『麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ようやく私の出番がやってきた!
君が私をクローゼットの奥から取り出す。
1年ぶりに見る君は、また背が高くなったようだった。
「元気にしてたかい?」
聞こえるはずはないのだが、1年ぶりに会えたのが嬉しくてつい声をかけてしまう。
さて、今年はどこに行くのかな?
川原でバーベキュー?森にセミを捕りに行く?それともあの一面のヒマワリ畑かな?
君はポケットからスマホを取り出すと、誰かにメッセージを送り始めた。
「スマホ、買ってもらえたんだね!」
君はしばらくソワソワとしていたが、通知音が鳴るとスマホに飛びつき食い入るように画面を見つめる。
そして「よっしゃー!!」と声を上げる。
おやおや、何かいいことがあったのかな?
そして私をひっ掴むと「行ってきまぁす!!」と駆け出していく。
途中、君は道端に咲いているヒルガオの花を摘んだ。
そして、私のリボンに花を差し込む。
「そんなに花好きだったっけ?」
去年は花より昆虫だったのに。どうしたんだろう。
やがてあのヒマワリ畑に着いた。今年も黄色い海は健在だ。
私は先客に気がついた。君と同じくらいの年の女の子だ。
君は私を彼女の頭に被せた。サイズが少し大きいが、彼女は嬉しそうだった。
「行こう!」
君は彼女と一緒にヒマワリ畑の中へ歩いていく。
ぎこちなく手を繋ぎながら。
ああ、本当に君はこの1年で大きくなったんだね。
この分だと、私の出番はいずれなくなってしまうかもしれないな。
【麦わら帽子】
麦わら帽子を被った子供が
熱い空気をかきわけて走って行く。
子供が羨ましい。
オレは子供らしい『子供』でいられなかった。
オレは人の認識の仕方が少し違っていた。
「家でオレをお世話してくれる
大人の女性が『母さん』」
「保育園でオレをお世話してくれる
大人の人が『先生』」
「家以外での子供は『友達』」
そんなオレは3歳の頃から世間の厳しさを知らされた。
「自分以外、『母さん』も『他人』と考えること」
「子供の『恋愛』は『恋愛』じゃない」
「先生は『親』じゃない」
「『大人』と『子供』は違う」
「自分が『好き』でも相手は『嫌い』」
中でも今でも納得いかないのがある。
「 友達と一緒に行動する」だ。
今までずっと人に避けられ、1人にされていたが
それが身に慣れてたのか自分でやることを見つけ、
1人でいることが楽しかった。
だがいざ『組む』となると億劫になるのだ。
会話も性格も噛み合わないので好まなかった。
おかげで家に帰ったら遊びに行くことも無く
ずっとテレビを見ていた。
ときには家にいとこが遊びに来たりしたが
パソコンで好きなゲームの動画を見てばかりだった。
そして成人して 旦那も出来きた今、
買い物に行く時、自転車で彼の背中に捕まりながら
太陽に照らされた入道雲を見つめて
ふと幼い頃の夏を思い出す。
私を置いていかないで、麦わら帽子。
明るい空に吸い込まれていかないで、麦わら帽子。
少し慣れるまでの4週間ほどは、みんなで古い寮に入ってて、その先新しい寮に移る子と自分で部屋を借りてルームレントする子と分かれた。
私はルームレント、サカイは寮でクラスも別だったから一緒にいられる時間がちょっと減っちゃったね。
私はリッチっていう中学校の先生をしているおじさんの家に部屋を借りた。クイーンベット!バス通学になるし、アメリカ人の体格のいいおじさんとじゃ不安もあったから、トモヤも同じ家の別の部屋で一緒に住むことになった。
リッチは車で買い物に連れて行ってくれたり、私たちのためにBBQしてくれたり、いい人だったよ。
そしてワイルド。買い物の時、レジでまだお金を払ってないのに、ちゃんと買うからってチップス開けて食べてたし、その辺は割と治安はいい方だったけど、アメリカなのに家に鍵をかけないのにはビックリ。
