『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「君はすごく優しいよね」
よく言われる
僕は優しくなんかないよ
ただの偽善者さ
自分が欲しい言葉を
人に言っているだけ
寂しいから
誰かに必要とされたいだけ
自分の存在価値を見出せないから
誰かに頼られたいだけ
僕は知ってるんだ
人の心の傷付け方を
誰よりも
だから
なろうと思えば
悪人にもなれる
だけど
良心の呵責が
罪悪感が強いから
悪人になりきれない
だけど
善人にもなれないんだよ
人を恨んで殺意に満ちてるから
君が僕の心を見たら
僕が優しいなんて
消して言えないさ
汚れた心
綺麗な心
悪意と善意
感情が揺れ動く
悪魔にも天使にもなりきれない
ただの人間
悪魔と天使のあいのこ
それが人間
だけど
僕のこの偽物の優しさも
君の救いになったなら
偽物ではないのかな
偽善者なりに
飛べない翼を背負って
頑張るよ
善意に満ちた
天使になって
空に飛び立つことも
悪意に満ちた
悪魔になって
地獄に飛び降りることも
人間の僕にはできないから
ダチョウは、飛べません。
ペンギンも飛べません。
でも、この二種類の鳥類は、飛べない代わりに、何か別のことに特化しています。例えばダチョウは、えげつなくでかい卵を生むことや、走るのが早いなどがあります。ペンギンには、氷の上を滑ることができます。
話は変わりますが、私は、勉強が平均にできる普通の人じゃなくて、国語が全くできない代わりに、数学がえげつないぐらいにできるのです。
このように、何かができない代わりに、自分だけの得意なことがあるのです。これからの人間社会でこのことを理解して、何事も乗り切れるようになりたいです。
今日のデート先は彼女の希望した水族館に来た。開館時間から居てもうすぐ昼時になる。なのに彼女はあるブースからいっこうに動こうとしない。もうそろそろ行こうよ、と言った僕に彼女は「もう少しだけ」とだけ答えた。それからもうすぐ1時間が経とうとしてる。いったい彼女のもう少しはどれくらいなんだろうか。
ちっとも動きそうにないので彼女をその場に残し、僕は自販機でコーヒーとココアを買いに行った。今日は休日だから結構お客さんがいる。カップルから家族連れまで様々だ。みんな楽しそうに水槽の中の生物たちを眺めている。水の中で悠々と泳ぐ姿とか、沈んでじっとしている様子を観察しては盛り上がっていた。
けれど僕の彼女の見ているものは。水の中ではなく、陸の上でさっきからずっとたそがれている。時折手をバタバタしたり首を傾げたりもしているけど、あまり目立った動きを見せない。それなのに数時間も見て何がそんなに楽しいんだろうか。
「はい」
「あ、ありがとう」
買ってきたココアを渡すと彼女は僕の方を見た。でも再び柵の向こうに目を向ける。彼女の横顔は笑っていた。本当に好きなんだな。
「私、水族館にいる動物の中で1番好き」
「……ペンギンが?」
「うん」
まぁ別に珍しいことじゃないけど。わりと人気者だしグッズもたくさんある。けど2時間以上も居座るほど好きなのにはちょっと驚く。
「どうゆうところが好きなの?」
「だってさ。可愛いじゃん、一生懸命なんだもん」
ほら、と彼女が指差した1羽が両手をバタバタさせていた。
「ああやってるとこ。可愛くない?飛べないのに飛ぼうとしてるように見えるの」
だから可愛いの。満足気に彼女が笑いながら言った。言われてみれば、そんなふうにも見えてきた。本当は空を飛びたいのに、できなくて必死に手をバタつかせている。そう思うとなかなか愛嬌のあるやつだなと思えてくる。
「でもさ、もしペンギンが飛べたら、こんなに人気出てないよね」
「まぁ、それも一理あるな」
「だからこのままでいいの。飛べないおかげでこんなに人気者なんだよ、きっと」
飛べない代わりに皆の人気を獲得している。なんだか面白い話だな。出来ない事があるおかげでこんなにも人に愛されるって、人間同士じゃなかなか無い状況じゃないか。それってすごいことだぞ、おい。心のなかで呟きながら僕はすぐ手前に居たケープペンギンを見た。
「ふふふ」
「なんだよ?」
「ううん。ペンギン、好きになった?」
「まぁね。ちょっとどんくさそうなとこが親近感湧くかな」
まぁ僕は何時間も見てられないけど。でも、なんだか不思議とただ見てるだけで癒やされるんだよな。イルカもアシカも可愛いけど、ペンギンのほうが好きになったかも。
じゃあ、彼女が飽きるまでもう少し眺めていようかな。たまには時間に縛られず、のんびりするのも大切なことだから。今日のデートはすごく充実している。こういう日を大切にしたい。
