『三日月』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ふと見上げた夜空には、のぼり始めた三日月。
三日月を見るのは久しぶりだ。
それにしても、綺麗だと感じる。
最近、色々あったため、疲れていると言うのも、理由の一つかもしれない。
しかし、私は月の形のなかで、三日月が一番好きだと思う。
綺麗で儚く、優しい白い光であるのに、わたしたちを淡く照らしていて、その、消えそうなのに、力強さを感じる光が心地いい。
三日月の光を浴びていると、心が浄化される。
今までの悲しみを、慰めてくれてるみたい。
あぁ、まただ。また、涙が流れてきた。
でも、私が泣くのは、これで最後にするよ。だって、私が好きな、三日月が見ているから。慰めているから。
でも、今夜だけは、あなたを好きでいさせて。
あなたもきっと、許してくれる。三日月も、きっと。だって、優しいんだもん。
私は一度俯き、大きく息を吐いた。私の中の何かが、どこかに飛んで行った。
そして、上を見上げる。涙でぼやけていた視界が晴れる。まだ、視界の端はぼやけているが、三日月ははっきりと見える。
「どうか…元気でね…大好きだよ…」
その言葉は、喉が乾燥していたから、すごく掠れていて、音として出ていたかもわからない。
でも、三日月は、その言葉をちゃんと聞き取っていて、君の心に、届けてくれると思う。
そして、私は目元を拭い、涙を流すのをやめた。
そしてもう一度、三日月に視線を向ける。
私は三日月に微笑んで、歩き出す。
三日月も微笑んで、歩く私のことを、優しく、優しく、見ていた。
私は、三日月の光に照らされていた。
「三日月」
パチンパチンと弾け飛ぶ
三日月たちを集める夜
地球照に
星を散りばめ
朝を待つ
【165,お題:三日月】
三日月型に歪められたその瞳の深意に
細胞の一つ一つまで見透かす鋭利な双眼に
気付く頃には遅いというもの
欠けたることもない望月よりも
三日月に趣を感じるのは
自分がどこか欠けた人であるからだろうか
#三日月
真夜中、家を出た。
月明かりのなかを歩いていると誰かに出くわした。紺色のシャツの青年だった。
「よい月ですね」
「ええ、まん丸ですね」
わたしたちの頭上にはビスケットのようなお月さまが、ぽかっと浮かんでいる。
「こんな晩は、あれが聞けそうです」
あれとはなんだろうと首を傾げると、青年がほら、と目配せをする。疑いながら耳を傾けると、たしかに聞こえてきた。
くわっそん
くわっそん
ちいさな、やわらかい鳴き声だ。
くわっそん
くわっそん
「なんですか、あれは」
クワッソン鳥ですよ、と青年が答えた。
「いい声ですね、久しぶりです。今夜はついている」
クワッソン鳥。
「あの声を聞くとね、僕は無性に鳴きたくなるんです。でもあんなふうには鳴けません。なんて優雅なんだろう」
「クワッソン鳥とは、なんですか」
「ご存知ないんですか。この辺りではめずらしいですからね、きれいな鳥です。こんがり焼けたきつね色の羽ではばたくのです。ああやって鳴くのはさみしいからです。仲間を呼んでいるんです。だれだって、独りはいやでしょう。鳥だって一緒です」
くわっそん
くわっそん
しずかな夜の公園に鳥の声が響いている。
くわっそん
くわっそん
たしかにどこかもの悲しい感じがする。
ギャアッと、とつぜん悲鳴がした。
ああ、いけません、と青年があわててベンチから立ち上がった。
「あなたも帰ったほうがいい。奴がきます」
「やつ」
「フィェーフです。急いで」
ふぃえーふとは何だと訊ねると、駆けだそうとしていた青年は驚いてふり返った。
「知らない?フィェーフを?ニュースを見ていないのですか。最近はその話で持ちきりですよ、ああ、だめだ。ごらんなさい」
青年が指差した空を見上げると、ビスケットのようなまん丸な月が、真っ黒な影にムシャムシャ食べられていくところだった。どんどん食べられて小さくなって、公園も街も、たちまち深い闇に沈んでしまった。
目をあけると、家のソファに座っていた。
窓の外には欠けたビスケットのような、クロワッサンのような月が浮かんでいた。
三日月も半月も、月の形が変わっている訳じゃないと知ったのはいつだったっけ。
でもやっぱりハンモックのように横たわってみたい。絶対いい夢が見られる。
「三日月」
まんまるじゃない形、、
でもそれは月っていう
例え形が違くても月は月である、
あなたがどんな人間なのかは分からないけど
あなたは生きてるって事
【冬休み明けで学校行きたくない人もいるかと
お仕事で疲れた人、、
今日もお疲れ様です。】
去年の私の誕生日は満月でした。
今年の月カレンダーを見ると三日月でした。
去年は月見るの忘れてしまったから
今年は見るぞー!
