キャンドル』の作文集

Open App

キャンドル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/19/2024, 5:21:39 PM

明かりを落とした浴室に、灯したキャンドルをそうっと持ち込む。
キャンドルホルダーに埋め込まれた色とりどりの硝子が反射して、きらきらと空間を彩る。
ちゃぷんと全身をお湯に沈めれば、温かさにこわばりがほどけていく。揺らめく柔らかな炎を見つめれば、頭の中が静かになっていく。夢のように煌めくカラフルな光は、私の心にもひとつ、まっさらな光を与えてくれた。
日常に追われる中でも、ほんの数分を惜しんで、ほんの少しの非日常すら愉しむ余裕を無くしたくはないと思う。
温かさは、柔らかさは、心地よいのだと知っている、綺麗なものを綺麗だと思える、そんな心を保っていられるように。

11/19/2024, 5:05:18 PM

灯した瞬間に香る

そこに君がいて
僕は息を止めた

吸い込めない空気に
涙が溢れる



まだ 飲み込めない
君のいない現実

【キャンドル】

匂いの記憶は
なかなか消えない

11/19/2024, 5:00:49 PM

「キャンドル」



ふと思いとした

あなたの部屋にあったキャンドルを

絶対自分で買った訳じゃないよね、

誰から貰ったの

11/19/2024, 4:45:17 PM

部屋中の明かりを消す。空の浴槽に身を沈め、キャンドルに火を灯す。ぼんやりとしたオレンジが静かに揺らめきながら、無機質の白を染めてゆく。
噛み煙草を喫む。
心拍さえもきこえない無音の丑三つ時、心地好い夜に深く深く呑み込まれてゆくのを感じながら、すっと息を吐く。まるで魂が天に昇ってゆくかの如く、白煙が景色を鈍く濁した。

11/19/2024, 4:44:20 PM

「1/fのゆらぎ」ってご存知ですか?

1/fのゆらぎとは自然の中の癒しのリズムのことを指します。
(そよ風や蛍の光など)

自然の揺らぎは人間の鼓動と同じリズムを刻むことから
生体に快感を与えるリズムとして知られてます。

ですからキャンドルの炎の揺らぎを見ていると脳内にa波が
発生し、リラックスできる。というわけです。

たまにはキャンドルの炎をじっと見ている日があっても
いいかもしれませんね。

11/19/2024, 4:41:21 PM

→短編・初心の灯り

 通勤で通る道に、気になる家がある。通りに面した出窓にキャンドルが置かれていて、夜になると火が灯される。
 今日も灯っていた。
 よそ様の家なので、あまり覗き込んで見ることはできないが、優しいながらも芯の通った美しい灯りは目を引いた。
「今日もろうそく灯ってた?」
 ロッカーで着替え中に同僚に訊かれて、私は頷いた。キャンドルのことは前に話していた。
「毎日、戴帽式気分だね」
「最近は少なくなったんだってね」
「あぁ、ナース帽ね。でも、ナイチンゲール誓詞はあるでしょう?」
「何となく、あってほしいよね」
 ウン十年前の看護学校の卒業式を思い出して私は言った。ナイチンゲールの灯火、そして誓い。あの日、私は立派な看護師になろうと胸を高鳴らせていた。
 私たちはロッカーを後にした。今日から深夜勤だ。
「さて、じゃあ参りますか!」
 立派な看護師になれたかは判らないが、私はずっとこの仕事を続けていて、この仕事に誇りを持っている。
 通勤途中の家は、初心を、当時の若いこころざしを私に思い出させてくれる。

