『遠くの空へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
遠くの空へ
想いを馳せる
私の中で生き続ける君へ
あの瞬間を
共に過ごした
君は
もうどこにもいない
けれど
私の中では
永遠にあの時のまま
笑顔の素敵な
少年のような君
さようなら
元気でいてね
【遠くの空へ】
( ^ ω ^ ) ♡
✦ coming soon !✦
遠くを見ると、僕の街には孤独な湖があって、それを暖かく囲む山脈を、大きな山が手を取って結んでいる。賑やかで古くさいこの街の僕らへ、常に勇気を与えているこの景色。
そんな景色は、この先も変わることは無いだろう。
街は良くも悪くも変化し続けるのに。
美しく世界を、宇宙を映す鏡の、さらに向こう。
僕らの生き様を静かに見届ける魂源の、もっと向こう。
まだこの星は若く、新しい。
見つけよう。変化を求める「僕ら」の、明るい未来を。
味わおう。「彼ら」が残した、古びた歴史を。
羽ばたこう。「君」が思う、遠くの空へ。
私をおいて
彼は遠くの空へと羽ばたいた
次会えるのはきっと
夢が破れ去った時
君をおいて
僕は遠くの空へと覚悟を決めた
次会えるのはきっと
君を迎えにくる時
「遠くの空へ」
遠くの空へ
「ケホッケホッ、」
ある病院の屋上。水色の患者衣を身にまとったか細い青年が、体を丸くして激しく咳き込んだ。上手く呼吸ができず、身体が酸素を求める。
思わず青年はおろおろとその場にしゃがみこみ、深く深呼吸をした。艶のあるウルフカットの横髪が目元を覆った。
「はぁ、はあっ、」
なんとか立とうと右手に力を入れて踏ん張る。
右手からクシャリという音がなり、自分が右手に何かを握っていたことを思い出した。
彼は白くて骨っぽい右手を開くと、そこには折り紙で折られた紙飛行機があった。
これは小児科で毎月ひとり一個折っている紙飛行機で、看護師さんが「今月の分よろしくね」と言って1枚折り紙を置いていく。彼も最初は上手く折れなかったけれど、慣れて、今では点滴で動かしにくい腕でも器用に折れるようになっていた。
「いつまで飛ばせるかな、」
屋上の柵に掴まりながら何とか立ち上がった青年は紙飛行機を、遠くの青い空に向かって飛ばした。
ビルや住宅が建ち並んでいて、最高の眺めだった。彼にとって、この景色を眺めることが、いつしかの生きる希望となっていた。
髪の毛が夏の爽やかな風で靡く。頬を掠める。
どこまでも続く青い空。
青年は遠くの空に飛んでいく紙飛行機を、ずっと見つめていた。
【遠くの空へ】
色々思ったが
せっかくこの時期だ
ちと
遠くに行った人達を想いを巡らせてみる
最初はたぶん
いつも一緒に遊んでた近所のヒロくん
小学校に入るか入らないかだったと思う
活発で無鉄砲で
今思えば俺とはだいぶ違う性格だった
活発で無鉄砲なヒロくんは
近所の池に落ちてしまい
走って家までお袋を呼びに行き
救い出して貰ったが
帰ることは無かった
当時の俺には事態が理解が出来ず
ヒロくんは星になったとか神様になったとか
言葉通りに受け止めていた
俺とはだいぶ違ったヒロくん
池に行かなければ
今も話したりしてただろうか
少なからず今の俺にはない
影響を貰っていただらう
仲違いしてるかも知れないし
未だに続く腐れ縁だったかも知れない
だけど
そちらを覗くことはもう出来ない
けれど
ヒロくんを失ったこちら側で
想いを馳せる事は出来る
ヒロくん
俺はちゃんと忘れてないぜ
2年前に迎えた仏壇
お盆という事で
一日中線香を
あげることにする
余っていた
うずまき線香は
絶え間なく煙り
網戸だけの和室の
ふたつの窓から
漂い流れる
電信柱にそって
上へ上へ
遠くの空へ向かう
香の小さな粒は
白檀の香り
今年の夏の中を
拡がって行く
温もりに縋り付きながら孤独を感じるこの無礼を、どうか許して欲しいと願っている。
あなたにも、信じていない神様にも。
不完全な器でごめんなさい。
取りこぼすばかりで、そのくせ端から寄越せ寄越せと欲の強いこと。
不合理なのが人生だと言いますけれども。
だからこそ彩られて楽しいんだとおっしゃいますけれども。
それならあたし、死人の方が向いてるんでしょうね!
