雨に佇む』の作文集

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雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/27/2023, 10:24:46 AM

『雨に佇む』  No.125


雨が、降ってる。

小さな洗面所の丸窓に、雫が滴る。
とたとた、ぽろぽろと屋根に大粒の雫が落ちる音が、耳を澄ませばあちこちから響いてくる。

気付けば、玄関のドアを押していた。

体に濁った雨が染みていく。
あぁ、…

このまま流れて消えてしまいたい

薄く濁り曇った景色にまみれて
自分も薄れていきたい

止まらない涙と
ぐちゃぐちゃのこころ
助けて、助けて

こんなに苦しいの

雨の中叫んでも、涙が溢れても

灰色の世界は静かなまま


透ける肌と
生々した感覚

鼻につんと染みるあの匂い

体を通り落ちる雫

不安定な土に数え切れない雨音が叩きつけられる
湿った辺りは薄灰に濁り 

霧をやさしく纏う

ぽたぽた
ぴちゃ
ころころ

顔が熱い
目が曇る


気づけば雨が止まっていた

肌寒い感じが僅かに、残る。


なにしてるんだろ、ってわらえる。

肩にはまだ、雨が去った事が物語られる
無数の水のシミができていた

8/27/2023, 10:24:32 AM

覚えているのは小学生の時、
水たまりのハート型に浮かんだ泡を眺めていたら、
いつの間にか一緒に下校するはずの人たちに
置いてきぼりにされていた。

8/27/2023, 10:23:38 AM

雨に佇む。

雨に佇む日は
しばらくないなぁと
思ってたら
台風?

そんな明日は
私のお誕生日!

8/27/2023, 10:22:56 AM

【30,お題:雨に佇む】

ザアアアアアアアア............

絶え間なく打ち付ける、冷たい雫
いや、雫じゃないなきっとこれは誰かの涙だ。

数多の命あるものたちが流してきた、温かく冷たい涙

ツ...ツタタッ...

雨に濡れたアスファルトの悲しい匂い
いつもよりも暗い街並みを、黒猫が走る

どこに向かおうとしているのか、自分でも分からなかった

ただひたすらに、自分の居場所を探し求める浮浪者。いやこの場合は浮浪猫だろうか

闇が一層濃くなる時間、街灯の明かりが灯り始め夜の始まりを唱え出す。雨はまだ止まない

寒さと空腹に飢えた体が悲鳴を上げる
走り続けてどれくらいだ?すでに足裏の感覚はない
横になって少し休もう、これ以上は死んでしまう

...ガチャ



不意にまばゆい光が黒猫を包む
横たわった体を動かす気力はなく、目だけで相手を睨み付けた

「こんばんは、小さな黒猫さん」

相手の少女は黒猫の精一杯の威嚇に臆することなく
しゃがみこんで背中を撫でた

「お腹空いてるの?ちょっと待っててね」

小さな手にのせられた小さなハムの切れ端
もう片方の手には、ミルクが入ったコップがあった。

「ほら、お食べ」

普段ならば、人間から貰った物など意地でも食べないが
今回ばかりはそうも行かない

ゆっくりと咀嚼するその猫を少女は愛おしそうに眺めた。

雨はまだ止まない

「私ね今日お留守番なの、昨日もその前もお留守番」

ママは私のこと好きじゃないんだって
そうこぼした少女の瞳は、降り続ける雨のように暗く見えた。

「あなたは一緒にいてくれる?」

黒猫は澄んだ瞳でそれを見返す。

まだ雨は止まない、止むまでの間なら一緒にいてもいいだろう

「にーお、うにゃう」

「嬉しい!ありがとう!」

小さな黒い猫は、新しい友達とともに温もりの中に消えた。

8/27/2023, 10:18:21 AM

突然の夕立に犬とふたり
近くの庭木の下で雨宿り
雨足は強まって心細いかぎり

濡れるの覚悟で行くしかないか
そう思った瞬間
「これどうぞ」

作業着の男性が差し出すビニール傘
「捨てるやつだから」
そう無愛想に言うと去ってしまった

ありがとうございます!と
背中に叫ぶのが精一杯
かっこよすぎて恋心爆発



「雨に佇む」

#205

8/27/2023, 10:16:38 AM

雨に佇む…


雨だとなぜか分からないけど落ち着ける、心が穏やかだ。
家で雨を見てるだけで少し気持ちが楽になる、外に出て
雨に濡れるとすべてが洗い流されているような気分になる。
だから、雨の日は大事な人とはいたくないな…
顔見ると安心してしまうし頼ってしまう大事な人にほど
自分を出すのが怖い、俺は強がることでしか自分を保てない。俺は今の俺が嫌いだ、好きなのに好きと言えない頼りたいのに頼れない、治そうとしても治せない…、こんなことなら









もう天気なんて雨だけになれ…

8/27/2023, 10:16:37 AM

透けた肌に抱く劣情
濡れた先にあるのは私と同じ作りの身体
私の熱は余りに正直で
その浅ましさが貴女の輪郭を捉えて離さない

8/27/2023, 10:15:12 AM

辛い時
空は感情を汲み取る

悲しみを頭から全てを
流していく……

空が晴れたら
私の悲しみも
晴れていきますよう──





(2023.08.27/雨に佇む)