テーマ; キャンドル

11/19/2024, 4:37:43 PM

キャンドル 

幼い頃手作り体験があった
飾りを入れて粉を振って匂いをつけて
火は灯さなかったから
キャンドルはキャンドルのままで
それが心地よかった

11/19/2024, 4:35:52 PM

今日もささやかな光に包まれてひとり反省会。

当たり前のような楽しさも
永遠のような悲しみも
いつか私も貴方も
この光のように消えてしまうんだろう。

その時が来るまで私は私を大事にしたい。

人生は暇つぶし。なるようになるよね。

11/19/2024, 4:29:09 PM

キャンドルが照らした
自分の指先を見ていた

あたたかなひかりが射して
わたしの指先も
いきいきとあたたかく見えた

擦り切れそうなわたしの心に
やわらかなオレンジ色のこの
ひかりだけがやさしい

11/19/2024, 4:21:53 PM

今日もオレは町を歩く。
いっつもかわらねぇ町、コネコは今日もいやがるぜ。カワイイからいいけどな。だが、オレはいつもと違うんだ。まさしくヒニチジョーってやつ。何故かって?今日はカノジョと付き合い始めて1周年だからさ。ガサツなオレに寄り添ってくれるアイツのためにもプレゼントを贈ろうとしてるってわけ。いつか買わなきゃって思ってたら当日を迎えちまったよ。ま、夜までに買えればいいのさ。アイツは仕事が忙しくて、やっと今日帰ってくる。それまでに色々準備しねーと。全くなんでも先延ばしにしちまうオレはよくねーな。にしたってアイツに何あげれば喜ぶかな?持ってるスマホで調べながら歩くオレ。
あーだこーだしてたらもう昼だ。なんてこったい。
悩みながら歩いてると、ふと一つの店目に止まったんだ。
なんだこりゃ?見た事ねー文字でなんか書かれてるが、店というのが不思議とわかるし、すげえ気になる。
オレはその店に入ってった。
中には1人のオトコがいる。「いらっしゃい」
ここでは「何売ってんだ?」と聞くと、「特別な品さ」と答える。特別な品?
「あんたにはこれを売ってやろう。」
差し出されたのはキャンドルだった。
不思議な色合いですげぇきれえだった
値段を聞くとオトコは言った。
「あんたの◾︎◾︎」
は?どういうことだ?オレにはオトコの言ってることがよくわかんねえかった。だがそのキャンドルがすげえ欲しかったオレは「よくわかんねえけどそれくれんならそれでいいよ」と答えた。

「まいどあり」

俺は店を出た。何時の間にか夜になっていた。
俺はキャンドルを入れた箱を持ち急いで家に戻る。
事前に準備したのは大変だったが間違いなく彼女は喜んでくれるはずだ。計画的に準備した記念パーティーは幸せな時間を俺達に齎してくれた。
そして非日常だった今日が終わる。そして何一つ変わることのない町、日常へと戻る。
明日の俺は変わらない町を歩む。

俺と 町 '

11/19/2024, 4:19:42 PM

真っ先に思い出すのは、誕生日でもクリスマスでも停電の夜でもなく、祖父の通夜である。キャンドルというより蝋燭か。
集まっていた大人たちは忙しく、子どもは放ったらかし。幼かった僕は、火というものが珍しかったのだろう、仏壇のロウソクで火遊びをして、一時だが騒ぎになり大人たちに叱られた。
騒ぎや叱られたことよりも、手に持っていた紙にロウソクの火が燃え移り、驚き狼狽したことの方が強く記憶に刻まれている。

#キャンドル

11/19/2024, 4:06:03 PM

爪に火をともすろくでなし

玲子さんが結婚して以来、お兄ちゃんは徐々に外出する機会が増えていった。見るからに不良の男の子たちとつるみ始め、帰宅時間も遅くなった。
近所に住む年上の玲子さんのことを好きだったお兄ちゃんは、初めて経験する失恋に傷ついて、要するにグレた。
私はそんなお兄ちゃんを見ていられずに、知らんぷりをした。
あのときお兄ちゃんを優しく励ましていれば、今ごろ私達の兄妹の関係は冷え切らないで済んだのに、と今でも後悔している。

「出てくる」
家から出ていこうとするお兄ちゃんを、キッチンから聞こえてくる「またあ?」というお母さんの声が引き止めた。
「昨日もだったじゃない。中学生がこんな時間に出歩くもんじゃないよ」
何か話しかけても聞く耳を持たないお兄ちゃんに、お母さんが深いため息をつく。
私は出ていこうとするお兄ちゃんにわざと水を差すことにした。
「どうせ悪いおともだちのところでしょ」
薄笑いながら言うと、お兄ちゃんがきつい目を返してきた。その反応すら嬉しい私はいろいろと終わっている。
「うっせー、ブス」
「おめーに言われたくない、ブス」
私とおにいちゃんの間に立たされたママの仲裁によって、ぴりぴりとした空気がどこかに散った。
お母さんが私を見て言った。
「花、下品な言葉を使わない。分かった?」
「……はあい」
「優は帰り何時になるの?」
靴紐を結んでいたのを立ちあがり、仕上げにダウンジャケットのファスナーを上げる。そんな仕草がやけに様になってると思う。
「……十時か十一時くらい」
お兄ちゃんは素直に答えると、着ぶくれした身体を、扉の隙間に潜りこませるようにして出ていった。
お兄ちゃんが消えていった玄関の扉を眺めながら、ママが感慨深げにしみじみと言う。
「不良になったように見えても、変なとこ律儀なのよね」
お母さんと並んで玄関扉を眺めていた私は、「ただバカなだけだよ」と色んな意味で遠のいていく背中に対して、声に出してつぶやく。

