『世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世界が終わる前に海で心中だ!!
なんか、海って綺麗じゃん?
もしも世界が終わりを迎えるとしても、君と一緒にいられるなら、それだけでどれほど幸せだろうか。そんな想いが今、胸に溢れている。
世界は、静かに沈んでいく。
赤い夕陽が、西の空に沈んでいく。
その美しさに、心が震える。
しかし、それは同時に、終わりの始まりを告げるものでもあった。
今までの幸せだった思い出
たくさん
たくさん
思い出そう
どこかの大昔の預言者が、今日、世界が滅びると記述をしていたらしい。
そういう預言は、過去に何度かあった。
でも、滅びず今がある。
しかし、今回はそうとは違うらしい。
テレビをつけると、どこの番組も同じニュースを流している。
『巨大隕石接近中』とタイトルにはあった。
世界中が混乱しないように、政府の中で隠していたらしい。あと12時間で到達すると言っている。
恐竜が滅びた時以上の規模だとか、北半球の方に落下予定だとか。不安を煽ることばかり言っていた。
「朝からずっと同じニュースなんてみててもつまんないよー」
彼女は俺の隣のソファーに座って、テレビの電源を切る。暗くなったテレビに俺と彼女が写った。
「なるようにしかならないでしょ? たまたまお泊まりデートの日でよかったねー」
「……よかったのか?」
「一人ぼっちで死ぬよりいいじゃん」
世界の終わりに君と過ごす何気ない日常。
これからどうするのか、どうなってしまうか、わからない。
わからないけれど、君と一緒ならどうにかできるかな、と謎の安心に包まれた。
彼女は、ねっ?、と俺の反応を伺う。
「そうだな、一人ぼっちより、好きな人と一緒のほうがいい」
世界の終わりまで、隕石の落下まで、あと三時間と、最後俺がみたニュースには書いてあった。
【世界の終わりに君と】
「例えば、隕石がぶつかることがわかったりとかで、世界の終わりが来たらどうする?」
なんてことが、先日僕たちの間で話題になった。
「そうだなぁ……目いっぱい彼女といちゃつくかな」
アイスコーヒーに刺さるストローをかみながら、常に無表情の友人は言った。
「ずいぶん素直だな〜これがツンデレってやつか?」
僕は友人をからかった。
何分この友人、いつも無表情。恋人の前でも一切表情を崩さない。恋人を紹介してきたときには、本当に付きあってる相手がいることに驚いたもんだ。もっとも、彼女も無表情だったが。それなのに、二人が明らかにラブラブであることが伝わっていた。ふたりともこんな感じなのに、一体どうやってここまでに至ったのか。
「そうなったら僕とコーヒー飲まずに彼女の側にいてやれよ」
僕は紅茶を蒸らしながら、のんびりと友人を見る。
はぁ~僕も彼女ほしいな〜。
世界の終わりを一緒に迎えられるような、素敵な人が。
*****
「キミと出会えてよかったよ」
「うん、本当にね」
「愛してくれてありがとう」
「こちらこそ、出会ってくれて、愛してくれてありがとう」
僕と彼女は、抱き合いながら世界が終わるその時を待っていた。
あともう少し、早く出会いたかった。
僕とキミが付き合ってから、一週間後の出来事だった。
お題:世界の終わりに君と
世界の終わりってどんなのだろう。
考えたこともないけど気になりはする。
ドラマで見るのはゾンビとか、感染症とかが
多いと思う。じゃあ、それで例えたとして
皆さんは、もうすぐ世界が終わるときに誰かに何かをしてあげたいと思いますか?
