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『優越感、劣等感』

誰かより優れていたいという気持ちはごく自然なことだと思う。特に日本人は、昔から競争心が高く、それは令和である今に至っても変わらない。

そもそも、優越感・劣等感というのは、欲望からくる感情である。「あの子に勝ちたい」 「誰かに自分の才能を認めてもらいたい」という気持ちがあるからこそ、ずっと越えられなかった壁を越えた時には、自分には才能があるのだと優越感に浸り、いつもだったら勝てていた相手に負けてしまった時なんかは劣等感を感じる。

なんて素敵なことだろうか。欲望とは、人を動かす最大の原動力となる。「勝ちたい」「自分の力を証明したい」という強い想いが、その人の力を最大限に引き出し、その後の満足度や達成感によって、また新たな感情が生まれる。優越感・劣等感というのは、あくまで通過点に得る一つの感情にすぎない。感情が感情を産むということは、まさに、想いの豊かさということだろう。

7/13/2023, 11:56:15 AM