『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨に佇む
昨日、妹の日記帳を見てしまった。その日記帳には兄である僕への想いが綴られていた。その日記帳を読んでいた僕に、うたた寝をしていた妹が気づき、可哀想なほど動揺していた。そんな妹を見て僕は妹を抱きしめた。後は何でそんな事をしてしまったか自分でもわからない。気がつくと妹を抱いていた。
そんな事ありえない、やってはいけない事だ。夜遅くに帰ってきた、両親の顔を見ることができなかった。
直ぐに家を出なければいけない。誰にも言えない。
妹をこれ以上傷つけることはできない。 あの時、何故、僕は妹を抱いてしまったのか。
大学の帰り、家に帰る事ができず雨に佇む。 行き交う人が僕を避け足早に通り過ぎる。
妹を愛してるなんて言えない。言っちゃいけない。
雨が激しくなってきた。だけど雨は何も流してくれない。
僕の罪も愛も、、、。
(昨日の私の日記帳に続くストーリー、よかったら昨日のも読んで下さい)
天気予報を見ずにするウォーキング。
意気揚々と玄関を出る、帽子を被り、アームカバーをして準備も完璧である。
腕を大きく振り、足も大きめに開いて歩く。
五分ほど歩いてリズムも掴んできた頃、橋を渡る。橋を渡った先にはいかにも雨雲という暗い雲がどんより空を覆っている。
それからさらに十分ほど歩くと、遂に雨が振ってきた、暗い雲に相応しい激しい雨が振ってきた。
傘を持たないウォーキング途方にくれそうになる。
運良くバスの停留所をみつける、激しい雨をバスの停留所の前のマンションの玄関で待つ。
雨に佇む
※反省点 雨に佇んでないやん。小雨なら雨に佇むのも好きなんですが、今日はゲリラ豪雨のような雨でどうしてもそっちに引っ張られて佇むイメージが湧きませんでしたスイマセン。
雨に佇む
いつもは人でごったがえす道も
今日はまばらで
たまに通る人たちも
足早に先を急ぐ
外は暗く不思議に静かで
時間の感覚も
この世に存在しているのかさえも
曖昧になる
立ち尽くす身体は
もはや傘も意味をなさないほど
濡れているけれど
まだ諦める気にはなれない
~雨に佇む~
さー、さー、というくらいの静かな雨なら、
傘を閉じて雨の中に入りたくなる。
靴も靴下ももう水の中にあるけれど、
その感じも割りきってしまえば悪くない。むしろわくわく。
ね、うちを景色に溶かして
雨に佇む
快晴だった。
だが、この日は僕の心の中で滂沱の涙が降っており、その雨に佇むしかなかった。
祖父が天国に旅立ったからだ。
臨終の5時間前に病院に面会に行った時、「長男だから一番大変だろうけど頑張ってな」と言われた。
僕の父は金銭トラブルに巻き込まれてしまい、僕まで要らぬ苦労を抱え込んでいたのを知ってのことだろう。
弟たちの学費を全額払ったのは僕の誇りだ。
それでも他の人生があったのではないかということを考えてしまっていた。
色々な悩みや苦しみがあったが祖父の最後の言葉が僕の憂いを全て払ってくれた。
祖父の言葉はこれから先いつまでも僕の人生を照らしてくれると確信している。
傘を投げ捨て
どしゃぶりの雨に両手をかざし
祈るように目を閉じる君
街灯に照らしだされて浮かぶ 細いシルエット
振り返り いたずらっぽく微笑む
僕はただ 君を見つめそこに佇む
強烈な 美しい記憶
~雨に佇む~
「うわー最悪だ!!雨が降ってきやがった!!」
十歳くらいの少年は、私のいたコンビニに走る。青春だなぁと思いつつ、私はこれからどうやって時間を潰そうかとぼんやり考えていた。
