』の作文集

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』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/8/2024, 8:24:29 AM

あの日、自分の町にしては珍しく雪が積もった。
ふくらはぎくらいまで積もっていた。
サッカークラブのみんなで集まって、雪だるまやかまくらを作った。
もちろんサッカーもした。いつしか冷たさはなくなった。真っ赤な顔で、みんな笑顔だった。

誰かの母親が、ご飯を伝えに来るまで続いた。
次の日、半分くらい風邪になった。

たぶんあの日生きていた人の中で僕たちは世界一楽しい時間を過ごしただろう。

その日過ごしたみんなと先日成人式で再開した。
みんな、変わってたけど、変わらなかった。

1/8/2024, 8:21:31 AM

年に一度のクリスマス
何が喜ぶかと考える
雪でも降れば反応に楽しめるが
君はまだ良く分からない

おもちゃの車を与えるよ
ブーブーとテンション上げる君
色んな遊びを試したら
君は狂気に変貌した

僕の顔に投げたプレゼント
鉄出来たプレゼント
思ったより勢いがあったのか
顔面に当たり血が流れた

雪だったら良かったのにな
痛みなんて感じなかったのに

1/8/2024, 8:17:52 AM

雪が降ったあの日
         あなたは死んだ
          飽きた日常が
         照らしていたのは
        変わることが出来ない
         あなたの心だった
         雪が降るこの日
          空へと飛んだ


#雪

1/8/2024, 8:17:38 AM

Theme「雪」




「雪だ……」

家の窓から外を見てみると、雪が降っていた。

私が住んでいる地域に雪が降るなんて珍しく、正直結構驚いている。

しかも私が気づいていなかっただけで、結構前から降っていたらしく、少し積もっている。

「……あっ」

雪をみて閃いた。

インドア派の私が珍しく、外に出る支度をする。

「雪が降るなんてなかなかないし、せっかくだから……」

私はバイクに跨り、走り出す!!

「雪見温泉にしゅっぱーつ!」

━━━━━━━━━━━━━━━
【雪見温泉】
その名の通り雪を見ながら入る温泉のこと。雪見温泉は場所によって12月上旬から3月下旬まで楽しむことができます。
━━━━━━━━━━━━━━━

「ついたっ!!」

日帰り温泉館!

ここなら日帰りで安いし、露天風呂もある。

「……!」

しかも周りを見ると、いい感じに雪が積もっている。

「BESTお風呂タイミング!」

そうしてしっかり料金を支払い、いざ。

温泉へ!