いつも鳥を見ている。
私は飛べない小さな鳥
羽を怪我しているのだ。
どうして飛べないと嘆いている。
私はふつうじゃないんだと、納得して生きている
小さな鳥
ある日人が言った、
小さな鳥よ名前を付けてあげよう。
君の名前は「あかり」だよ。
それを聞いて小さな鳥は嬉しかった。
しばらく悩みは消えなかったけど。僕はあかりを灯す役をしよう思えてきた。
そうしてから色んな鳥たちの悩みを聞く事をしてみた。あかりより大変な思いをしている鳥にも出会いました。
飛べないけど、それからはみんなに心をひらいていきました。心に、灯りをともし。
【飛べない翼】#79
飛べない翼を生まれ持った。
みんな飛べるのに、私はただの役立たず。
そう。飛べないのなら、ただ役立たず。
私には自由に生きる権利なんか
一ミリたりともなかった。
彼は天使の梯子の場所を案内してくれた。
雲の上ならば自由も、生命も、権利も、
何も気にせずに過ごせると言った。
でも、彼は私とそれを登る覚悟はなかった。
やっぱり、この世界は小さかった。
【飛べない翼】
「今度生まれ変わるなら天使がいい」
そう言うと、神様はちょっと考えるみたいな顔をして、口を開きかけてすぐに閉じた。神様が答えないってことは、そういうことだ。
「ダメなの?」
「たいていは、同じような種類に生まれ変わるね」
遠回しに言うけど、なんとかしてくれるのが神様じゃないの?
「種類って……天使だって、翼あるし。それに同じのはもういい」
「どうして?」
「飛べないってバカにされた。なんのための翼だろ」
「飛べるってことはね、逃げなきゃならない敵がいるってことなんだよ」
「敵、いてもいいもん」
「そうかなあ。敵もいなくて、ご飯が保証されてる生活。いいと思うけどな」
「だからシアワセだっていうの?」
「うん。そうとも言うね」
呑気すぎて、敵を敵だと気づけなくて、滅びたヤツらだっている。それが幸せだっていうのかな。
「何が不満なの。充分可愛い姿をしてるのに」
「違うんだって! 可愛いじゃないの! カッコよくなりたいの! 天使カッコいいもん。空も飛べるし、手も使える」
「そう? 可愛いくなりたくたって、なれないコもいるのにね」
神様はのんびり言うけど、そうじゃないんだ。
「必要ないもの持ってたって、しょうがないよ」
神様が小さく息を吐く。
「それはね、『ないものねだり』って言うんだよ。翼、飛ぶ以外にも、お役に立つことたくさんあると思うけど」
「分かんないよ」
「それに気づいたら、もしかしたら天使にもなれるかもね」
「良いよな、お前には目に見える才能があって」
「アンタにもあるだろ」
「これは俺のしたいことじゃないっっ!!!」
彼のアトリエ(彼は認めてないけど)に絵の具や筆がぶちまけられた。べったりと、白い床に赤黄青などが混ざる。
「はは、今のアンタみたいな色になったな」
「はー、うるさい」
「描いてる絵、綺麗じゃん。白い翼が、黄色と黒が混ざった背景によく映えてる。……コイツ片翼だけなんだな」
「水面には両翼つけるつもりだ」
「昔は飛べてたっていう暗喩?もしかしてさっきの才能の話?」
「……違う」
「残った片翼、よく見ると羽が毟り取られた跡がある。自由に飛べないようにされたんだな」
「……」
「コイツ、アンタに似てる」
「飛べないやつはどうなると思う?」
「まあ大体死ぬだろ」
「コイツは拾われたっていう設定で描いた。中途半端に世話されて、鳥籠に入れられて……」
「何で鳥籠描かずに水面描いたの?」
「生きにくい場所ってこと」
「もうコイツ空見れないんだな」
「もう飛べないからな」
12.飛べない翼
想像力は無限大だ…
私に翼があったなら…
空をぼんやりと
眺めながら
イメージが膨らむ
大空を優雅に散歩して
行きたい場所へ
ひとっ飛び
子どもの時に
思い描いた世界へ
舞い戻る
時には翼が傷ついて
自由自在に
飛べないこともある
動けないこともある
翼の羽は
とても暖かく
君は君だよって
包んでくれる
ありがとう
私は私で大丈夫なんだって
その温もりの中で
安心して眠りにつく
あー
私の翼は癒された
さぁ次は勇気を出して
誰の元へ飛んでゆこうか
傷ついて飛べない翼の
君の元へ
彼は、羽の折れた鳥を見ていた。
あの翼は意味があるのだろうか。
飛ぶための翼。
見た目なんて自然では意味がない。
そんな鳥を彼は家に持ち帰って世話をした。
翼が折れていなければ他の鳥と変わらない。
そう思うと折れた意味が彼にはあった。
