あいまいな空』の作文集

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あいまいな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/16/2023, 10:49:31 AM

空は戦利品である。

陽光の奇襲に惑わされた夜は、泣く泣く月を背負い星々をかき集めて自らの国へ引っ込んだ。

皆いなくなった空を見渡し太陽は満足げに宣告する。
「これより朝の始まりである」

世界の隅々まで輝きを放ち続ける太陽は一日の間に活力を使い切り、みるみる老いていく背中に夕闇がロープを掛けて海の深みへ引きずりこむ。

夜はまたじわりじわりと空へと手を伸ばし、星をばら撒いて自らの領土を主張する。

入れ替わり立ち替わり、誰のものでもない場所へ挑み続けるもの達のおはなし。

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あいまいな空

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所感:
夕焼けも朝焼けも好きですが、嵐の雲が一番好きかもしれません。

6/15/2023, 1:37:38 PM

あいまいな空

➖11日目

目を合わせたいのか

そらしたいのか

隣を横ぎりたいのか

避けて通りたいのか

かわいい、のか

かわいくない、のか

これって、こんな停め方でいいのか

まっすぐ見ているのに見ていない

そんな目で見る会話をして

飲みたいのか飲みたくないのか

わからない飲み物を飲んだ。

席はここで良かったのだろうか

6/15/2023, 12:30:28 PM

それは空に似ていた

元気いっぱい、キラキラ光ってすべてを照らす晴れ
不安でいっぱい、一歩先も見通せないほどの靄の曇り
憎しみでいっぱい、触れることを許さない冷たい雪

雨は———まだ知らない。


いずれにせよそれは
どれも美しくて
どれも大事で
どれも見ていたいって思うんだ

6/15/2023, 10:30:35 AM

あなたの言葉を信じてここに来た。
 あなたの言葉が、私の行動を後押ししてくれた。
 あなたの言葉がなければ、今の私はなかったたはず。
 そのくらい、あなたの言葉は私に大きな影響を与えてくれた。

 私はオフィスでキーボードを叩く合間に、窓に映る空を見ていた。太陽にベールをかけたようないろ。今のところ雨は降る様子はない。
 再び作業の手を止めて窓を見ると、今度は雨がふらないまま暗く重くなっいてく空が見える。

「降りそうですね」
 隣の席の同僚が声をかけてくる。
「今日の天気予報は一日晴れ時々曇りと聞いていたのですが……」
 私はそう返して、窓の外を見る。
 曇るのか晴れるのか、それとも雨がふるのか。晴れているような雨が降るような、やたら明るい曇り空と、雲に重く覆われた空。そして再び晴れ間が見える空。
 今日一日での雲の色、空の色は変化が目まぐるしい。
やがて、真っ黒になった空からはしずくが落ちだした。

 天気予報は晴れだといったから洗濯物を干してきたのに。信じてたのに。
 私は外を見ながら、外干しした洗濯物が濡れたことしか頭になかった。


お題:あいまいな空

6/15/2023, 10:23:07 AM

あいまいな空。
空って元から曖昧なものだけど、
曖昧でない空があるとすれば、雲ひとつない晴れか、
完全なる曇りだね。完全なるグレー。

考えたら空も現実もあいまいなことばかりだよ。

それなのに人の頭は、白黒つけようとして、人を追い詰めたり自分を追い詰めたり忙しい。

あいまいな世に生まれて、あいまいな存在として生きてるんだから、
思考ももっと、あいまいで生きてきたいね。
きっとそれが自然なんだし。

6/15/2023, 10:12:27 AM

あいまいな空

 白いものに色をつけよう。水に溶かした色を落として。一層でもいいし、何層でもいい。好きなように、好きなだけ。白いものに、新しい形を残していくように。そうして、できた形に名前をつけよう。自分だけの名前を。白いもの。その繊維の一つ一つに着色されて、染み渡った、あなただけの模様に。……でも一体、なんと名前をつけたらいい?