の前に身体をしっかり洗って。

「今度こそ露天風呂!」

そして扉を開けると。

「さささ、さむぅ……」

そ、そりゃそうか。雪降ってるし。寒いし。

でも、だからこそ。

「ぷはぁ〜」

温泉が気持ちいんだよなぁ〜。

寒くて冷えきった身体が、温泉で一気に温まる感じ。さいこう……

少し遠くを見てみる。

「雪を見ながら入れるなんて、贅沢だな……」

普段雪をみたい!なんて思ったら遠くにいかないといけないからダメだったけど、今日はラッキー。

1人でゆっくり遠くを眺めていると。

「いや〜、今日は寒いわね。」

「そうね〜。でもこういう時の温泉は気持ちいいわよ」

60歳くらい?のおばあちゃん2人が入ってきた。

「はぁ〜。あったまる〜」

すると1人が私に気づいて。

「そこのお姉さんっ。今日はおひとり?」

「はい。ちょっと雪を見ながら温泉入りたいなって思って、バイクで」

「まぁ、バイク?寒かったでしょう」

「すごい寒かったですよ。でもおかげで温泉気持ちいいですけどね」

そしてしばらくの間、3人で話をした。

こうやって初めて会う人達と話せるのも、温泉ならでは。

「あっ、もうそろそろ行こうかしら」

「お姉さんもほどほどにね。のぼせちゃうと危ないから」

「はい。ありがとうございました」

すると思い出したかのように、私に聞いてきた。

「お姉さん、日帰り?」

「そうです」

「なら、ここ温泉以外にも色々あるから見てくといいわよ」

「でも余り長居すると、帰りたくなくなるから気をつけて」

そうしておばあちゃんたちは行ってしまった。

「温泉以外にも色々?……」

その言葉の意味はすぐに分かった。

温泉の1つ下の階に色々あった。

お土産屋さんに、ご飯食べられる場所に……

「ぼ、ボウリングまで……」

すごいな。なんでもそろってる……

その後は満足するまで、ここで過ごした。

美味しいご飯を食べ、少し遊んで、お土産も買った。

そして最後にマッサージ機でゆっくり。

「それにしても、本当に帰りたくなくなるな。これ」

こんだけゆっくりしてしまったら、自ら寒い道をバイクで走るなんて絶対にしたくない。

でも……

私はバイクに乗る。

「というか、乗らないと帰れないし」

また雪が降ったら、温泉行くか。



終。




おまけ。

「もしかして温泉入ってのぼせそうになったら、1回出て身体冷せば、また入れるのでは? 」

温まって冷えて温まって冷えて……

無限ループできるぞこれ。

「ヒートショックには気をつけるんじゃぞ」

「なっ、よ、妖精?っていかヒートショックって
なに?」

━━━━━━━━━━━━━━━
【ヒートショック】
寒暖差によって血圧が急上昇・急降下して血管や心臓に大きな負担がかかること。 特に冬の入浴中に起こりやすく、最悪死に至ることもあります。
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「き、気をつけないと……」

「対策としてお風呂から出た場所を、予め温めておくというのもあるぞ」

「これからやってみます」

「みんなも血圧のジェットコースターには気をつけてのぉ」

1/8/2024, 8:16:41 AM

#雪




 森の奥にすむ魔法使いに、依頼がきました。
 

『 雪のにおいが する
  香水を つくってください
  お代はきちんと お支払いします 』
 

 学舎を卒業したばかりの、若い魔法使いです。
 よしきた、とさっそく箒にまたがって高い雪山のてっぺんまで飛んでいき、真っ白な崖の上空でパチンと指を鳴らしました。
 凍てつく空気がキラキラと水晶の小瓶のなかに吸い込まれていきます。銀色の靄でいっぱいの小瓶を黒いローブのポケットにしまうと、満足して森の家へ帰ってきました。
 魔法使いには、小さな相棒が一匹います。
 真っ黒な毛並みの、おしゃべりなヤマネです。
 小瓶をスンスンかいで、ヤマネが鳴きました。
 
『ぜーんぜん、ダメ』
「どうして?」
『雪のにおいだろ。ぜーんぜんちがう』
 
 魔法使いは、遠い雪国まで飛んでいって、まだ野ウサギの足跡すらついていない真っ白な雪原の上空で、パチンと指を鳴らしました。
 けれど、小瓶に鼻を近づけるとヤマネは首をふりました。
 魔法使いは、空高く飛んでいって地上に降るまえの雪をつかまえたり、北の海を飛びまわって流氷のかけらを集めたり、氷にとざされた王国の屋根から積もった雪をどっさり持ち帰って大鍋で煮詰めたりしてみました。けれどヤマネは小瓶にちょっと鼻先を近づけただけで、首をふります。
 
「お手上げだよ!いったい何が駄目なんだい!」
『雪のにおいじゃない』
「だけど!雪にはにおいなんて、ないじゃ
ないか!」
『そうさ』
 
 ふかふかの藁のうえで丸くなって、ヤマネが大きなあくびをしました。
 
『雪がふった朝は、においがしないんだ。だけど、においがする。あったかい藁と、かじりかけのヤマブドウのにおい。……ボクにはね』
 
 魔法使いは、大鍋の雪を捨てました。
 凍った小川に流れる冷たい水を、小瓶になみなみ満たしました。ひとしずく、緑色の薬を垂らしました。部屋中のにおいと騒音を追い出す、掃除用の魔法です。それから、ほんの少しだけ、暖炉の薪のにおいと、ホットチョコレートの湯気、日なたのモミの葉を混ぜました。

 翌朝。
 国中のあちこちに、雪が積もりました。
 ほんのり緑色がかった、きれいな雪でした。
 大はしゃぎで外へ飛び出して、くたくたになるまで遊びまわった子どもたちは、家へ帰ってくるなり一人残らず「ホットチョコレートが飲みたい!」と叫んだそうです。

1/8/2024, 7:48:07 AM

お題「雪」

去年は紺のピーコートを着てたから
雪が降ってると結晶が見えて楽しめた
ただ必ず見える訳じゃないから
出会えたら心が弾む

今年の雪も降るならそんな雪だけでいいんだけどなぁ

1/8/2024, 7:47:48 AM

「雨は過去6回くらいエンカウントしたけど、雪はこれが初めてのお題だわな」
粉雪、粒雪、綿雪にドカ雪。「雪見」の名のつく某ラクトアイスは、正月期間だけ「ふく」が大きいと聞いたが、アレにエスプレッソだのコーヒーだのをかけてアフォガード云々モドキが完成するとは事実か。
某所在住物書きはテレビの降雪映像を見ながら、執筆のネタに苦悩していた。
天候ネタと年中行事ネタのお題が多く配信されるこのアプリである。降雪ネタなど、お題として配信される前から何度か書いていた。
その中で二番煎じ、三番煎じにならない物語は?

