『あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
2023/06/13 【あじさい】
雨が降っている。
雨の中下駄を鳴らしながら急足で家路を急ぐ。今日はずいぶんと雨足が強く、浴衣の袖もぐしょぐしょに濡れている。
こんな日は、いつも同じことを思い出す。
道端には、毎年この時期に咲かせる紫陽花が雨の水滴で輝いていた。赤、青、紫。雨で曇っている街の表情を明るくしてくれる。
-まるで、あの頃の彼のように。
彼はいつも、私が暗くなって落ち込んでいるとき、いつも笑って私を元気付けてくれていた。
彼は紫陽花を見ると、いつも同じようなことを口にしていた。
「紫陽花みたいな、暗い状況こそ明るく輝くような存在は、俺たちにとっても絶対いなくちゃいけない存在なんだよな。」
私は、そう言って紫陽花を見つめ嬉しそうに目を細める彼の表情が大好きだった。
-いや、あの頃だけじゃない。
きっと今も、傷ついた誰かを思って、紫陽花のように暗闇を照らす存在になっているのだろう。きっとそうだ。絶対に彼ならそうする。彼は諦めない。
今この場に彼がいたら、やはり同じように笑ってくれるだろうか。
-彼は、帰ってくるだろうか?
「あなた、早く帰ってきて」
会いたい。会ってあなたの顔が見たい。
私は紫陽花の前で手を合わせる。
戦争に駆り出される時ですら、また会えると笑顔で言って去っていった、愛する夫の無事を祈って。
密やかに降る雨に抱かれて
色を増して咲くあじさいに
心惹かれるのは
亡くなった母の好きな花で
庭にも数本植えてあり
物心がついた頃から
ずっと目にしていた
馴染みの深い花だからでしょう
あじさいほど
雨が似合う花はないと
思い込んでいる私です
あじさいには
思い入れがありすぎて
今夜は
言葉が浮びません
# あじさい (174)
人生はゲームと同じ。
プレイヤーは自分。
いつも同じ場所に
同じ敵があらわれる。
かわせばいいのに
ジャンプすればいいのに
でもなぜか当たってやられてしまう。
そしたらリセットボタン。
また同じ敵にやられる。
この繰り返し。
自分がうまくなればいいだけなのに
なぜかゲームのせいにしてしまう。
ゲームのせいにしても良いと思う。
なんでここでクリボーが出てくるんや!って。
でもそれではゲームを上手くなれない。
上手くなるには
まず自分が下手だから勝てないという事を
認識する。
認識したら、対策をたてる。
ここでジャンプする。
ここは一旦待つ。
簡単である。だって敵はいつでも
同じタイミング、同じ場所で現れるんだから。
人生はゲームである。
【アナグラムしてみたら・・・(´º∀º`)アラマァ】
今回のテーマを(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )ウンウン唸りながら考えたけど何かいまいち出来ないんだよね〜(´▽`;) ハハハ・・・
じゃあ今回はアナグラムでもして遊んでみようかな( ᐙ )♪
アナグラムって知ってる(⑉˙ᗜ˙⑉)??
字を入れ替える事で違う言葉にしてしまう遊びなんだよ♪
ハリーポッターの世界だと
最後に戦うのヴォルデモート卿だけど・・・
ヴォルデモート卿は名前が
アナグラムで作られたらしいよ?
ヴォルデモート卿が、まだ若くて
ホグワーツ魔法学校の生徒だった時の名前は
『 Tom Marvolo Riddle トム マルボーロ リドル 』
コレをアナグラムすると
『
Tom Marvolo Riddle
↓
I am Lord Voldemort
』
【 私はヴォルデモート卿だ】
こうやってアナグラムして最悪最強の魔法使い爆誕したらしいよ ฅ:(´◦ω◦`ฅ):カタカタ
てなワケで・・・
今回は『あじさい』をアナグラムしてみよう・・・。
"σ(Ⲻⲻ Ⲻ )𓈒𓂂𓏸考えチゥ…
『
あじさい
↓
あいさじ
』 かな(*‘ㅁ‘ *)?
