風に乗って』の作文集

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風に乗って』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/30/2023, 3:02:50 AM




『なんの重みもないわたしでも
いつかだれかの風になれたなら』

知れば知るほど
呼吸の意味がわからなくなる毎日も
隣にいる誰かとやり過ごせたなら─。

ずっとじゃなくていい。
一瞬でいい。
誰かのこころに、
住まわせてほしい。
誰かのきれいなひとみに映る
木々の景色になりたい。

いつかわたしが風になったころ
ふぅっとあなたのこころをよぎる、
邪魔ではない、心地よい風になれたら─。

4/30/2023, 2:48:17 AM

風に乗って

子供の頃は、よく紙飛行機や凧を上げたり
楽しく遊んでいたりした。
今では家の自室に引きこもって、
外に出るときも大体はコンビニに行くだけ。
そんな生活をして、ふと
テレビに写った紙飛行機の折り方と
テレビに反射した荒んだ顔。
この顔が自分だと認識するまで時間がかかった。
こんな顔してたんだ。
昔のことを思い出して、
「つくってみようかな」
机の資料の中から要らないものを引っ張り出した。
折っていく。
テレビから流れてくる作り方じゃなく
昔の自分が折ったような
「……できた」
不格好なそれはとても風には乗れそうもなかった。
テレビの中では嬉しそうに
できた!と言いながら周りの子たちと飛ばそうとする。
「…………」
窓を開けた。
今日は風が強かった。
風が止んだところで持っていた紙飛行機を
空気に乗せるように
優しく飛ばした。
意外と長く滑空している。
シャボン玉は上へ上へと上って
挙げ句には弾けて消えてしまう。
紙飛行機は前へ前へ、そして下へ下へと下がっていく。
だけど消えることはない。
弾けることがない。
風が吹く度に舞っていく。
羨ましい。
せめておまえだけは
いつまでも風に乗って
遠く遠く海の向こうまで。

4/30/2023, 2:34:30 AM

晴れた日は、どこかしこから
人やものが外界を目指す

蠢く姦しい悪意と嘲笑と傲慢に満ちた
おぞましい魍魎たち

それらを避けて歩くことはむずかしい

だからわたしはいつものように
わたしだけの部屋にいて
目を閉じて五感を研ぎ澄まし
ただただ天からのめぐみを待つ

太陽の方向だけの窓を開けて
待つことしばし
いずれ沈丁花の香りを纏った風に乗って
わたしのためだけの啓示が届くだろう


わたしはゆっくりと目を開ける
今日もこうして 文字は綴られていく




お題「風に乗って」

4/30/2023, 2:33:50 AM

「『うまく頭が働かないけどひとまず何か書く』と、『書けないお題で無理に書こうとする』と、『何でも良いから翌朝までにひとつ投稿する』が重なると、俺の場合、バチクソ納得いかん文章しか出ねぇのな」
アプリを入れ、はや60日の某所在住物書きである。
スマホの画面には前回の題目の投稿文。己の力量で、質を犠牲に速度を重視した結果が表示されている。

「投稿速度を取るか、自分で納得いく文章の質を取るか。どうしても二兎一兎になっちまうのかなぁ……」
物書きの、己の文才の限界を再認識した苦悩が、吐いたため息の風に乗って部屋の空気に溶けた。

――――――

職場の先輩が変な夢を見たらしいから、気晴らしに先輩の好きそうなスイーツカフェ、ゲホゲホ!……サイドメニューのおいしい東洋茶カフェに誘ってみた。
「まったく妙な話さ。夢の中でまで仕事をして」
「自業自得。『休日』なんだから休みなよって」
国産、各地の日本茶に、コンビニでも見慣れた台湾茶、それから「映え」の中国工芸茶。
それぞれの香りが、客や店員さんの移動で起きる風に乗って、混ざって、広がって、あちこちで咲いてる。
よく分かんないけど先輩が「どこかで業務用の茶香炉も焚いてるな」って推理してた。

