ある夏の日だった。
じりじりと太陽が照りつける。
急いでいつもの駄菓子屋に向かうとそこには、
❝休業❞
の二文字。
「そんなぁ〜...」
がっかりして家に戻ろうとすると、誰かに呼び止められた。
「あの..」
びっくりして振り返るとそこには、同い年くらいの男の子が立っていた。
「これ、落としましたよ?」
そう言って麦わら帽子を差し出す。
「あっ!ありがとう!」
お礼を言って立ち去ろうとすると、
「あと...よかったらこれ、」
とラムネの瓶を渡された。
(ちょうど喉乾いてたし...)
素直に受け取り、家に帰った。
縁側に座り、ラムネを開けると、思わず
「綺麗..」
と口に出してしまう。
ラムネはマリンブルーのように透き通っていて、そこに降りかかる日差しがとても美しかった。
チリン....
そこには風鈴の音だけが響き渡り、
麦わら帽子が涼しそうに風になびいていた。
あとがき
初投稿の作品です!暖かい目で見ていただけると、、笑
文才を鍛えるために物語を書いていきます!どうぞよろしくお願いします!
「夏の思い出。」
#麦わら帽子
8/12/2023, 5:09:20 AM