星が掴めそうなくらい高い山
そこにポツンと立つひとつの墓石
お盆のとき、行き帰りが楽だからって
ご先祖さまが立てたこの場所
駅チカみたいな感覚で決めるなよと心の中で突っ込む
あ、これも聞こえちゃってるかも。
【遠くの空へ】
風になり自由に空を舞う君が
そばにいるよな気がする八月
#遠くの空へ
空と大地は繋がっている
遠くの空を想うとき、直下の地上もまた浮かぶ
私に翼は無いけれど
遠くの空を想うとき、踏みしめる土地を見下ろしている
それがたとえ水底だとて
遠くの空を想うとき、空を見上げる足元へ、私は縛りつけられている
#32 遠くの空へ
#17
拝啓、敬愛なるサン・テグジュペリ様、並びに本好きな誰かへ
星の王子様で星空が綺麗なのはこの広い空には王子様の星が隠されててそこには小さな1輪のバラがあるからだって知った
けど、私はその薔薇に懐いたわけでもないから、まだ星空が綺麗には見えなかった、あなたが死んじゃうまでは。
私が初めて星の王子様を呼んだのはあの事故から
1ヶ月たったか経たないかぐらいだったかな
何度も泣いて泣いて空なんて上なんて全然見なかったのにさ
あなたが残したたった一冊の本でこんなに空をみるようになるなんて思わなかった。星の王子さまと違って隠してるのは星でも薔薇でもないからさ昼の空も朝焼けも綺麗に見えるよ。
綺麗に見えるのに、こんなに滲んで見えるのはなんでだろう。
あの空までずっとこの感情を投げてしまって、そうして全てなかったことにして、ただの私で生きることができたら、隣人の幸せも祈ることができるだろう。
投げた感情は、雨が大地に降り注ぎ川となり流れ流れて海に注ぎまた上昇して雲が再び雨を降らせるように循環するかもしれない。大洋がそれを許容するだろう。
でもやっぱりだめだ、空に投げた感情が、神様に刺さってしまわないか、それが今度は気がかりで。
(遠くの空へ)
「遠くの空へ」
私は、遠くの空へ、飛んで行きたい。と思いながら空を飛ぶ鳥達を見ていた。
ぼんやりと遠くの空へ想いを馳せる。
人は死んだらどうなるのだろう。
天国へ行くと言う人もいれば、地獄へ行くという人もいる。
何もない、無になるだけと言う人もいれば誰かの守護霊になると言う人もいる。
人によって答えは様々だ。どれが正解というのもないのだろう。
天国も地獄もあるかもしれない。ないかもしれない。
だが、もしあったらちょっと嬉しい。
誰であっても無になるのは少しだけ寂しいから。
遠くの空のあなたへ。
ちょっと休憩しましょう。
人生って、つらいことばっかりですよね。なんで生きてるんだろう。意味があるの?って考えることたくさんあります。うまくいかないし、怒られるし、否定されるし、言葉のナイフで刺されるし。心から笑うのが苦手な人ほど、心に傷があって、完璧を追い求めるがゆえに、あと一歩の勇気が出ない。私もそうです。心がきれいな人だとか、あなたは優しい人ですなんて、そんな無責任なことは言いませんよ。だって、イラッとしたとき、人間みんな心の中で悪口言ってますから。でも、「あなたはとても素敵な人である」と私は思います。誰にも認めてもらえない。一生懸命に頑張ってるのに。そんな日々。何もかもが嫌になって、死にたくなって、消えたくなって、そんな自分をまた否定して。生きるって多分そういうこと。人の悪意や偽善との戦い。その繰り返し。でも、他人のために変わらなくていいんです。あなたはそのままでいい。一人だろうが、周りがどう言おうが、私はあなたを素敵と伝え続けます。だってこの世界はつながっていますから。嫌なこと、つらいことがあった時、空をみあげてください。あなたが見ている空は、私も見ている空です。同じ空の下、同じ時に息をしている。それを忘れないで。逃げたいなら逃げていい。逃げるが勝ちとも言います。自分の手に負えない感情や物事は、起こらなかった事として、無視していいんです。あなたが振り返る必要はありません。前をむいて。歩けばいい。走らなくていい。疲れたら休もう。ベンチなんてないけど、地べたに座るのも、地球の温かさを知れて、とてもいいですよ。
遠くの空へ。今日も頑張った。ちょっと休憩しましょう。おやすみなさい。
「えっ」
えっ。
もう、それに尽きる。
それ以外言葉が出てこない。いや……出てこないというより、頭が動いてないんだな。
白い雪霧が覆い隠しているのは、赤いスカーフがフラフラ風に乗って、舞い上がっていく景色。
ドサッと音がした。何が落ちたのか。
弟の腰か、体か?腕か。それとも頭なのか。
悪い冗談だ。本当に悪い冗談だ。
弟の声はここからじゃ聞こえない。誰が弟をこんな目にあわせたのか、誰が弟の大切なスカーフをどこかへ飛ばしてしまったのかも、ここからじゃわからない。予想はできたが、まだ実際には見ていないから。
もしかしたら、相手はイヌかもしれない。
弟はよくイヌと戯れていた。まあ、そんな優雅なもんじゃないかもな。
戯れというより、ケンカと言った方がずっと的確かもしれない。
だから今だって、飛びかかってきたイヌをアイツは胸で受け止めて、尻もちついただけだろう。
でも、静かすぎるように思う。
もう誰かの、なにかの、うーん。とにかく、気配はどこにもない。
どうしてなんだろう?
