「ずっと待っている君」
とある画家がいた
彼女は、正に天才だった
彼女の描いた作品は
飛ぶ鳥を落とす勢いで値上がりし
あらゆる人が
彼女の作品を欲しがった
彼女の作品は
『花』だった
人の形をした花だった
独特な形の華
美しい花畑だ
懐かしい思い出のようだ
だが
恐ろしく怒っている
僕はその作品に
目を奪われた
彼女の姿を見た人は誰もいない
そんな話を聞いて
ヒントなんて無くて
いるわけも無いのに
彼女を探して街を歩いた
街のとある雑貨屋
そこに居た
少女とふと、目が合った
少女も僕もビックリして
時間が止まったように感じた
彼女から向けられた眼は…
鋭い眼差し
10/15/2024, 12:04:46 PM