『優越感、劣等感』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
優越感、劣等感
俺の弟はなんでもできた。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、愛想が良いから人間関係は良好。どれにとっても天才だった。見ただけで、魔法のようにその通りにできてしまう。
それに比べて俺は、劣っていた。兄弟なのに、容姿も普通、成績も普通、スポーツも普通、人間関係最悪。どんなに努力しても、弟には敵わなかった。何一ついいことがない。
こんな俺なのに、弟はいつも「兄さん、大好き」と言ってくる。
何を考えているのか、わからない。その微笑みの裏には何があるんだ?
俺のことを見下しているのだろうか……
僕の兄さんはなんにもできない。容姿は普通だし、成績だって、赤点こそ免れているものの、ギリギリのレベル。スポーツは何しても下手、特にサッカーなんかボールを蹴れていないし。
いつも俯いて、人を睨むし笑わないから愛想が悪いって言われている。
兄弟なのになぜこんなにも違うのだろうと思うけど、僕はそんな劣等生の兄さんが「大好き」だ。
何もできなくて、ビクビクしてて、僕を睨むその目が大好きだ。
とてつもなくたまらない、努力しているのは知っていた、そこも愛おしいけど、僕の上に行くなんてありえない、行かせはしない。
いつまでもいつまでも、「なにもできない兄さん」でいてほしい。
だから、僕は兄さんにずっと微笑む。ずっとずっと浸っていたいこの優越感。
「兄さんは僕のモノだ」
優越感、劣等感
優越感は下を見て得られるもの。
劣等感は上を見て得られるもの。
下には下が、上には上がいる。
じゃあ、多分私は中間だな。
普通の親から、普通に生まれ、普通に生きてきた。
これほど平均的な人間は居ないだろう。
無個性な自分は、
普通にに生きて、普通に働いて、普通に死ぬんだ。
でも__
一番嫌なのは、中途半端かも知れない。
普通過ぎて目立たない。
自分に、誇れる“何か”があればよかった。
優越感、劣等感
優越感はないけど…
劣等感だらけ…
自分はダメダメ…と
責めてつらくなる…
でも…
周りにはわかって
もらえないけど…
ふあんでふあんで
しかたなくなるの
こわくなる
とってもこわい…
劣等感の塊だから…
おなじ気持ちの人がいたら
うれしい
周りにわかってもらえない
のってつらいよね…
むりしないでね…
ゆっくりまったりしてね…
コインの表裏みたいなものだと思うの。自分がどんな状況にあるかで、そのときどんな価値観をもっているかで、同じ事実に対しても、そのどちらを抱くかは変わってくる。それはほとんど1/2の確率で起こる偶然のようなもの。そして、あるとき、何につけても周りと比較している自分に気付いて、コイン自体が醜いものに見えてきて、それを投げ捨ててしまいたくなる。
そう言う彼女は、比較を良しとしない自身の高潔さに、きっと気付いていない。
優越感と劣等感が自分を成長させるって勘違いしがちだよね。
学校生活や部活動で誰しもが感じる劣等感。その苦しさを、自分より下の存在を作り優越感で癒やす。
そういう学校生活してきたなって思い返して笑う。
比べないを幸せをしってしまった私にとって優越感と劣等感は二日酔いみたいなもの。
『優越感、劣等感』
誰かより優れていたいという気持ちはごく自然なことだと思う。特に日本人は、昔から競争心が高く、それは令和である今に至っても変わらない。
そもそも、優越感・劣等感というのは、欲望からくる感情である。「あの子に勝ちたい」 「誰かに自分の才能を認めてもらいたい」という気持ちがあるからこそ、ずっと越えられなかった壁を越えた時には、自分には才能があるのだと優越感に浸り、いつもだったら勝てていた相手に負けてしまった時なんかは劣等感を感じる。
なんて素敵なことだろうか。欲望とは、人を動かす最大の原動力となる。「勝ちたい」「自分の力を証明したい」という強い想いが、その人の力を最大限に引き出し、その後の満足度や達成感によって、また新たな感情が生まれる。優越感・劣等感というのは、あくまで通過点に得る一つの感情にすぎない。感情が感情を産むということは、まさに、想いの豊かさということだろう。
誰かと比べて
自分が他人より違うと感じると
優越感に浸る
誰かと比べて
他人が自分と違うと感じると
劣等感を抱く
優越感に浸っていたのはいつまでだろうか。
いつのまにか私はぐちゃぐちゃになってた。
劣等感だけが私の心を支配する。
ネット依存症になったってどうしろと。
病んだらダメなの?
