『鋭い眼差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
柳楽優弥とか
綾野剛とか
松田龍平とか
なんかそういう俳優に惹かれる傾向にある
#鋭い眼差し
「ずっと待っている君」
とある画家がいた
彼女は、正に天才だった
彼女の描いた作品は
飛ぶ鳥を落とす勢いで値上がりし
あらゆる人が
彼女の作品を欲しがった
彼女の作品は
『花』だった
人の形をした花だった
独特な形の華
美しい花畑だ
懐かしい思い出のようだ
だが
恐ろしく怒っている
僕はその作品に
目を奪われた
彼女の姿を見た人は誰もいない
そんな話を聞いて
ヒントなんて無くて
いるわけも無いのに
彼女を探して街を歩いた
街のとある雑貨屋
そこに居た
少女とふと、目が合った
少女も僕もビックリして
時間が止まったように感じた
彼女から向けられた眼は…
鋭い眼差し
突然だが、私は今日学校で 同じクラスの男子生徒に声を
掛けられた。 接点が余り無く何故私に声を掛けたか
全くと言っていい程分からなかった。 その後は普通に
授業を聞いていた。 ホームルーム終了後話し掛けて来た
男子生徒に階段の踊り場に来て欲しいと 言われ 私は
頷いた。 その時 廊下側の1番後ろの席からの鋭い眼差し
に気付かずに 男子生徒と階段の踊り場に行った。
世間話に花を咲かせていたのも束の間 急に告白された
私が断りの返事をする前に 『彼』が来た。 そう
鋭い眼差しをしていた『彼』が 。 そして 告白をして
来た 男子生徒に向かってこう言った
『俺の彼女に、告白してんなよ。 』 私はその瞬間
頬が赤く染まった。
『高く高く』
私には嫌いな人がいる。最初のきっかけが何だったのかと尋ねられるともう思い出すことはできない。何か些細なことからだったような気もするし、決定的な何かがあったのかもしれない。もう長い時間が経って思い出せなくなってしまった。それだけ嫌いな人物でも自分の身の回りにいてお互いに立場を変えることができないのなら関わり続けなければならない。可能な限り相手とのかかわりを減らそうと努めてみるものの、どうしてもほんのわずかとはいえ相手との道が触れてしまうことがある。だからこそ、そのわずかな邂逅時の相手の一挙手一投足に苛立ちを覚えるし、忌避感は高く高く積みあがっていきもはや天井知らずになってしまった。ここまで来てしまったら、きっとどちらかがその人生の終わりを迎えるまで付かず離れずよりはもう少し遠い距離感を保ち続けていくことになるのだろう。早いところストレス耐性を高めるためのトレーニング装置とでも割り切ってやっていけるようになりたいものだ。
『鋭い眼差し』
目が怖いと私は良く言われる。どんな時でも鋭い眼差しをしていて怒っているように感じるとも。そのせいか私の周りには友人と呼べるような人はあまりいない。
遠くのものが見えにくくなったと初めて感じたのは数年前、寝転がって本を読んだりテレビを見ていたりしたツケが回ってきてしまった。慌てて眼科を受診したところすぐさま眼鏡を作ることを勧められた。眼鏡デビューをして数か月後、あっという間に合わなくなってしまった。成長期にありがちな急激な視力低下とのことだった。レンズを交換してもらったものの、一度落ち始めた視力は坂道を下るように下がり続けた。さすがに頻繁に交換するとレンズ代も馬鹿にならないため、どうしても見えなくなった時以外は交換せず、高校以降でのコンタクトデビューが決まった。
そう、私の眼差しが鋭くなってしまうのは目を細めなければ見えないことが多いからだ。そして元来柔和な顔つきではなく身体も大きいため、どうしても怖く見えてしまうのだろう。それをわかって仲良くしてくれる友人はいるが、いちいち会う人会う人に説明などしていられないため、歩けばまるでモーセ状態だ。もう慣れてしまったが、それでも早くコンタクトに移行したいという想いは日増しに募るばかりである。
私を射抜くような鋭い眼差し。
なにが、あなたをそうまでさせるのか。
ああ、無駄だったのですか?
楽しい思い出も、悲しい思い出も
その女からの言葉だけを信じて
全て上書きされる程度のものだったのですか?