私達には飛べない翼のような無駄な物が必要だったの。そんな物を欲っせるのが幸せなんだから
【飛べない翼】
男はギプスに包まれた右腕を天井にかざし、上から注ぐ照明を遮った。
外からは見えない掌を動かそうとしても、雁字搦めに腕を捕らえた包帯がそれを許さない。骨が軋むような痛みだけが右腕には残されていた。
「これじゃ、もうお前を抱きしめることもできないな。使い物にならない腕になっちまったよ。こんなもの、飛べない翼と同じだ」
男は、隣に寝転んでいる彼女へそう呟く。
彼女は無言で、男の腕を見つめていた。
数秒の沈黙を置いて、彼女が口を開ける。
「……何たそがれてんだ。腕折っただけだろうが」
「うるせ! だけってなんだ! こちとら――」
「はいはい、私を車から庇おうとしたら転けて骨折したんでしょ? 何回目?」
「クッソ〜〜〜! 覚えてやがれよ恩知らず!」
「はーい、ありがとうございました優しい彼氏さん」
彼女はそっと男の肩に頭を預け、ギプスに包まれた右腕を優しく撫でた。
男はそれだけで何もかも許せてしまうのだった。
#98 飛べない翼
…ダチョウとペンギンと。鶏も?
あ、天敵が居ない環境下で太りすぎて飛べなくなった鳥っていう平和なやつもいたな。
そういえば動物園のフラミンゴは、助走に必要な距離より狭い檻に入れているから飛ばないだけで、本当は飛べるんだとか。
---
僕は、パイロット。
とある飛行場で働いていて、担当の飛行機もある。
だけど僕は、飛べない。
理由は滑走路が短いせい。
飛行機は最新機種の現役で整備もされて、飛べる状態を維持されてる。さすがに燃料は入ってないけど。それでも飛ばすつもりのない飛行機を置くのはコストが高すぎる。
どうやって配備したのか聞いたら、ここで組み立てたとか言うんだ。
おかしいよね。
僕の勤務時間のほとんどは、観光客のガイドに費やされている。
パイロット自ら案内をすると客ウケが良いんだって。そんなの知らないよ。
飛行場から車でしばらく行くと、
退役した飛行機を保管している場所に出る。
航空会社も時代も機種もバラバラ。
そんな飛行機たちの知識を頭に詰め込んで、愛想よく客に披露する。
まるで地上の鳥が求愛ダンスで翼を広げるみたいに。それが僕の仕事。パイロットとして配属されたのに、僕は一度も空を飛んでないんだ。
僕は知ってる。
散々空の旅をしてから退役した飛行機たちは、最期に墓場を目指して飛んできた。
だから、ここから僕の飛行機だって飛び立つことができるはずなんだ。
それは雇い主も理解しているのだろう。短い滑走路の周りは、悪路になっていて飛行機の離着陸には使えない。滑走路に近づくほど、そうなっているから、ぱっと見では不自然に感じない。念の入ったことだ。
この鳥かごのような状況は、上司にいくら抗議しても何も改善されることはなかった。
僕は今日も飛べない翼を広げて、愛を乞う。
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今日も、あのパイロットは飛行予定を直接の上司である俺に確認しにきた。そして、己の仕事がガイドしかないと分かると明らかに落ち込みながら仕事場へと向かっていった。
彼はパイロット試験に通っている以上、それなりの年齢なのだが、採用条件としてギリギリの小柄な体格や、あどけなさの抜けない表情が彼を少年のように見せる。
元々この地にある飛行機の墓場は、比較的歴史が深く、様々な機種が揃えられていることから、見学場所として需要が高い。
それに目をつけた社長が、わざわざ飾りの飛行場を作り、飛行場のスタッフをガイドにつけたツアーを作ったのだ。
もちろん、この飛行場から飛行機が飛ぶことはない。しかし立ち入り制限なく巡り、それぞれ必要な資格と知識を持つスタッフも好きに同行させることをできる、このツアーは高い値段設定ながら人気が出た。特にパイロットは高い倍率になっている。
すらりと長い手足と華奢な胴体。
髪は、ふわり空気を含んだように軽やかな、白混じりの朱色。
彼が人気である本当の理由は、整った容姿に加えて、『自分がパイロットである』誇りが本人から滲み出ていることが大きい。そこにあるのは、庇護欲か、優越感か。何にせよ、趣味の悪いことだ。それはここで働く俺にも言えることであるが。
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ちょっと甘いところは多々あるんですけど、
時間もないので、ひとまず投稿。
飛べないなら翼なんてなくていい、走る邪魔になるから。
飛ばないのかだと?
