君の隣で

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1/11/2024, 1:23:00 PM





#寒さが身に染みて

1/10/2024, 12:48:06 PM

おめでとう。

貴方が私達の元に来てくれてから

もう20年も経ったのね。

昔はよく私の服の袖を引っ張っては

駄々を捏ねていたのに。

今では立派に育ってくれて

喜ばしいことなのに少し寂しいのは何故かしら。

これから先、きっと嬉しいことも辛いことも

沢山あると思う。

でもこれだけは忘れないで。

私達はいつでも貴方の味方だから。

無理はしないで。

たまには顔を見せてよね。

大切な人が出来たら紹介してほしいな。

なんて言ったら気が早いと言われちゃうかしら。

成長した貴方を見ると

私も歳を取ったなって感じるのよ。

長ったらしいのは嫌いよね、ごめんなさい。

でも最後にこれだけは言わせて。



私達を選んでくれて

ありがとう。



#20歳

1/9/2024, 12:10:37 PM

気晴らしに窓辺で勉強していると

冷たい夜風と祭囃子の音が流れ込んできた。

集中力が途切れてしまった私は

視線を手元から窓の外へやる。

するとそこには輝く月がいた。

今夜は三日月のようだ。

半分以上欠けているのに

何故変わらず眩しいのだろう。

あの月も再び満ちてやがて満月となる。

私のこの努力もいつか実を結び

満ちるときが訪れるのだろうか。

そんなことを考えながら私は再びノートへ

視線を戻す。

受験勉強もラストスパート。

月のようになれなくても構わない。

今はただ期待を胸に抱きながら

出来る限りのことをしよう。



#三日月

1/8/2024, 12:52:31 PM

私の世界はたくさんの色で溢れてる。

鮮やかな色から柔らかい色。

幸せな時は暖色に染まり、

沈んだ時は寒色に染まる。

好きなあの人と目が合うとパッと色が付く。

それは何色にも表現できないけれど、

私はその色が好き。

あの人にはどんな世界が見えてるのかな。

彼から見た私は何色かな。

そんなことを考えていると

目の前に桃色の花弁が舞っていた。

もうそんな季節。

今日も私は"色"を見ている。



#いろとりどり

1/7/2024, 12:08:32 PM

ふわふわと空から舞う白。

それを見て目を輝かせながら地団駄を踏む。

あの子は寒がりだから炬燵に潜って出てこない
けれど、

ボクはお外に出てあの白いふわふわに触れてみたい。

窓に向かって大きな声で騒いでいると、

大好きな女の子が様子を見にやってきた。

そして駆け回るボクを抱きしめて

「元気だね〜折角だしお散歩行こっか」

と優しく尋ねる。

やった!っと嬉しさを身体で表現していると
女の子は炬燵の中のあの子をチラリと見る。

「こまちは〜…行かない?」

にゃぁぁ…

あの子は眠たげな声を出し、女の子の問いかけに答えながらスヤスヤと眠りについた。

出来れば一緒に行きたかったけれど…。

「じゃあ、今日はお庭で遊ぼうか」

再び女の子はボクの顔を見る。

そして困り笑顔で囁いた。

本当は公園に行ってたくさん走り回りたかったけれど、あの子が寝ちゃったならしょうがない。

今度は絶対3人でお散歩するんだ!

そう心の中で強く思いながら

ボクは大きな声で返事をする。


『わん!!!』


#雪

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