勿忘草(わすれなぐさ)』の作文集

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勿忘草(わすれなぐさ)』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/3/2024, 6:13:15 AM

わすれなぐさ

もう二度と戻ってきてくれる事はないけれど
貴方を忘れたことは一度もない

もう一度人生が戻ればと何度も想う

どこかで生まれ変わり
健康で生きている事を願っています。

2/3/2024, 6:10:21 AM

わたしを

忘れないで。









そんなこと
言われたって

大事だったり
印象深かったり

大抵
何か
理由があれば

忘れない。





忘れないでいてほしい

なんて

ただの

エゴだ。





忘れるには

忘れるだけの

理由がある。



忘れてほしくなかったら

覚えていてほしかったら




ジブンで

何か

爪痕を

残さないとね。


#勿忘草

2/3/2024, 6:06:30 AM

貴方と私は釣り合わない。

「私の事は忘れてください。」

本当は忘れてなんか欲しくないのに、また私は嘘をついた。

もしあの時…素直に頷いていたならば、貴方の隣に今もいられたのかな…

今日もまた、道端にひっそりと勿忘草が咲いている。

2/3/2024, 6:05:22 AM

「どうしたの、この花」

見慣れた部屋の中
部屋の隅っこから新鮮な気配を感じたと思えば、
そこには春らしい小さなブーケが飾ってあった

「特に何も無いけれどお花屋さんの前を通って、
素敵だなと思ったから」

「確かに素敵だね。どうもありがとう」

切り花は好きだ
人工的に摘み取られて
もう時期途絶える命だからこそ
咲いている間の美しさは他に類を見ないと思う

近づいてその春の空気を観察すると、
ガーベラ、すずらん、フリージア、
色とりどりの花々の中にひっそりと息づいた
懐かしい気配に気がついてしまった

「この水色の、小ぶりな花、可愛いよね
名前なんて言うんだろう」

「……なんだっけ、忘れちゃった」

「お花屋さんが教えてくれたはずなんだけど、
なんだっけ、花言葉がちょっとロマンチックなやつ」

私は黙ってその花を見つめていた
今を見つめながら同時に自分の過去も見つめていた

そして記憶の中の彼女に
こんな事をしなくてもあなたを忘れることは無いよと優しく告げてみたが、
その後の数週間ずっと
勿忘草だけが枯れることを忘れたように咲き乱れていた