「三日月」
投稿数100になりました!
🩵は940なので、 🩵は1000を
超えるように頑張ります!
たくさんの方々に様々な思いを
届けれればいいなと思います(?)
月が綺麗ですね、とは夏目漱石がI love youを訳した言葉だが、正直いって異議を申し上げたい。
本当に月が綺麗な時に、それを指摘するのが難しくなってしまった。夜歩いている時に空を見上げて、くっきりと月が見えていると少しだけ嬉しくなる。
【三日月】
なぜ人は星や月など空にあるものに願いを託すのだろう
キラキラしていて非現実的なのものとも捉えられるが
日常的に存在している、ちょっと上から目線なものたちに
毎日ドロドロとした真っ黒な感情を抱えながら
私の足を無理やり学校へと向かわせ
1日1日を生きている
こんな私にとって、あの空に浮かぶ『みんなの希望』は
眩しすぎる
そう思ってしまうのは、私がひねくれているからなのか?
私の願いを叶えるためには、いったいどこに願えばいいのだろう
何かに依存しないと生きられないのは
私だけだろうか
見上げることができなかった眩しい存在を
その満ち欠けの変化を
きちんと向き合うことができる自分になりたい
そして
それらをいつか一緒に見る大切な誰かに出逢いたい
『時風と巨悪』
色覚を彷徨い理性を留めない
考察を疑い原型を留めない
虚礼の挨拶は創意を殺す
黎明の剣は時風と巨悪を曝す
師弟無き労苦は諸行を攻める
紅麗某は忍を偲ぶ
桐明其れは秋風吹き荒れる様
緑青を操り現在を射止めない
肋膜を鍛え価値を射止めない
虚構の構文は意志を歪む
神明の盾は時風と巨悪を防ぐ
露呈無き労苦は諸行を攻める
緑麗某は恥を偲ぶ
黄麗其れは秋風吹き遊ぶ様
真に一線打ち付け刻む年月されとて無常
下僕に聞けば其れは楽夢と言う
魚を泳がせ遊ぶ様は礼楽の様だ
楽学を尊び狂風を崩せない
推察を歌い萃香を施せない
花明の講釈は随を歪む
髄膜の剣は時風と巨悪を制す
高潔なき労苦は額を攻める
鮮麗某は狼王を偲ぶ
狭額其れは冬風身に纏う様
創意とは満身だ
「お月様、怪獣に齧られちゃったの!?」
三日月を見て
可愛らしい感想を言っていた息子が
「月のサイクルを見てるとさ
一番、繊細で綺麗な月明かりだと思うんだよ」
望遠鏡を覗き込み
大人びた顔で欠けた月に笑んでいる
「昔は満月が大好きだったのに?」
欠けてしまった『あの頃』が寂しくて
少しだけ意地悪な発言をしたら
「あはは。ウサギを狙う怪獣はいないって
そりゃあ知ってるからね」
可愛らしく返された
#三日月
【三日月】
三日月と聞いて浮かぶのは上弦の月。
学生の頃は、月を眺めながら
帰り道を歩いていたけれど
今では日が暮れる前に帰らなくちゃならないから
月なんてめっきり見ていない。
今度はいつが満月なのだろう。
たまにはゆっくり空を眺めたい。
「ねえー、姫子ちゃん、また今度ナイトボート行かない?」
「何それ、ナイトボート?夜に何かやるの?」
放課後の教室、
放課後は姫子ちゃんに意地悪するクラスメートもいない。
だから大丈夫、
「うん!夜に近くの湖で星とか月とかを見るの!姫子ちゃんそーいうの好きじゃん!でも、姫子ちゃんの自由だけどね!」
あたしは姫子ちゃんが大好き、
優しくてほわほわしてて可愛い理想の女の子、
本当に憧れる。
だけどよくわからないんだけど姫子ちゃんのお母さんがいんしゅんてん?って奴をやったみたいで姫子ちゃんは色んな人にいっつも意地悪される。
姫子ちゃんは悪くないのに…。
「うーん、良いよ。だけど満月の夜がいいな。満月好きだから。」
「満月素敵だもんね!だけどあたし、三日月の方が好きかな、可愛いから」
「三日月も良いけど三日月はさみしい気がするの。満月は光り輝いてて何かさみしくないでしょ?」
「うーん、確かに三日月の夜って寂しい気がするよね。わかるよ。」
「うん!あ、そろそろお父さんがお仕事から帰って来る…。先帰るね。満月の夜にそのナイトボート行こ!」
「うん!ばいばーい!」
そしてあたしも帰ることにした。
「満月の夜はー、後何日寝たらくるのかな?」
帰ったらお母さんに聞こうっと!」
そして数日経った。
もうちょっとで満月かな?