優越感に浸ってる奴らが憎い。
関係ないのにとてつもなく憎い。
おやすみって呟きそうになる。
永遠の眠りに毒のような愛を込めて。
…これが、姉の本心だというのか。
私達姉妹の仲はあまりよくない。
私達は三兄妹であり、高3の兄がいる。
兄は幸秋(こうき)という。
私の兄と姉は、スポーツ万能、成績優秀、いわゆる量産型の優等生だと思ってた。
どうやら、姉が考える価値観の、姉視点では違ったらしい。
彼女は高一だ。涼夏(りんか)と言う。
私は中1。結菜。
私は何もできない。運動も勉強も何もかもできない。
私は姉と兄に劣等感を持っていて彼らは優越感に浸ってると思っていた。
こっそりいつもみてるSNSには兄姉の心をのぞいてしまったようだ。
友達のの小春(こはる)がいう。
みんな、こんなもんだよ。
みんな、優越感しかないように見えて、劣等感を持ち続けてるんだよ。
人間って難しいね。
『…ねえ、今、小春は親友って私が言ったら引く?』
【結菜がやっと親友って言ってくれた!】
よかった。
これで結菜は大丈夫。
「あの時は、ごめん。」
私はその瞬間優越感に浸った。
目の前の人間は今までの行動を理解し、受け止め、ようやく劣等感に押し潰されながら謝ったのだ。
それを許すかどうか、それはわたしが決めること。
謝ったことで謝ったという事実が生まれて人は勝手に救われた気持ちになる。 確信を突くのがこの人間をどん底に落とす方法だろう。
だからこそ私は。
「許さないよ。 きっとずっとね、忘れないよ。」
無敵になった気分だった。
精々醜く謗り合おう。貴方はあの子の幼馴染みという特別にはなれないし、私はあの子の恋人という唯一にはなれないのだから。
/優越感、劣等感
ねえ
なんでそんなに優越感に浸っているの?
そんなに立派な人なの?
でも
人の心の痛みなんて理解できないでしょ?
その優越感
バカにされているように感じるんだけど…
そんな関係だから
私は劣等感が募っていくの
ねえ
そんなこと理解できないでしょ?
よかったなって思うよ
劣等感ばかりの私だけど
人の痛みだけは
わかるようになったから
お題「優越感、劣等感」
僕は誰かに必要とされたい。
出来のいい兄と聞き分けのいい弟の間に生まれた平凡な僕。
両親は何時も兄と弟を可愛がった。
まるで僕は存在しないかのように扱う。
そんな毎日が続く度心を支配するものがあった。
それは劣等感。
誰かに必要とされたい、愛されたい、満たされたい。
段々そんな事を考えるようになっていった。
どうして比べられなければいけないのか。
両親に愛されたくて僕を見て欲しくて毎日頑張っているのに。
テストも常に上位、運動も人3倍努力した。
それでも僕を見てくれることはなかった。
ただ、頑張ったね、偉いね、その一言が欲しいだけなのに。
ただ、愛されたくて褒められたくて頑張って無理して壊れても潰れても期待に応えたくて。
必死に頑張ってきた。
僕はもう諦めたんだ。
結局何をしても認めて貰えない、僕自身を見て貰えないなら何をしても意味が無い。
そう、諦めた時だった。
1人の女の子が僕を見つけてくれた。
救ってくれた、僕を褒めてくれた。
嬉しかったんだ、僕は誰かに必要とされていると。
その子は僕の恋人になり、奥さんになった。
その子だけが僕を認めてくれた。
子供も生まれて幸せに暮らせている。
そしてずっと鎖で繋がれていた劣等感に支配はされた心はいつの間にか優越感でいっぱいだった。
彼女に感謝している。
ずっと、これからも僕の隣で笑っていて欲しい。
今日もそう願い彼女と生きていく。
あるのかな、と言うか、あるんだよなぁ。
たくさんあって、どうしたらいいか解らなくて。
でも、解らないんだよね。