2/3/2024, 6:00:12 AM

【勿忘草(わすれなぐさ)】

 川縁に降りると、丈の低い草に混ざって、勿忘草が咲いていた。他に花を付ける草はなく、青く可憐な花弁はよく目立った。
「あの絵と同じだ」
 思わず摘もうとして、すぐに手を引っ込めた。――星系ユニオン律第三二〇七条、未開拓星の生命体をもとの位置から移動させたり持ち帰ったりしてはならない。
「未開拓星、か」
 星系ユニオンに未開拓星として登録されているこの地球は、我が一族にとっては故郷とも呼べる星だ。かつては陸地の大部分が開拓され、百億もの地球人が住んでいた。しかし、巨大隕石の衝突により、人間の居住に相応しい星ではなくなってしまった。生き残った地球人は星系ユニオンによって救出され、他の生命居住可能星に散らばった。一回り小さくなった地球は、星系ユニオンの再生プログラムにより、四千年かけてようやく、かつての面影を取り戻しつつある。私は居住環境調査員として、地球に派遣されたのだ。この足を再び地球に付けることは、我が一族の悲願だった。
 とはいえ、私はケンタウリで生まれ、エンケラドゥスで育ったから、思い出の中に地球はない。私が知っている地球は、星系ユニオンの地球再生プログラムの中にある記録だけだ。
「花とて、なにも覚えていないだろう」
 現地球換算で四千年もの時が経ったのだ。我が一族の祖が住んでいたころの地球など、花の記臆細胞からも抽出できないだろう。
「だが、星そのものは残っている」
 川岸を見渡せば、先遣の無人機が送ってくれた立体映像そのものの光景が広がっている。それだけで、この星に奇妙な懐かしさを覚えてしまう。
「そして、勿忘草も残っている」
 地球には数多の愛らしい植物があるが、この青く可憐な花を咲かせる草にだけ、私は特別な親しみを抱いていた。我が一族には、〈本〉という地球の希少遺物が代々伝わっている。その〈本〉に挟まれた〈栞〉に描かれていたのが、この花だった。花の名前も添えられていた。「forget me not」。一族の祖の言語では、勿忘草(わすれなぐさ)、と言う。
 地球人迫害の歴史もあった中で、その〈本〉と〈栞〉は我が一族にひっそりと受け継がれ、私をこの星まで、そしてこの花のもとまで導くに至った。「私を忘れないで」と訴える青い小さな花、その本物を見てみたいというのが、私の密やかな悲願だったのだ。
「地球や花に忘れられたとしても、私たちが忘れずにいれば、繋がるものだな」
 歴史の惨禍の中で〈本〉と〈栞〉が失われていれば、あるいは我が一族の誰かが失われていれば、私はこの星に降り立ってはいなかっただろう。星系人種の中で地球人の末裔として残っているのは、いまや我が一族だけだ。〈本〉と〈栞〉に記された言葉が我々を地球人の末裔として証明し続け、そして、一族の悲願に縛り続けてもいた。
「思えばこの花の言葉は、我が一族にかけられた呪いのようなものだったな」
 地球人の血を継ぐことにこだわるあまり、我が一族は古いしきたりに囚われ、どんどん弱っていった。無茶なコールドスリープも繰り返した。そして最後に、私だけが生き残った。
 私は川縁の勿忘草の横に腰をおろした。亜空間バッグを開き、こっそり持参していた〈本〉を取り出す。〈本〉を開くと、真っ先に〈栞〉が顔を出す。
 誰がどんな思いでこの〈栞〉の絵を描き、〈本〉に挟んだのか。そんな事情は伝わっていない。〈本〉を〈読む〉という技術も、絶えている。しかしここに〈本〉があり、〈栞〉がある。地球があり、勿忘草が咲き、傍に最後の地球人が座っている。それだけで、なにもかもが充分なように思えた。
「あっ」
 ふいに風が吹きつけ、〈栞〉を攫った。花弁のように薄い〈栞〉は宙を舞い、ひらひらと川の上に落ちた。川の流れは早く、〈栞〉はあっという間に下流へと消えてしまった。
「……星系ユニオン律第三二〇六条、未開拓星に持ち込み品を残留させてはならない」
 この失態は、ケアレスレポートとして半永久的に星系ユニオンに残るだろう。私は〈本〉を亜空間バッグにしまいこむと、ため息とともに立ち上がった。失ったものの大きさの割には、心は軽く、地球に降り立ったときと同じぐらいに弾んでいた。
 次の調査場所を求めて歩き出す。この星に新しい人間たちが住み着く日まで、もうすぐだ。

2/3/2024, 5:51:13 AM

『勿忘草』

今までありがとう。元気でね。
そう言って僕の前からいなくなった彼女から半年後に手紙が届いた。そこには何も書かれていない白い紙が1枚と、一輪の勿忘草が入っていた。

『嘘をついて君の前からいなくなってごめんね。本当のことを言う勇気が無かったんだ』
    ______やまとゆう

2/3/2024, 5:32:25 AM

勿忘草(わすれなぐさ)

小さく寄り集まって 咲いている花を
お花屋さんで見つけた。

何て言う花ですか? と店員さんに
聞いたら 勿忘草です と言う答えが
返って来た。

勿忘草?聞いた事は、あるが あまり
身近に見掛ける花かと聞かれれば
多分 私は、首を振って否定を返すだろう
この小さい花弁が勿忘草と言う花だとは、
私は気付かないからだ。

見ると色も ブルー ピンク ホワイトと
三色あった。

店員さんは、嬉しそうに私の顔を見て
勿忘草の花言葉も教えてくれた。

花言葉は、色によって それぞれ違うらしい....

【勿忘草の花言葉】

ブルー 真実の愛 誠の愛

ピンク 真実の友情

ホワイト 私を忘れないで らしい...

