『I LOVE...』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「I LAVE」
I LAVE YOU
今だけは
悲しい歌聞きたくないよ
I LAVE YOU
逃れ逃れ
辿り着いたこの部屋
何もかも許された恋じゃないから
二人はまるで
捨て猫みたい
名曲:尾崎豊さんのI LAVE YOUです。
片想いをしていた先輩と帰る時間が被った。昇降口を出てふと前を向くとその後ろ姿はあった。
先輩が少し前を歩く。私はその後ろ。先輩が後ろを振り返りそうになったら顔を下に向けてしまう。そんなつもりはないのにまるでストーカーみたいだと私は1人苦笑する。
雲の隙間から見える暮れ時の空。ひしゃげたフェンスと若々しい植物たち。いつもの帰り道はこんなに眩しかったのかと感じた。
前に目をやると、変わらずその後ろ姿はあった。少し野暮ったい髪とゆったりとした歩調。そういうところが好きだったと思い返す。思い出すのは先輩の後ろ姿ばかりだった。私は話しかける勇気がないほどに意気地なしだったから。
帰り道が別れて1人空を見上げる。そこにはもう既に月が浮かんでいた。下が欠けた夕方の月だった。
ついさっきまで見ていた後ろ姿を思い出す。もし私が先輩に声をかけることが出来ていたら私は何と言っただろうか。
考えてもどうしようもなくて、また月を見上げた。私は夏目漱石の有名な台詞を誰にも聞かれぬように呟いた。
【I LOVE …】
びーえるではないけど…?
俺らは過剰に戯れて周りを刺激する。
「おー何してたんだよ。遅いじゃん」
遅れて来た友人に片手をあげて挨拶する。
「センコーに捕まってた。呼び出し」
「おまえ何したんだよ」
笑いながら自分の方へ手招きして近寄って来た友人を片膝に座らせ後ろから抱き抱える。
その瞬間周りを取り囲んでた同級生から一際大きい歓声が湧く。
それをそのまま流して話し続ける俺ら。
もう慣れたもんだ。
今日も相変わらず過剰なスキンシップでギャラリーにサービスする。
「ねみぃ」
そう言って前にいるうなじに頭をすり付ける。
「眠いなら帰って寝ろよ」
「そうなんだけどさー…おまえも一緒に寝る?」
「お前のベット狭いもん。やだよ」
会話してる間にも周りの女子たちがわぁきゃあ言ってる声がする。
「いいじゃん別に。寒いしさー」
「よくない。おまえ寝相悪いし最悪」
「ひどっ」
抗議するように首筋にさらに頭を押し付ける。
「おいやめろよくすぐってぇ」
ガシッと結構容赦なく頭を掴まれた。
動きを封じ込められた俺はそのまま首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぐ。
それまでも鳴り止まなかった歓声に一瞬悲鳴のような声が上がる。
女子、好きだねーこーいうの。
横目でちらりとギャラリーを一瞥して視線を首筋に戻す。
「おまえ今日いい匂いする。香水付けた?」
「何も付けてないよ。シャンプーじゃねぇ?」
「すげぇいい匂い」
「お前と一緒のやつだよ」
そう言って鷲掴んだ俺の頭を引き寄せて匂いを嗅がれた。
また一層ギャラリーが沸いた。
「お前ら…イチャつくなら帰ってやれ」
見かねて横から呆れたように声を掛けられる。
よくつるむコイツはもう慣れたものだ。
周りの声がうるさいのか手でシッシッと払う仕草をされる。
「なにお前も仲間に入る?」
「入らん」
そんな即答しなくても。
容赦なく切り捨てられてしまった。
「でもまぁ。そろそろ帰ろっか」
横のそいつに笑って返して。
頭に乗せられた手を外して最後のサービス。
前のコイツの手の甲にキスをする。
また周りからの悲鳴。
「あ、お前汚いだろ何してんだよ」
そう言って人の制服で拭かれた。
ひどくない?
ちょっと拗ねたふりしてうなじにキスしてやった。
「あーお前…っ」
少し赤くなった首筋を手で押さえて非難される。
「お前らよくやるな…」
さらに隣から呆れた声がする。
毎日毎日飽きずに俺らは過剰に戯れて周りを刺激する。
何でこうなったんだっけな。
何が始まりだったっけな。
もう忘れた。
周りが喜ぶからまぁいいか。
アイツも最初は嫌がる素振り見せてたけど今では慣れたのか動じなくなった。
俺の過剰なスキンシップも文句言いながらも受け入れてくれる。
俺もコイツと戯れるのは嫌いじゃない。
むしろ楽しくて好きだ。
「お前ら付き合ってんのか?」
冗談まじりに、時に飽きられながらも聞かれるけど。
この戯れの延長線上に何があるって言うんだ。
愛とはなんだ…。
ひとつ言えるのは、ただ一緒に居てすこぶる楽しいと言うことそれだけ。
(I LOVE...)