「ねえねえねえねえおねえええさああああん!!」
……うるさ。すごい声量だな。最初は凄いなこの子と思ったが、だんだんイライラしてきたのでその場を離れようとした。
「まってよ」
のだが、その子は腕を掴んできた。
しかし私はれっきとした大人だ、簡単に振り払える。でも、振り払える勇気は無かった。
その子は幽霊だったから。
「おねえさんは僕が見えるでしょ…?」
"見えると言って" そう訴えかけてくるような瞳に、私は思わず狼狽えた。
「…見えるよ。私が間違うわけないじゃん。
__十年一緒にいた姉が弟の顔を間違えますかっての。」
_2023.8.27「雨に佇む」
【雨に佇む】
君の吸う煙草の匂いに飽きたから、
アパートの部屋とも言えない小さな部屋から
抜け出したんだ、傘もいらないくらい
雨が浴びたくなって
コンクリートに染みた雨が私のサンダルを
ぐしゃぐしゃに汚れてゆく
上を見上げても下を見上げても灰色
綺麗事を垂れ流したTVショーもラジオにも
付き合いきれなくて、歪んだこの目に
雫はずっと流れ落ちていく
服と肌が、ひっつきそうなぐらい濡れても、
帰る気にはなれなかった
膝を抱えたまま、ずっとそこに私はいた
私だけが不幸だってやめられなくて
ずっとずっと奥の方に汚れが溜まったままで
雨なら綺麗にしてくれるなんて、ガキみたいな
ことは思いやしないけどさ
雨に佇む何かは何とも言えない良さがある。
雨水で濡れたくなくてふるふる震えて雨宿りする猫。
雨をぼんやり眺める女の子。
雨の中で喜びはしゃぐ元気な子供達。
雨で憂鬱な気持ちになっている擦れた大人達。
雨を手刀で切り裂く私が1番尊き者なり。
おかあさんはいつも、僕達兄弟を名前で呼んだ。
お兄ちゃん、弟、どちらも好きで生まれてきている訳ではない。だから、あなたはあなただからと。
2人とも違うから良いんだよ。喧嘩は1人では出来ないからね、話してみようか。
パパはあなた達にとったらおとうさんだけど、私のおとうさんじゃないから名前で呼ぶのよ。
お母さんはいつも、楽しそうに笑う。
どれだけ汗をかいても、けらけら笑って、僕らと同じ目線で過ごす。
得がたい宝なのだと、ベッドで優しく髪をなでる。
強いひとだ。明るく、太陽のようで、口の中で溶けゆくキャラメルみたいな人だ。
いつも沢山笑うお母さんが、数えるくらいだけ、子供のように泣きながら、ぼろぼろ涙をこぼした日がある。
だけどそれは、僕らのかわりに。僕らのこころにたくさん、たくさん謝って。
そんなお母さんのなみだは
悲しくなるほどあたたかくて。
愛されている自分に泣きたくなるほどせつなかった。
「雨に佇む」
雨に佇む君がいた。傘もささず、ただ静かに、閑静な道に一人佇み空を見ている君がいた。
「………あの、大丈夫ですか?」
普通だったら声なんてかけない。このご時世、自分から危険に足を突っ込むなんてしたくない。でも、何故か…この人に話しかけなければ、そう、思ったのだ。
「……えっ……俺に、話しかけてますか?」
雨の中に佇んでいた彼は、ゆっくり私の方を向いてきた。なんて顔が整った人なのだろう。こんな綺麗な顔の人に私は今まで会ったことはない。
「はい、話しかけてます…、このまま雨に濡れ続けたら風邪ひいてしまいますよ」
「……別に良いんです。好きで、こうしているんですから。雨、冷たくて気持ち良いし、色んなこと、このときだけ忘れられるから…」
彼は一体この雨に何を思っていたのだろう。
何を、忘れようとしていたのだろう。
今出あったばかりの私に、たずねる資格はない。
「……そう、かもですが、私が心配してしまったので家で雨宿りしていきませんか?