私は、何となく その三色から
ホワイトの勿忘草を買った

勿忘草の名前と花言葉が何となく近い感じがして らしいと思ったから

後でその事を 恋人に話したら
君らしいね と笑われた。

私を忘れないで

いつか私が 皺くちゃのおばあちゃんに
なって 亡くなっても ふとした時に
私を思い出して 心に留めてくれます様に
なんて事を思ってわざわざ買った訳では
無いけど
貴方なら私が皺だらけのおばあちゃんに
なっても 最期まで愛してくれる...

それだけは、確信を持って思えるから

だから私は、ホワイトの勿忘草を
二人で鑑賞できる 窓辺の台の上に花瓶に
入れて置いた。

私を忘れないで もちろん私も貴方の事を
最期まで愛してる....。

2/3/2024, 5:14:24 AM

あなたのことを忘れない。
 
 そう思うのは簡単だ。
 誓って、胸に刻んで。そうすればこれからもあなたと共に生きていけるから。
 それでも残酷な時の流れは、心の形を変えていく。
 永劫変わらぬと信じた愛も、痛みも、濁流に押し流されて。過ぎゆく年月に呑み込まれ、泡沫の中に溶けていく。

 忘れぬはずのあなたを、思い出すことが増えていく。
 思い出すことも、難しくなっていく。
  

 そうして散った誓いの数だけ、この花は咲くのだろう。
 
 青紫の花弁は記す。
 誓いがいつしか夢と消えても、忘れまいと願った事実は変わらない。


【勿忘草】

2/3/2024, 5:10:59 AM

「君のこと、忘れないから」

そう言い残して勿忘草を一輪渡して去って行った彼氏。

次の日には、連絡が取れなくなっていた。
それまでケンカ一つしないで仲良く話していたのに。

私はショックすぎて、怒りと、悲しみと絶望と苦しい気持ちに苛まれていた。

あれから三ヶ月。
全然心の痛みは和らがない。

あれから、もらった花の花言葉を調べてみた。

私を忘れないで、と真実の愛、という複数の意味があるらしい。

忘れないで、なら、別れても忘れないでね、という意味かなと思うし、真実の愛、なら待っていてという意味ともワンチャン捉えられる。


でも、連絡つかない時点で、もう終わりなんだろうな、と、私は諦めのため息をついた。



ピンポーン、ピンポーン

その時、チャイムが、けたたましく連打された。
私が玄関に行くと、当の元彼?がそこに立っていた。

「ごめん!まさか届かないなんて・・・僕のこと忘れてない?他に彼氏とかできてないよね?!」

彼氏は、私が扉を開いた瞬間に私を抱きしめてそう言う。

「は・・・?生憎あなたに振られたショックで彼氏なんて作れる状況じゃなかったわよ」

「違うよ、僕は振ってなんてない!」

彼氏の声が大きくなり、マンションに響きそうだ。私は彼氏に玄関に入るように言う。

「ごめん、興奮して・・・。急に会社から海外へ短期出張が入って・・・。君と離れたくないし、君に会ったら離れたくないって泣き言言いそうだから、一言だけ告げて、後は手紙に出張のことと、連絡先とか書いていたんだよ。会社から携帯支給されてたから、普段の携帯は契約休止してて・・・」

「えっ・・・?手紙?届いてないよ」

私は彼氏の言葉にびっくりして問い返す。

「そうだよ、今帰ってきてびっくりしたよ!僕のポストに君に送ったはずの手紙が戻ってきてるんだもの!!道理で君から連絡こなかったはずだよ。てっきり君に嫌われてしまったと思って、僕も連絡できなかった・・・」

