『遠くの空へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今ならもっと どうにかなったと
もっと賢く立ち回れたかもしれない過去
1秒先はどうなっているのか
数十年後 平穏に過ごしているのか
わからない未来
変えられない過去を肥料に
これから続く未来に
知恵と想いと行動で 輝いているように
〈 遠くの空へ 〉
この辛さと一緒に
どこか遠い空に
遠い場所に連れて行ってよ
終わらない、
何も終わらない
諦めたい、
やりたくない
遠くの空へ行きたい
想い出の 君の笑顔と 重なった
遠くの空へ 煌めく繊月
遠くの空へ
このまま遠くの空へ飛んでいきたい。
学校も友達も家族も全部忘れたい
15年前。
君は私たちの誰にも何も告げずにいなくなってしまった。
そのとき私は君と友人になって5年ほどだった。
君と私は誕生日が同じだった。
年齢は私のほうが1つ上だったけど、知り合ってすぐから意気投合した。
本当にとても気が合って、よくふたりで食事も行ったし泊りがけで出かけたりもした。
周囲からも君と私は容姿の特徴は真逆の双子のように認識されていた。
君が交際相手の男性が変わるたびに、少しずつ私や他の友人たちと会うことが減り、気が付けばみんな音信不通になってしまった。
その当時のSNSで君が別の地で生活していることはなんとかわかったけれど、それも数年で途絶えた。
あれから15年。
君はいま、健やかで幸せに暮らしているのだろうか。
私は君と過した3倍の年月が過ぎたいまも、君と友人として過したあの頃を何度も思い出している。
空を見上げるたびにいつも願ってしまう。
この空の見えるどこかにいる君も、私や私たちを思い出して懐かしんでくれてたら嬉しいなと、そう願ってしまうんだ。
遠くの空へ向かって叫ぶ。
ずっと今日が終わらない、
明日を始められない真夜中。
あんまり大声は出せないはずなのに
今日はなんだか心が軽やかで
スっと出てきてしまう。
私は夜がだーいすきだー!
蛍はもう見えない田んぼ周り。
夏が終わりかけてるって
やっぱりこういう所で感じちゃう。
夏が終わったら秋が来て、
冬が来て、春が来て、
また夏が来る。
秋は落ち葉が凄いだろうなぁとか、
今年の冬は雪が凄いかもなぁとか、
春は桜の花びらが
川一面に広がるんだろうなぁとか考えてたら
何となく涙が出てくる。
このまま今日が終わらないままで
明日を始められないままで
夏に閉じ込められてしまえば、
下を向いて歩いてる私でも
涙を誤魔化せるんじゃないか。
"Good Midnight!"
蛍がまだ飛び交う夏。
何故かここはまだ8月上旬。
今、同じ空を見ている
電波で繋がる姿、声
見えている箱の中の君は
笑顔だけれど
触れられないもどかしさ
君の元へ
その遠くの空へ
⭐︎遠くの空へ
遠くの空へ
「元気にお過ごしでしょうか 私は今から旅立ちます。私はお国のために戦えて誇りに思います。どうか私を見守っていて下さい。」
空を高く舞う大きな大きな飛行物体から光を放つものが投下された。投下された後、その光が街全体に広がり街は原型を留めなかった。
井戸から水をくんで、残り少ない野菜とお米で皆が食べるご飯を作る。少ない少ない、ご飯でももうすぐ飛び立って行く人達はみな、美味しい、美味しい と言って満足そうに食べる。私はそれが不満で仕方がない。
これからこの人達は私たちの為に飛び立つ。でも命を削ってまで戦いに行く方々に少ない食料しか出せないのが私の人生で一番の後悔です。
彼らが飛び立つ少し前、飛行物体から大量の光が空から落ちてきた。あたりは光で大きく燃え、数少ない食料も全て燃え尽きてしまった。あたり数カ所が原型を留めていなく、草も焼けてなくなっていた。
その数日後彼は飛び立って行った。
飛び立つ兵士の家族の元にはもう戻って来ない彼からの手紙が届けられていた。まだ幼い彼が一所懸命書いた字は彼の成長が見られた。
よく考えればわかる事だ。大きな魚に小さな魚が近ずいて食われてしまうようなもんだ。勝てるわけがない。
でも彼らは′′お国のために′′命をかけて飛び立つ
戦争はあってはならない。家族、友人、恋人の為にも戦争は起こってはならないのだ。戦争があったことを、大勢の人が亡くなったことがあったことを語り継がなければならない。絶対に戦争を起こさない為に。
→こんな毎日が、そこそこ楽しい。
遠くの空へと思いを馳せる前に、
目の前の雑事を片付けよう。
例えば、夜7時にやってくるお題とか……。
テーマ; 遠くの空へ
【遠くの空へ】
お盆だしね、
なんとな〜く1年に1度繋がっている瞬間があるよね
あぁ…七夕の天の川を思い出した!