私はまだ20歳
いつか
心の底から愛してるって伝え合える人と出会えたらいいな
「I LOVE」
言いかけるくらいなら 最初から明かさないでいて
普段のあなたの伝えかた 口振りがまったく違うもの
筆記体にまかせてしまうなら 普段の声色に込めて
ことばに詰まるくらい本気なら
わたしから抱きしめてあげるから
【I LOVE...】
悪意を持つ者や自分を迫害する相手に対しても
慈悲の心を持って接し平和を求めるべきだ
もし、貴方が私を思って
泣いてくれるのだとしても
泣かないで下さい。
もし、貴方が私が隣に居なくて
寂しがってくれるのだとしても
寂しがならないで下さい。
遠くで月が光っています
夜に独りで光っています
あれは、私の道標。
寂しい夜に空を見ると
寂しげな朧月がある事
私は、好きでした。
抱きしめてくれた事。
話を聞いてくれた事。
私を慰めてくれた事。
隣に、いてくれた事。
暖かかったんです。
暖かかったよ、本当に。
やっぱり届かないよ
届かないよ、月には。
届かなかったね...。
題材【I LOVE...】より
上手く言葉を纏められないもどかしさ、みたいな物を感じましたね。
I LOVE...
言葉が溢れてしまったが
Youまで言うほど勇気はない
You are the only one I love.
You are the only one I hate.
You are the only one I pray.
So,I want to be you.
I LOVE
何気ない生活
味気なさもある
ただ
ただすぎる日々
満足とかではない
そんな日々が愛おしいのだ
I LOVE YOU.
『月が綺麗ですね』
かの夏目漱石が愛を訳したのは有名な話
さあ、僕はどうやって読むだろう
きっと、愛は人それぞれ違うから
好きだ。
それは人間としてなのか、恋愛対象としてなのか、それともただの憧れなのか、執着なのか、恋愛経験のない私には分からなかったけど、とにかく好きなのだ。
その人のことを考えれば、自然と微笑んでしまうほど。
一緒に撮った写真や画面越しにやりとりしたログを見ていた私に、「なに、嬉しそうな顔をして」と家族がからかい気味に声をかけるくらいに。
世の中ではあまりにありふれていて、そこらの歌詞に軽々しく使い古されている“好き”という言葉が果たしてこの想いに適切かも分からないほどに、好きな人が私にはいるのだ。
人生を変えるほどの想いは言葉にできないから、人は表現しようとするのだと思う。
そんな想いすらも人はわざわざ、想いを言葉の型にはめて長ったらしく架空の物語を書き、目覚めるような色彩や歪んだ図形という型にはめて絵を描き、記念日なんていう型をわざわざ生み出してプレゼントをこさえ、人間とはかけ離れた命である花にさえ、言葉の意味を紐づけようとする。
そんな愛しくも愚かしい人間の欲望に、例に漏れず私も引き摺られていた。
目の前にはすっかり溶かし切ったチョコレート。
お湯をたたえたひと回り大きなボウルの中に、ちょこんと浮いた、チョコレートいっぱいのボウル。
大人たちの血の滲む企業努力によって、すでに美味しくできていたはずの既製品をわざわざ溶かしてしまうなんて、私らしくない。
でも、私はチョコレートを溶かし、型を用意する。
仕方がないのだ。私も人間なのだから。
愚かな人間である私は、言葉にできない溢れそうなこの想いを、そっとしまってはおけないのだ。
人間らしく、言葉にできなくても、それを型にはめて、形にして、伝えようとせずにはいられないのだ。
私はチョコレートを型に流し入れる。
型はみるみるいっぱいになる。
「I LOVE...」
あまりにもありきたりすぎて、笑ってしまうような型に、市販品を溶かしただけのチョコレートは、流れ込んで、流れ込んで、流れ込んで…
やがてトロドロと溢れ出る。
チョコレートは型の側面にトロリとした線を書き、やがて型の下に敷いたバッドに落ち、銀のバッドを侵食していく。
私は、バッドを茶色く染めゆくチョコレートを眺めながら小さく呟く。
それがどんな想いか知らぬまま。
「I LOVE...」
I LOVE…
I LOVE…YOU。
そうキミに言えてたら、今が変わってたのかな。
キミとは、家が近所の幼なじみ。