「紛らわしいのよ!今までどれだけ悩んだと思ってるのっ!」

「本当にごめん、だけど、君に話すの辛くて、本当に好きだから離れたくなかったんだ・・・許してくれる?」

彼氏は私を抱きしめた。私は混乱する気持ちと、やっぱり彼氏のことが好きだという気持ちをいだいていた。

「・・・今まで辛かったけど、あなたのことはずっと好きだった。だから、許すしかないみたい」

私の言葉を、聞いて、彼氏は何度もありがとう、と抱きしめる。



「ちなみに、あの勿忘草の意味ってなんだったの?」

その後、家で、2人でお茶を飲んでいる時に私は聞いてみた。

「もちろん、永遠の愛、だよ」


彼氏の言葉に、私はせめてあの時言葉で言ってくれれば良かったのに・・・と思う。

「でも、今度出張の時はそんなことにならないように誓うよ。その時は君も連れて行くから」

「えっ、それって・・・」

私が質問しようとすると、その言葉は彼氏の優しいキスで塞がれてしまった。

2/3/2024, 5:10:36 AM

貴方には忘れられない人や物はある?
私にはあるよ。君にもあるはず。
心の整理がついたし、君に隠し事なんて通用しないのは知ってたさ。
そんなつもりはなかったけど、不安にさせたならごめんね。

この刀……“降斬”は、多くの人の手を介し、私の手元にある。前の持ち主は、私の大切な人だった。うん、今はいないんだ。
私だから“降斬”を託すと言って……駄目、忘れてはいけない、私が忘れてしまったら……彼が消えてしまう

ごめんね……まだ本当は夢に見るほど苦しくて、審神者としての力でまた彼に会えないかって考えてしまうんだ

わかってるよ、間違っているって
それでも、わたしは……

ずっと辛かったがじゃろう。わしらに気ぃ遣うてそがなところを見せんようにしちょった。今度こそ守ると決めたのに、逆に危険に晒して……兆しはあったはずながに、気付けざった己に腹が立って、げに申し訳なかった。

げにすまざった。忘れろ、なんて無責任なことは言えん。大切な人を喪う悲しみ、誰からも忘れ去られる苦しみは簡単には癒せん。痛いばあわかるぜよ。
あぁ、わしゃどこにもいかんぜよ。よう頑張ったねや……泣くがを我慢する必要はないきな。
ここにはわししかおらんし、誰にも言わんき。

おんしとなら、気が狂うほどの永い時間を生きられるき。


『遺された者たち』

2/3/2024, 4:48:42 AM

「3月から6月頃の開花とされる花らしいが……?」
6月上旬「あじさい」、12月に「イブの夜」、
季節ごと、年中行事ごとのお題配信に定評のあるアプリとしては、少々季節を先取った印象。
あるいは温暖な九州等なら、咲いているのだろうか。某所在住物書きは誕生花検索サイトを確認しながら、同名カタカナ表記のフリーBGMを試聴している。

花言葉を持つ花ならば、それに絡めて物語をひとつ、想像することは可能である。
たとえば前回投稿分登場、謎の子供が勿忘草の精霊だったとか。誰かに忘れられてしまったのが悲しくて泣いていたのだとか。 あら少しエモい。
「どうしたもんかね……」
物書きは今日もため息を吐く。

――――――

勿忘草【ワスレナグサ・ワスルナグサ】
ムラサキ科 ワスレナグサ属

ムラサキ科ワスレナグサ属の総称。または、ワスレナグサ属の中の一種、シンワスレナグサをさす。
国内自生のエゾワスレナグサを除き、外来種。
耐寒性に優れるが、暑さに弱いため、日本は冷涼地でのみ、夏を越すことができる。
日本において、薬用の利用は確認されていないが、ヨーロッパではかつて、ワスレナグサは喘息や慢性気管支炎等、呼吸器疾患に効くとされ、
民間療法としてシロップ、鎮咳去痰薬に加工された。

後に肝障害・発がん性があるとされる、ピロリジンアルカロイドが含まれていることが判明し、
薬効利用については、忘れ去られていった。

主な花言葉:友情 思い出 私を忘れないで
参考:コンフリー(類似の背景を持つ。かつて日本で食用にされていた)
   ムラサキ(ピロリジンアルカロイドを持つが、生薬、化粧品、美容、石鹸等々現在も活躍の場多数)