当たり前だ
翼だけでは飛ぶことはできん
なに言ってるんだという顔をしてるな
説明してやる
まずはコア、つまり中心部だな
なんでもそうだが、芯が通らないやつはどれだけやっても、何も出来ない
次に翼
ああは言ったが、やはり翼はいる
芯がどどれだけあっても、それだけでは飛べん
空を飛ぶという偉業をなすには、他から助けがいるということだ
3つ目はエネルギー
空を飛ぶというのはいろいろな方法がある
基本は燃料を使って、沈む前に浮ぶやつだ
滑空など風に乗って永遠と飛ぶやつもいるが、どちらにせよ離陸の際はエネルギーを使う
何、たんぽぽの綿毛は風でそのまま風に乗って飛んでいくだと
ばか、あれは飛んでるんじゃなくて、飛ばされてるんだ
4つ目がある程度の重さだ
軽すぎると、さっき言ったように、綿毛みたいに飛ばされちまう
重すぎるとそもそも飛べない
飛ぶ理由も飛ぶやつも
軽すぎず重すぎず、何事も程々が一番
最後は舵取り
飛んだところで行き先が決まらないと話にならない
飛ぶことはできるかもしれんが、飛んでいるだけだ
言いたいことは分かるな
俺達にはお前が必要だ
俺たちはただの飛べない翼だ
でもお前は違う
飛んで行きたいところがあるんだろう
お前にはちゃんと芯があって、
俺達のような翼がいて、
誰かを動かすエネルギーを持っていて、
正しい信念を持っていて、
行きたいところがある
十分だ
俺たちが飛ばしてやる
怖いだと
当然だ
飛ぶというのは、恐怖との戦いだ
そら、お前に向かって風が吹いてきたぞ
お前の進路を阻む逆風だ
だが、飛ぶには逆風が最適だ
さあ、行くぞ
風を受けて今、お前は飛び立つんだ
雲のない空は
少し寂しい
だから
涙誘う
美しい彩りを探すの
温もりに慣れたら
分からなくなる
だからまた
思い出すために
痛みを探すの
ガラスやナイフを
かき分けて
ボロボロになって
飛べない翼で
愛に辿り着くの
「飛べない翼」
「空白(光)」
つめたい雨が降りしきるなら後は止むのを待つだけだ
そんな分かりきった声なき空の下に立ち尽くすだけなら
生きてるなんて言えないさ
進め答えなき白い白い光ある方へ
この残酷な世界ですらあるのはただ一つの未来
何があっても譲れないモノがあるなら
それを叶えたい夢にすればいい
立ち止まるほどに心が闇に喰われてしまっても
そこに一吹きの風があるなら時が動くなら止まれるはずもない
落ち込んでも雨に殴られながらでも行こうぜ
変わり続ける人も街も時代も振り払って
ただ一つ信じ続けた宇宙(そら)には輝く星が流れるさ
過去に染まる今をぶち壊して さぁ
君の望む明日を君の好きな色に染めてやれ
僕等は所詮、果て無き時のなかで朽ち果てる命
だからこそ、一瞬すら光に変えていける力があるよ
笑顔が誰かを救うように涙も掬える手があるんだ
繋げてきたモノが夜空に光るように
熱くたぎる希望がその脚を動かしていく
残響さえ打ち消す勇気を握りしめて叫べ
真っ白な未来に描く君だけの声を星に変えて
飛べない翼が私にはある。
昔は空を自由に泳いでいた。
まっすぐ飛んだり回転したり、他の子と並べて走 ったり何でもできた。
でも今は違う。
私の翼は悪い人たちによって手折られてしまった。
今はもう地をはいつくばって進むことしかできない。
飛んだ感覚を私の体は覚えている。
だから、余計に悔しい。
でも、私は少しずつ昔の自分を取り戻すためにトレーニングしている。
何度くじけそうになっても諦めない。
必ず飛んでみせる。
あの太陽にたどり着くために。
ありがとう。
悪い人たち。
私はもっと強くなったよ。