「あの量を任されては、休んでなどいられない」
「それで全部期日で仕上げてるから、係長にナメられるんだよ。『こいつに押し付ければ楽できる』って」
「ごもっとも」
「ねぇ先輩。そろそろ、もう少し楽したら?」

だいたい、先輩の妙な夢の理由は予想できる。
最低限以外、誰も人を頼らないことだ。
年度始まって1ヶ月、先輩は悪徳上司に目をつけられて、膨大な、面倒な仕事ばっかり押し付けられて。
先輩はそのことごとくを、たまに私含めた他の人を頼るけど、大抵ひとりで、仕上げてしまう。
自分の部屋にまで仕事を持ち帰って。極力他の仲間の負担を重くしないようにって。
だから、その疲労が重なって変な夢を見たんだ。

「たとえば無理なら、仕事たまに断るとかさ」
「可能だから引き受けている」
「そうじゃないの。HPゼロになるまで引き受けるんじゃなくて、ちゃんと余裕持って、」
「メンタルと体調管理の話なら、」
「そうじゃなくて!もっと、自分を大事にしてって」

首を小さく振って、大きなため息をひとつ吐く。
さっき飲んでたミルクティーの、少しスパイスの効いた香りが、ふわり息の風に乗って、鼻に抜ける。
お茶の余韻に「まぁまぁ落ち着いて」って、なんとなく、言われてるような気分になった。
「私だってあの職場、そこそこ長いよ。先輩の押し付けられてる仕事も少し分かる。もう新人と教育係じゃないんだからさ。最低限頼るんじゃなくて、もっと対等に、都度都度頼ってよ。一人で抱え込まないでさ」
そんなんだから先々週、次倒れかけたら私云々。
つらつら愚痴る私を、先輩はキョトンと目を丸くして見つめてたけど、
途中から、なんか弟子や娘の成長を喜ぶ、師匠だの親だのみたいな穏やかさで、目を細めて、微笑してた。

「なに」
「何も」
「笑ってるじゃん。なに」
「笑顔といえば、こんな脳科学のネタがある」
「またそうやって話はぐらかして……」

4/30/2023, 2:20:42 AM

風青し、という言葉がある。青葉を揺らして吹きわたるやや強い風という意味で、俳句の初夏の季語に使われるのだ。
────と先生が言っていた。教室からは大きな入道雲とその下の青に煌めくプールが見える。夏はほぼ毎時間、どこかのクラスがプールを使っている。それをぼんやりと見つめ、苦手な国語も数学も知らないうちに終わっているのが毎年のパターンだった。
「入道雲、出てますね」
授業が始まって入ってきた教師がそう呟いた。化学の若い男の教師だ、クラスの女子にはせんちゃんという愛称で呼ばれている。本名は工藤千尋、そんでジブリの千と千尋にあやかってせんちゃん。名前だけだと可愛らしい女の先生を思い浮かべそうなのでもう一度言っておくが、工藤千尋は若い男の教師だ。少し身長が小さいのが紛らわしいのだが。
「夏っぽいよね〜」
誰かがそう言った。せんちゃん改め工藤千尋は教卓に教材を置き目を細め確かにそうすねと笑った。
「雨降るんじゃないすかね」
と工藤千尋は窓を覗きながら言う。
「雨?」
僕は思わず声を出してしまった。思ったより大きい声でクラスの大半が、工藤千尋含めこっちを見ていた。
「あ……いえ…」
なんでもありません、僕がそう言うと工藤千尋はマッシュの髪を風で揺らしながら「ふ、」と柔らかく笑った。それから
近くの窓からびゅっと風が吹いてきてああ、これが風青しかと暑くなった顔を窓に逸らしてそう思った。