漢字にすると【愛匙】
英語だと『ラブスプーン🥄』だね(๑¯ω¯๑)
こんなスプーンあるのかな(*‘ㅁ‘ *)?
てな訳で調べたら・・・ありました(⊙⊙)!!
木で作られたスプーンでプロポーズの時に渡される木彫りのスプーンだってさ♪
結婚前提・バレンタインとかのプロポーズとかでも送られたりするらしい・・・きっと結婚指輪を購入したりする事が出来ないのか・・・木をメインに扱う文化圏の人達なりのプロポーズ文化なんだろうね・・・きっと❤
結婚指輪の代わりに自ら彫った【Love Spoon】渡してプロポーズ・・・゚+.゚(´▽`人)゚+.゚ステキ
まあ、コレで1つ賢くなれました・・・(๑-`ω´-๑)ウム。
ちなみにラブスプーン画像検索したら可愛かったよ😍
気になる人はググッてね🥄
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テーマ【あじさい】
お題《あじさい》
灰空で気持ちが沈む通学路。
坂道の端に植えられた紫陽花。
想えば想うほど。
泣けば泣くほど。
あなたの消えたあの朝を。
あなたと約束したあの刹那を。
後悔しない日はない――六月の罪と呼ばれた、あの悪夢を。
「紫陽花なんてダイキライ」
「あの日の罪が沈むことはない」
「…………おれはもう、いないんだよ」
六月の罪を。
六月の罪が。
変えてしまったんだ、世界のことわりを。
紫陽花は土が酸性かアルカリ性かで
柴色桃色に変化があるそうです
君色に染めたい…
俺色に染まれ…
君が頬が朱く染めているのは
俺のせいですか…?
ミーチャン…
角の屋敷の紫陽花がキレイだね…
梅雨…皐月雨
多数の傘が開いては閉じて…
日々の紫陽花に見えるよ
様々な色づきの人生模様…
ミーチャン…今日は逢えないね…
明日…
たくさんの紫陽花の傘の中で
君に逢えるかなぁ…
I love you I miss you
『 実録 』
「あ、紫陽花だ」
梅雨の六月。余りにも、知的好奇心を持て余していた小学生の頃の話。私はその頃友達と共に通学路を歩いていた。公園が近くにあり、早い時間にすぐ帰る事が出来る水曜日等ではよく立ち寄った。その日も水曜日で、蒸し暑さに少し顔を顰めながらに、公園のブランコで休憩していたのだ。紫陽花が少し萎れつつも咲いているのを見て、友達と咄嗟にそう述べた記憶がある。血のようにも見える程綺麗な赤が映えていて、それが少し恐ろしかった。
「ね、知ってる?紫陽花が赤色から青くなったら、下に死体が埋まってるんだって」
小学生という物はこっくりさんやチャーリーさんと言った降霊術をよくやりたがる程、非現実的な事を好む物だ。だからこそ、私はあの時友達にあんな事を伝えたのだろう。友達は怖がる訳でも面白がる訳でも無く、「スン」というオノマトペが良く似合う音がない顔をしていたのだ。それが何故か恐ろしいように感じられ、あはは、だなんてわざとらしく、かつ誤魔化すように笑っていた。
「それ、絶対嘘だよお」
「ええー、そんなことないって」
嘘だ、と私の言った事を否定した彼女は、あの顔をやめていつものようにニコニコと笑う。そうだ、彼女はいつだって笑顔だった。そんな彼女があんな真顔だったからこそ恐ろしかったのだろう。雨水に濡れ、ぽたぽたと水を滴らせる花弁を見詰め、葉の上をテンポを遅くさせて歩くでんでん虫を、分かりやすく煙たがった彼女。そんな彼女はこのざーざー雨の中で、ぽつりと呟くような声量でこう述べる。これが聞こえたのは、何故かはわからない。
「これ、青くなってないもん」
それを聞いた途端、実物を見た事もないが、私の顔は、その「死体が埋められた紫陽花」のように青くなっていたのだろうと思うのだ。
﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋
k i l l m e !