自分のことでいっぱいいっぱいになって、
自分が助かるなら…
自分がここを逃れたら生きていけるから…とか
人間は危機に陥ると本性が見えてくる。
自分を守るために他人やそれが親友であっても
投げ出してしまう人が多い。
でも、そんな考えが出てこず人の為に動こうとする人は今までも、これからもきっと人にした事が自分に良い事となって返ってくるだろう。
そんな人になりたい。そう思った。
世界の終わりには君と、
一緒にいられたらそれだけで充分。
だなんて言ってみたかったけれど、本当は
一緒に食べたいものも行きたい場所もやりたいことも溢れていて…
それもいつかは叶えるから、
世界が終わってもずっとずっと一緒だよ
って約束しようね
世界の終わりに君と笑いたかった。ただいつもの日常を送りたかった。なのに何故君は僕のものに今居ないの?ずっと一緒だと約束したのにずっと守り合うって約束したのに、自分から約束を破るなんてなんて君は馬鹿なんだろう。世界の終わりがあるのならそれはきっと君が居なくなった日だ。
世界の終わりに君と
「ワルツを踊りたい」
「レオン様……」
「いいだろう、セレナ? 崩壊する世界の中心で、君のことだけを見つめていたい」
「素敵なお誘いですわ」
「ならば、」
「ですが」
公爵令嬢は凛とした姿勢を崩さず魔王に微笑みかけた。
「わたくし、メリバはお断りですの」
「めりば?」
「貴方様と踊るのは、こんな陰気な廃墟ではなく陽の光の下で皆に祝福されながら、ですわ」
「何を今更、」
「レオン様。わたくしにできないことがあると思って?」
6/7 お題「世界の終わりに君と」
世界は速やかに崩壊に向かっていた。人間たちを守護する神が、魔神たちに敗れたのだ。
私はその時、地下深くの竜の巣で、親竜の帰りを待つ小竜と共にいた。地鳴りに怯える小竜の背を撫でる手が、少しずつ、粉塵のように空気に溶け出していく。
キュウン、と細い声で小竜が鳴いた。
「大丈夫。君は、消えたりしない」
もう一度、キュウンと鳴き声。真っ直ぐに見つめてくる瞳に、私は心からの笑みを浮かべた。
「大丈夫。人間のいない、君たちだけの平和な世界がやって来る」
竜を守る私は「異端」だったけれど、それでも人間である事からは逃れられない。人間の世界と共に消え去るさだめだ。
「最後に君といられてよかった」
両腕を広げて抱きしめる。
その時、私の頭の中に声が響いた。
―――さいご に、
私は目を見張る。この小竜は、まだ己の意思を語り始めるには幼すぎるはずだ。
―――きみ と
バサリと力強い羽音が聞こえた。見上げる。親竜が神々との戦いから帰ってきたのだ。
―――いら れ て
親竜の力を借りて語っている。私はそう直感した。
小竜が私の頬に口先をすり寄せる。
―――よかっ た
「ああ……」
涙があふれた。もう一度抱きしめようとした手はもはや塵と消え、次の瞬間、私は最後の涙のひとしずくまで、この世界から失われた。
(所要時間:25分)
コロナだけじゃない。
他の病気で
急変するかもしれないし
事故に遭うかもしれないし
事件に巻き込まれるかもしれないし
災害が起きるかもしれないし
ミサイルが落ちるかもしれないし
惑星が衝突するかもしれない。
今日は
わたしの最期の日
かもしれない。
だから
あの時…
って後悔しないように
今日も
キミと一緒に
笑って生きよう。
#世界の終わりに君と
【明日世界が終わる夜】
明日世界が終わるんだ
老人も赤ん坊も
偉い人もそうじゃない人も
皆最初からいなかったみたいに
消えてなくなってしまうんだそうだ
街はてんやわんやだ
明日になれば罪は罪じゃなくなると知って
好き放題に
いつもは檻に閉じ込めていた悪を
大いに駆け回らせている
僕たちはと言えば
普段と変わりなく
明日になれば愛は愛じゃなくなると知っても
君はベッドの上で僕を待っている
僕はそんな君にキスをしている
明日世界が終わるんだ
きっと誰もが
本当に欲しいものに手を伸ばす
目覚めたら世界が終わる夜
伸ばした僕の指先は
君の手に触れた
#世界の終わりに君と
「世界の終わりはどんなふうに過ごしたい?」
それは,たわいもない ただの世間話。誰も世界滅亡なんて与太話を信じてもいないしほんの暇潰しのような話題だった。
ただただ話すこと自体を求めるために用いるテーマのひとつ。大抵はなにか特別で素晴らしい最後の晩餐を開くと答えるのが常。けれど,つまらなそうに本を眺めるその人物は 思いもよらない回答を返した。
「ねぇ,君は?」
直接話しかけてようやく視線をあげる。あからさまな程に渋々と言った様子のそれはいかにも話しかけるなと主張していたがそんなことは気にしない。
「……いつも通り過ごす」
それだけ口にしてまた文字を追い始めたその視線を遮り質問を重ねる。意味がわからなかった。
慎ましくとも最大限の日にしたいと願うのが当然だった。少なくとも僕達にとってはそれ以外の選択肢などありえなかった。
「なんで? 最後なんだよ」
「……なんで最後の日にまともに社会が機能してると思うの。それに最後なんて誰にもわからない」
だから事前に準備して普通に過ごす。明日が来てもいいように。