」
「……、良いんですか?初めて会った男にそんなこと言って、嫌なことをするかもしれませんよ。親切な貴方に…」
「貴方はしません。そんな事」
私は迷わず、そう言い切った。そんな私を見て、彼は静かに目を丸くし、驚いていた。
「…行きましょう。私と、お話しして下さい。」
彼の手を静かに取り、私は家路へと行く。
彼は大人しく着いてきてくれている。
「私の名前は若原優花(わかはら ゆうか)っていいます。貴方の名前は?」
「……俺は、矢間 蓮月(やま はつき)って言います。」
「蓮月君、って言うのね。素敵な名前!」
こうして私と彼は、私の家に帰っていく。
これから、もしかしたら始まるかもしれない、二人の恋の物語を纏いながら……。
雨に佇む。
どちらかと言えば
車で帰宅して
あまりにどしゃ降りなので
車内で佇む
ってことなら
何度かありました
玄関は目の前
わざわざ傘をさすのめんどいし
しとしと降り続く雨
バケツをひっくり返すような勢いの雨
いったいこの雨はどこに流れ着こうというのか
そんなことを想像すると、自分も同じようなものだと自嘲する。
まだ見果てぬ、知らぬ世界がある。
人、1人が知れる世界なんて、たかが知れてる。
いつもの朝、いつもの電車、車窓の風景
いつものコンビニ、店員さん、そして職場
それぞれが行き着いた、いつもの風景…
事実の抜き出しはネットニュースで事足りる。
そこに真実はあるようでいてないものだ。
批評する立場、知識量、判断力、スポンサーの意向、悪意から善意まで…
ふと思う。
今あるいつもの風景にだって、俺というフィルターがかかることを。
時に夏
流れ雨、ゲリラ豪雨、いつも短時間の雨
大気に溶け込む雨、水路を伝って川に到達し海へと届く雨もある。
俺は何処に流れ着くのだろう。
どこに流れ着こうとも、俺らしく受け取り、咀嚼しよう。
どこに流れ着こうとも、大いなる定めには逆らえないだろう。
自由でいて自由でもない、それは雨だって同じ。
数えようもない雨粒は、人と同じ
弾け合い、あるいは消し飛び、あるいは合流し、分流し、それぞれの場所へ流れ着くものだ。
願わくば、乾けるものへ潤いとなって流れ着きたいものだ
頭の奥の奥の奥の方にある記憶。
みんなと砂場で遊んでご飯を食べてお絵描きをして、幼稚園児という生き物は疲れを知らないので暇さえあれば外を走り回ったりしている。その日は雨が降っていて私はおんなのこ達の輪に混じっておままごとをしていた。
そんな事を何時間かしていたらいつの間にかお迎えの時間がくる。お母さんと手を繋ぎひとつの傘に一緒に入って帰っていく友だちを室内で眺めていた。
いつの間にかひとりになっていた。
待っても待っても私のお母さんが迎えに来る気配はなく、幼い子供ながら寂しい気持ちを先生に察してほしくなくて暗くてじめじめしたトイレに閉じこもった。目をつぶってお願いした。戻ったらお母さんが来てくれていますように。戻ったらお母さんが来てくれていますように。戻ったらお母さんが来てくれていますように。
雨は嫌い。どろどろじめじめした空気を吸い込んで、寂しい気持ちが大きくなっていく気がするから。このままお母さんが来てくれなかったらどうしよう?
「 」
聴き馴染みのある大好きな人の声が聞こえた。少し遠くの方で、小さいけど、確かに聞こえた。
薄暗いトイレに一粒の涙と寂しい気持ちを捨てて私はその声の方に走っていった。
キミを雨の中に…
そんな気持ちにさせてる…
ごめん…
いつか…
あの場所へ傘を返しに行こう
新しい傘も添えて返しに行こう
ふたりで生きてゆくために
あの丘から始めよう
ふたりで生きてゆこう
もう柵に徒に耐える事はない
生きてゆこう
僕らを生きてゆこう
必ず来年の今日
キミが笑っているように
僕は生きてゆくから…
約束するから
笑ってくれよ…
……
ENDLESS RAIN X JAPAN
walk in the rain 尾崎亜美
あなたの空を飛びたい 高橋真梨子
僕はここにいる 山崎まさよし
鱗(うろこ) 秦基博
美佐子 愛してます
『雨に佇む』
雨に佇むことも、雨に佇む人を見ることもなくて困りました。
ただ、「佇む」と「佇まい」は同じ漢字なのに、意味が全然違うのが面白く思います。
佇む…しばらく1か所に立ち止まる
佇まい…立っている様子。ありさま。
佇むの意味にある「しばらく」が、文字を綴るのには、ちょっとネックに感じました。立ち止まるのは一時であり、しばらくしたら立ち去る情景のようなので、使い方が限られてくる気がします。
【雨に佇む】
せっかく君が誘ってくれたのに、何も言えずに終わるなんて
また明日
言えば終わるはずなのに
何かにかき消されて、上手く言えない
今言わないとダメなのに
誰かに取られちゃう前に
「また明日」
あぁ、やっぱり君はずるい
今から私の手を引いて、一緒に雨に佇もう。
ずっと
私達のために
そこにずーっと
手を合わせて
立っている
お地蔵さん。
そりゃ
傘を被せたり
寒くないように
服を着せたり
ニット帽かぶせたり
するってことよ。
こんな日でも
いてくれるんだから。
ね。
–雨に佇む–
涙雨に佇む少年
空は少年の心を映していた
少年が笑えば空は忽ち晴れるだろう
誰かこの少年に寄り添ってはくれないだろうか
#雨に佇む
雨に佇むとは違いますが
雨に唄えばという映画の名曲
Singin' in the Rain
大好きです