気晴らしに窓辺で勉強していると
冷たい夜風と祭囃子の音が流れ込んできた。
集中力が途切れてしまった私は
視線を手元から窓の外へやる。
するとそこには輝く月がいた。
今夜は三日月のようだ。
半分以上欠けているのに
何故変わらず眩しいのだろう。
あの月も再び満ちてやがて満月となる。
私のこの努力もいつか実を結び
満ちるときが訪れるのだろうか。
そんなことを考えながら私は再びノートへ
視線を戻す。
受験勉強もラストスパート。
月のようになれなくても構わない。
今はただ期待を胸に抱きながら
出来る限りのことをしよう。
#三日月
1/9/2024, 12:10:37 PM