『雨に佇む』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨の中佇むお地蔵さん
濡れながらも道行く人を優しく見守る
文句も言わず優しくほほえみながら
どんな状況でも揺るぎないその姿を見習いたい
寒い 。
こんなこと呟いても
だれにも届かない
わかってる
わかってる
。
嗚、、、、、
─白い息はきれいだね
これ
だいすきなの
、
もうずっとまえから
雨さえも好きになってたんだ
寒いことも
芯まで濡れてしまうことも
いっそ塗りつぶされるような感覚に
心地よさを感じていたんだ
─
雨の鳴るコンクリに耳を当てれば
心音のようだから。
こうすればきっと 、
『 』
暗い夜道をひとり歩けば
ザァーザァーと
前触れもなく降り出す雨の
意地の悪さよ
僕には雨をしのぐ傘もなければ
屋根もないのに
惨めったらしく濡れろという
意固地になって
地面を叩きつける激しい雨を
失望させてやろうと
だらりと両腕をおろし
不敵な笑みをうかべ佇んでやる
バカめ
お前の意地悪になど
僕が屈するわけなかろうと
お題:雨に佇む
嫉妬
人並みに羨ましいと思う感情がまだ残っていた。
月並みにあの娘がいなかったらなんて……ね。
私の方がもっと上手く愛せるのに。お試し、どう?
馬鹿なこと言ってねぇーで続きやれよ。
雨に佇む
ルンルン今日はどこに出かけようか
買い物して、少し外を散歩もしようか
期待に胸を膨らませてドアを開けたそんな時
ザァーザァー
目の前に広がるは青空とは程遠い雨のカーテン
雨に(阻まれ)佇んだそんな経験ありませんか?
物心ついた頃、と言うのだろうか、
もとより、雨の日は嫌いじゃなかった。
降り始めの土の匂いと、
アスファルトから立ちのぼる熱気が、
何故か懐かしい気分をわき上がらせる。
特にお気に入りなのは遠くに見える山並みだ。
薄い雲が山頂からまっ逆さまにくだって、
霧のベールに包まれた山々は、
まるで水墨画みたいに見える。
なんて幻想的。
ずっと見ていたい。
天から注ぐ水のカーテンが少しの間、
現実から私の姿を隠してくれる。
まだ、やまないで欲しい。
そう願ってしまうくらいには、
雨の日は嫌いじゃない。
▼雨に佇む
秋めいてきてるのにまだまだ暑い💦
雨に佇む
雨が上がったあとの独特の匂い
さっきまでは気づかなかった
水たまりにキラキラ反射した空
雨上がりの余韻
結構ワクワクして好きだな
non
涙を、見せたくないから
見上げた空が、泣いてるんだもんな。
雨に佇んで
雨に涙をまぜて
雨は土に還っていく。
いつか
芽が出て
花を咲かせて。
優しい雨に佇む。
あの日もこんな雨だった。
晴れていればその煙は龍の様に登って行けただろうに。
数時間経って対面した彼女はもう姿形は何も残っていなかった。あるのは燃え残った骨ばかり。
顔のあたりの小さい骨をツンと指で突いてみる。良かった...壊れなかった。それを指で摘みポッケに隠した。
親族の居なかった彼女の骨は職場の私たちが集めて骨壷に入れた。それを親代わりの上司が大事に抱えた。
こんな事ならさっさとプロポーズして自衛隊だなんてそんな危険な仕事を辞めさせておけば良かった。
10年、ずっとすきだった。何故言葉にしてこなかったのだろう。触れたかった。愛していた。
外に出て空を見上げる。
『ずーっとだいすき』
雨に髪や肩を濡らしながら振り向きざまに言った、彼女の顔が思い出される。
何故直ぐに返事をしなかったのか。いいレストランで、いいシュチュエーションで、なんて変なプライドは捨てて、その場の感情でただ答えればよかったのに。
ポツポツと顔に降り注ぐ粒に隠れる様にしながら涙を流して、ポッケにある彼女のカケラを飲み込んだ。
#雨に佇む
人を 好きになってた
気づけば 雨やどり
数年前、健康診断で癌検査に引っかかってしまった。
大丈夫、…多分。
地元の大きな病院へ検査をしてもらう事にした。
運良く早めに予約がとれた。
初めての部分麻酔。しかも癌検査。
只、看護師さんは優しく手を握ってくれ、医師の形も誠実そう。
採血や注射時に相手泣かせの私の血管。
なかなか血管が浮き出ず辛うじて右腕が浮き出やすい為右腕でするが、今回は諸事情で、手の甲。
手の甲で採血した方は解るだうが物凄く痛い。
しかし、この病院、痛くない。腕がいいんだな。
検査が終わり、麻酔もさめ、帰っていいですよ、お大事に。ホント、体は大事にしないと。
帰り時雨。しかも、これでもかって位の大雨だ。
私は車だから濡れずにすむが、視界も遮る、ワイパー大活躍中!な程の雨降る時の運転はあまり好きではない。
一向にやまない雨。
嗚呼、まるで検査結果が悪いよー泣くよーと、言っているみたいだ。
いやいや、これは祝福の雨だ。と言い聞かせても私の気持ちも空も晴れない。
海岸線にさしかかると、歩道になにやら動いている。低い位置。
あ、猫だ!