その女から吐き出される嘘はとどまるところを知らず
私を底へ、底へと落としていく。暗い絶望の底へ。
やっぱ自分の好みのタイプ明かすの恥ずかしくなってきたんでやめます。
後悔。
-鋭い眼差し-
純粋じゃなくなってしまったからだろうか、
死にたいと何度も思ったからだろうか。
幼い頃は暖かいと思っていた太陽の眼差しが
とても鋭くなったような気がする。
楽になるため幾度も自分を上書きした結果の今の自分がわたしは好きだ。
気楽に重くは考えず
これは本心だと言うのに。
ひとつ前のわたしが太陽を恨んだからだろうか。
今のわたしが月を愛したからだろうか。
太陽の眼差しがとても鋭い。
今のわたしは貴方も愛しています。
きっとそうです。
さて、俺ら、どうするかな。
廊下には「鬼殺せんせー」と呼ばれるクソ怖い先生。
見張ってやがる。
季節は夏真っ只中。そして青春の真っ只中でもある。
高校1回きりの修学旅行中なのだから。
それなりに楽しい高校生活だけど、
やっぱり校則とか決まりは存在する。
それは修学旅行中でも同じ。
所持金額、門限、就寝時間。
そんなん破る為だけにある。
俺達が黙って過ごすと思う方がどうかしてる。
まぁ、だからそんな俺達を見越して、
あそこに先生がいるんだろうけどさ。
通知を切ったスマホで時間を確認する。
時刻は1時12分。
もちろん深夜の方。
作戦会議の為、後ろを静かに振り返った。
「……どうする?笑」
「あいつらの部屋って階段しか行けないんだっけ」
「エレベーターは音でバレるだろ」
「流石にずっとはいないんじゃね?センコー」
「交代してずっと見張ってるらしいよ」
「詰みじゃん」「どーすんの」「まじかー」
「ここで終わってたまるかよ俺らの青春っ……!」
「お前は騒ぎたいだけだろーが」「バレた?」
「ちょっ、お前らうるさい」
そこで俺はスマホ操作する。
ニヤニヤが止まらない。
「強い味方を召喚します」
俺のスマホには、「ゆうと」と表示されている。
意味がわからず皆はきょとんとした。
「ごめん誰?」「お前BLの趣味なんかあった?」
すかさずボケたりしてくる友達。
ちょっと呆れながらも説明する。
「さっき仲良くなった他校の奴」
「まだ起きてるってさ」
急に察しの良い友達。
「つまり……協力者!?」「おぉー!」
期待の視線を浴びながら、心強い味方に電話をかけた。
鋭い眼差し
って言ったらやっぱり猛禽類
あんなに高いところから
ちゃんと見てる
食べたいんだから仕方がない
狙われる方はたまったもんじゃないけど
捕食者側の目力よ
ただし気づかれないように
見ることだけに集中して
タイミングを見計らって
生きるために。
今日は、いつも読んでくださっているあなたへ。
毎日、更新を待っていてくださって、ありがとう
もっと読みたい、ハートを押してくださってありがとう
読み切りとかの方が読みやすいと分かっていて、連載とかしてごめんなさい
気に入ったキャラがいてくれたら嬉しいです
こんなコメントしてないで、話を 続きを書きなさいよという鋭いまなざしを感じますが…
ちゃんとお礼をしたかったのです
読んでくださって ありがとうございました
#鋭いまなざし
鋭い眼差し
塚田毅(つかだたけし)、剣道部部長、鍛え上げられた体は太く分厚い。姿勢もいいため本来の身長よりも高く見え、その威圧感たるや。顔も武士のようなキリリとした男前であり、眼光も剣士のそれである。
その塚田の鋭い眼差しが見据えるものは。
つぶらな瞳が愛くるしいアザラシのぬいぐるみ。の山。ワゴンに積まれたアザラシを一匹一匹、眺めている。
「…なー、塚田。まだ決まんねぇ?」
いい加減この場を離れたい。
「まだだ。俺はこの中から一番可愛いヤツを選ばねばならん」
普通の人なら逸らされそうな塚田の鋭い眼差しを受けてもアザラシ達は変わらぬつぶらな瞳で見返してくる。…いや、顔一緒だろ。
塚田の年の離れた妹の誕生日プレゼント。絶対血、繋がってないよね?と疑いたくなる位、可愛い妹の花ちゃんを塚田は溺愛している。今人気らしいこのアザラシのぬいぐるみをプレゼントすることにし、先ほどから最高の一匹を選ぶべく吟味中。
…図体のでかい強面の男がカラフルなファンシーショップで。異様な雰囲気に店内の他のお客様に遠巻きにされる。