 空模様という言葉がある。
 空を見上げたときに、見上げた人が感じる模様がある。曇っていれば、雨が降りそうで。でも、曇り空に陽が差し込めば、いずれ晴れそうで。季節によっては、雪が降りそうだし。雲の形を見て、どこかに地震がきそうな予感を抱くことさえある。でも、ほとんどの人が、そんな模様に名前を与えることはない。目に見えるものに、模様という記号がすでにあるから。

 心模様という言葉がある。
 自分の内側に潜む、本当に存在しているのかも分からない、心という輪郭。輪郭のさらに内側を埋める、自分だけの色。そこに模様が広がった時、人は感情というものを知る。

 空と心は似ている。実際、心をあらわすときに、今日は晴れ模様と言ったり、曇っていると感じたり、雨に濡れている気がすることもある。けれども、一つだけ大きな違いがある。それは、そこにある模様を、自分の力で塗り替えることができるかどうか。

 僕たちは自然に敵う力を持っていない。だから、魔法に憧れたりもするのだけれど。道端に落ちる枝を振っても、お守りを握って天を仰いでも、気持ちを込めたてるてる坊主を吊るしても、自然が僕たちの望む模様を写すカンバスになってくれることはない。

 でも。自分の心はどうだろう。
 たったの一滴でもいい、色を落とすことはできないだろうか。難しいかな? そんな時もある。

 心というのはとても曖昧で。自然のように複雑で。ただ、とても純粋に。自分というものを写してくれたりもする。僕たちだけの、カンバスに。

 白いものに色をつけよう。
 一層でも、何層でも。たまには、すでに描かれた模様にだって。好きな色を落としてもいい。

 そうして、できた形に名前をつけよう。
 自分だけの名前を。

 でも一体、なんと名前をつけたらいい?

 あなたの好きなように。

6/15/2023, 9:54:08 AM

泣くなら泣けば良い。
 悲しいのか怒っているのか。
 不機嫌そうな顔を絶やさない君は、雨が降りそうで降らない重苦しい曇天に似ている。

 笑うなら笑えば良い。
 きっと嬉しいのだろうに。
 緩んだ顔を晒したくないと引き締めてしまう君は、晴れそうで青空を覗かせない薄雲に似ている。

 怒るなら怒れば良いのに。
 そんな曖昧な君に、つい強い言葉を使ってしまう僕を見て。
 悲しそうな顔で怒るくらいなら、雷を落としてくれれば良いのにと、君は下手クソに嗤って言った。

6/15/2023, 9:52:17 AM

天の海に 雲の波立ち 月の船
星の林に 漕ぎ隠る見ゆ


まどろむ雨空の、その向こうにさす景色を想い描いてみる。千年前から変わらない空を。

6/15/2023, 9:45:40 AM

薄雲がかかり、明るいけれども、晴れるかどうかあいまいな空。天気予報では通り雨が…なんて言ってたけど降るかなぁ。と空を見上げる。
「晴れるなら洗濯するんだけど…」
と悩んでいると
「何見てるの?」
後ろから彼に声をかけられる。
「空」
「空?空がどうかした?」
「洗濯するかしないか、悩んでるところなの」
彼は私の隣に立つと、空を見上げる。
「ああ、なるほど」
彼は私の方を見ると
「今日は休みにしようよ」
にっこり笑う。
「いつも家事をしてくれてるキミが、少しでもゆっくりできるように、神様がお休みをくれたんだよ。ね、ゆっくりしよ」
彼の笑顔に
「うん、そうするね」
悩みが消えて、私も笑顔になれたのだった。