#麦わら帽子
風に吹かれて飛んでいったあの麦わら帽子は今どこにあるのか。
誰も、誰も知らないところで朽ちているのか、はたまた誰かが見つけて使っているのか、どこかへ落し物として届けられているのか。
分からない。
だけど、それはそれで良い。
きっとそれも『運命』というもののひとつだから。
小学生の頃、学校のいたるところに出没するおじさんがいた。
おじさんはよく麦わら帽子をかぶっていた。
卒業して数年後、偶然会った同級生にその話をしたら
「それ、用務員さんだから」と、しばらく笑い転げていた。
麦わら帽子
麦わら帽子にリネンのシャツ。
君の夏の表情を彩るのはそんな組み合わせだ。
世界で一番麦わら帽子が似合うね、そう告げると揶揄われたと思ったのか大きい帽子じゃないと眩しいだけ、と麦わら帽子を深く被ってしまった。
本心なんだけどな。
麦わら帽子。
若い人が都会で被っていれば、お洒落。
高齢者が田舎で被っていれば、作業着。
いや、作業着でもリボンの柄とか、
形のこだわりで、お洒落を兼ねてる。
お洒落やこだわりは、
何歳になっても気分が上がる。
麦わら帽子と入道雲
浴衣と線香花火
サンダルと海
親戚が買ってくれた、
小さな向日葵の造花がついた、
麦わら帽子。
私はそれを被って、
真夏の日差しを浴びながら、
この坂をのぼった。
特に自分が選んだ訳でもないし、
特別麦わら帽子を好んでいた訳ではないが、
この麦わら帽子をよく被った。
外に出る時はいつでも被った。
これが一番のおしゃれだった。
もうその麦わら帽子がどこへいったかわからない。
少なくとも私はその麦わら帽子が大好きで、
一番の帽子だったのに。
「麦わら帽子」
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人でーす!
ぜーひおいでください!!!
待ってます!!!
【麦わら帽子】
今年の夏は静かだ。重苦しいくらいに青い空と、真っ白な日差し。暑すぎて誰も出歩かないからだろうか。アスファルトの上に人影は無く、陽炎だけがゆらゆらと動いている。
「たぶん、蝉が鳴いてないからじゃない?」
「蝉」
雪くんは物知りだ。私が何となく抱いた疑問に、そこそこ納得のいく理由をつけてくれる。
「暑すぎると蝉は死んでしまうんだって」
「いま何度?」
「38度。昨日も今日も明日も」
なるほど、それは静かに感じるはずだった。折角ループしているのに、どうしてみんな取り返しがつかない状態で始まってしまうんだろう。
「雪くんは、どうして死んじゃったの?」
私が聞くと、雪くんは笑ったまま首を傾げた。麦わら帽子がカサカサと揺れる。
「暑かったからかも」
思いがけない人からプレゼントを貰って
見に覚えのある感覚に陥る
あれはいつの日だったか
山間のふるさと
風ぬける夏野で
振り返りざまに麦わら帽子を被せてくれた
あの人の笑顔を思い出した
同じだとおもった
ここは歓楽街のど真ん中だが
あの目の中に太陽が飛び込んで燃えるような
世界の明度が上がるような感覚
私はこの人を好きになったんだろう
[好きになる、言語化作戦]
電車に乗っていた。
車内は空いていて、通路を隔てた窓際の席にはスーツ姿の男の人がすやすや眠っていた。黒いネクタイに大きな紙袋。法事とかの帰りかな。
窓の外は一面の稲だ。夏の光を反射しながら次々と流れて行く緑色。
私は遠くの山々を見る。見慣れない稜線をゆっくりとなぞって行く。
この路線を毎日使う人にとっては懐かしく、親しみのある曲線なのだろうなあ。そんなことを思いながら再び田んぼに視線を落とした。
人がいる。二人。おじいさんと子供が手を繋いで立っている。
首にタオルを掛けたおじいさんは麦わら帽子を被っていた。
映画の場面みたい。何の映画?天国と地獄?いや違う。私は思わず首を傾げた。
この記憶、何だっけ?