お題:風に乗って。

4/30/2023, 2:14:24 AM

「聞こえない?
ほら、なんか遠くの方で
ラッパっぽい…あれ チャルメラ?」

耳を澄ますと 
屋台のラーメン屋だろうか?
チャルメラの楽器の音が風に乗って
聞こえてくる

部活帰り テニス部の私たちは
丁度お腹がぺこぺこで

もちろん 普段はコンビニに寄ったり
ファミレスに行ったりするんだけど
この日は 寄り道先を決める前に
聞こえてしまったのだ

あの チャルメラの音を

「ね、食べて帰ろうよ!」

誰かがそう発したら もうみんなが
そうしょう!と口々に言い出し
私達は 走り出した

「どっちから、聞こえる?」

「あっちじゃない?」

女子校特有なのだろうか
わいわい キャッキャしながら
部活終わり疲れている事も忘れ 
チャルメラの音を頼りに
はやる気持ちが早足にさせた

だが、行けども ラーメン屋の屋台を
見つけられず
ただ、住宅街の中で彷徨っていた

「え、チャルメラ聞こえなくない?」

4〜5人の女子高校生が
住宅街の中で耳を澄ませ動きを止める

「匂いも、しないよね…」

その時 丁度立ち止まっていた
家のリビングらしき所から
チャルメラが聞こえた


… え…
… 練習?…
… 嘘でしょ…笑

少女達は 爆笑し、笑いながら
元来た道をダラダラ歩きながら帰る

… ね、ミスド行かない? 走ったら
甘いの食べたくなっちゃった

そうしょ〜 笑


   #風に乗って

4/30/2023, 1:48:21 AM

#風に乗って


僕は空を飛ぶことも

風に乗って浮かぶことも

出来やしない


でもせめてこの魂だけは

風に乗って

空の彼方へと飛んでくれ


体が地へ堕ちる前に

4/30/2023, 1:41:36 AM

自然の流れに身を任せてみたら
とても面白いくらいに
今まで停滞していた物事が進んでいく

どちらかといえば、川の流れに身を任せている
状態なのかもしれないけど
この軽やかな感じは
風に乗っているんじゃないかな

追い風で
そのまま突き進んでいくのだ

4/30/2023, 1:19:39 AM

「風に乗って」

  綿毛のようにフワフワと漂って行こうか

  鳥のように意思を持って狙いに行こうか

  楽しみながら空を飛ぼうか

  四角に切り取られた空を見ながら

  風に乗れないおのれを知る

4/30/2023, 1:02:23 AM

まだ小さな頃


       歩き疲れた
       ボクの背中を押すように
       強く優しい風が吹いた

       
       目の前で
       楽しそうにくるくると
       回っている風を見てた


       柔らかな風に包まれて


       キミがいつも
       側にいてくれたことを
       思い出したんだ

    

             『風に乗って』

4/30/2023, 1:01:09 AM

「風に乗って」

優しい春風が頬を撫でて、思わずその方向を振り返れば、その風のようにやわらかなピアノの音色が聞こえてきた。下校時刻は過ぎているけれど、吹奏楽部の誰かが残っているのだろうか。
誰もいない校舎から聴こえるピアノの音色なんて、一歩間違えば学校の七不思議になってもおかしくないのに、恐怖心は一切なく、ただただ好奇心が先行して足が音源に向かって進む。
この曲、なんだっけ。母が好きなフィギュアスケートの選手が踊っていた曲だな。クラシックには疎いけれど、まさに、春風のように柔らかい、美しい曲だと思ったのを覚えてる。
でも、今聴こえるそれは、どこか寂しく孤独に聞こえる。
弾き手でこんなに印象が変わるのか、それとも私の心情がそう解釈したのか。
その訳が知りたくて、そっと音楽室の扉の小窓から中を覗いた。
それが私と彼の出会いだった。