ちょっとツラ貸せ。そんな物騒な言葉と共に拉致られ、今に至る。
「一人でいいだろ、俺帰っていい?」
「俺は自分の見た目を把握している。こんな男が一人でこんな可愛いモン選んでたら怖いだろ」
だからって俺が居たって怖いモンは怖いわっ。寧ろ怖さ倍増だわっ。
怒鳴りたいのをグッと堪える。これ以上の悪目立ちは避けたい。
ブラコンパワー、すごいわー。
「鋭い眼差し」
そんな鋭い眼差しを向けても、
何も変わらないよ。
大人しく待ってて。
必ず呼ぶから。
「鋭い眼差し」
相応の眼差しを向けられると
だいたいわかるもの。
良し悪しも。
だから敢えて
気付かない振りをする。
その方が楽だから。
『鋭い眼差し』
思い浮かんだのは、鷹の顔。
上空から獲物を狙う、鋭い眼差し。
それは見ていた。遙か遠くから眼下を見下ろすように。
それを見る者は恐れを抱くだろう。自分が次の獲物にされる恐怖を感じて。
それはチャンスを逃さない。チャンスが訪れるまで鋭く見張りゆく。
それは突然に急降下する。そして、水面へと潜りゆく。
それは勢いのまま、水上へと駆け戻る。嘴に獲物を咥えて。
それは何事も無かったかのように悠然と翼を広げる。王者のように。
それは鋭い眼差しで獲物を狩る。蒼空の狩人。
それはすなわち、ワシ。彼らに目を付けられて、逃れられる者はいるだろうか。
否、誰もいないだろう。恐怖で身体が硬直してしまうのだからーー。
題 鋭い眼差し
何か視線を感じるっ!!
ビクッ
私はおそるおそる教室の後ろを振り返る。
斜め後ろの席に座っている田代くんと目が合う。
よく目が合うんだよなぁ。
なんだろ。
私が怪訝な顔をしてみると、田代くんが鋭い眼差しで私をギロッと睨む。
私は電光石火の速さで顔を戻す。
・・・なんなんだろう。
結構頻繁に視線を感じる。
しかも睨まれてる。
やだなぁ、何か文句でもあるのかな。
憂鬱な気持ちになる。
次の休み時間、友達のたかちゃんに田代くんのことを話してみた。
「そうだね、何だろうね?前から目が合うんでしょ?黒板が見えないとか?」
「あ、それはあるかも。私背が高いし。くじで席決まったから、どうにもならないんだけど・・・」
「それで、うらみつらみがたまっちゃってるのかもよ〜?!」
冗談っぽくからかってくるたかちゃんに、もーってふざけて返したものの、私の心の中には不安が渦巻いていた。
どうしよう、出来るだけ小さくなろうか?
次の授業の時間は出来るだけ首をすぼめて授業を受けていたけど、やっぱり視線を感じる・・・。
振り返ると眼光鋭い田代くんの視線が・・・。
もうどうしたらいいの〜!?
私がパニックになっていると、次の昼休みの時間、田代くんに呼び出された。
一緒に人気のない廊下に誘導される。
ここで罵倒されるのかな?!と身構えていると・・・。
「好きです、付き合ってください」
つて言われた。
「は?」
私は呆気にとられてそんな返答しかできなかった。
だって、だって、よりにもよって、そんな言葉が降り掛かってくるとは思わなかったから。
「えっと、好きなんだけど・・・」
は?なんて失礼なこと言っちゃったって気づいて、慌てて言葉を付け足す。
「あ、ごめんね、違うの、私田代くんににらまれてたから、何かしちゃったのかなって思ってたから、まさか告白されると思ってなくて・・・」
誤解を解こうと全て正直に白状してしまう。
「あっ、僕、最近コンタクトに変えたんだけど、度数が合わなくて作り直してもらってるところで・・・。今あまり周りが見えないから、ちょっと目つきわるかったかも・・・」
「あ、そーだったんだね、ごめん、睨まれてると思っちゃった・・・」
私がそう言うと、田代くんは頭をかきながら言う。
「まぁ、僕が誤解させるような行動取ったのが悪いから・・・それで、返事はどうかな・・・?」
そう言われて、初めて、告白されたことによる、心臓の鼓動の早まりを感じた。
ど、どーしよ。私、田代くんには睨まれてるって思ってたからそんな気持ち全然ないし・・・。
でも改めて田代くんの顔をみると、端正な顔立ちをしてる・・・気がする。
でも・・・でも、やっぱり睨まれてた印象がまだ強いよっ。