そうしている間に二人の姿はみるみる小さくなってゆく。
その時風に煽られて、おじいさんの帽子が高く舞い上がった。
それと同時に勢いよく走り出す男の子の姿がちらっと見えた。
その時電車はトンネルに入り、窓は一瞬で真っ黒になった。まるでスイッチを切ったテレビの画面だ。
さっきのは…映画の記憶?犯人役の山崎勉が男の子を誘拐した話の?
いや、多分この辺に住むおじいちゃんとお孫さんだよ。散歩がてら特急を見にきたとか、そんな感じじゃない?
…帽子は本当に飛んだ?夢?
いいえ。ちゃんと起きてた。
もしかして私以外の人が見た夢だったりしてね。
短いトンネルはすぐに抜けて、車窓は田んぼと打って変わって山の斜面になった。コンクリート製のワッフルみたいな模様が続く。
やっぱり窓の画面のチャンネルを切り換えたみたいだ。
何やらごそごそ包みを開ける音が聞こえる。
さっきまで眠っていた、通路の向こうの男の人がいつの間にか起きて、お昼を食べるところだった。
包みを開けた拍子に、紙ナプキンが私の足元に舞い降りてきた。
それを拾って渡す時、頭の中でカチッと音が鳴ったように感じた。
ナプキンに「おいしいサンドイッチの店 シャポー」という文字と、麦わら帽子のイラストがハッキリ見えた。
あ…この人が見た夢だったのか。子供の頃の夢を見てたんですね。
「すみません」そう言って彼はナプキンを受け取った。
車内に響く音が変わった。
窓の外は大きな川が流れていた。
画面は今度は赤い鉄橋に切り換わった。
麦わら帽子
麦わら帽子を先輩に渡したら、お気に召したらしく夏休みに出かける度に被るようになってしまった。正直、よく似合ってるので良いのだけれども、先輩が気にいるとそれに関連した事件が起きやすい事を忘れていた。
ちょっとお金を下ろしてくる、と言った先輩が銀行に行くので着いていった。そこまでは良かったのだ。問題は、銀行強盗に巻き込まれた事だった。麦わら帽子を被っていた先輩はそりゃあ、もう銀行の中で目立っていたので人質になってしまったのである。せめて麦わら帽子を脱がせておけば良かったかと後悔しても、もう遅い。
銃を突きつけられた先輩は、興味深げにそれを眺めている。人質として泣き喚くのも犯人的には迷惑だろうが、怖がられないのもやりにくそうだ。俺はひやひやとしながら、先輩を見ていた。落ち着きなく、指先を動かしながら見ていた銃から目を離し、辺りを見渡した先輩はにこりと笑う。この場で一番死ぬ可能性が高い人間だとは思えない笑みだった。俺の周りにいる人たちが、こんな状況だというのに先輩に目を奪われているのが分かる。そして、それは犯人も同じだった。
先輩の笑顔に俺は小さく頷いてやる。仕方ない。腹をくくるしかない。俺が頷いた途端、先輩は自分に銃を向けている男の顎を思い切り掌底で攻撃する。俺も走って、近くの銃を持った男の側頭部を狙って殴った。銀行強盗はあと二人いる。しかし、奥の方で金を回収しに行っているので時間の余裕があった。先輩が銃を回収しているのを視界の端に捉えながら、俺も銃を男から取り上げる。
「よくやったね、後輩くん!」
麦わら帽子の位置を調整した先輩が、近付いてくる。
「危ないから救助を待ちましょうって言いましたよね?」
「でも、この方が早いだろ?」
危険が無くなったので、銀行員が通報を行なっている。確かにあのままだと夕方までかかりそうだったし、先輩も丁度良い人質として拐われていた可能性はあった。
「だからといって、危険をおかすのはやめてください。いつバレるかとヒヤヒヤしました」
「えー、だってさあ……君以外にモールス信号伝わってなさそうだったし。君だって、僕にモールス信号で文句言ってきたじゃないか」
