ふわふわと空から舞う白。
それを見て目を輝かせながら地団駄を踏む。
あの子は寒がりだから炬燵に潜って出てこない
けれど、
ボクはお外に出てあの白いふわふわに触れてみたい。
窓に向かって大きな声で騒いでいると、
大好きな女の子が様子を見にやってきた。
そして駆け回るボクを抱きしめて
「元気だね〜折角だしお散歩行こっか」
と優しく尋ねる。
やった!っと嬉しさを身体で表現していると
女の子は炬燵の中のあの子をチラリと見る。
「こまちは〜…行かない?」
にゃぁぁ…
あの子は眠たげな声を出し、女の子の問いかけに答えながらスヤスヤと眠りについた。
出来れば一緒に行きたかったけれど…。
「じゃあ、今日はお庭で遊ぼうか」
再び女の子はボクの顔を見る。
そして困り笑顔で囁いた。
本当は公園に行ってたくさん走り回りたかったけれど、あの子が寝ちゃったならしょうがない。
今度は絶対3人でお散歩するんだ!
そう心の中で強く思いながら
ボクは大きな声で返事をする。
『わん!!!』
#雪
1/7/2024, 12:08:32 PM