今日もオレは町を歩く。
いっつもかわらねぇ町、コネコは今日もいやがるぜ。カワイイからいいけどな。だが、オレはいつもと違うんだ。まさしくヒニチジョーってやつ。何故かって?今日はカノジョと付き合い始めて1周年だからさ。ガサツなオレに寄り添ってくれるアイツのためにもプレゼントを贈ろうとしてるってわけ。いつか買わなきゃって思ってたら当日を迎えちまったよ。ま、夜までに買えればいいのさ。アイツは仕事が忙しくて、やっと今日帰ってくる。それまでに色々準備しねーと。全くなんでも先延ばしにしちまうオレはよくねーな。にしたってアイツに何あげれば喜ぶかな?持ってるスマホで調べながら歩くオレ。
あーだこーだしてたらもう昼だ。なんてこったい。
悩みながら歩いてると、ふと一つの店目に止まったんだ。
なんだこりゃ?見た事ねー文字でなんか書かれてるが、店というのが不思議とわかるし、すげえ気になる。
オレはその店に入ってった。
中には1人のオトコがいる。「いらっしゃい」
ここでは「何売ってんだ?」と聞くと、「特別な品さ」と答える。特別な品?
「あんたにはこれを売ってやろう。」
差し出されたのはキャンドルだった。
不思議な色合いですげぇきれえだった
値段を聞くとオトコは言った。
「あんたの◾︎◾︎」
は?どういうことだ?オレにはオトコの言ってることがよくわかんねえかった。だがそのキャンドルがすげえ欲しかったオレは「よくわかんねえけどそれくれんならそれでいいよ」と答えた。
「まいどあり」
俺は店を出た。何時の間にか夜になっていた。
俺はキャンドルを入れた箱を持ち急いで家に戻る。
事前に準備したのは大変だったが間違いなく彼女は喜んでくれるはずだ。計画的に準備した記念パーティーは幸せな時間を俺達に齎してくれた。
そして非日常だった今日が終わる。そして何一つ変わることのない町、日常へと戻る。
明日の俺は変わらない町を歩む。
俺と 町 '
11/19/2024, 4:21:53 PM