「ごめん、嬉しいんだけど、そういう風に見たことなくて・・・友達からでいいかな?」
私がそう言うと、田代くんは頷いた。
「もちろん、そう言ってもらえてうれしい」
あ・・・
私は思わず田代くんの顔に見入ってしまった。
柔らかく笑う田代くんの純粋な笑顔はとても素敵だって思ったんだ。
「鋭い眼差し」(一行詩)
単に目が悪く皺寄せの寄り目になるので鋭い眼差しではない
◆
飼い猫の鋭い眼差しの先には丸まったビニール袋
◆
鋭い眼差しで飼い主を説教する飼い猫は小言魔
◆
鋭い眼差しで愛の視線をされても怖くて見れない君の眼光
◆
僕の駄洒落を冷めた鋭い眼差しでつまらないと云う君の眼光
「鋭い眼差し」
彼はいつも、クラスの中心にいる。
明るくて、運動神経が良くて、顔も良い。クラスのムードメーカー的存在だ。
しかし、私には見える。
いつも彼の背後で、彼に鋭い眼差しを向けるその目が。
私はある日、放課後の教室で偶然彼と2人きりになった。たわいもない会話をして、彼が帰ろうとした時、「あの」と、彼を引き止めてしまった。
それは、彼が大丈夫なのか純粋に心配だったからだ。
「信じてもらえないかもしれないけど」と続けて、彼の背後に女の子の霊が着いていることを話す。
それを聞いた彼は、全く驚かなかった。
まるで知っているかのように、「あぁ」とだけ答えて行ってしまった。
私は、嘘だと思われたのか、バカバカしいと思われたのか、意味がわからなかった。なんだか逆に恥ずかしくなって、自分がいたたまれなくなった。
時々いる。俺の後ろに着いているこの女が見える人間が。今日もこの女は、俺の事を鋭い眼差しで刺してくる。
あれは小学3年生の時だった。俺はいじめをした。
きっかけは些細なこと。でも教室で彼女の存在は異物となり、いつしかみんなが避けるようになった。
俺は彼女を虐めても良い存在というふうに認識した。
クラスでの虐めは次第にエスカレートした。
最期はクラスメイトに煽られて自殺した。彼女に窓から飛び下りることを強要した。でも、誰も本当にやるとは思っていなかった。彼女は泣きながら窓枠に足をかけて、するりと窓を抜け、グラウンドに落ちた。
酷い音がした。俺は窓から身を乗り出して、下を見た。そこには、ぐちゃぐちゃになった彼女がいた。気持ち悪いものが喉奥から込み上げ、トイレへ駆け込む。嗚咽を漏らし、吐いた。
口を拭って、顔を上げると鏡が目に入る。俺の後ろに彼女が立っていた。
今日も彼女は俺を睨みつけてくる。
俺は一生この業を背負っていくのだ。
鋭い眼差し
鋭い眼差し、、それはゴルゴ13か!?
ゴルゴ13名言集(笑)
その正義とやらは、お前たちだけの正義じゃないのか?
東郷が「その正義は、お前たちだけの正義じゃないのか?」と質問すると、首脳はこう答えた「ふざけるな、アメリカの正義は世界の正義だ!」と激高した、すると東郷は、拳銃を発射首脳の額を撃ち抜いた。
「アメリカの正義は世界の正義」の名の元に繰り返される虐殺は東郷にとっては受け入れられず「俺たちにあらずは人にあらず」と感じたようだった。
「正義」それは、それぞれの人の立場や生きてきた環境によって違い、ひとつの「正義」は、ひとつの「悪」になり得る、そんな矛盾を東郷の言葉は表現しているのだ。
私は、朝ドラ同様漫画も最近のものは全く観ないし読まないのだが、昔のものは好きなものがいくつもある。
まず、朝ドラは実家も自営業だった為、朝が早く通勤時間も無い為、家族揃って朝食をとりながら観ていた。その当日の大人たちは、ラジオドラマの流れを汲んでナレーションだけ聞いていれば事足りる朝ドラは忙しい朝には丁度良いのだろう、必ずかかっていた。大人になってサッパリ観なくなったが、近頃セミリタイアで暇人になりつつあるので、早い朝には家事の後で、朝ドラよりも前日の深夜帯のドラマの録画なんかを観る、朝が早いとどうしても深夜帯のドラマは観れない、朝が遅い昼くらいまで寝てると深夜帯のドラマもリアタイで観れるのか?居眠りせずに(笑)
まあ、会社員だと通勤時間の加減もあり、自宅から会社まで時間がかかると、朝にドラマなんて余裕はないのだろう御苦労なことだ。