一緒にいる時間が長いせいか、キミのことは妹くらいに思ってた。
なのに、キミに彼氏ができて、なかなか会う機会がなくなったら、モヤモヤしたり、淋しくなったり。
こうなってみて始めて、キミのことを妹以上に思ってたんだ。と気付いた。
自分の気持ちに早く気付いて、I LOVE YOUって言えてたら、キミの隣にいたのは僕だったのかな。
『I LOVE...』
「ママ大好き!」
その声は、色褪せたビデオテープの中でだけ永遠に繰り返される。
画面の中には、溢れんばかりの笑顔の娘。
その隣に立つ私は若く、幸せそうな顔をしていた。
今の私は、誰もいないリビングのソファで、冷めきったスープを啜っている。
娘が旅立ってから、どれほどの年月が過ぎただろう。
彼女が最期に遺した日記の末尾に、掠れた文字で書かれていた言葉を、何度も何度も頭の中で反芻する。
決して忘れないように。
途中で挫けないように。
ドラマや小説と違って、現実に復讐を遂げるのはとても難しい。
時間もお金も親しい人も、すべてを失くした。
けれど、何をなげうっても、どれだけの罪を負おうとも、私はやり遂げなければならない。
静まり返った家の中に響くのは「ママ大好き!」という無邪気な声だけ。
「……私もよ」
独り言のように呟いた言葉は、埃の舞う部屋の空気に溶けて消えた。
私の愛する可愛い娘が、画面の中で手を振っている。
I LOVE...
情熱を持て余し
込み上げる葛藤は
どこにぶつける術もなく
渇望に打ちひしがれ
己の未熟さを知るには
十分すぎる劣悪な感情
この胸の情熱を
言葉にできたら
どれだけ心が救われるだろう
詩を読むように
愛を語り 涙を流そう
あなたとともに
俺は自分が好きだ。ナルシストと言われようと構わない。そんなものを恥じる程度の価値ではないのだ、俺は。
頭も、顔も、家柄も。どれを取っても、誰かに劣るようなことはない。恥じるようなこともしていない。清廉潔白とまではいかずとも、胸を張って太陽の下を歩けるような生活をしているつもりだ。
特に、顔が整っている自信はある。少なくとも、これまでの人生で相手に困ったことは無い程度には整っているはずだ。鏡を見れば、切れ長の瞳に長い睫毛、程よい厚みの唇は健康的な血色を宿していて、そのすぐ上にすっと通った鼻筋がある。突然ノーマルカメラで撮られたって平気なビジュアルなのである。
そんな俺には、ある悩みがあった。恐怖と言っても過言ではない。
老いである。
老いは人の価値を奪う。どれだけ容姿が整っていたとしても、老いて皺とシミだらけになった顔を美しいとは誰も思わない。どれだけ賢かったとしても、一度呆けてしまえば元には戻らない。唯一残る可能性のある家柄だって、年を取れば取るほど、その価値は低くなっていく。
全てを手にできるほどの自信を持った俺も、時の流れには逆らえない。さすがに、この世界の理を覆すほどの力は持っていない。
俺は毎日自信を持ち続けながらも、心のどこか奥底で、ずっと老いに怯えていた。肌は丹念にケアをし続け、その日の出来事は全て日記に記録。家の事情もなるべく把握して、自分の価値を高め続ける努力は止めないで。
それに、少し疲れてしまったのかもしれない。
たまたま、テスト前期間と、家業の繁忙期が重なった。多忙を極めた俺は、1日だけ、たったの1日だけ、何のケアも、日記も、何もできず気絶するように眠りについた日があった。
その翌日。俺はこれまで味わったことのないような恐怖に襲われた。たった1日ケアができなかっただけで、ほんの少しではあったが肌が荒れた。日記を1日書き損ねたら、もう俺は昨日の出来事が思い出せなくなった。
俺が俺の価値を見失いかけた出来事。あの時は本気で老いに怯え、時間が怖くて、時計を壊してしまおうかとさえ思った。
そんな俺に手を差し伸べたのは、ずっとずっと昔、俺がまだ軟弱で、愚かでどうしようもないような頃を知っている幼馴染だった。
彼はたった一言を無愛想に言っただけだった。それでも、俺は救われた。
『お前の好きなお前は、その程度の男なのかよ。』
あの一言で、俺は目が覚めた。俺は俺が好きなのだ。それは価値があるか否かではなく、俺が俺である事実が、好きだったのだ。
その日から俺は、もう老いに怯えることもなく、俺を愛せるようになった。