――「先輩食べたことある?」
「なにを」
「どっちでも。ワスレナグサでもコンフリーでも」
「食べたことはない」

「食べたこと『は』?」

土曜のお昼、長いこと一緒に仕事してる職場の先輩の、アパートの一室。
お互いの生活費節約術として、私が食材やら現金やらを5:5の割り勘想定で先輩の部屋に持ち込んで、
それを受け取った先輩が、2人分のランチだのディナーだのを、まとめて作ってシェアしてくれる。
今日はフリーズドライスープを流用した、半額カット野菜と鶏手羽元のB級品のコンソメ鍋。
お肉食べて、スイーツに甘酒生チョコ貰って、お茶を飲みながら先輩の部屋の、お花の辞典を読んでた。

ワスレナグサだって。コンフリーだって。
昔々食べられたり、使われたりしてた、でも今は食べたり使われたりすることがなくなった、
なんならそういう過去すら忘れられちゃっただろう、花のハナシだってさ。

「忘れるものか。コンフリーの花の蜜」
ランチで使って、洗い終わった鍋とかオタマとかを拭きながら、先輩が言った。
「まだガキの頃、故郷の雪国。
コンフリーも、ワスレナグサと同じムラサキ科だ。春から夏にかけて、あちこちで花を咲かせて。散歩の途中に花を摘んで蜜を吸ったのが、昔々の思い出だ」

それをいつぞや、親友の宇曽野のやつに話したら、「俺も吸ってみたい」だとさ。
厚労省のページにも、「肝障害報告アリ」、「摂取は控えるように」とあるのに。
忘れるものか。先輩はそう付け足すと、どこか遠い所に視線を置いて、穏やかなため息をひとつ吐いた。
花と山野草溢れる雪国。優しい風吹く青空の下で花を摘むのは、きっと、美しい思い出だと思う。
……。 ん?

「先輩、肝障害の報告がある花の蜜、いっぱい?」
「それはもう。どっさり。大量に」
「ぶじ? なんともない? 脂肪肝?」
「私の肝機能はいたって正常だし、脂肪肝とワスレナグサやコンフリーは多分関係無い」

「先輩死んじゃヤダ」
「勝手に私を病弱にするな」

あーだこーだ、云々。 あれこれ話して、私がその都度心配して、今日のお昼がゆっくり過ぎていく。
食べ方使い方を忘れられた「忘れないで」の花の話。
最終的に、豆知識をひとつ覚えて、それで終わった。
ワスレナグサと同じムラサキ科の中には、「オイスターリーフ」なんていう美味しそうな名前の花があるとか、ないとか。 ちゃんちゃん。

2/3/2024, 4:36:43 AM

『勿忘草』

ねえ、知ってる?勿忘草っていう花。そう、小さくて淡いブルーの花。私嫌いだったんだ。だってあの真っ赤な人目を惹く薔薇や明るい太陽に向かって、うんと背を伸ばす向日葵のようには到底なれないんだもの。

でもね、彼が言ったの。
「勿忘草の花言葉は、”真実の愛“それから“誠の愛”なんだって。とても素敵だね。」って。とても愛おしそうに私を見つめて言うんだもの。
その瞬間恋に落ちたわ。
他にも「今日も小さくて可愛らしいね。」とか「水が滴るとより綺麗だね。」なんて、恥ずかしくなるようなことを平気で言うんだもの。

まさかよね、短い生命(いのち)の私が恋なんて。しかも人間の彼に。お天気のいい日はこちらに来てお話しながらお水をくれるの。といっても、さっき述べた通り彼が一方的に優しい言葉を掛けてくれるだけなんだけど。

でもそろそろお別れね。最近の気温が私には合わないみたいで、彼も心配そうに見てるわ。大丈夫よ。また時が来れば運が良ければここで逢いましょう。

だけどその時まで“私を忘れないで”…。

2/3/2024, 4:35:29 AM

勿忘草

勿忘草と聞いて あなたはどんな花か
すぐに思い浮かびましたか?