8/27/2023, 10:15:09 AM

私は傘を持っていない。だから、雨に佇んで雨が止むのを待っている。傘を持っていけばよかった。私は後悔している。

8/27/2023, 10:14:21 AM

【雨に佇む】

会社から出たら大雨だった。早く帰れると思ったのに。鞄を探るも、いつも入ってるはずの折りたたみ傘が入っていなかった。
そのまましばらく雨宿りをしていたが、全く止みそうもない。普段ならまだ明るい空は真っ暗。

遠くのほうで雷が鳴り始めた。自宅の方も雷が鳴っているのだろうか。最近、同棲を始めたばかりの彼女は雷が苦手だと言っていた。今日は仕事がオフで家で待っているはず。

早く帰らないと。

8/27/2023, 10:13:07 AM

あぁ君も一緒に泣いてくれるのね

私を濡らす雨になんだか気持ちが楽になった

今日はこのまま濡れて帰ろう

8/27/2023, 10:12:31 AM

雨に佇む、その煙草屋の前。
一人の男が、座ってタバコを吸っていた。
僕は、傘をたたみながら、
(何だこの男は……)
と思った。
煙草を買うために立ち寄った店であるが、軒下に喫煙所が併設されていて、雨が降り込まないようになっている。
悠長なことを言うと、正直目も合わせたくなかったし、話しかけられたくもなかった。
「おい」
なんだよ。おい、って。見ず知らずの人に話しかけるような言葉か?
男は、上はネルのシャツを着ており、下は長いパンツ姿で、見るからに世捨て人といったなりをしていた。
「お兄さん、何吸うの?」
「キャスターっス」
「最近の若いのは、弱いの吸うね」
と、男は紫煙をくゆらせている。
何の益体もない会話だ。と思った。
僕は、これから、ショッピングモールで、買い物をしなくてはならないのに。
「そう」
と、何ともなしに呟く男。
「時代も変わった」
そうして男は去っていった。
煙の匂いは、タールとニコチンの重い洋酒かかった臭い味がした。

8/27/2023, 10:11:50 AM

空から落ちてくる雫を感じたくて

そのままの私は雨に佇む

8/27/2023, 10:11:25 AM

ずっと一緒だと思ってた

気づいたら心がなくなっていた

また通じ合えますように

なんて、叶わぬ恋情

こんな日は雨に佇む

「雨に佇む」

8/27/2023, 10:10:37 AM

サァァァ...
「うわっ、雨降ってきちゃった....」

急いで雨屋(雨宿りする場所)に行くと、知らない男の子がいた。

(珍しいな..)
こう思うのも当然だ。
だってここは、私だけが知ってる秘密の場所なのだから。

「こんにちは」

と、声をかけられる。
「ど、どうも...」
「お姉さんもここ、知ってるの?」
「うん」

そんな会話をしていると、ふと、昔のことを思い出した。

「きりえちゃん!」
そう名前を呼ぶ彼────



あれ?誰だっけ

思い出せない

考え込んでいると、男の子がこう言った。
「忘れて」

その瞬間雨がすっかり止み、空は晴れ渡った。

そうだ、あの子は陽くんだ。
そして陽くんはあの日、雨の日に亡くなった。


ポロッ..
空に虹がかかっても、私の心の雨は止まなかった。



あとがき
天気系の小説2つ目!
この前はHAPPYENDだったんですけど、今回は暗めにしてみました!



「雨の季節」
#雨に佇む

8/27/2023, 10:08:53 AM

雨の中にいる。ぼーっと突っ立っていたら、腕を引っ張られて、おまえの傘に入れられた。
「なにしてんだよ?」
「あー、いや……頭痛くて…………」
 これは、本当。雨は嫌いだ。おまえも知ってる。
 心配そうな顔をさせた。申し訳ない。
「ごめん。また、煙に巻こうとしたな」
 一呼吸置いて。オレは口を開いた。
「あの日も、こんな雨だったなって」
 喪失は、ずっと埋まらない。

8/27/2023, 10:08:04 AM

雨の気配がするねと言った
そう?わからないなあと彼が言った
だって鼻につんとくる あのアスファルトを濡らす匂いが
そうか知らない人もいるのか…

空も妙に白んでいて
どこか不吉な予感がするというのに

「この匂いだよ ほら… わからないかな」
「わかんないなあ」
「そう…」

数秒の沈黙のあと
「きみはやさしいひとだよ」


彼が言った

8/27/2023, 10:07:59 AM

「理由」
雨は嫌いだ。
湿度でセットした前髪は崩れるし、メイクのノリだってよくない。お気に入りの靴は濡れるし、気分は最悪。
けれど、放課後の下駄箱で降りしきる雨を眺める私に君が無言で差し出した傘で、それを分け合うように並んで歩いて、少しだけ肩が濡れる君がいて、それだけで雨も悪くないって想う私は単純だろうか。
              テーマ「雨に佇む」

8/27/2023, 10:05:28 AM

止まない雨はない。

病まない雨にさせたのは何処の誰よ?

笑わせんなよ。

8/27/2023, 10:04:36 AM

雨に佇む貴方を見た。傘を差し出そうと思って近づいた瞬間に分かった。今は貴方に見つからないようにしないと行けない。貴方はきっと見られたくないだろう。見られていることに気がつけばきっと貴方は笑うだろう。
あなたの笑顔は大好きだがきっと私はその顔を見てはいけない、見たくないだろう。

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