解る方がいいのか、解らない方がいいのか。
”優越感、劣等感”
どっちも知っているようで、実は知らない。
でも、後者しか解ってないんだよね。
優越感、劣等感
優越感、劣等感
「なぁ、アサガオってあるじゃん?」
放課後、教室でiPadとにらめっこしていると、向かいに座った彼が突然、そう呟いた。
「えっ、うん。そうだね」
iPadから視線を移して、とりあえず頷く。
「朝があるってことは、夜もあるのか?」
じっと私を見つめる彼の瞳には、好奇心がきらきらと宿っている。
「えっと、ヨルガオのこと?あるよ」
ほら、とスマホで検索した画像を彼に見せる。
「ヨルガオだけじゃなくて、ヒルガオもユウガオもあるよ。面白いよね」
「本当だ!すげぇ!」
私のスマホを手から奪い取り、簡単に見られる花の画像を、珍しい宝物のように眺め始めた。
頭がいい彼の、知らないことを知っていた。ちょっとした優越感に浸っていると、彼がスマホを私に返した。
「もういいの?」
「大丈夫!ありがとう、いい短歌ができそう!」
ニカッと笑って、彼はルーズリーフに短歌になりそうな言葉をメモし始めた。集中しているようで、もうなにも言ってくれない。
私の小説は、まだなにもないのに…。
《優越感、劣等感》
人と比べていた。
なんの意味もないと知っていながら
自分を認めてあげるための理由探しだった。
人の劣っている所を探して優越感に浸る自分が大っ嫌いだった。
けど、他に自分を褒めれることがなかった。
結局そんな自分に劣等感を感じて負のループに陥る
あーあ
もうやんなっちゃう
教室、窓際の後ろから2番目の特等席。壁の約半分を覆う窓には青が見え、陽の光に透けた白いカーテンがちらつく。
と、ボーッと窓の外を見ている僕に眼鏡を光らせた先生は、教壇近くから席の合間を縫ってつかつかと歩み寄ってくる。
その足音に一瞬にして現実に戻された。
「時に優越感とは劣等感に変わることがあります」
先生の言葉だ。
先生の『なに外見てんじゃボケェ』の鬼婆のような顔が語る。
僕は立たせていた教科書を握りしめた。
完全に気づかれている。
この裏に僕の早弁が隠されていることに。
先生。
早弁して気づかない先生に優越感を感じてて、ごめんなさい。
僕は唇を噛み締めた。
優越感、劣等感
あなたの隣にいられる優越感。
あなたの隣にいるのは、本来私じゃないという劣等感。
あなたといると、ぐるぐる考えてしまう。
そんな私の悩みなんて、吹き飛んでしまう。
あなたのまぶしい笑顔。
優越感も劣等感も抱えて、私は今日も生きる。
大好きなあなたの隣で。
幸せのみつけかたがわからない。
恋をすることが幸せなら
私はきっとあなたのとなりにいる
でしょう。
愛されることが幸せなら
私はもうこれ以上わがままに
なることなんかない。
私の幸せってなんだろう。
時折心の中を埋めていくのは仄暗い感情。何で彼はあんなに眩しいのだろう。暗い暗い地の底まで落ちてくれば良いのに。
その反面で彼らに苦渋を味わせたことがあるのは自分たちなのだという自負が浮かんでくる。
嫌だ嫌だ。薄汚れた感情ばかりが胸の内を占めているなんて。そんなこと考えたくないのに。
きっと距離をとった方が良いんだろう。それがお互いに……いや僕にとって最善だ。
そんな風に願うのに、そんな風に思うのに、それでも眩しい笑顔に惹き寄せられる。僕には君の輝きに抗えないんだ。
「遊木さん、この後時間あります?」
「うん。何かあった?」
「メシでもどうかな、って思ったんですけど」
君が笑うから僕も笑えるんだよ。
#優越感、劣等感
『優越感、劣等感』 No.102
才能なんて分からない
最下位なんか分からない
才能なんて分からない
一番なんて、分からない