「そりゃ、この銃は偽物だからこいつらを気絶させようって言われたら文句の一つや二つ出てきますよ」
先輩のおかげなのか、先輩のせいなのか、荒事にすっかり慣れてしまった俺だが、銃を持ってる人間を気絶させたのは初めてだった。例え、偽物だよと先輩に伝えられたとしても怖いものは怖いのである。
「でも、上手くいっただろ?」
「それはそうですけどね……先輩はもっと安全について考えて行動した方がいいと思いますよ」
「だって、あのままだと今日遊べなくなっちゃうだろ? 君に貰ったこの麦わら帽子だって、邪魔だと捨てられてしまうかもしれない。それは、とても困るんだ」
いじけた先輩が、口を尖らせる。
「……最近、俺が喜びそうな事を言ったらお説教から逃げられると思ってませんか?」
そっぽを向いた先輩が、調子のはずれた口笛を吹く。怒っているのが馬鹿らしくなってきたが、先輩には責任を取ってもらう必要があるのでちゃんと安全を意識してもらわなければならない。俺はもう、先輩のいない刺激のない生活をどうやって過ごせばいいのか分からないのだから。
今年も暑い夏が来た。
8月の容赦なく降り注ぐ陽射しに文句を言いながら歩き続け辿り着くのはいつもの向日葵畑だ。
今日も居るはずの無い君の姿を探す。
この大きな向日葵の陰に隠れた君が顔を出すのではないかと。
広いツバの麦わら帽子を被った君が悪戯っぽく笑って、僕の名前を呼んでくれる。
大きな瞳が真っ直ぐこちらを見つめている。
「こっち来てよ」と白く華奢な手が僕の手を引く。先の見えない向日葵畑を突き進む。
そして高台まで抜け階段を上り、僕をまた置いていく。
「私を探して」
そう言って君は向日葵畑に消えた。
今日も僕は1人向日葵畑を抜け高台に登る。
向日葵畑の中に埋もれた麦わら帽子を探す。
一際眩しい笑顔を放つ一輪のひまわりを。
君の影を追っている。記憶の底の君の姿を。
蝉の声だけが頭に響く。
夏の陽射しが僕を差し続ける。
#夏の影【麦わら帽子】
青い空、白い雲、ひまわり畑のなかで笑う君
麦わら帽子を抑えながら、柔らかな髪を風に靡かせる
白いワンピースの裾を翻し、楽しそうに駆け回る後ろ姿
写真は色褪せてしまったが、脳裏には未だに鮮明に写し出される
夏が来る度に思い出す、君との鮮やかな思い出
何十年も前、虹の橋を渡っていてしまったね
あの時と比べると弱々しく窶れてしまったけど
微笑みは変わらず美しい
見届けた最後の姿に、君には見せたことのない涙が溢れた
悲しかったけれど、今でも寂しさはあるけれど、最後に交わした約束が私を歩ませる
息子は素敵な女性と巡り会えたよ、晴れ姿が涙でよく見えなかったのが悔しい
初孫は女の子だった、とても可愛らしいよ。じぃじ、じぃじと追いかけてくるんだ
二人目の孫の学校行事にも参加したんだ、男の子と一緒だからと年甲斐もなくはしゃいでしまった
三人目の孫の成人式、振り袖がよく似合っていた。君との挙式を思い出した
まだ赤ん坊だった息子を残して逝ってしまった君、きっと自分の目で見たかっただろう
そんな君の為にしっかり見届けたよ、語る話は沢山あるよ
一人目の孫は子供にすっかり振り回されているらしい、電話越しに楽しげな声が聞こえて笑ってしまった
二人目の孫は海外にいったよ、やりがいの有る仕事が見つかったらしい、エアメールに同封された写真には頼もしい姿が写っていた
三人目の孫が結婚するそうだ、病室から会いに行くことは出来ないから、せめてと手紙を送ったよ
色んな事があった、山あり谷ありだ
嬉しい事も悲しい事も全て聞かせてあげよう
喜んでくれるかな、驚くかな、もしかしたら泣いてしまうかもしれないね
残り僅かな時間も使いきって、沢山の思い出を作るよ
あの時の約束、ちゃんと覚えているかな?