「……もう食い物ネタしかねぇな」
白米が雪っぽい。物書きは苦し紛れに全部を託した。

――――――

最近最近のおはなしです。正確に言えば1月7日。リアル風と非現実がごっちゃなおはなしです。
都内某所の某稲荷神社に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く暮らしておりまして、
そのうち美しく賢い母狐は、神社の近くで人間に化けて、お茶っ葉屋さんを営んでいるのでした。

その日のお茶っ葉屋さんの売れ筋は、1月7日ということもあって、フリーズドライの七草粥と、春の七草を詰めたハーブティー。
お得意様だけ特別に利用できる、個室タイプの飲食スペースでは、あったかい七草粥セットを食べるお客さんが3組、4組。
一番奥の個室でお粥を食べるお客さんに、コンコン、一家の末っ子子狐が、どうやらお邪魔している様子。
ちょっと、覗いてみましょう。

「スズシロって大根?!」
「知らなかったのか」
部屋に居るのは、大根と大根菜のお味噌汁片手に、口をパックリ開ける女性と、
平静な顔でカブの甘酢漬けを小鉢からピックしてポリポリつまむ、職場の先輩。こちら、藤森といいます。
「セリ以外食べたことないと思ってた」
「スズナはカブだ。食ったこと、あるんじゃないか」

いきなりの大声に子狐はびっくり、文字通りコテン!ひっくり返ってしまいましたが、
数秒で何事もなく、女性が――つまり藤森の後輩が注文してくれたペット用の七草粥を、ちゃむちゃむ、ちゃむちゃむ。幸せに食べ始めました。
真っ白小鉢に入れられた、真っ白お粥と緑の七草は、まるでこんもり積もった雪とそこから顔出す若草。
ちゃむちゃむ、ちゃむちゃむ。コンコン子狐は幸福に、あったかい雪とよくアク抜きされた野菜と、それから雪の下に隠れるササミとを楽しみました。

「カブ食べたことない」
「漬物は?千枚漬けとか、修学旅行で京都に行ったりは、しなかったのか」
「私沖縄と海外だった」

『カブを食べたことない』。コンコン子狐、自慢のお耳でしっかり、バッチリ、聞きました。
七草粥セットに含まれる甘酢漬け小鉢の他にも、稲荷の茶っ葉屋のご近所さん、大白蛇の酒屋さんとこの酒粕で漬けた、カブの漬物がメニューにあります。
化け猫の惣菜屋さんの看板商品その1です。
今ここでこの人間に宣伝したら、宣伝料、お駄賃貰えるかな。きっと、きっと、そうかなぁ。
子狐は真っ白お粥を食べながら、けれど尻尾だけは正直で、ぶんぶん、ぶんぶん。サーキュレーターのように振り回しておりました。

そのぶんぶんにすぐ気付いたのが藤森です。
こいつ、商売の匂いを嗅ぎつけたな。
お茶っ葉屋さんの常連さん、先輩の方、藤森はすぐに悟って、ジト目でこっそりコソコソと、テーブルの上のメニュー表を隠しました。
稲荷の狐は不思議な狐。五穀の狐で商売の狐で等々、云々。まるで雪の下の野ネズミを、耳と鼻とその他でピッタリ探し当てるように、人の心を見抜きます。
不要で過剰な出費を後輩にさせないように、藤森、先手を打ったのです。

コンコン子狐、小さく抗議の唸り声を上げますが、藤森は知らんぷり。
レンゲスプーンでお粥すくって、知らぬ存ぜぬの表情で、1月7日の白雪と若葉を口に入れるのでした。

「先輩。子狐が先輩のズボンの裾噛んでる」
「そうだな」
「どしたの。何あったの」
「嫌われたんじゃないか?嫌がることをしたから」

嫌ってなんかないやい!
めにゅー、めにゅー欲しいだけだやい!
コンコン子狐、カブの粕漬けを宣伝したくて、子狐なりに奮闘します。
その後藤森と子狐の静かなバトルは、後輩の知らないところで数分続きまして、
最終的に、藤森側の勝利で終わりましたとさ。
おしまい、おしまい。