そんなの嘘。弱虫なんて言ってごめん。行かないで。ここにいて。

たったひとりの妹の心の叫びに気づかないお兄ちゃんは、本当に馬鹿だ。
私は寂しさを紛らわすため、爪に綺麗にネイルが施す。お兄ちゃんの帰りが遅くなるので、すっかり根付いてしまった習慣だった。
色とりどりに光沢を帯びた爪が、暗い部屋の中で発光する。まるで爪に火が灯ったようだった。
私は心を極限まで切り詰めながら、今日も健気に兄の帰りを待つ。

11/19/2024, 4:01:55 PM

キャンドル


キャンドルってあたたかくてやさしい光で光ってる
あのやさしさで癒されるのはなぜだろう

そして、火を消した後のにおいがすき。

11/19/2024, 3:47:53 PM

3

「なあ、たまには非日常感を味わおうぜ」


男がそう言って出してきたのはアロマキャンドルであった。
俺は思わず目を疑う。
「…誰かを襲撃でもするつもりか?」
「馬鹿野郎、誰が投擲武器にするっつったよ。敵に良い香り届けてどうすんだよ。ローソクだけに燃え盛るような落花流水のムードを物理的にもお裾分けってか?やかましいわ」
一人でそう捲し立てながら男はキャンドルをサイドテーブルに置いた。

キャンドルはとても精巧で美しいものであった。
透明な蝋の中に星座や月を模した金細工の装飾が施されており、まるで銀河を覗き込んでいるかのような錯覚に陥る。
こんな繊細で美しいものを所有していたとはーーー
俺はまじまじと、目の前に立つ男を仰ぎ見た。
一言で言えば、デカい。自分もそこそこ背は高い方ではあると思うのだが、この男と並んでいると自分が小さく感じてしまう。

「……同僚から貰ったんだよ。どっかにイルミネーション見てきた土産だとか言ってな……」
男は肩ほどまで伸ばした黒髪を掻き上げながら歯切れ悪く言った。
普段は自信が擬人化したようなタイプのこの男がこうして戸惑っているのを見るのは少し気分が良い。
「………そういう事にしておいてやろう」
俺がそう言うと、男はうるせーよ、と悪態をつきながらも気まずそうに目線を横に逸らした。


「ーーー俺たち大人っつうのは」
男は隣に腰掛けながら口を開く。
「どうしても日々忙しくて自分を労うって事がねぇだろ?特にお前も俺も、最近までかなり忙しく生きてた身だ。…けど」
男は俺の顔を覗きこむ。煤竹色の深い瞳が俺を捉えた。
「まあ、今だったら少しばかり日常にちょっとばかしの贅沢を取り入れても良いんじゃねえかなって思ってな」