【遠くの空へ】
ガラス張りの天井から差し込む光は、白い床を柔らかく照らしていた。喧騒に満ちた空港の一角で、私は彼と並んで立っている。
(留学かぁ。イギリスなんて遠いよ……)
出発までの残り時間は、僅かだとアナウンスが告げていた。
「……案外時間なかったな」
彼は深く息を吐き、肩に掛けた革のバッグを軽く直した。
その仕草は落ち着いていて、見送る私の胸の奥だけが密かにざわめく。
子供の頃から憧れて、ずっと背中を追い掛けてきた。でも追い付けそうになると、引き離されてしまう気がする。
「身体に気を付けて下さいね」
自分でも驚くほど声が硬かった。彼はすぐに目を細めて小さく笑う。
「何で急に敬語になるんだよ」
眼鏡の奥の眼差しは優しい。
冗談めかした言い方なのにからかう気配はなくて、何故だか胸が苦しくなる。
「だって、私まだ高校生ですし」
「もう受験生、だろ」
彼は少し考えるように視線を落とし、それから私の髪を一房指先で軽くすくい、唇を寄せた。
「君は、もう子供じゃない」
ぽつりと呟くその一言に、胸の奥の苦しさが増してゆく。
(……どうしてそんな事言うの。今までずっと、“子供扱い”してた癖に)
問い掛けたいのに、勇気が出ない。代わりに、強く瞬きをした。
出発のアナウンスが重ねて響き、彼が搭乗口へと向かわなくてはならない時間が迫ってくる。
「もう、行かなくちゃですね」
泣かずに、笑顔で見送ろう。
そう思ってわざと明るい声で言い、顔を上げると、彼は真っ直ぐに私を見ていた。
「……日本に戻って来たら、もう一度話したい」
「話、ですか?」
「そう。君がもう少し大人になった時に、伝えたい事があるんだ」
心臓の音がどくん、と大きく鳴った。
言葉の意味を問い掛けたくても、彼の瞳の静かな決意に、言葉が喉の奥から出て来ない。
彼は大きな掌で私の肩を包み、握り込むように少し力を込めて、私を引き寄せた。
別れの代わりの、短い抱擁。
「じゃあ、行ってくるよ」
「……行ってらっしゃい」
彼が背を向け、搭乗ゲートへと歩き出す。人混みに紛れても長身の彼は凄く目立っていた。
姿が見えなくなるまで振っていた手を、私は胸の前でぎゅっと握りしめた。
(笑顔は無理だったけど、泣かずに見送れた)
窓の外、遠くの空へ向けて機体が動き出す。
もう二度と会えないわけじゃない。分かっていても、明日から彼がいない現実が一気に胸に押し寄せてくる。
それと同時に、視界が滲んで――結局、泣いた。
************
両片思いのまま離ればなれ、なイメージ
オタクちゃん
今日改めて、オタクちゃんて馬鹿なんやなぁって思った!
好き過ぎてしんどくって離れる覚悟したのに...
声聞いたらまた離れなくなりそう...
こんなにしんどい思いするなら好きにならなかったら良かったって思うのに...何回も離れよって思うのに...
なんで?私がこんなに辛い思いしなきゃいけないの?
好きで応援してるのに...
貴方にとって私はオタクの一人
離れたとしても気づいてくれないよね...
こんなのわがままやけど 離れたとしたら 少しほんの少しでいいから落ち込んで欲しい... この何年貴方に片思いしてると思ってるの? ねぇどんだけ貴方に好きって伝えたと思ってるの?
馬鹿だから貴方に一途で居れるんだよ...
馬鹿じゃ無かったらこんなにしんどい思いしてまで一途で居れないよ...
けどこんなにオタクが楽しいって教えてくれたのも貴方だからありがとう!
けど 好きって気持ちだけじゃだめなんだよね...
そんなのわかってる...
わかってるけど...