1/8/2024, 7:32:11 AM

やさしく降る。
雑多なものを覆い隠して、
まっさらにする。
その上を、
汚れを知らない小さな靴が、
軽やかな足どりで駆けていく。

1/8/2024, 7:04:39 AM

jlふおりpちうえうjdjdjdjdっじぇjrじぇ

1/8/2024, 7:04:34 AM

#雪

ホワイトクリスマスを喜び、粉雪に染められたいと歌い、チョコレートに雪のような口溶けを求める。雪を儚いもののように思い、雪に憧れた歌や商品があったあの頃は温暖だったなと思う。雪が滅多に降らない、降ってもちらつくか、積もって数センチメートル程度の頃。その程度の雪で済むなら確かにロマンティックだ。雪は生活の彩りだっただろう。
しかし今では雪は忌々しい存在でしかない。今日も今日とて堆く降り積もった雪が一階の窓を埋めていた。カーテンの向こう側は真っ白で、目を凝らせば氷の粒が見えた。室内灯を反射してキラキラと寒々しく光る。
「昼か夜かすらわからないね」
ベッドからのそのそと起き上がった老婆は苦笑いして、二十四時間表記の時計を見た。表示は【08:46】、朝の八時四十六分らしい。トイレを済ませると、喉が渇いたなとキッチンに移動して、電気ケトルに水を入れてお湯を沸かす。冷凍しておいた食パンをオーブントースターに放り込んだ。トーストメニューを選択してグリンッとつまみを回す。ふわぁ、とあくびをしながらテレビをつけた。どうでも良い情報番組が流れるのを聞き流す。
ここ数年、灼熱の夏が終わり、少し涼しい風が吹いたと思ったら冷え込み始め、さっさと冬将軍がやって来るようになった。特に今年は到着が早い。まったく、冬将軍はどんな駿馬に乗り換えたのだろうか。そして駿馬は駿馬でスタミナが無さすぎる。いつまで日本上空で足休めするつもりなのだろう。
毎日毎日【災害級の積雪に注意!】と天気予報で呼びかけられ、天気図には地図に対して垂直線のような等圧線が書かれている。いつになったらこの直線が歪むのかは定かではない。
それでも行政の除雪車が道を開き、足腰の立つ者たちが雪下ろしや雪かきをして、国全体としてはなんとか日常生活を保っている。
とはいえ、そうはいかない場合もある。その大半は独居の老人で、彼らは短い秋のうちに食料をたんまり家に溜め込んで、冬場は諦めて引きこもる。まるで冬眠するかのように、雪が溶けるまで家で過ごすのだ。
今の老人は幸いにも21世紀育ち、デジタルネイティブ世代なので、引き篭もり生活も割と快適に思っている人々が多い。大病でない限りオンライン診療でどうにかなるし、薬や軽量の食品、日用品ならネットで注文すればドローンで配達してもらえる。リアルで人に会わないだけで、生活自体は維持できるのだ。
尚、これが耐えられない老人どもは子供、孫世代に頼み込んで同居してもらうか、老人ホームに入るか、九州以南に引っ越している。それができない場合は家の中でポックリと死ぬのだ。
テレビでは冬ごもり中の老人の孤独死が特集が始まる。
「私はいつお迎えが来るかねぇ」
ぽそりと老婆は言った。老婆には子供がいない。いや、まず結婚すらしたことがない。キャリアウーマンとしてバリバリと働いて、貯めたお金で一軒家を建てて、優雅に独身貴族を楽しんでいる。退職して何年も経つが、未だ頭はしっかりとしていて、持病らしい持病もなく、日々の生活に支障はないから、老人ホームに入る理由はない。さほど外出が好きなわけでもないので、南の土地でホテル暮らしをするくらいなら住み慣れた家にこもる方が良い。老婆にとって今の生活が最善なのだが、一つだけ心配するのは冬の間に人知れず死んでしまわないか、ということだ。
「春先が良いんだけど」
老婆は桜のティーカップに紅茶を淹れる。誰にも看取られずに死ぬこと自体は構わないが、いかんせんこの家は暖房を入れっぱなしにしているので室内は常に暖かく、冬に死んだら見つかる頃には確実に腐乱死体となっているだろう。いや、肉は分解し尽くされて白骨化しているかもしれない。そうなると、後片付けをしなくてはならない役所の人たちが不憫だ。非常に申し訳ない。
「雪に埋もれて死んだ方が良いかねぇ、なんて」
雪の中で凍って死ぬなら腐りはしない。その方が片付ける人には迷惑ではないかもしれない。問題は、実現するには自殺行為が必要になるということだが。
「やっぱり春まで元気でいるしかないかね」
チンッとトーストが焼き上がる。老婆はバターと蜂蜜をたっぷり塗ると、大口でサクリと齧った。

