と言葉をくれた君。
夢に向かって頑張れ、とエールを贈った私。
テレビに映る君を見るたびに想う。
あの頃から変わらない笑顔が眩しい。
あの頃からもっとずっと素敵な人になってる。
あの頃からの夢を叶えるだなんて凄いね。
おめでとう、これからも、やりたいことのために頑張れ。
『君と最後に会った日』
#18
「君と最後に会った日」
小さい頃、話し相手だったウサギやチェシャ猫。
トランプ兵や女王様。もう、皆には会えないのかな。
「当たり前の話だが、お題の後ろに言葉を少し足せば、『最後に会った日』の当日、以外の日も書けるな。最後に会った日『の、前日』とか。最後に会った日『から数日後』とか」
昨日トレンドに上がってた例の森頁に関しては、最後に会った日のネタも最後に会った前の日だの後日談だのに関しても、世代だから思うところはあるわな。
某所在住物書きはスマホの画面を見ながら、ガリガリ頭をかきながらため息を吐いた。
固い頭と、かたより過ぎた知識の引き出しのせいで、ともかくエモい題目が不得意なのである。
物書きの所持するセンサーでは、今回のお題はその「エモい題目」に少々抵触していた。
「まぁエモを狙い過ぎて、『最期』に会った日とか、最後に『逢った』日とかの漢字セレクトになってないだけ、比較的書きやすいっちゃ書きやすい……?」
なワケねぇよな、そうだよな。物書きは再度ため息を、深く、長く吐く。
――――――
去年の今頃のハナシ。まだ私が本店に居て、先輩の酷い恋愛トラブルが解消されてなかった頃。
雪国の田舎出身っていう職場の先輩が、珍しく、スマホの画面見て笑ってた。
あんまり穏やかに笑ってるから、何だろうって後ろからニョキリ覗き見たら、真っ暗な中に白い点が4、5個表示されてる程度。
最初は、何の画像か全然分からなかった。
「実家の母が送ってきた画像だ」
先輩が私のチラ見に気付いて、説明してくれた。
「今年の、私の故郷のホタルだとさ。ギリギリ白い点がホタルだとは分かるが、何が何だかサッパリだ」
それが、妙におかしくてな。
先輩はまた笑って、少し照れくさそうに、でもやっぱり穏やかに、スマホをポケットに戻した。
「先輩の故郷、今頃ホタル飛ぶんだ」
「らしいな。いつの間に復活したやら」
「『復活』?」
「よくあることだと思うぞ。農薬の影響や河川の汚れ等で、昔いた筈のホタルが消える。いい具合の自然が残る片田舎なのに、そういう経緯でホタルがいない」
「先輩の田舎も、そうだったの?」
「虫は詳しくないから、何とも、断言できない。ただ、そうだな、コイツと最後に会ったのは、ガキもガキの、年齢一桁の頃だったか」
「ふーん」
見たいな。もう一度。
遠くを見ながら、寂しそうに先輩は呟いた。
「最後に会った日」のことを、覚えてたんだと思う。それを思い出してたんだと思う。
当時は先輩の故郷のことは知らなかったけど、
数ヶ月前、具体的には今年の2月28日、先輩の帰省にくっついて(グルメと雪とスイーツとグルメを堪能しに)行ったから、ちょっと分かる。
その風景はきっと、日が沈んで月が子供の先輩を照らしてて、河原や田んぼの用水路の水の音が流れる中、
たくさんの小さな小さなホタルが飛び交う、バチクソ綺麗な光景なんだと思う。多分そうだと思う。
「行こうよ」
突発的に、私がポツリ提案すると、先輩は私の方を見て、ハテナマークを頭に浮かべながら頭を傾けた。
「今年は、もう無理かもしれないけど、東京でだってホタルは見れるよ。一緒に見ようよ。ホタル」
来年でも。上手く行けば、今年の滑り込みセーフ狙いでも。見ようよ。
付け加えて言う私に、先輩の角度は更に傾いたけど、最終的に酷く寂しそうな、心のどこかが痛いのを一生懸命隠してるような笑顔をして、
「遠慮させて頂く。……蚊に刺されたくない」
何か含みのありそうな理由で、首を小さく、優しく、横に振った。
「大丈夫だよ。ムヒー塗ったら治るよ」
「それでも、かゆいものはかゆいだろう」
「ウーナ派?」
「そういう話ではない、と思うが?」
「最近じゃ『かゆみ止めペン』なんて有るらしいよ」
「待てなんだそれ。知らないぞ」
結論を言うと、ホタルはすぐ見ることができた。
先輩のアパート近所の稲荷神社に、今の時期でもギリギリ飛んでるホタルがいて、
その情報を、先輩に流したワケだ。
「一緒に」は、見に行かなかったけど、私も先輩も、神社と大型ビオトープな泉とホタルと時折子狐の、エモでチルい景色を楽しんだ。
ホタルと最後に会った日から、約1年。