楽しみ!
だけど、帰ったらお母さんは真っ青な顔で
「あのね、姫子ちゃんが交通事故で亡くなったそうよ。」
だって、
何で満月が来る前に死んじゃったの?
約束したのに、
皆は姫子ちゃんを可哀想可哀想って言うけどあたしも十分可哀想だよ。
大好きなお友達がいなくなったんだから。
結局ナイトボートは今日1人で来た。
星が全くなくて湖もどんより暗かった。
そして空に一つだけあるのは三日月、
「あぁ、今日は三日月か。早く満月にならないかな。」
(何これ、ちなみに姫子ちゃん達は小1設定です。)
三日月
⚠二次創作要素が入っています。⚠
⚠苦手な方は飛ばしてください。⚠
季節外れの桜が乱れる新緑の庭。
さらり、と気持ち良く流れる爽風。
一気に息を吸い込むと、存外に冷えた空気が入って来る
考え過ぎて熱を持った頭を冷やすのには丁度良かった。
「主よ、」
縁側に寝そべったままであった自分の体躯に
誰かの足がぶつかった。
「……その声は、”三日月宗近”?」
「あなや…何故こんなところで転がって居るんだ?
まだ冷え込むだろうに…」
ほんの少し顔を顰めて自分の手を取ろうと腰を低くした。
下から見上げても三日月宗近という男は美しい。
「三日月さんはさぁ、理想とかあるの」
「理想?」
ふむ、としゃがみこんだ姿勢のまま考え出した。
手は自分の手を握ったままだ。
三日月の映った──本当は打ち除けらしい─が映った瞳は
長い睫毛で覆い隠された。
月に叢雲、と言ったか、そこまで邪魔とは言わないが
彼の瞳が隠れてしまったのは自分にとって災難なことだ。
すぅ、と息を吸う音が聞こえた
「俺は生憎、そこまで理想、とはっきりと言えるものは
持ち合わせていないなぁ。」
「そうか」
「さりとて、無いというのもまた、得も言われぬし…」
数分考え込んだと思ったら殊に曖昧な返事を返す三日月。
これが周りの人たちに爺と言われる所以なのだろうか
「あぁ、そうだ。」
ぱっと目を明けた三日月は
まるで悪戯っ子の──若しくは短刀達─ような顔をして
「俺は主のような男前になりたいなぁ、」
細めた目には自分の顔が薄っすらと映っているのが見える
「未だ二十と少ししか生きていない癖に、数十、数百年の間刀剣として生きてきた俺達と、」
自分の手を握っていない、左手でそぅっと
「少なくとも、人の一人は殺したことのある俺や
他の刀剣達を笑顔で迎え」
壊れ物を扱うように瞼の辺りを撫で回す。
「俺達付喪神といえど、神と共に暮らすだなんて……少なくとも、”俺は”、主を尊敬し、審神者として認めているぞ?」
言い終わったと同時にぐいっと上に持ち上げられる。
「うわっ!?」
「はっはっはっは…取り敢えず、此処では
談笑するには寒すぎるなぁ。」
ちらりと視界の端に白が舞う
あなや、と三日月が庭を見遣る。
目線の先には同じ白に紛れた鶴丸が居た。
後ろには燭台切が付いている。
「…燭台切が居るなら、大丈夫、かな?」
「どうだろうなぁ」
微笑む姿は月明かりに照らされ優美に照っている。
「……三日月、行ってきていいか?」
「ちゃんと近侍を着けていくのなら、な」
ゆるりと縁側に足を落とすと、ギシリと軋む音が響いた。
何処からともなく、雪玉が飛んできた。
いつの間にか起きてきた短刀たちも交えて
雪合戦が始まっていたらしい。
吐く息が白く染まる。
見上げると、綺麗な三日月が空に浮かんでいる。
思わず横を見ると
そこには三日月は居なかった。
もう一度見上げた月は薄い雲に覆われそうになっていた。
気晴らしに窓辺で勉強していると
