『雪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
◯月△日
今日は雪が降った。
家の中でゴロゴロしたいけど
雪かきしないと怒られちゃう、
僕は仕方なく家を出ると
外は予想以上に寒くて手がかじかんだ。
外にはまだ朝早いのに
ご近所さんたちも雪かきをしている。
僕は軽く挨拶をして雪かきを始めた。
全く楽しくはなく、冬なのに汗をかきながら
雪かきを頑張った。
頑張った自分へのご褒美にこたつに入って
ゴロゴロしながらみかんを食べた。
いつものみかんのはずなのに
とても美味しくて特別なものに感じた。
(お題:雪)
雪は美味そうだな~。
木の上にぽっこり積もったのなんか、でっかいデザートのようだ。
牛の顔の絵のチューブの練乳を丸一本かけて食べてみた~い。
と子供の頃は思ってたな。
兄に「雪は汚いから食べるな」と一蹴されるまでは。
そして大人になった私は、カップのバニラアイスに
牛の顔の絵のチューブの練乳をなみなみ垂らして食べている。
誰の忠告を受けても、これは譲れませんな。
(雪)
娘が二歳のころ
二人で
雪まつりごっこをした
キティちゃんと
ミッフィーを作って
游んだ
記憶され
楽しい想い出になっている
雪まつりごっこ
オラフもつくれるかな
今年は
オラフにしよう
雪
最近は雪がふらない
みたいな雪。何年経っても、少しの間降るのは嬉しい。
ふるさとの北海道を思い出す。
でも、冬は苦手でいつも凍えてたことがほとんどだったな。
雪を思い浮かべて楽しかった思い出って、なんだろう?
今日は雪
みんなで雪だるま作ったり
雪合戦したり
みんなで遊ぼ
寒いはずなのに
僕は心が暖かいな
─────『雪』
明日から新年になる。
初日の出を生まれてから十数年。一度も見たことがなかった。
見ようとする日に限って昼まで寝ていたり、天気が曇りだったりと不運な元旦を過ごしていた。
だが! 今度こそ輝かしい日の出を拝みたいが故に天気予報を毎日確認したのだ!
そして、来年の元旦の天気は『晴れ』と天気予報で言っていた。スマホで調べても全国的に晴れと書いてあった。
だから、今年の初日の出は拝める確率は100%なのだ!
今日は日付けが変わってからすぐに寝よう。
なんたって、今日は年末なのだから年越しはしたい!
* * *
スマホのアラームと共に目が覚めた。
時刻は午前5時ちょうど。日の出出るまであと少し。
俺は、飛び起きるようにカーテンを開けた。
外は、しんしんと雪が降っていた。まさかと思い、テレビとスマホを付けて、天気予報を見てみた。
『元日から1週間ほど雪が降る見込みですので、外出の際はーー』
俺の新年初の言葉が出た。
「ちくしょー!!」
「雪」
雪の日は朝起きた時点で分かる。外の明るさと静けさで。起きてカーテンを開けると、あーやっぱり。
仕事の時はがっかり。車の運転で仕事を始める前から疲れてる。でも今日はお休み。炬燵でぬくぬく過ごすことを決め、なんだか少し幸せな気分。
雪だるま作ったの!
『おおそれはすごいな!』
でしょでしょ!?
ものすごくじかんがかかったの
『なんでだ?亜優』
何時もより人一倍大きなの作ったから!
『そうか!』
続いてのニュースです、
昨夜ーーーー地区で行方不明者がーー
永遠に雪だるまになっててね?