今年も先輩のアパート近くの稲荷神社は、今年も去年と変わらず、ホタルが飛んでる。
君と会った日はいつだっただろうか。
世間の時流に呑まれ、いつしか君の顔も忘れてしまったみたいだ。
あのときはもう一生忘れることないとさえ思っていたのに、まるで靄がかかったように思い出せない。
いつかこんな時が来ることを危惧していたけれども、いざ起きてしまうと寂しいものだ。
「最後の上映」
「久しぶりに来たけど懐かしいなぁ。」街の中の古びた映画館に来ていた。小さい頃、家族でよくここで映画を観たものである。最初、私は映画を見るのが怖かった。大きなスクリーンからモンスターが出てきて襲いに来ると思っていたからだ。映画が上演されるたびに泣いてしまい家族からもよく怒られてロビーに出されたものである。その時に案内係をしているお姉さんによく遊んでもらったものである。なかなか、泣き止まない私に映画の話しを聞かせてくれたりジュースを奢ってもらたりしていた。それから私は映画が好きになった。だから、学校帰りでもこの映画館に通った。そして、その案内係のお姉さんと映画の話しをして楽しい時間を過ごした。しかし、それを最後に案内係のお姉さんと会えなくなった。それを他の案内係さんから聞いた当時の私はショックで当分、その映画館に行かなくなった。ある時、あの映画館が取り壊される聞いて私は最後の上映される日に久しぶりに来たわけである。
館内を見てみるとお世話になったファンの方が座っていてほとんど満席になっていた。最後の上映が終わるとほとんどの人が拍手しながら泣いていた。無論、私もである。
【さらば、私の青春】
私は一礼して映画館をあとにした。
君と最後に会った日
また会えて良かった。次はいつ会えるかしら?
君は小首を傾げて僕を潤んだ瞳から溢れそうになるのを一生懸命堪えている。
初めて会った時から変わらないね。
スベスベツヤツヤだった黒髪が白髪に変わっても、笑い皺が増えてもきれいだし、かわいい。
泣かないで。僕はヨロヨロでもう自分では動けないから、君の涙は拭ってあげられないよ。
でも、次、生まれ変わっても君を見つけるよ。
約束だよ。また会えて嬉しいって言おうね。
この人生で君と最後に会った日は僕の命が尽きる日。
けんか別れしてなくて良かった。ありがとう。
僕の大切な君。まだこちらへ来なくていいからね。
またこの世で会いたいから。
「いったい、どこで何をしてる。」
指輪を握りしめながら、誰に言うともない独り言が無機質な部屋の中に落ちていった。
あの日、目が覚めたとき目の前には指輪だけが置かれていた。俺があいつに贈った指輪だった。お前を守るための最善を選んだつもりだった。でも結局は俺達の独りよがりだったんだ。お前を失いたくはなかった。
ひと目でもいいから無事な姿を見せてくれ。それだけで、もう、十分だから。
目が覚めたら私の傍で倒れているあなたがいた。あのとき居たはずの他の二人の姿は見当たらなかった。眠りに落ちる前の記憶を思い出し、やるせない思いと、それでも燃え尽きることのない愛おしさが胸の中を支配した。わかってる。私の病気を治すためだったって。でも、約束したのに。最後はみんな一緒だって。どうして私に相談してくれなかったの。裏切られたのに恨みきれない私はどうしようもなく彼を、彼らを愛してしまっていて。
でも、どうしても赦すことができなくて。
訴えるような痛みを見ないふりをして、贈ってくれた指輪をまだ目覚めていない彼の前に置いた。
彼に背を向け歩き出す。私の後を追うように、地面に雫が落ちていった。
楽しそうに笑う貴方は、周りも笑顔にする。たまに困らせてしまう時もあるみたいだけれど。
怒った顔、泣いた顔、笑った顔。コロコロ変わる表情は、まるで子どものよう。
そんな貴方を、画面の中でしか見れなくなってどれほど経ったのだろう。隣にいるのが当たり前だった日常は、はるか昔の記憶。
『君と最後に会った日』は、何気ない日常すぎて覚えてないよ。
君と最後に会った日
君と最後に会った日 君は、いつもの様に
「じゃあ 行って来るね!」と僕に元気良く手を振って飛行機に乗った。
昔から一所に留まれ無い君には飛行機は
なじみ深い乗り物だった。
いろいろな国に行って観光旅行を楽しむのが君の趣味だった。
今は、天国と言う僕の手の届かない所へ
行ってしまった君
天国は、どうだい? 君にとっては
天国なんて場所は、目新しい物でいっぱいだろうから退屈してないかもね!