6/15/2023, 9:44:15 AM

#あいまいな空

「♪〜」

「こさめー?何してんの?」

「んー、空見てた」
「雨降りそうだなーって」

「お前暇なん?」

「暇だからだよ」
「曇ってる空見るのよくない?」

「んー、いや、頭痛くなるから嫌」

「こさめは好きなの」
「だって、なんか………」

「どうかした?」

「なぁんでもない!!帰ろー」

「…あっそ、」

窓の外から見える姿に、目を背けたかった。

曇った空は、こさめの感情みたいだから好き。必死に雲で押し隠す、こさめの感情みたいだったから

6/15/2023, 9:40:01 AM

陽の光が差しているのに僕には雨が降っている
その先どうなるのかわからない天気
そんな光景を想う時
何故か僕は中学生の頃を思い出す

僕が壊れかけていった3年も前のことだけど
僕は周りが壊れていてどこかに光を見ていたのかもしれないのだと思う

『あいまいな天気』

6/15/2023, 9:00:54 AM

【あいまいな空】

「最善を尽くします」というのは、何とも曖昧な言葉だなぁと思う。医療の現場でよく使われるが、そのたびに「結果を保証するわけではない」この言葉の曖昧さばかりを考えてしまう。

もちろん、病状についてはどんなときでもできるだけ正確にわかりやすく伝えているつもりだ。その上で、「最善を尽くす」という言葉を使う。尽くすだけなら誰でもできる。最善を尽くせば、患者さんやそのご家族が望む結果が必ず出るというわけではない。むしろ、最善を尽くしても最悪の結果につながる可能性が高い場合もある。

「最善を尽くし」た手術は成功したが、術後の合併症によって帰らぬ人となった患者さんがいる。今日、その奥様とお会いした。

「力が及ばず、申し訳ありません」

僕が頭を下げると、直後に彼女の声がした。

「先生、どうぞお顔を上げてください。夫が亡くなったのは先生のせいではありませんから」

顔を上げると、彼女は泣き笑いのような複雑な表情を浮かべていた。

「ここに来るまでいくつもの病院を廻りましたが、全てで手術を断られました。ですから、術前に先生から最善を尽くすと言われてとても嬉しかったんです。先生が最善を尽くしてもなお、彼の生命が終わるのなら、それは寿命であり運命だと2人で話しました。事実、先生の手術は成功でしたし、術後2人で過ごした時間は短かったけれど、先生が最善を尽くしてくださったからこそ得られた幸せな時間でした」

僕が曖昧だと切り捨てた言葉を、この人たちはこんなにも大切に想ってくれていたのか。主治医として、患者さんやそのご家族の前で涙はみせられない。僕は、自分の感情を懸命に抑えていた。

「先生が力を尽くしてくださったおかげで、私は主人を亡くした今も心穏やかでいられます。本当にありがとうございました」

そう言って、彼女は深々と頭を下げた。再び顔を上げたとき、彼女はやはり泣いているような笑っているような表情だった。

「これからは、ご自身の健康を大切に…もし何かあればいつでもいらしてください」

そう言って彼女と別れた後、僕は病院の廊下の窓から空を見上げた。彼女と会う前にはどんよりと曇っていた空が、今は青空が広がり陽が射している。だが、時折ポツポツという雨音が聞こえてくる。俗にいう「天気雨」だ。先ほどの彼女の表情を思い出した。

曖昧さには、時として相手への心遣いがある。必死で笑顔を繕う彼女にも、諦めずに最善の道を探る僕にも。曖昧な空も、誰かの心を気遣っているのかもしれない。

6/15/2023, 8:59:36 AM

あいまいな空

すっごい曖昧な関係になっちゃったよ
あーあ、

俺の気持ちは正直なのに。

6/15/2023, 8:54:28 AM

#49 あいまいな空


「はぁ…風が気持ちいい…」

土手に座り、風を身に受けながら空を眺めている女がいる。

歳の頃は30代といったところか。
本当の年齢は20代後半であったが、積み重なった疲れが、そうさせていた。

彼女には幼い子供が一人いるが、夫が連れ出して遊んでいるので、ここにはいない。
そろそろ帰って夕飯の支度をしなければいけないと思いつつ、彼女は動くことができずにいた。

初めての育児でオンとオフの境界が曖昧となった生活は彼女の心を疲弊させた。
それを見兼ねた夫が休日に、一人になる時間を作ってくれたというわけである。

昼間とも夕方とも言えない、微妙な時間。
彼女が見上げた空の色は薄い青から紫がかって、かすかなオレンジへのグラデーションを呈している。
色の境界が曖昧な様子は、今の彼女の心模様そのものであった。