静かに目を瞑る、周りの音が遠くなる
息子が繋いだ手の感覚も、もう分からない
でも怖くない、気持ちは穏やかだ
だってこれは新たな旅立ちなのだから
白いワンピースを着て、手を振る姿が見える
麦わら帽子の下からイタズラに笑う顔
ひまわりに負けず、明るく美しい
会いに行くよ、愛する君の元へ
〜麦わら帽子〜
くたびれた案山子の頭の上に麦わら帽子
畑の主人の労いかしら?
いつもお仕事ご苦労様の気持ちを込めて
そんな主人もすっかりお年を召されて
折れ曲がった腰が日々の仕事と年月を物語る
苦楽を共にした同志は
今日もせっせと仕事に励む
そんなこと露知らず
電線の上では鳩や雀が作戦会議中
今日もどの畑のおこぼれを拝借しようか
じっくり吟味する
一斉に飛び立ち狙いを定めたのは他所の畑
鳩や雀も2人を労った計らいかしら?
車掌の景色が太陽に向かう黄色の花で埋め尽くされる。
故郷へ向かう電車の中、車窓のから外を眺め、市原和也は物思いにふける。
(あれから何年経ったのだろうか)
和也は考えていた。子供の時に出会った麦わら帽子を被り、向日葵のように優しく笑う男の子。その出会いは、あまりにも悲しく、衝撃的な別れをした。
スーツを着た大人達に連れていかれる彼は、少し安心した表情で優しく笑った。
その、向日葵のような笑顔があまりにも綺麗で、和也は大きく手を振りながら、
「大人になったら必ず会いに行くから」
と、叫び約束した。
彼はアザだらけの顔を歪ませ頷き、涙をぬぐう仕草をしたあと、もう一度大きく手を振り大人達と一緒に車に乗り込んだ。
車はゆっくりと走り出す。和也はいてもたってもいれなくなり追いかけようとするが、父親に静止され動けない。
車の姿が見えなくなるまで彼の名を叫び続け、泣き崩れる。
あれから幾重の時を重ね、和也も老人といわれる歳になった。
彼から届いた一通のハガキを持ちながら、電車を降りる。
駅の外は日差しが放り注ぎ、向日葵畑が広がっていた。
その先に一人の老人が立っていた。彼は麦わら帽子を被り手を振ってくれた。
あの時と同じ向日葵のような笑顔で。
--終--
by ゆさ(noteに詩と小説を投稿してます)
ある夏の日だった。
じりじりと太陽が照りつける。
急いでいつもの駄菓子屋に向かうとそこには、
❝休業❞
の二文字。
「そんなぁ〜...」
がっかりして家に戻ろうとすると、誰かに呼び止められた。
「あの..」
びっくりして振り返るとそこには、同い年くらいの男の子が立っていた。
「これ、落としましたよ?」
そう言って麦わら帽子を差し出す。
「あっ!ありがとう!」
お礼を言って立ち去ろうとすると、
「あと...よかったらこれ、」
とラムネの瓶を渡された。
(ちょうど喉乾いてたし...)
素直に受け取り、家に帰った。
縁側に座り、ラムネを開けると、思わず
「綺麗..」
と口に出してしまう。
ラムネはマリンブルーのように透き通っていて、そこに降りかかる日差しがとても美しかった。
チリン....
そこには風鈴の音だけが響き渡り、
麦わら帽子が涼しそうに風になびいていた。
あとがき
初投稿の作品です!暖かい目で見ていただけると、、笑
文才を鍛えるために物語を書いていきます!どうぞよろしくお願いします!
「夏の思い出。」
#麦わら帽子
麦わら帽子といえばルフィだろうか、マリーゴールドという人もいるかもしれない。
私はどちらかといえばルフィ派だが、ワンピースを見ていない人からしたら