1/8/2024, 7:03:35 AM

雪_12

君が投げてくる雪玉は 全く痛くない。
それがどれだけ水っ気のある雪で
力を込めて固めていても。

だって愛くるしいからね。
一生懸命に雪を集めてる姿も
かじかんで指が真っ赤になってる姿も
君は全部かわいい。


だから 痛い。
今年の何もない空から降ってくる雪は。

1/8/2024, 6:46:17 AM

どうやら国の北部では異例の大雪が降っているらしく、地域担当の代表から珍しい救助要請が出された。従来の除雪装置が追いつかず、小さな町では家屋が埋まっているところもあるらしい。年始の最中で割ける人員は少ないため、せめて大通りと広場だけでも除雪して欲しいとの話だ。

 中心街からの交通路で既に嫌な予感はしていた。要請があった場所に着くと、視界の一面が雪。この様子だとこの町の市場は悲惨なことになっているだろう。

「端末に送ったデータを読んだ? 例年通りなら大丈夫だったんだ。バザールの周りは毎年特に気を付けて対策しているけどこれは完全に想定外。もう誰でもいいから助けて欲しい」

 普段は気が強く高慢な態度の担当者もお手上げの様子だった。早くから作業していたのか、頬や鼻の頭が真っ赤になっていた。帽子に積もった雪を払ってやると「遊びじゃないんだけど!」と怒られたが、声にはいつもの生意気さや覇気がない。

 ……それにしても、「誰でもいい」と言って派遣されたのが、手の空いていた子供や温暖な地域出身者ばかりなのは流石に上の采配ミスとしか思えない。

「兄ちゃん見て! 白い!」
「すごい! これが雪……」

 南から来た兄弟は初めて見る一面の雪景色に気を取られ作業どころじゃない。

「雪だるま作ろうよ。君は頭担当ね」
「じゃあぼくは足作るから」

 連れてきた友人(だとこちらは思っている人)たちもいい歳して大はしゃぎしている。

「ねえ、こんな奴らを寄越すなんて、上層部は一体何してるの?」
「来る途中で見たけど、あっちもあっちで修羅場だったから許してあげて……」
「はあ……ちょっと君たち、遊びに来てるんじゃないでしょ!」

 怒号をよそにマフラーを巻き直す。今日は長い一日になりそうだ。



お題:雪

1/8/2024, 6:30:48 AM

年末年始はバタバタで家にも帰れなかった私たち。
今日はお互い非番だったから片方の家で鍋でもつつこう、なんて話をした約束を彼は覚えていたらしい。
休みの日を聞かれて、今日であると答えると
10分待ってろと言い電話を切られた。
10分後インターホンが鳴り鍵を開けると鼻を赤くした彼の姿。
鍋の準備するから、テメーはコタツでゆっくりしてろ
なんて、無愛想な顔で口の悪いことを言うのはいつものこと。
ありがとう、とお礼をしてお言葉に甘えることにした。
手際よく準備が進んでいきあっという間にお鍋セット完成。
いい塩梅にお酒も進んだあと