冷たい夜風と祭囃子の音が流れ込んできた。
集中力が途切れてしまった私は
視線を手元から窓の外へやる。
するとそこには輝く月がいた。
今夜は三日月のようだ。
半分以上欠けているのに
何故変わらず眩しいのだろう。
あの月も再び満ちてやがて満月となる。
私のこの努力もいつか実を結び
満ちるときが訪れるのだろうか。
そんなことを考えながら私は再びノートへ
視線を戻す。
受験勉強もラストスパート。
月のようになれなくても構わない。
今はただ期待を胸に抱きながら
出来る限りのことをしよう。
#三日月
「三日月」
0時。いつもの廃墟の屋上。
紫煙が、夜の街に溶ける。
特に何かあった訳では無い。
でも、刺激のない日々がつまらないのも事実で。
毎日毎日仕事をして、家に帰って。
恋人もいる。
一般的な、言ってしまえばどこまでも「平凡」な人生。
そんな中で、ふと考えて。
『生きている意味』はあるのか、と。
別に死にたい訳では無い。
でも、生きていても、楽しいことなんてない。
なんて言ってしまえば、怒られてしまうのだろうか。
ブラック企業なんて、今時珍しいものでもないし。
恋人からの愛なんて、所詮薄っぺらなものでしかない。
誰にも求められていない、この事実が心を強く締め付けた。
そんなものだと、割り切ってしまえばよかったのに。
「はは、」
このまま、いっそ、死んでしまおうか。
煙草を足で踏み潰す。
なんだか、どうでも良くなってきてしまった。
錆びたフェンスから身を乗り出す。
体が、ふわりとした感覚に包まれ……
パシッというような音がして、振り向くと誰かが手を掴んでいた。
「まに、あった……」
息を切らして言う彼に、見覚えはない。
「誰、ですか」
そう聞いても、答えてくれる気配はない。
「……」
沈黙が続く。
「……あの、なんで死のうとしたんですか」
「……なんとなく?」
「はぁ?」
「……でも強いて言うなら」
カチ、と煙草に火をつける。
「自分が生きることの必要性を感じなかったから、かな」
そう言うと、突然、肩を掴まれた。
「ぼくが、いくら貴方を見ているかも知らないで……
24時間365日いつでも貴方を助けられるのに。
僕は、あなたがいないと生きていけません」
あまり知らない人に、こんなことを言われるなんて。
ストーカー?少なくともヤバい人であることには変わりないはず……
脳で警鐘がなる。
だが、危険な好奇心が彼から逃げることを許さない。
ありがとうと言うと歪んだ笑みがこちらを向く。
少し生きてみてもいいかな、なんて。
思ってしまうのは既に少し壊れているから?
人の温かさを感じながら、苦い口付けを交わす。
嘲笑が、2人を見つめていた。
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3時間睡眠+久々の文章
グダグダでごめんなさい……許して。
受験が終わったら、また戻ってきます。
では。
宙ノ海月
青白く ミステリアスな 輝きに
不思議な魔力 感ずる三日月
#三日月
【三日月】
沈む太陽
追いかけて
三日月の船
夜を漕ぐ
ゆらゆらゆらり
夜を漕ぐ
一番星を引き連れて
三日月の船
夜を漕ぐ
三日月
細長くて、、、、細い光が、私には、少し、頼もしくて、。
みかずき れい
三日月 零
それが、私が授かった名前。
けれど、私には少し輝きすぎていた。
つき
いつも私を導いてくれる三日月に、私は到底及ばない。
ねぇ、神様。
どうして私を、この名前にしてくれたの、?