でももうすぐ春だね?どうしようか
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
雪だるまに死体を隠しちゃった女の子の話♡
私の好きな季節は冬。
───なんですけど、
雪はあんまり好きではありません。
雪の多いところに住んでいて雪慣れはしていますが…
なにせ運動神経が悪いもので……
足を取られて進めません。
あー早く春来ないかなぁ。
空から舞い散る小さな結晶は
街を白く染め上げてしまう
その白は魔法のようで
いつか解けて水になってしまう
ほんの数日、数ヶ月の間
魔法にかかった世界はきっと
凍てついた心をも溶いてくれる
遊び心を呼び戻してくれる
そんな素敵な魔法だと思う
#4 雪
「雪」
雪よ今年は
その袖を広げてくれるな
かの地の涙を凍らせてはいけない
今年の袖は喪の黒が相応しい
空気を入れ替えたくて外に出たら、雪がちらついていた。
ここらはそんなに降らない地方なのに、もう寒さはそこまできていたのか、と思わず身震いをする。
積もりはしないだろうが、その物珍しさに同じく外にいた子供たちがはしゃいでいる。
その姿を見て、自分も昔のことを思い出した。
あのとき、何をしただろう。
思い出に耽っていると、あれよという間に雪は止んでしまった。
残念がる子供の姿も見える。
ま、また後日だな。
ぎゅむぎゅむと積もった雪を濡れた革靴で踏みつけていく。
ぴんと張り詰めた冬の空気が頬をひやりと撫でた。
『お互い受験も終わったしそろそろ恋愛の方の春も準備しよう。まじでほんとお前には幸せになってほしい。最高にいいヤツだからさ』
先程男友達に、にやにやしながらそう言われた。
覚悟はしていた。例えるなら、自分のこの気持ちは、日光が当たれば溶けてしまう雪のようなものなのだと何度も言い聞かせてきた。だって私には、頑張りたいことがあるから。それに、ずっとそうだったから。いいなと思っても、報われたことなんて一度もなかったから。
雪のように溶けてしまえば、あったのかなかったのか分からないものだから。
だからいつもやるように、気持ちにそっと水をかけて溶かしていこうとした。
靴下に冷たい水分が浸透していく。
そこからしばらく動けなかった。
『雪』
雪国の朝は早い。まだ暗い早朝に黄色いパトランプの光と重機の轟音が家の前の道を通り過ぎてゆく。車道に積もりに積もった雪を空けるために早くから働いている除雪車の人たちに心のなかで頭を下げ、来たる家の前の雪かきのために気合いをいれてえいやと起き出す。ポストに新聞はすでに届いていた。除雪が行き届かず申し訳ないと新聞屋さんにもまた心のなかで頭を下げて黙々と目の前の雪をスコップでどかしていく。汗ばむぐらいに雪をかいて一息ついた頃に晴れ間が見えて朝日が差してきた。雪国に暮らしていると雪にいろいろと困らされることが多い。隣近所の同級生の中には雪国に見切りをつけて遠くに越してしまった人もいる。けれど、照り返す雪の眩しさや新雪に残る動物の足跡、そして遠くの山に青く映る木々と白のコントラストを見るたびに美しいと思う。雪のことを嫌いにはなりきれない。ふうとひとつ息を吐くと白い靄がきらめいて消えていく。気合いを入れ直して残る雪かきを再開することにした。
【雪】
見渡す大地の全てが白く染まっている。曇天から降りしきる雪が僕たちのここまで歩んできた足跡すらも少しずつ消し去っていた。
ああ、本当に僕たちは今、世界に二人きりなんだ。面倒なこと、嫌なこと、全部置き去りにして飛び出した、二人きりの逃避行。
「怖い?」
少しだけ不安を滲ませた君の問いかけに、首を横に振る。だって僕には君がいて、君には僕がいる。だからたとえ、このまま進んだ先にあるものなんて何もなくて、二人きり雪に溶けてしまうだけだとしても、怖くはないんだ。
ギュッと握り合った手から伝わってくる互いの体温。それだけが今の僕たちにとっての全てだった。
白い素肌にキツく口付けると、滲むように朱色が付いた。花が散ると表現されるけど、そこまで綺麗な表情ではなくて不格好で。かえって自分が蹂躙したようで背徳感もあった。
美しいものを壊してはならないとずっと説かけられてきたけど、自分のものにならないならこれほど爽快なことはない。
心は手には入らぬもの。隠して独り占めにもできない。
とある日の国語の授業の時、雪が降っていてびっくりした。
うちの学校の地域は雪が意外と降ると思うから、これから足下をよく見て登下校しなきゃ…
雪
雪。あー。今年も、白い雪が降る季節がやって来た。寒そうに、手に白い息を吐きながら、手を温める私に、貴方は、そっと、バックハグをしてくれた。不意打ちが弱い私は、驚き、「ひゃっ!」と思わず声を上げた。「ど、ど、ど、どーしたの⁉️急に!」と驚きを隠せず、動揺している私に、貴方は言った。「だって、君が凄く寒そうにしてたから、俺が温めなきゃって思って…」とうるうるした瞳で話す貴方…そんな貴方を思わず愛おしそうに見つめ、笑ってしまう私…あーぁ。何時までもこんな幸せな時間が永遠に続くなんて…ホントに幸せ。ずっと待っていた…私は、この幸せな時間を心から愛する誰かと過ごせる日を…ずっと夢見ていた…なのに、その幸せが今、目の前にあると思うと、嬉しいのに、逆に、「今あるこの幸せな日々を壊さない様にしなくっちゃ!」と少しプレッシャーや責任感に追われてしまう…でも、そんな心配なんて要らない。だって、私は、知っている。貴方が私から離れて行かない事を…だから、私は、安心して良いんだ…「今あるこの幸せが永遠に続く」と。
午後最初の授業らしく、黒板には大文字と小文字が入り混じったアルファベットの式が所狭しと埋め尽くされている。しかし夕霧の目は、化学式でも教科書でもなく、窓の外を映している。
今年最初に降り出した雪を見ているのではない。粉雪の先には東校舎、今夕霧が授業を受けている化学室の斜め下の階には二学年上の教室が一列に並んでいる。日差しが入っってくる天気でもないのに、どの教室もカーテンを閉めてしまっている。ペン先を前から順に動かし、五回目で止めた。その時、カァという甲高い鳴き声と共に閉め切っていたカーテンが開き、夕霧の眼前に眩い光が直撃した。