漫画も、昔は少女漫画から少年漫画までよく読んだが、最近はサッパリだ、どうだろうジブリもディズニーも、まあ子供が大人になったということか観なくなった。そう言えばジブリもディズニーも「アニメ」と言うらしいが、「アニメ」を「漫画」と呼ぶ世代なのだ。けれどそんな中でも漫画のキャラの台詞も思い出すものは沢山有って、ゴルゴ13のこの台詞は心に留めている台詞だ。
鋭い眼差しのデューク東郷は「10%の才能20%の努力、そして30%の臆病さ、残りは運だ!」とも言う能天気な運命論者でもあるが、まあ、実際 努力しない人に限って自分の努力をひけらかすし、愚者ほど虚勢を張り上っ面のものに拘りセンセーなんて自分を呼んだりするものだ(笑)
令和6年10月15日
心幸
〈鋭い眼差し〉
彼の最初の印象は猫のようだという印象を受けた。同じアイドルを目指す仲間として、彼が事務所に入所した時はかなり周りがざわついていたのを今でも覚えている。何でも、オーディションなしのスカウトで入所したというらしい。別にオーディションなしのスカウトは珍しくはない。現に俺も他のメンバーにも同じようなルートで入所した人もいる。ただ、周りがざわついていたのは、未経験という言葉にざわついていた。彼の入所日は誰もが浮足が立っていた。なんだって、ダンスもボーカルも未経験なのに卒なくこなす練習生がくるのだから。自分のスケジュールを確認して、彼にとって始めてのダンスレッスンの日は、他のメンバーも見学と言いつつも野次馬としてやってきた。
俺は彼と同じグループだったため、そんな野次馬としては見られなかったが、内心はどのくらいのレベルなんだろうと好奇心が躍っていた。
レッスン室にダンスの講師の後ろに着いてきた彼は俯きながら入ってきた。
「今日から新しく加入する종시우(チョン・シウ)だ。未経験だから色々教えてやってくれ」
講師がそう言うとシウの背中を押し、前で自己紹介をするように促した。彼も最初は先生の期待に応えようとしたが、何を言えばいいのか分からないようで俯いていた。しかし、気を利かせたうちの最年長が「どっから来たの?」と質問して、やっと小さな声で「京幾道」と答えた。すると一人のメンバーが「俺も!京幾道だよ一緒じゃん」と場を和ませるように言った。そのおかげか少しだけ、レッスン室の雰囲気がほぐれた。彼も照れるように笑っていた。場を和ませてくれた彼には感謝する。
先生もその雰囲気に気がついたのか、にこにこしていた。この時間が続けばいいと思ったが、いつまでも続けば良いなと思ったがそういうわけにもいかない。俺たちはデビューすることが最初の目標だから。それは他のグループも一緒で、常に競い合っている。
少し時間がだったところで、「じゃあ、今日は新曲だからまずは一通りやるからな」と先生の一声がかけられる。
その瞬間、今まで和やかな雰囲気だったのが、一瞬でピリッと変わった。シウもそれに気づいたようで目の色が変わり、どきまぎし始めた。俺は彼に近づき、「隣、いい?」となるべく優しくこえをかけ、俺なりに彼の緊張をほぐそうと思った。彼も少しホッとしたのか、お願いしますとぺこりと頭を下げた。
俺は彼のことを講師から背中を押され、簡単な自己紹介をしている時まではシャイな人だと思っていた。
まぁ、そうなるのも無理はないし、彼も彼なりの理由があるだろう。いきなりスカウトされ、家から離れた場所で赤の他人との共同生活とレッスンが始まる生活に驚きを隠せないのは仕方ない。しかも、目の前には興味津々の目をした人たちが自分に目を向けているのは、居心地の良いものではない。それ故、俯きながら入室するのも、大きいとは言えない声で自己紹介をするのも自然なことだと思う。
しかし、彼の自己紹介が終わり、いつも通りにレッスンが始まると、彼は途端に変わった。
自分たちの目の前で教えながら踊る先生を見よう見まねで踊る彼は、とても未経験とは思えなかった。
先生が一度、Aメロ部分のダンスを一通り踊れば、彼は完璧に先生のダンスを披露した。
それは鏡越しで見ていた先生も、隣にいた俺もシウを取り囲むように練習をしていたメンバーもすぐに気がついた。
彼は、一度見れば完璧に再現することができる。
同じことを思っていたのか、俺の後ろにいた이수현(イ・スヒョン)も口をぽかんと開けていた。
誰か見ても、彼にはダンスの素質があると分かりきっていた。