男はそう言うとニカっと笑った。

「……らしくない事を」
俺が目を逸らしながらそう言うと男は大声で笑い、キャンドルを手に取る。


「ところで……火ィ付けるのガスコンロで良いよな?」


肝心なところで風情の欠片も無い男である。

11/19/2024, 3:43:23 PM

「キャンドル」

宿泊学習最終日の夜。

僕たちは真っ暗な体育館に集められた。

そして1人一つずつ、キャンドルが渡された。

「キャンドルナイト」とやらが始まるらしい。

クラスの女子達は、騒ぎながら、
こぞってスマホで写真を撮りはじめる。

でも、隣の席の酒井さんは
ひとり真剣な表情でキャンドルを眺めてた。

普段はうるさくて騒がしいくせに。

蝋燭の火で照らされた
その横顔を見たあの日から、

僕は君のことが気になり出したんだ。

11/19/2024, 3:37:26 PM

『キャンドル』

淡く小さな炎が

揺れいるのを見ていると

疲弊した気持ちが

少し和らいでいくようだ。


浮き沈みを繰り返しながら

揺れ続けている

わたしの心のような小さな灯火。


悲しい時や嬉しい時。

怖い時や楽しい時。

それらの思い出の中には

いつも小さな灯火が揺れていた。


心が疲弊して、暗闇が

わたしを取り込もうとしても

その灯火があるのなら、きっと大丈夫。

どれだけ小さくても

どれだけ揺れて消えそうになっても

その先にあるものを

きっと照らしてくれるものだって

わたしは信じている。

11/19/2024, 3:29:41 PM

『キャンドル』

薄暗く静まり返り、
ひんやりとした室内。
月は天頂に近く、
一面の粒子状の星。

窓辺の机には月光が差し込み、
細く、物静かな雰囲気を醸し出す。

取手が付いた金色の燭台。
3.9インチの、上部が溶けた蝋燭。
灯火は、辺りに少しだけ希望を与える。

木製の机と椅子。
腰を掛け、左手元に燭台を置く。
白い羽ペンを右手に持ち、インクに浸す。
そして くすんだ色の羊皮紙に、執筆する。


「キャンドル」

薄暗く静まり返り、
ひんやりとした室内。
月は天頂に近く、
一面の粒子状の星。 …………
──────────────────

11/19/2024, 3:22:10 PM

題 キャンドル

灯りが灯るとなんだかそこは幻想的な世界。

いつもの場所なのにいつもの場所じゃない。

ちゃぷん

私はお風呂の湯に身体を沈めながら、お風呂の中のあちこちに置いたキャンドルを見つめる。

色々な色と香りがするキャンドル。

ガラスのキャンドル受けに入ってゆらゆらと炎を揺らす。

あらかじめ電気は消していたから、今感じられるのはほんわりとしたキャンドルの淡い光だけ。

その様子が優しく感じて、私は目が離せない。

お風呂の暖かさが心まで届いていくようで、瞳に映るキャンドルの煌めきがその暖かさを加速してくれるようで。

こんなに癒される事があるんだ、と思わず微笑んでしまう。

今日は少しだけお高めの入浴剤を入れたんだ。

キャンドルに合わせて、虹色にきらめく入浴剤。

今もオーロラのようにキラキラしててキレイなお湯にため息をつく。

(どうしてこんなに癒される事がこの世の中にあるんだろう。私は今、幸せ過ぎて癒し過ぎてこのお風呂ゾーンからぬけられないよ)

電気が消えて天井に水のユラユラが反射している。

そんな癒される光景を見ながら、私はただ、暖かさと優しさに身を委ねていた。

上がらなきゃ、明日はまた仕事なんだから、上がったらネット通販しなきゃ・・・。

そんな煩雑な考えが遠のいていく。

ま、いっか、あと少しだけ・・・。

こんな癒しから抜け出すなんて拷問だもん。

そう思いながら目をつぶった私の入浴タイムはまだまだ続くのであった。

11/19/2024, 3:13:33 PM

キャンドル 11.20

はーさむ
まだ11月なのに真冬やん
どゆこと?
制服はスカートだからバカ寒いし、ジャージも
薄いから寒いし最悪だよほんと。
おまけに明日は保体
あーしんど
家帰ったらスープでも飲むか

ただいまー
やっぱ家は暖かくていいわ〜
スープうまい

さすがに勉強するか…
テストやばいし
なにこれ
キャンドル?
こんなんあったんや
まぁつけよ

以外に暖かい
うれし
勉強頑張るかー

11/19/2024, 3:07:45 PM

小さな明かり一つさえ、スマホで事足りてしまう今の時代。現代っ子の私にとって、蝋燭は蚊取り線香と同じくらい縁遠いものだ。

そして、何か特別な日にしか灯らない。
特別の光だった。

例えば、誕生日ケーキに刺さった小さい蝋燭。
今にも消えそうなほど小さいのに、何故かなかなか消えなくて、必死で息を吹き掛けた。

停電の時に引っ張り出されもしたっけか。
普段の食卓なのに明かりだけが違って、揺らめく暖色の光の中、すごく胸がどきどきしたのを覚えている。なんだかちょっとロマンチックだった。

噂には聞く法事なんかとも縁遠いから、蝋燭の灯火を見て瞼の裏をよぎるのは、そういう少し非日常でわくわくしてしまうような想い出ばかり。

だからかな。
小さく揺らめく火の暖かさと、ブルーライトとも別の眩しさが時折恋しくなるのは。

百物語なんかに使われるくらいだから、その寿命が短い、儚ささえ感じさせる光に、きっと昔の人達も何かを感じていたのかな。そうだといいな。

それじゃあ私のお話、聞いてくれてありがとう。
ふう、と一つ。私はゆらゆらと煌めく非日常の灯火に息を吹き掛けた。

『キャンドル』

Next