あの時は、冷や汗が止まらなくて、すんっっごく、その子に怯えましたね。その後日は、普通に接してきたんですけど私は無理で空笑いしてました。
好きでない紫陽花。
ジメジメしているから、
見かけるのは雨の日ばかりだから、
毒もあるし、
自分と重ねて、
バケツ一杯に紫陽花を持って来たばあちゃん。
手は赤くバケツの跡。
綺麗かけん持って来た。
綺麗かね。
俺も紫陽花、好きだからさ。
お題
『あじさい』
友「ねぇ、あじさい、咲いてるよ」
友「綺麗だね、」
「うん。めっちゃ、」
私にとってあじさいは特別な花
亡くなってしまった祖父との思い出が詰まっているから
いつも通りがかる道の植え込みに咲くアジサイ。
花びらに水滴が付いていた。生憎の雨すら特別な宝石のように魅せる。不思議な紫の艶やかな姿。
自分の愛する人に少し重ねて花に指先を近づける。雫の冷たさと滑らかな花びらの肌触りがますますその人を想起させ、思わず口元が緩みかけた。
数回ほど指先で撫でてから、アジサイに別れを告げる。
こうして此処を通りすがったのは、これからその人と出掛けるから。
何歩か足を進め、一度植え込みに振り返る。
魅惑の色を生み出す原理をふと思い出し、小さく息を吐き出しながら心の中で願いを掛けた。
どうか移ろわないで、色変わりの花のように。
窓を叩く雨と行き交う車
ぼんやりと眺める僕に
口数多くない君はいつか
『紫陽花が好き』と言っていたね
情熱だけで走れたかもしれない
僕達の恋は進む事も
引き返す勇気も持てないまま
冷えた体を温め合う時を重ねた
あの紫陽花が咲く頃君からの
さよならに何処か安堵した
僕が居たんだ。
紫陽花の花は約束も交わせず
戸惑い始めたあの頃の僕らを
鮮明に蘇らせる。
近所の紫陽花がきれいに咲いてたのが先週 今週はちょっと枯はじめててちょっと悲しい 山の上の方はまだまだこれからっぽいんだが
紫陽花はいろんな種があるけど山紫陽花がなんとなく好き
―あじさい―
紫陽花が好き。
特に雨に濡れた紫陽花は、花も葉も色が濃くなったように見えてつやつやと輝いている。
【あじさい】
あじさいがさきました。とてもきれいです。
ぼくのまわりではあめでこわくなっちゃうひともいるけれどみんなやさしいです。
そのおこったひとたちもあじさいを見たらげんきになります。
そんなことを書いたのがもう二十年前の話。あの時は知らなかった。なんで、怒っていたのか。雨だから? 違う。花の匂いが嫌いだから? 違う。両親は梅雨が終わる季節に離婚した。俺は母さんについて行った。暗黙の了解で円満離婚ってことになってる。絶対違っただろ。紫陽花が咲く季節には思い出す、その時のこと。今とは比べものにならないくらい怒っていた、母さん。その後何年か経ってから再婚した、母さん。あの時、きっと元気になってくれたのは俺が紫陽花を見て笑顔になったからなんだと思う。二人は俺を好きだった。俺も二人が好きだった。けれど、二人の間に愛はなかったらしい。父さんは男が好きで母さんは俺を育てるために必死だったからそんなこと理解する暇さえなかったんだ。折り合いが付けられず喧嘩、喧嘩。今、言うには「今は気持ちがわかるんだけどね。」なんて。嫌じゃなかったのか、なんて今更すぎる。それでも、再婚相手ができたんだ。母さんを愛してくれて俺を本当の息子のように思う人。虫を見せても花をあげても喜んでくれた人。父さんもそうだった。きっと、あの頃何も分かっていなかった俺はこんなことになるなんて想像出来てなかったと思う。何食わぬ顔で再婚相手になる男をただの遊び相手くらいにしか思っていなかった。母さんは何年も頑張っていたと思う。支えてくれる人がいるにしろ俺を愛してくれた。だから、曲がらなかったんだ。
紫陽花が咲きました。とても綺麗です。
俺のことを愛してくれてありがとう。恩返しになるか分からないけれど俺はきっと幸せになるよ。
いつか、虫を見せられて花をもらって喜べるように。
「結婚おめでとう。」
書く習慣/70日目。
「あじさい」…
私「鯵祭か、いいよね…アジ釣りは、日本で夏から秋までだから…刺身にしたりフライにしたり……うん…アニサキス!」
何?、紫陽花?の方か?