見下ろした先 影はそう言って小さく笑った。唐突に理解した。理解してしまった。あっさりリアルを語るこの人は日常に不満などないのだ。特別など さほど求めていないのだ。先を見通し幸せな未来を過ごす術を知っているのだ。だからもしもの時は普通に過ごしたいと言えるのだと。
ずるいと思った。だってこんなにも,僕達は もしもに縋るほどに生きることに必死なのに 君はひとり余裕を幸せを持っていた。
「過ごしたい日々があるなら叶えればいいんじゃないの?」
どこか不思議そうな表情で そんな当然な理屈を手渡してくる君は,誰より大人で自由で やっぱり憎かった。
君と過ごしたい。なんて言わせてもくれないくせに。
テーマ: «世界の終わりに君と» 104
指輪を外せばこの世界が終わる。日常に戻って、穏やかで平凡な毎日を過ごすのだろう。
命の危険があるのに、怖い思いをするのにそうしないのは、彼らと一緒に過ごしたいからなのか。彼らが強く生きる様をみていたいからなのか。
できるなら日常を終わりにしてこちらで生きていきたい。彼らに囲まれて生涯を終えたい。
生きる意味をくれる彼らと一緒にいたい。
世界の終わりに君と について
地平線まで続く荒れ狂った大地。
それを眼下に眺めながら物思いにふけっていた。
はるか昔私の胸に芽生えたとある野心はそ知らぬ顔をしているうちにむくむくと成長を遂げ、やがて私に師の命を奪わせた。
逆らうものは今この瞬間の世界だけでなく、他の次元からやってきたが全て亡き者にした。
1人を除いて。
最初こそ猛攻していたがいつの間にか抵抗をなくし私の半歩後ろを亡霊のごとくついてまわるようになった。
何がそうさせたのか、嫁と子を目の前で殺した時ですら苦悶の表情をみせその身を怒りで震わせたものの抵抗することは無かった。
世界の終わりに君と
お題『世界の終わりに君と』
「……フェネス……?」
まだ早朝のこと。朝風呂の支度をするためにベッドから降りた俺のパジャマの裾を掴んだ主様は、眼に涙を浮かべていた。
「どうされたのですか、主様?」
向かい合い、親指で眦を拭えばそのまま泣きながら胸に飛び込んできた。
「フェネス、フェネスぅ……行っちゃヤダ……」
「主様。俺はここにいますよ」
まぁるい頭を撫でて背中を摩っているうちに落ち着きを取り戻したらしい。すんすん鼻を鳴らしながら俺の首根っこにしがみついてきた。
「あのね、ちきゅうが終わっちゃうゆめを見たの……」
言いながら思い出してしまったらしく、しがみつく腕に力がこもる。
「それで、フェネスとにげるんだけど、フェネスがまいごになって、私、探したんだけど見つけられなくて」
「そうだったのですね。夢の中の俺は主様を残して迷子になってしまったのですね……でも、俺は迷子になることなくここにいます。それに、地球も終わらないです」
「ほんとに……?」
首に回された腕が解け、真っ赤な瞳が俺の顔を見上げてきた。
「本当です。
あ、そうだ。もし主様がよろしければ、俺の仕事ぶりをご覧になりますか?」
悲しんでいる主様を放ってはおけないし、かと言って担当の入浴補助を放ったらかしにするわけにもいかなくて、折衷案を持ちかけた。
「おしごとしてるフェネス……見ていいの?」
悪夢から意識が上手いこと逸れたらしく、ようやく涙が引っ込んでくれた。
そこにノックの音が。
「主様、失礼します。お召し替えのお時間です」
衣装担当のフルーレの声だ。主様は「うん、いいよ!」と元気よくお返事をされた。
「おはようございます、主様……あれ? 泣いてしまったのですか?」
「な……いて、ないもん」
図星を刺されて恥ずかしいのか、今度はむくれてしまう。
「ちょっとあくびをしただけでしたよね。ね、主様?」
助け船を出せば頷いて今度は満面の笑みを作った。
ころころと表情を変える様子はまだまだあどけなくて可愛らしい。もしこの世界に終わりが来ても、主様の手を放せる気はさらさら起こりそうもない。
世界の終わりは
特別なことではなく
昨日も 今日も 明日も
毎日が
誰かにとっての世界の終わり
心が潰れること
身体が潰えること
世界が終わるとき
わたしの思いは魂は
まっすぐに
あなたのもとに飛ぶ
「世界の終わりに君と」
#128
世界の終わりに君と
僕はいるだけでいい。特別なことはしないでいい。
そんな状況で急いで何かしても、まともにできないと思うから。ただ最後に一つお願いするとしたら、
そんな顔をしないで欲しい。
世界の終わりに、君と空を見たい
芝生に寝転んで、たくさんおしゃべりする
昨日の夜話したみたいに
仕事のこと、昔のこと、子どものこと
あっという間に夜が更けて
朝がやってるだろう
「世界の終わり」と聞いてすんなり出てくるのは
この地球に危機が迫って、文字通り世界が終わるということだ。
大スペクタクル長編なテーマだ。
しかし、この世界という言葉を個人単位にすると
意外と世界の終わりはありふれているのかもしれない。
例えば、転職等もこれまでの世界が終わる1つの例だし、失恋なんかも世界が終わる1つだと思う。
それまで当たり前にあったものが無くなる時
同時にその人のそれまでの世界が終わるのだ。
世界の終わりを君と、ではなく、自分自身と。
そうして色々な世界を体験していく。
終わりは始まりなのだから。