母親とは何だろう。
自分とは何だろう。
今の自分は、理想の母親を演じようとしては失敗し、滑稽な姿を晒すピエロのようではないか。


彼女は、暮れゆく空を見上げながら苦悩していた。

ふと思い出したようにと空から街の遠くに視線を向けた。小さく、サーカスのテントが見えている。

彼女は、ピエロのことを思った。
化粧の下にある素顔を思った。
普段の生活を思った。
ピエロとしての仕事を、誇りを思った。


演じる相手が違うだけで、
きっと、そんなに違わない。
大事なのは、何を思って演じるかだ。


彼女は自分に誇りを持つべきだと考えた。
そして失敗したなら、それこそピエロのように笑いに変えた方がいいと思った。

「よし、帰ろう」


ピエロの家がサーカスのテントなら、
私の家は、帰る場所は決まってる。


彼女は服についた土を払い、家路についた。
空は晴れ渡り、夕日が赤く照らしていた。

6/15/2023, 8:53:45 AM

【あいまいな空】

時々、雲と空の境目が分からなくなることがある。
雲の白さと空の青さがあやふやに溶け込んで、境界線が無いようにしか見えない、そんなことがある。

夕暮れ時、空にかかる橙、桃、紺のグラーデーション。
薄く伸ばしたように広がる色を目でおいかけていると、いつのまにか別の色に変わっている。
やがて、気づいたら、夕日はとっくに隠れていて、足元から伸びる濃い影すらも見えなくなってしまう。

そんなことがある。

6/15/2023, 8:39:30 AM

【あいまいな空】

あいまいな空
私の心を映してる

どっちつかずな気持ち
行くのか行かないのか
やるのかやらないのか
泣くのか泣かないのか
笑うのか笑わないのか
言うのか言わないのか

決められない心
迷って迷って迷って目を閉じてエイ!と
決めて実行したとたんに
これで良かったのか?と悩み後悔しまた心がよどむ

やらないで後悔するよりやって後悔した方が良いと
どこかの誰かが書いたか言ったかした言葉を唱えてみる

雨が降るなら降ってよ!
晴れるなら晴れてよ!
あいまいな空のせいにして
私は今日も迷いの道をとぼとぼ歩く

6/15/2023, 8:32:13 AM

――あいまいな空――


晴れでも曇りでも雨でも雪でもあるような
不思議を体現する空さえ
分類の餌食となるほど
人間は異質を嫌う

それでも過去は
異質が受け入れられたかな

6/15/2023, 8:21:24 AM

あいまいな空


最近天気が不安定すぎる

晴れていた数分後にはゲリラ豪雨

竜巻が発生し、雷も落ち、バケツをひっくり返した様な土砂降り

数十分後にはまた晴れている

だけど土砂崩れや浸水、川の増水など爪痕は残っている

来週には梅雨明けして本格的な夏が来るらしいがまだまだ油断は出来ない

6/15/2023, 8:16:50 AM

あいまいな空

あいまいな空の時、地を這う影もぼんやりしている。
空も白く、ひなたとひかげの境目があいまいで。
あいまいな優しさに包まれて、街路樹の下を歩く。
軽くなる足取りが、昔の記憶を呼び起こす。

ああ、あの日。
こんな足取りであなたの隣を歩いていたね。
あなたとの距離はあいまいで。
私とあなたの陰影もぼんやりとしていて、限りなく心地良かった。

あの頃に戻れたら。
あいまいな空にどこかほっとするのは、あの日のあなたを思い出すから…なのかもね。

6/15/2023, 8:07:58 AM

お題「あいまいな空」



どこまでも続く薄墨色の雲
本来の青色はことごとく塗り潰され
あたかもそれが空だと言うように広がっている
色をなくした空には
同じように色をなくした地上があり
空と地の境界線が滲んでぼやけ
梅雨時にはこんな不思議な風景を作り出す

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