快晴の或日私達は、近くの大学の学祭に行った。コンビニで、待ち合わせた。木田太一君も高橋悟君も河井夏音ちゃんも中村陽葵ちゃんも、私、坂野あんずよラフなスタイルです。
秋晴れに、似合うかな。木田君は、じんわり暑いからと半袖だ(^_^;)ーー大学の入口で、先ずは、パンフレットをもらい、赤いスタッフジャンパーを着ているかたに、福引をさせてもらった。何だか、期待して、力が入っちゃってた。エヘ。木田君は、速く回した。ガラガラ。お姉さんは、ちょっと、引いていた。(^_^;)すみません。(笑)でも、みんな、白い玉で、焼き菓子のハート型のクッキーをもらった。夏音ちゃんは、『きゅんで〜す💞』と、砕けた。陽葵ちゃんと私は、笑った。高橋悟君は、『ハイハイ』と、促した。木田君は、もう食べていた。キレイなお姉さんは、クスクス微笑っていた。私達は、声を揃えて『すみません。』と、謝った。(木田君抜きです。)お姉さんは、楽しんで下さいねと、笑顔をくれた。
先ずは、パンフレットで、行きたいとこを私達を決めた。
先ずは、夏音ちゃんの希望の美術部だ。テーマが、『メイド』だった。美少女が主に描かれていた。作品は、机の上に徐ろに並べてあった。沢山の机と沢山の作品だった。あんまりにま、机が沢山だったので通りにくかったあせ美術部のお姉さんが、回って下さいね。と、案内してくれた。そして、後ろの戸から入り見た。後ろからも別の角度で絵があった。みんなすご〜い大作だらけだった。
テーマは、メイドだけど数枚は、美男子も描いてあった。でも、すご〜いな〜と感心した。⭐✨お姉さんが、アンケートも書いてねと言われた。大事な一票だから、私は、お気に入りの絵に入れた。出入り口の所に、大人しそうなお姉さんが、絵ハガキを1枚50円で販売していた。私と夏音ちゃんは、絵ハガキを買うことにした。夏音ちゃんは、1枚。私は、2枚買った。ピンクのピエロぽい女のコの絵ハガキとクールな横顔の美少年と買った。ーーお姉さんが、その横顔の美少年は、私が描いの〜とキラキラ✨した笑顔で言った。私も、何だか嬉しくなり『大切に使いますね♡』と、言った。大人しそうなお姉さんの嬉しそうな笑顔が印象的だった💞ちょっと、鼓動がドキドキ💗している。
木田太一君は、外で、玉せんを食べて待っていた(^_^;)
次は、書道部に、行った。今度は、木田太一君も一緒だ。^_^受け付けで、好きな筆記用具で名前を書いた。想先生も、確か字がキレイなの🙏(余談ですね(^_^;))
教室に、ズラリと書いた大作達。圧倒された。お姉さんは、『何処から、来たのですか??』と訊いた。私がこの近くからです。と応えた。
高橋悟君は、1枚の作品の前で止まっていた。『すみません。この作品すご〜いですね。』と、言った。書道部のお姉さんは、『中国の漢文の文章をそのままに、作品を書きました。』と、笑顔で応えたてくれた。高橋悟君は、『すごいですね〜、ありがとうございます。』と、腕組みをしていた。木田太一君も『カッコイイ〜な。』と呟いていた。一際、大きくて、白い紙に、漆黒のセカイだった。私達ま木田太一君との言葉に深い頂いた。
それから、文学部に行った。文学部な男子学生さんが、受け答えをしてくれた。『みんな、学祭に向けて一生懸命に書いて、より選ばれた作品です。』と、冊子とお菓子を下さいました📕
此の冊子には、選ばれた作品が掲載されていて、落選したのもあるというこたなんだ。胸の中居に、波紋が広がった。
美術部のお姉さんの笑顔も書道の大作も文学部の作品達も、みんなこの学祭に向けて頑張ってはったんだ。何だか、ジーンとした。