『あっ……雪』
「……あ?」

窓を見ると真っ黒な空から白い綿毛のような雪がふわふわと舞っていた。

こんなにゆっくり雪を見るのなんて学生以来だねぇなんて
窓を開けると冷気が部屋に入って身震いした。

「さみぃから閉めろ」

後ろからカーディガンを羽織らせてくれる私の戦友。
こんなに気がきくのに熱愛報道が無いのが驚きだ。

『勝己ってさ』
「あ?」
『彼女とかいないの?』
「……はぁ……」

大きなため息をつかれ、バカにされたような目で見られる
何故だか分からないがとても腹が立ち脇腹をつねると頬をつねられ返された。

「お前がいるからいーんだよ」
『はいはい、ありがとう』
「……酒無くなったから一緒に買いに行くぞ」
『……ん』

かっこいいこと言われても可愛げのない私は気付かないふりをするけど、
そんなこときっと彼にはバレてるだろう。
もう少しだけ、この関係を続けられますように


……なんて思ってた3日後に
私と彼の熱愛報道が出て忙しい日々に拍車がかかったのは言うまでもない




ーーーーーー
hrak

1/8/2024, 6:29:03 AM

あなたの名前しらなかったから
ハッピーって呼んでいた
みんなそう呼んでいたから。
話すようになって変なあだ名
いいの?って聞いた。
「きにしてない。ハッピーは幸せという意味だろう?」
彼は幸人ゆきとと呼んで幸せなる人
雪を降らせるのはいつも、あなた。

1/8/2024, 6:24:48 AM

雪の力
キラキラしていて綺麗
汚れている心が洗われていく
雪が降ると暖かい気持ちになる、外は寒いのに、
たくさんの地域にゆきがふれば世界は平和になるのかな
#花鳥風月

1/8/2024, 6:24:16 AM

「再来」


夜に眠り待つように草花が蠢く
何十年何百年繰り返してきた
芽吹く世界にはもう言葉など要らないくらい
分かりきった答えがあるんだ

ただ春の暖かな風が頬をかすめるだけで
再び相まみえるように未来は動き出しつぶやく
ただいまと返すおかえりみたいに

星は輝き青に消える
当然のように永遠などなくて
だから僕等はいつだって未来を信じて
今”を生きていくんだ


産声の言葉に耳を傾けたり
風の行方を辿ったり
見つかるはずのない答えを考えるより
ただ素直に瞬間の幸せを抱きしめ笑いたい
いつかの悲しみさえ遠い明日に輝き繋がるように

夜に堕ちて光る
当然のように永遠などなくて
終わりだって永遠にないと信じて
今”を生きているんだ

何十年何百年繰り返したって
変わらない空の下…仰ぐ子供たちの笑い声
いつか僕等が消えても再び逢える希望になれ…☆

1/8/2024, 6:15:35 AM

駅から出ると雪が淡く降っていた。
風がふんわり運んできたような雪。
かざした手に止まって泡のように消える。

冷たくはない。

目的地まで歩いていく途中の雲間から差し込む陽が少し眩しい。
素敵な予感がした。

題「雪」
récit œuvre originale

1/8/2024, 5:42:06 AM




雪降りしきる街の中


君の姿を探すと寒さで頬を赤くした


あなたのかわいい姿、照れ笑いと共に。


今年もよろしくと、久々に挨拶。


お互い今年も頑張ろうとにっこり。


だから、好きなんだね。



ありがとう。




我が愛猫は、寒さで、

炬燵から、でてこない。







にゃんざぶろう。

1/8/2024, 5:41:19 AM

【雪】

「…誰にだって子供心はあるよ。」

数年前、後輩に言われた「冷静な人」って、だから僕はあんなふうに返したんだ。

僕が帰省したことを祝福するかのように
雪が降り始めた。

わあ、雪だ。ついに冬が来たんだ。
って僕も心から喜んだ

大人はみんな雪が降ると、
交通が止まるだの、買い物に行くのが困難だの

不満ばかりを口に出すが、僕は違った

雪があるからこそできる遊び、
足跡をつけたあの喜び、

非日常を少しだけ体験出来る

雪は人に無邪気を与える魔法だと僕は信じている

だからきっと、
”あのちょっぴり静かな後輩”もはしゃぐんだろうな

━━━━━━━━━━━━━━━
『雪を待つ』の続編みたいになった…

1/8/2024, 5:32:29 AM

【雪】

私の住む地域では、
今年は全く雪が降らない。

いつもはたいてい12月末くらいには、
朝起きてカーテンを開けると白銀の世界!
…ってなってるハズなんだけどね。

「今年はホワイトクリスマスにならなかったね」
なーんて喋っているうちに、
雪が降らないまま年を越してた。

大人にとっては、雪は降らない方がいいけどね。
でも、寒いのは嫌いなはずなのに、
雪が降ると無意識でワクワクしてる自分がいる。

雪で大変な地域の方、怪我や風邪には気を付けてね。

みんな今日も安心安全で。

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