紫陽花か〜、
梅雨とか、カタツムリとか、虹とか、カエル、
そこら辺のイメージがセットなんだよね
個人的にだけど…
確か、紫陽花は…
青色、紫色、ピンク色、白色とか
種類があって、
花言葉が、
移り気、浮気、無常、
そして、色によって花言葉も違う様で、
ピンクが、「元気な女性」「強い愛情」
紫と青が、「冷淡」「知的」
「神秘的」「辛抱強い愛」
白が、「寛容」「一途な愛情」
とかある様です。
梅雨みたいに突然、雨降ったり偶に晴れたり
みたいな変わり様みたい。
あじさい(♪) って不思議
・・・なんか出てきそう…
私「あ、思い出した…」
私の おばあちゃん の庭では、
紫陽花が咲いてて、確認したら…
全部、白い紫陽花でした。
寛大で一途な愛情なんやな…
それと、あじさい は
お祝い事などに送る花として良いで
とても簡単に育てやすいとの事で、
それに、色によって花言葉が違うので
メッセージにもなるね
私は貰ったことないけど(泣)
君達は紫陽花で、どんな色かな?
(・🦊・)𓂃❁⃘𓈒𓏸ミエナイダロ?!
私は、紫の紫陽花を表しよう、
紫色は昔から
皇族の色、贅沢の色、でね
それにプラス、知的と神秘的を…。
シアン アイ の紫猫、
私が初めて描いたイラストも紫色だったな…
緑も好きだけどね。
では、また明日…
こちら、アジの開き…
紫陽花の葉を盛り付けて。
パク🌿( ^p^ )ウッ!
🪦 チーン…
『化学反応で発生した青酸によって中毒シ』
【あじさい】
窓の外では絶え間なく雨が降り注いでいる。憂鬱な気分でそれを眺めながら手元の雑誌のページをぱらぱらとめくっていれば、スマホをいじっていたはずの君の顔がすぐ横に近づいていた。
「あのさ、今から出かけない?」
「え。嫌だけど」
反射的に返していた。そもそも私が梅雨を大嫌いなことなんて、とっくに君は知っているはずなのに。少しだけ心がモヤモヤとする。そんな私の目の前に、君のスマホが差し出された。
「これ、すごく綺麗だったから。君と一緒に見てみたいなって思ったんだ」
どうやらSNSに投稿された写真らしい。青と紫の満開の紫陽花を雨雫が美しく彩っている。あまりに幻想的な風景に、思わず息を呑んだ。
「もちろん無理にとは言わないけど……」
不安そうに眉を下げた君の様子がいじらしくて、そっとその手を取った。外では周りから頼りにされる優等生の君が、私の前でだけはいつもこうして素直な幼さを覗かせてくれる。だから私も、君となら一緒にいても良いかなって思えるんだ。
「良いよ、行こっか」
雨の日に出かけるなんて、君とじゃなかったら絶対にしないけど。だけど君と二人で傘をさして、並んで見る紫陽花はきっとこの上もなく麗しい。嬉しそうに口元を綻ばせた君の笑顔に、何故だか私の気持ちまで晴れやかになった。
バイトしている花屋の向かいにあじさいが咲く季節になった。
店長がこの店にも入れてくれたらいいのに。
きょうの客は結婚記念日で、ときてちょっと、かなりチクリとした。
私の彼はいなくなった。
誕生日にあじさいをよく送ってきた。
あじさいは、浮気なんて意味もあるものだからすこし嫌だった。
言葉どおり彼はきれいに女をつくっていた。
ショックだったけど話せばわかると思って酒を用意して待ったっけ。
彼はきれいに酔って、話せる空気じゃなくなって、水を買ってやった。
ついでに洗剤とかも買い足しておいたっけ。
そっからは酔って知らないけど。
その晩、雨で湿った地面で彼は死んだ。
だから彼の親に赤いあじさいを届けた。
死因はなんだっけ。あ、なんかよくわからないの飲んだっけ。
もう1年。