わたしは思わずググりました

ふんふん そうそう こんな感じの花だった

その悲しげな 薄花色の小さな花びらは
記憶に残るような華やかさはなく
勿忘草という名前がぴったりだ

でも わたし薔薇に生まれるなら
勿忘草の方がいい

静かな森の中で 
ひっそりと咲いている方があっている

そういう生き方で わたしはいい

2/3/2024, 4:27:04 AM

勿忘草。春の七草だっけ。七草粥って食べたことないな。

 興味はあるんだけど金払って草の粥?みたいな気分になる。スーパーでセットみたいなの売ってるの見た覚えがあるけど買わないな。

 昨日は弁護士に会いに行って正式に依頼した。契約書っぽいのをちょっと書いてネットで着手金を振り込んで終わりのあっけないものだった。

 これからはメールでやり取りするっぽいからもう会うこともないかも。なんだかあっけないけど所詮民事の案件じゃこんなもんなんだろうな。

 これが交通事故とかだったら漫画やドラマみたいなやり取りをするのかもしれないけどそういうのはないみたいだ。

 後は結果を待つだけか。相手が立ち退き料を払うか取り壊しを止めるかのどっちかになる。それ次第で引っ越すかどうかが決まる。

 めんどくさいから引っ越したくないという気持ちと今の環境を変えたいという二つの気持ちがある。どっちかというと後者よりだから引っ越したい。

 でもめんどくさいという気持ちも本物なんだよね。人生は本当にめんどくさい。

2/3/2024, 4:17:35 AM

君の名前はね

何度も聞いたことがあったんだ

どんなコだろうと思ってた

初めまして

きっと忘れないよ

2/3/2024, 4:15:44 AM

勿忘草(わすれなぐさ)

『優しい嘘』

トントントン
冬爾「冬爾です、失礼します」
僕は茜先輩がいる病室に来た。
扉を開けるとそんなに広くない1人用の病室のベッドに茜先輩は座っていた。
僕は今日茜先輩に告白をするつもりで来た。
茜「こんにちは、今日も来てくれたんだ、ありがと」
茜先輩は優しく笑いかけてくれた。
冬爾「はい、毎日来ます」
そう言って、僕はベッドの横の椅子に座った。
茜「でも大丈夫なの?もう高校3年生だから受験勉強大変でしょ」
冬爾「大丈夫です!さっきまで勉強してこのあとも勉強する予定です、息抜きで来ているのでむしろありがたいです」
茜「病人なんかと会って息抜きになる?」
冬爾「はい、茜先輩と会えるだけで楽しいので」
茜「そう、、、」
冬爾「早速なんですが今日は言いたいことがあって来ました」
茜「うん、、なに」
どこか不安げがあるようだけどほころんだ笑顔で優しく聞いてくれた
冬爾「あの、僕は茜先輩のことが好きです、今は無理でも茜先輩が退院したらいろんな所にいきましょう、だから僕と付き合ってください」
沈黙
茜「、、、ごめんなさい」
こうなることは予想していた、茜先輩はすごく美人な人だから僕みたいな人よりも良い人を選ぶだろう、もう選んでるのかもしれない。
でも分かっていても実際は辛かった。
冬爾「そっか、そうですよね」
涙をこらえながら言った。
茜「もう、来なくていいよ」
冬爾「えっ」
僕は耳を疑った。
もうこれ以上やめてくれ。
茜「もう、ここには来ないで」
あのいつも優しい茜先輩は優しくない声で言った。
僕は絶望した、もう茜先輩と会うことができないと考えただけで胸が苦しい。
しかし理解した。
僕は茜先輩に嫌われたんだ。
告白なんてするべきじゃなかったんだ。
冬爾「すみませんでした」
喉が締め付けられるような感覚に陥ったが振り絞った声で言った。
茜先輩には聞こえなかったかもしれないほど小さな声だった。
僕は病室を出ていった。
僕は泣いた、ひたすら泣いた。