けど最後の最後まで貴方の夢、目標、やりたい事
応援し続けるよ!
こんな馬鹿でわがままなオタクでごめんね
遠くの空へ
今使ってる端末の液晶がせり上がっている。
どうやらこれで最後だ。
次のヤツに引き継がなければ。
遠くの空へ
遠くの空へとんでいけばいいのにな
9月30日に別れた人
はやく別れないかな
7月7日に付き合った人
生き物がいのちを
もやし尽くした時に
空へ還るというけれど
高所恐怖症のわたしは
空に還れるだろうか
天使が迎えに来てくださるならば
どうか安全なフライトにしてくださいね
遠くの空へ
水底をさかさまにしたのが空の色。
だから目をうっすらと細めると、魚が泳いでいるのがみえる。
幼い妹がそう言うから、空に向かって目を細めるのが癖になってしまった時期がある。私も幼かったけれど、湖で溺れたことのある妹だから、妙な説得力がある気がした。
母さんに「むつかしい顔をしてたらシワになるよ」と言われてからはぱったりとやめた。青い空に魚の姿が見えたことはない。
魚は空にいないよ、と私が言うと妹は拗ねたような顔をみせた。でも、すっきりと晴れた空の日は、いつも歌うように口ずさんでいた。
─お筆で掻いた雲の筋は、お魚の泳いだあと。入道雲は大きいお魚のお家。ひつじ雲にはお魚の赤ちゃんが眠ってる─
中学生になった妹が、今も空を泳ぐ魚を見ているのかはわからない。最近ますます生意気な妹との喧嘩は絶えないけれど、晴れた日にふと思う。
湖の底に落ちたとき、彼女は遠くの空へ近づいたんだろう。
『遠くの空へ』
「もしもーし」
「おぅ」
「ごめんねえ、せっかく君の誕生日なのに」
少し沈んだ声で受話器の向こうの声は言った。
「仕事だからな」
仕方ない。
そう答えると、そうだけどぉ·····と更に打ちひしがれた声が返ってきた。
学生の頃なら、授業をサボって誕生祝いに出掛けたりも出来ていた。ハメを外して馬鹿をやって、怒られるのも若さの成せる業だったのだろう。
だがもうそんな若さは無い。
組織というものに組み込まれた二人は今、自由というものの尊さを噛み締めている。
「あと少しで終わるから、そしたら光の速さで帰るからねえ」
「おう」
短く答え、受話器を置く。
「·····」
窓の向こうには暗黒の空が広がっていた。
ここ数日は天気が悪い。風は無く、夜になっても雲が低く垂れこめている。
〝会えない時間が愛を育てる〟
誰の言葉だったか、そんな言葉を思い出した。
「時間なんか、どれだけかかってもいい」
何事も無く帰って来てさえくれれば、それで。
低く垂れこめた雲の向こう。
会えない寂しさを紛らせながら仕事に励む姿を思い、そっと呟いた。
END
「遠くの空へ」
遠くの空へ
私は空が大好きだ
空を眺めてたらいつの間にか時間が経ってるし
空は二度と同じ姿を見ることは出来ない
寂しいようでそこが魅力でもある
雲によって進む速度も色も形も全て違う
その時その時に見える姿を目に焼きつけるかのように
でもこれはきっと人生も同じ
1日1日を大切に過ごさなければいけないかのように
同じ日は二度と来ない
空に手が届かないように
人生で手に入れたいものも全ては手に入らない
空を見上げて進むように
未来を見ながら人生を送れたらそれが1番幸せになれるのかもしれない
遠くの空は今日も雨が降る。ところによっては雷が落ちている。
遠くの宇宙〈そら〉は見て見ぬふりして時が過ぎるのをまっている。
助けて、助けて、助けてと乞う声が聞こえても耳を塞ぐ。手を差し伸べる事さえしない。
飛び火が怖いから、生きることが精一杯だから何もしない。
前の人が倒れても、助けない。
けど、ある男は立ち止まって手を差し伸べる。
可笑しい。偽善者。道行く人は軽蔑に満ちた眼差しを男に向ける。だが、男はどこ吹く風で倒れた人物を助けた。
小さな変化をみただけで、感じただけで、人はそれを否定する。この空の人物達は特に敏感に感じる。
男は軽蔑に満ちた眼差しを背に堂々と歩く。
遠くの空は今日も雨が降るけれど、男は前向いて歩いていく。
どれだけ周りとの摩擦を受けても。