テーマ:I LOVE…
—狂愛—
幼馴染の海斗から、恋愛相談を持ち込まれた。
「初美にしか頼めないんだ……!」
隣のクラスの山崎という女が好きらしい。
一目惚れだということも聞かされた。
「いいよ。私はプロだからね、任せてよ」私は胸を張り、笑顔でいった。
「ありがとう、本当に助かる」
海斗は両手を合わせた。
「連絡先は持ってるの?」
「いや、まだなんだ」
「わかった。なんとかしてあげるから待っときな」
彼は赤い顔を見せながら頷いた。
「じゃあ、また連絡するね」
「うん、また明日」
彼と別れた後、私はある友人に電話した。
週明けの月曜日、海斗が駆け寄ってきた。
「山崎さんの連絡先くれてありがとうな」
「全然いいよ。で、何か話してみた?」
海斗は浮かない顔をしている。
「それが、既読無視されるんだよ……」
「え?嘘でしょ?」
「本当だよ。ほら」
画面を見る。確かに返信は来てない。
「だから、今日直接会って話してみる」
「ごめんね、力になれなくて……」
「全然そんなことないよ。むしろめっちゃ助かってる。じゃあ行くね」
彼は走って教室へ向かった。
だが、私は知っている。今日、山崎が学校に来ることはない。
私はある友人に電話した。
「奈々、助かったよ。ありがとう」
『うん、いいよー。私もあいつ気に食わなかったからね』
私たちはくすくすと笑った。
「今度、学食奢るよ」
『サンキュー。じゃあまた』
「うん」
あとは、失恋した海斗を私が慰めるだけだ。
そうすれば、やっと敵はいなくなる。
長い道のりだったな、と私はしみじみ思う。
私はスキップしながら、教室へ向かった。
お題:I LOVE…
あなたのことなんて大嫌い。
私がどんなに離れても私を抱きしめるその腕が。
どんなに罵っても『愛してる』というその口が。
どんなに拒んでも『嫌いになるわけなんてない』というその懐の深さが。
触らないで、触れないで。
汚い私をこれ以上愛さないで。
でもお願い。
わたしを、はなさないでいて……。
あなたの服の裾を掴む指が空をすり抜ける。
1/29『I LOVE...』
街灯光る街の中へ。
手を繋いで、あなたと。
仕事終わりのデートは、短いけれどとても充実している。
1/28『街へ』
手を差し伸べるだけが優しさではない。
ただ見守るだけが優しさの時もあるのだ
それは無視ではない
優しさなのだ
1/27『優しさ』
深夜のシャワー室から水音が聞こえる。
まるで雨のように落ちる雫たちは、きっと今頃彼の体を包んでいるのだろう。
「兄さん……?」
目が覚めて隣の温もりがないことに気づいた僕は、ゆっくりと体を起こした。
そっと兄がいたであろう場所に手を触れると、まだ温かかった。
そのまま何気なしに枕に手をやると、冷たく濡れていた。
「兄さん……?」
一瞬で不安になった。
僕は布団をはねのけて浴室へ急いだ。
雨の音はまだ続いている。
脱衣所へと続くドアを開けると、もうもうと湿気と湯気が僕を迎えた。
兄は浴室のドアを開けっ放しにしてシャワーに打たれていた。
その顔には、シャワーの雫なのか涙なのか分からない水が滴っていた。
僕は慌てて兄に駆け寄った。
今宵の兄を一人にしてはおけない。
1/26『ミッドナイト』
愛の言葉を ぶ厚いオブラートに包んでわたす?
そのオブラートって、なかなかの価値があるモノじゃないの?
わざわざそんな事しなくてもいいじゃない。
え?
お相手は、そんなにオブラートが大好きなの?
オブラートって、味のしない ただの紙だよね?
相手に、価値のないモノはいらないって
言われたのかしら?
あはは、良かったね!
…何が って?
だって、そんなコトを言ってくる人とは すぐに別れる事ができるじゃない!
それに、自分が持っている 大切な通貨を、わざわざ、蔑ろにしなくても良くなるじゃないの!
折り紙つきね!
うふふ、ついてきた折り紙は 大事にしてちょうだいね。
あなたの持っている折り紙を 好んでくれるヒトは、きっといるはずよ。
『I LOVE…』
【I LOVE…】
言いかけて留めた言葉を
ゆっくりと消化していく
卒なくこなせてもない日常には
少し重たいイレギュラーな存在
【街へ】
繰り出して少し草臥れて
たまに温かくもなる
人間じゃないのにな