ちょっと、疲れたので、みんなでジュースを飲むことにした。私は、レスカ🍋で、木田太一君は、コーラーで、高橋悟君は、軟水で、夏音ちゃんは、紙パックのりんごジュースで、陽葵ちゃんは、
ちょっとだけ、離れていたが、ごめん🙏と今帰ってきた。手には、リサイクルで買った黒いリボンのカワイイブラウスと、みんなと一緒に食べようと思って買ってきたのと、チュロスがあってた。
陽葵ちゃんありがとう〜(*˘︶˘*).。.:*♡と、言ってみんな、1つずつ、チュロスをもらった。砂糖の甘さが、疲れを癒やしてくれた。陽葵ちゃんは、紙パックのいちごオーレを自販機で選んで飲んでいた。ちょっと、大人している黒のリボンのブラウスといちごオーレの陽葵ちゃん、どっちも陽葵ちゃんとなんだ。
終わり
あたし翼をなくしたの
そう言ってぼくに背中を見せたきみは、
きれいな肩甲骨には自由自在にへこむくぼみがあって
ぼくはきみをずっと裏返して見ていたくなる。
園芸用のスコップには、
小さな苗を小さな鉢植えに寄せるための
それは小さなスコップがあって、
それがぴったりな大きさだ、
なんてことを考えながらぼくはきく。
なくした翼はどうしたの?
さあ、なにしろいたくて、いっぱい血が出たから、
いたみをふさぐことに、あたし夢中になったから、
消えたつばさがどこへ行ったかなんて、
ぜんぜん覚えてないんだもの。
柔らかいはだに、爪を立てたい気持ちに蓋をして、
口を開いて、心を探る
傷なんか一筋だって、ついてない。
見えないの?
見えないよ。
変ね。でもまあ、いっか。
翼がもげた傷なんて、じぶんにはみえるわけはないんだから、
きみはきっと嘘をついている。
でも絶対そうだとも、いいきれなくてぼくは、
肩甲骨のくぼみに指を3本はわして、
痛かったねときみを抱く。
--DIMPLE on the BACK.
「チキン」と呼ばれ、バカにされていた。立派な翼があるのに、それは「飛ぶ」という機能を持っていない。バタバタさせてみても一瞬ふわっと浮くだけで、およそ飛ぶことは叶わない。「跳ぶ」という範疇にも入っていない。同じ飛べない鳥であるが体が大きくて足の速いダチョウや、泳ぐことができるペンギンとは違い、ただ地を歩くことしかできない。
そのニワトリは、己の限界を知っていた。知ってはいたが、納得はしていなかった。周りの仲間たちは、何も考えずに餌を食い、地を徘徊し、たまに小競り合いをするだけの無能だった。彼は毎日絶望していた。
誰がチキンだ。鶏肉になるしか道がない、なんて言わせない。俺だって飛んでみせる。限界なんて知るもんか。
決心して、彼は飼い主の目を盗んで鶏舎から脱走した。周囲に人家もない田舎なので、彼を見咎める人間はいない。やがて、絶壁へたどり着いた。地面から飛び立つのは無理だが、高いところからなら、その勢いで飛べるかもしれない、と考えたのだ。
彼は飛んだ。躊躇せず飛んだ。今までにないほど翼を高速で動かした。
やった! 飛んでる!
空が近い。体が浮いている。風を感じる。何という開放感。
彼が感じた喜びは、ほんの一瞬だった。重力が彼を捕らえた。
必死に翼をバタつかせるが、およそ間に合わない。彼はそのまま落下していった。
抜け出してきた鶏舎が逆さまに見えた。飼い主がきょろきょろしている。彼を探しているのだ。
彼はその姿に心の中で話しかけた。
──あばよ。俺はやっぱり、飛べないチキンだったよ。金になってやれなくて悪いな。
彼は己の限界を知った。己の不甲斐なさも知った。一番愚かなのは、他ならぬ彼自身であることも、また悟ったのだった。