猫は、降り注ぐ雨もなんのその。前を見据えてしっかりと歩き進んでいた。
その姿のなんと、凛としている事か!
人間なら何処かで雨宿り、やむのを待ち、傘があるのに濡れるの嫌と、怨めったらしく空を見ている。
猫は本来、水が、苦手。
なのにあの猫は、ずぶ濡れになりながらも、惨めに見えず、あー、仕方ないわよ、と受け入れて歩く。
まるで、モデルだ。ランウェイを歩くモデル。
もしくは、レッドカーペットを歩く女優。
その姿に私は見とれた。勇気をもらった。
猫は雨宿り出来そうな所もスルーして歩き続けていた。
私の車は猫を追い越したがミラーに映る姿、小さくなっても、猫は、ずっと歩いていた。
凛としながら。
お題
雨に佇む
(お題から逸れている様な気もしたけど、どうしてもあの時の猫が浮かんで…。長文になりましたが、読んでくれた方、感謝します。尚、癌検診は陰性でした)
雨に佇む
ただ、立ち止まっている
時間は、流れていく
私の時間は…立ち止まりが多かった…
時間が止まればいいのに…
そう思うことも多くある。
去年、好きな人と交流が多かった
君の笑顔を見ているだけで幸せだった
友達の笑顔・可愛さが
好きだった。
また会いたいな…
ただそれだけの事で…
雨に佇む
シトシト降る雨。
傘を忘れてしまって、喫茶店の窓から景色を見る。
紫陽花に、カタツムリがいるのが見える。
雨が止むまで、ゆっくり待とう。
コーヒーのいい香り。
鬱陶しいなまぐさい匂いが鼻について、ぱたぱたって優しく頬を過った
同じ傘の下で手を擦り寄せていちゃついた恋人を睨む振りをして項垂れる
どうせ振られました、振られっぱなしです
ささくれを剥くように自然にバッグに居座る
使い道のない折りたたみ傘を眺めたあとに、今更追いついた雨
拗れて喉を引っ掛かる音と音、鼻がつんと痛い
雨に佇む
急に降り出した雨
軒先で雨宿り
ぼんやりと道行く人を眺める
自分の中の嫌な感情が
流れていく
一人 雨に佇む
シトシトと降る雨に
尖った音は吸い込まれる
残された優しい音が
手をつないで回り始める
満たされた場所に戻ってくる
何もかも戻ってくる
雨降りの今日
湿った空気は柔軟に
人の気持ちを縁取る
現れた形に気づけるのか
僕は気づけるのか
学校が終わり、帰宅しようとしていた時だった。
急に降り出した雨。次第に強くなっていった。
楽しみにしていた夏祭りは中止。
久しぶりに会うはずだった友達とも再会できず、
ただただ迎えの車を待つ。
激しい雨音と悲しみに佇む。
こんなに素敵な言葉がある
かつての日本には
ちゃんとした四季があった
それぞれの四季に
それぞれの情緒があった
今や 名残さえあれど
雨は 豪雨 や ゲリラ豪雨と
呼ばれる事の方が多い
その中で佇むような
無謀な事は出来なくなりつつある
情緒が減っていく
寂しい
《 雨に佇む 》
時雨桜
時雨桜 宵の月
風に吹かれ
舞い上がれ
時雨桜 散り光
私と共に・・・
鮮やかに華咲かせ
美しく切なく
艶やかな白い華弁
魅せられ儚く
ひらり ひらり
散り堕ちて
一時の夢現は
はらり はらり
散り吹かれ
哀しみの桜華
又 逢える日迄・・・
時雨桜 宵の月
風に吹かれ
舞い上がれ
時雨桜 散り光
私と共に・・・
時雨桜 時定め
咲かる夢に
涙して魅て
時雨桜 凛の死
私も逝く・・・ 桜・・・