僕もいつかは君の隣で天国旅行を楽しむ
つもりだ。
けれど それまでは、君が先に下見を
しといてくれ
そして僕が天国まで辿り着いたら
君が自慢気に 胸を張って
「此処の案内は私に任せてよ!」なんて
胸を拳で叩いて僕を嬉々として案内する
君の姿が目に浮かぶから....。
僕は其処に行くのが楽しみになっているんだ。
あなたは午睡の夢
窓の外をふらりと横切るモンシロチョウ
手を伸ばしては砕けて消える
言の葉の幻
モンシロチョウ(5/10お題)
君と最後に会った日は、夕日が美しく綺麗だったね。
海まで行って、沢山遊んで、写真も撮って、とても楽しかったよ。
君と最後にあった日からもう何年経つだろうか。
もう顔も浮かべることができないが、君はあの時どう思っただろうか。好意的に受け止めたか、それとも煩わしく思っていたか。
今となっては判らない。
どうにも人と関わるのが下手でいけない。どう思われるのか。当時は気にしたことはなかった。
今はとても気になって仕方がない。
あゝ、どうしたものかな。
あれはいつの日だっただろうか。
あの丘へ行きたいと指さした君が、光る麦の中をかき分けて進んでいく。
風が麦を撫ぜると、波のように揺蕩う。どこまでも続く黄金畑が地平線まで続いている。
まるで絵画の中のようね、と白いワンピースを軽くつまんでこちらに振り向きながら笑った。
それを数歩後ろで見ていた僕はこのまま光の中へ消えてしまうんじゃないかと言ったら、君はくすくすと笑って手を差し伸べてくれた。
でも、その手を取るか迷っていると、少し寂しそうにはにかんで、僕の手首を掴み、あの丘を目指して進んでいった。
それが僕が見た最後の彼女の笑顔だった。
その後すぐに容態が急変し、そのまま帰らぬ人となった。
元々体の弱い彼女は、あまり病室から出たことがない。調子のいい日は病院の裏庭の日当たりの良いベンチで休んでいる程度だ。出会った時にもそうしていた。空を見つめながら穏やかに呼吸する姿に惹かれて後ろから声を掛けると、彼女は天から声がかかったのかと目を丸くして慌てていた。天然さもあるが、本の知識も深く、どの話にも楽しそうに興味を持ち、知識を得ようと熱心に頷く様は、僕もつい舌がよく回ってしまう。そうしていくうちに、いつしか仕事終わりの足取りも彼女の病室の方へ向かっていった。
だがその明るさとは逆に、日を追うごとに弱っていく体に医者も原因不明の病と難色を示していた。そうしたときに、彼女は最後にと、希望していた場所へ連れて行って欲しいと言ってきたのだ。
いや、正確には僕のせいで無理させてしまった。この景色がもう見られないかも知れないと言ってしまったのだ。
これから戦争が始まる。多くの人が失うための武器を研究していたことを彼女は知識として聞いていた。僕は成果を話していた。
そんなことは伝えていないが、彼女はきっと察した上で一息を飲んでくれていたのだろう。
そうして連れて行った戦争とは無縁の絵画の中の世界。
あの時自ら君の手を取っていたら僕は変わっていたのか。
いや、終わってしまった今はもうどうでもいいのだ。
この世界もどうでもいいのだ。
女性作家の文章と男性作家の文章は違う
やはり男性作家の方が共感どが高い
【君と最後に会った日】(300字)
もうずいぶん長いこと、君の姿を見ていない。最後に会った日の記憶も曖昧だ。だって、君に会うと私はすぐに動揺してしまうから。目の前の君と向き合うことに精一杯で、思い出なんか残せない。今だって、君の姿を思い出そうとしただけで、心臓が早鐘を打っている。
君がめっきり姿を見せなくなったのは、自分のせいだとわかっている。私が君を――家族のいる君を、拒んだから。
君を避けるために、家の隅々に配置した、黒い駆除剤。その名も、ブラックキャップ。そして君は、Gと呼ばれるもの。またの名を、御器かぶり。
願わくば、君と最後に会った日が、このままずっと、「最後に会った日」であり続けますように。私の平穏な日々のために!
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アース製薬の回し者ではありませんが、5月の連休中にブラックキャップ結界を張っておくと、その年はGを見ずにすむのでおすすめです。
「君と最後に会った日」
僕には小さい頃からの幼なじみがいる。
とても明るくて、元気で、一緒にいると楽しくて面白い。そんな君のことが好きだった。
でも、君は遠くのまちへ引っ越してしまったね。
それから早くて5年がたったよ。
今もこうやって君に手紙を送っている。
「会いたいな〜また君に」
そう思いつつ空を見上げると一面に星がちりばめられていた。
綺麗だな〜と思いつつ手紙を書き続けている。
次の日になると、朝から呼び鈴がなった。
(誰だろう?)も思いドアを開けると君がたっていた。
「ど、どうしてここに?!」驚きのあまり大声を出してしまった。
「やっと会えたね。」とびっくりしながらも答えた。
ようやく出逢えた喜びと懐かしさが混み上がってきた。
「嬉しいよ、とても嬉しいよ」語彙力が失うほど嬉しかった。
「変わってないね〜僕くんは」
「そういう君こそ変わってないや」
「君って呼び方まだ治んないんだ笑」
「そりゃ〜君は君だから」
そうやって、また君と出会えた。最高の幼なじみと。
そして、最高の彼女(男)としてもね。