4/30/2023, 12:52:06 AM

【風に乗って】

 人気のない海辺の岩壁に腰掛け、ギターの弦を弾く。キラキラとした瞳でオレの演奏に聞き入ってくれた君の姿は、もう隣にない。仕事の都合で軽やかに、海外へと飛び立っていった。
 売れないシンガーソングライターのオレと、大手商社でバリバリに働く君とじゃ、そもそもが釣り合っていなかったのかもしれない。いっそこのまま縁が切れてしまったほうが、君の人生には良いんじゃないか。そう思うとどうしても、自分から連絡を取ることもできなかった。
 それでも、瞳を瞑ればいつだって、思い浮かぶのは君の微笑みだ。思いついたフレーズを気の赴くままに弾いているつもりなのに、その全てを君に聞いてほしいなんて心のどこかで願っている。
(好きだよ)
 どうかこの音が風に乗って、海の彼方で生きる君のもとまで伝われば良い。
 荒れる海を眺めながら、誰の耳にも届かぬ恋の歌を一人きり奏でた。

4/30/2023, 12:41:32 AM

風に乗って


風に乗ってどこまでも飛んでいけたら気持ちいいだろうなぁ~

空を飛べたら通勤ラッシュも帰宅ラッシュも帰省ラッシュも関係ない

でも皆が飛べるようになったら上空ラッシュとかになるのかな?

ゆったりした風に乗ってあてもなくプカプカしたり強風を上手く操って目的地に行ったりしてみたい

そしたらもっと時間を有効活用出来そう

4/30/2023, 12:38:30 AM

風に乗って、どこまでも。

遠く、遠くへと。

空を、飛ぶように。

どこまでも。

『風に乗って』

4/29/2023, 11:47:15 PM

台風の日
黄色い傘を持って
しとどに濡れた神社の
長い階段を登った

まだ心ごと身軽で
見えないそれに
乗れるものだと信じていた

3段いっき
ぶわり と踏み出した
綿毛のきぶん

みぞおちが笑う
あれは、それの、てのひらだった

4/29/2023, 11:45:55 PM

ワタシはちっぽけな石ころです
そこら辺の決して目立つことのない存在です
でも時々ワタシにつまづいて
転んでしまう人々がいます
迷惑を掛けて申し訳ないです
かたちも歪です
何処に流れ着いても迷惑を掛けます

いっそ
風に乗って流れ流れて角が取れ
砕けて砂になって
ワタシがワタシでなくなればいい

4/29/2023, 11:41:35 PM

【風に乗って】
昔はよく"死にたい"と嘆いたものだ。
でも臆病な僕は怖くて死ねなかった
最近、その死にたいが叶ったような瞬間があった
車に轢かれそうになった。
今は生きたい私、昔は死にたい僕
その僕の想いが風に乗って未来の私に届いたんだ
『楽しんでんじゃねぇよ』って
ねぇ過去の僕。
今の私はもっと苦しまなくちゃいけないなら
今を楽しんでいいのでしょうか。
未来自分は死にたいのかな。
死にたい自分なら
私の生きたい願いが届いちゃダメだよね
苦しまないといけないよね。。
――――――――願いが風に乗って

4/29/2023, 11:32:48 PM

風にのってふわふわと、どうしようも無い自分の今の気持ちをいっしょに持ち去っていって欲しい。と、願う

焦る気持ちが先走り、目の前が見えていない。

自分でも分かってはいるんだよ。

答えもでているんだよ。

でも、それでいいのか分からないから悩むんだよ。

4/29/2023, 11:31:30 PM

いづみさんに一重、奥二重ビューラーを
プレゼントしよう!
おおはぎさん達はアイスがいいかな?

4/29/2023, 11:23:35 PM

風に乗せて


人に優しくしたら

その優しさは

風に乗って返ってくる


人に優しくされたら

その優しさを

風に乗せてまた優しくできる


人に嫌なことをしたら

それは風に乗せて忘れられる


人に嫌なことをされたら

それに毒が付き纏って

忘れられない思い出になる

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