1ヶ月後
あれから僕は茜先輩と会っていない。
あんなことを言われて茜先輩に会いに行く勇気はなかった。
でも今日久しぶりに行くことにした。
病室の前で僕は立ち止まっていた。
まだ怖い、あとちょとの勇気がほしい。
『昨日よりも今日、今日よりも明日、1ミリでも強い人間になれるようにしたらいいんだよ』
そんな言葉を思い出した。
そうだ僕は前よりも強い人間になれてるはずだ。
トントントン
冬爾「冬爾です、失礼します」
扉を開けるとベッドに茜先輩はいなかった。
冬爾「トイレかな、、」
おかしいことに気づいた。
あまりにもベッドや机などが綺麗になっていた。
冬爾「もしかして、退院したのかな」
看護師「あれ、あなたは、、」
後ろから声が聞こえて振り向いたら看護師さんがいた。
冬爾「あっあの、僕はここの病室に入院してた茜先輩の、、、、知り合いなんですけど茜先輩は無事退院されたんですか」
茜先輩との関係をどう言えばいいか迷ってしまった。
看護師「あなたが冬爾さんなんですか、あなたに伝えないといけないことがあるんですが落ち着いて聞いてくださいね」
冬爾「はい、」
なんのことか全く想像できなかった。
看護師「この病室で入院されてた茜さんは、つい1週間ほど前に亡くなられました」
冬爾「えっ」
意味がわからなかった。
茜先輩はそんなに重い病気じゃないからもうすぐ退院できると言っていた。
冬爾「何言ってるんですか、茜先輩はちょっと熱が長く続いて念の為入院していただけだったんですよね」
看護師「茜さんはずっと前に余命宣告されていた患者さんでした」
冬爾「どうして、、、」
涙が溢れ出てきた。
僕は崩れ落ちてしまった。
泣いた、どれだけの時間泣いていたかわからないけど長い時間泣いた。
看護師さんは何も言わず、ずっと背中をさすってくれていた。
冬爾「すみません、ありがとうございます」
涙をなんとか止めて言った。
まだ信じられないがこれ以上看護師さんに迷惑をかけるわけにもいけない。
看護師「冬爾さん、こちら、茜さんからあなたへの贈り物です」
そう言って看護師さんは病室の机の上にあった花を僕に渡した。
冬爾「これは、」
看護師「これは勿忘草です」
冬爾「なんで、」
看護師「この花の花言葉は真実の愛、それと『私を忘れないで』です」

2/3/2024, 4:13:27 AM

物忘草(ものわすれくさ)

冬になると薄い黄緑色の綺麗な花を咲かすこの花は、広義にはウスアカイロ科のキミドロ属、狭義だとピンイロ属に分類される為、鮮やかな紫色の花を咲かす。

中世に長い戦から帰還した一人の棋士が、迎えに来てくれた自身の娘の名を思い出せず、その時に男が握っていた花と、娘に言われた言葉が由来だと言われている。

2/3/2024, 4:11:29 AM

街中にぽつんと咲いていた花を愛でていたら、通りかかった子どもがその名前を教えてくれた。
 どこかで聞き覚えがあると思ったら、僕はずっと前にその花の名前を教えてもらったことを思い出した。
 どうして忘れていたんだろう? 大切なことだった気がするのに。
 そのときも僕に話しかけたのは幼い子どもだった。でも、今と違って目線が同じ高さだった気がする。その子は塞ぎ込んだ僕の肩に手を置いて言ったんだ。
「勿忘草だよ。覚えててね」
 振り返ると、女性が僕の肩に手を置いている。あのときと同じように。
 僕は思わず、だけど確信して、こう言っていた。
 「思い出したよ。君のこと」
 これからは、その君の泣き顔を忘れないように生きていくよ。
 そして、恐る恐る近寄ってきた我が子を強く抱きしめた。

2/3/2024, 4:05:21 AM

忘れな草、その言葉を聞くと、どこか物悲しく、淡い恋愛を思い浮かべてしまいます。なぜなんでしょう。その理由の一つとして、花言葉があります。真実の愛、誠の愛、私を忘れないで。前者2つで、相手への強い想いが感じられるのですが、最後の「私を忘れないで」で、別れがあったことを連想させます。だからどこか物悲しく感じてしまうのかもしれません。

2/3/2024, 3:57:37 AM

12✿.*・勿忘草(わすれなぐさ)✿.*・


花言葉は

”真実の愛”
私を忘れないで”

何回人生を歩んでも私のことは忘れないでね
私も忘れない。ずっとね

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