私はあれからすこしあじさいが好きになった。
あじさい
あじさいを見ると、目がうるうるするんだ。
いなくなってしまった君が好きな花だったから
あじさいの色を見ると、心がじんわりするんだ。
遠くのむこうに行っちゃった君がよくつけていたあじさいの髪飾りの色だったから
あじさいの匂いをかぐと、寂しくなるんだ。
親愛なるあの人の全てを感じれてしまうから
あぁ、思い出の花、色、匂い、すべて分かる
一夜だけでも良いから会いたい
そう本気で願うよ、
また梅雨の季節がやってくる
またあじさいが咲き誇る
【あじさい】
目の前がくすむ視界の中。
轟々と横槍の雨が降る。
それはまるで、別世界へ誘われたような心地がして。
我思う。この僅かな色彩の霞の世界へ身をーー。
◾︎
西暦x年。
この世界には雨しか降らない。
ざぁざぁと。
ポツポツと。
晴天の日を生まれてこの方見た事がない。
昔、昔のお話では、お日様とお月様があり、どちらも天遠い大空に燦々と、淡々と輝いていたらしい。
「ねぇ、お母さん。なんで雨は降り続けてるの?」
それは神様がお怒りになったからだよ。
「なんで、かみさまは怒っちゃったの?」
地上に住む人々が、人殺しや戦争、自然に悪さをしたり、苦しい事や、悲しい事をいっぱい。いっぱいしてしまったからだよ。
「いっぱい??」
そういっぱい。
母は言いました。これは神様の怒りの声だと。
近所のお爺さんは言いました。これは神様の悲しみの雫だと。
雨が降りやまなかった当時、地上に住む人々には色んな災害を体験したと授業で習いました。
津波や地割れ。
浸水や、土砂崩れ。
人口は減り、人々は住むことろを無くし、今の姿になったそうです。
そう。鉄と塀に囲まれた、大きな水路がある水の都市に。
食べるものも減りました。
昔は野菜や肉などもあったらしいけど、今は固形のステックや、プロテイン。
味の薄いシリアルバー等。
昔は大陸に色んな国が混在し、それぞれの文化があったとされてます。
でも、今は違う。
名前も、髪色も話す言葉もすごく少なくなったとされてます。
私の住んでるところは、大和国。
帝都・時雨区、港町。
名前は、詞音・栗花落 (ことね・つゆり)
どこで混ざってしまったのか。
その記載は残ってません。
ただ、細々とした細い繋がりの中。
苗字と名前を逆に綴る国になったそうです。
私は思います。
ザァザァと横槍の雨の日に。
しとしとと遠くまで澄んで見える雨の日に。
いつか、神様って存在の。
哀しみや、苦しみが、少しでも軽くなった頃。
分厚い鉛色の雲の向こう。
産まれてこの方。見た事がない青色の空。
光の柱から零れる七色に輝く梯子を。
いつか。いつか。ーーーーみてみたいと。
あじさい
帰路を急いでいた。
空は薄暗く、視界は霞んでいる。
傘こそ差しているが、
足元はすでにべちゃべちゃだ。
普段は気にならないのに、
こういう日は駅から遠い自分の家が憎らしい。
視界の隅に何かを捉えて、思わず足を止めた。
濡れるのも構わず手を伸ばす。
こんなところでも咲くんだ。
田舎にはたくさん咲いていた。
ただ、田舎に比べて少し赤みが強い。
土地の質で花の色が変わるんだっけ。
こんなところで、土地の違いを感じるなんて。
行き交う人の数、建っているビル群。
違いなんて、いくらでもあるのに。
ふと、手元に光が刺す。
いつの間にか、雨が止んでいた。
花びらに溜まった水滴が光を反射し、
あじさいの花がキラキラときらめいている。
一度しゃがんで花びらをなでてから立ち上がる。
この街での暮らしは始まったばかり。
未来はきっと、希望に満ちている。