もしかしたら、川に落ちてしまったのかもしれない。
そうだ、ここのすぐ傍らには流れの早い川がある。
だから、弟はイヌに胸を押されて、そのまんま川に落ちちゃったのかもな。
アイツは泳げないから、下流の方にどんどん流れてってるかもしれない。
そうきたら、助けなければ。
オレは、ようやく足を動かした。
でも、スリッパにボロボロついてる雪の塊が、ひとつひとつ鉄球のように重い。
早くしなければいけないのに。
早く弟を助けなければいけない。
……早く、弟が死ぬ前に。
白い雪霧の中で、オレはほんとうにのろまに進んでいる。
あー。こんなことなら、弟の言う通り運動しとけばよかったな。
そしたらこんな雪道なんか、すぐ駆け抜けて、弟の落ちてく手をとれたのに。絶対だ。アイツみたいに、頼り甲斐のあるヤツになれたのに。
オレにとってのアイツのように、アイツにもオレを想ってもらえたかもしれないのに。
オレはほんとうにだめだ。
この期に及んで後悔だ。なんてばかなんだろう?
考えろよ、考えろよ、もっと考えろよ、どうすれば早く進める?どうすればこの白くて濃くて自分の手も見えないような霧の中を、走れる?どうやったら弟のように、アイツのように……オレに追いつけないくらい速く走れる……?
オレは足を止めた。
諦めたわけじゃない。
ただ足に、なにかが縋り付いたから止まったのだ。
見下ろす。目立つ赤色がぼんやり見える。振りずさむ牡丹雪がジャマするが、オレにはちゃんとわかった。
アイツの、手に違いない。
「パピルス……、」
すぐそれを掴んだ。
風を掴んだだけだった。拳をつくっただけになる。
オレは意味もわからず、そのまんま手を上げた。
目の前に持ってきて、初めて、その手が掴んでるものの正体に気がつく。
赤いスカーフ。
パピルスのトレードマーク。ホントはただの赤いワンピースだった、でもその裾を切り取って、つくったスカーフ。
オレは認めなきゃならない。オレくらいは。
パピルスは死んだ。イヌじゃなく、ニンゲンに殺されたんだ。
赤いスカーフは舞い上がって、ここに落ちて、オレに縋ってきた。
オレが路頭に迷わないように?
ああ。ちょっと感情的すぎる気がする。でも止められなかった、どうすればいい?
オレはスカーフを目元に押し当て、その場に屈む。
助けられなかったし、最後の言葉も聞けなかったし、きっとパピルスは痛かった。
オレは、オレは吐きそうになる。どうすれば吐けるのかも知らないのに。
赤いスカーフに向かって首を折り込んで、膝を立てて体を小さく丸めてく。
泣いたりはしていない。泣けるわけがない。
空。空。アイツ車が欲しいって言っていた。
オレがアイツのパスタ食うのを見て、アイツはただ、シェフになれたと喜んでた。
地上で車を乗り回す夢を見る度に、オレへキラキラ話してきて、その地上の風景がどれだけ本物に似てるか聞いてきた。
ごみ捨て場に行って、悲惨な映画ディスクを探し当てたり、キラキラ光るカラフルなガラスの破片を集めたり、ゴミ水吸って真っ黒なぬいぐるみを綺麗にしようと奮闘したり。
アイツ、空に行けたのかな。あんなに厚い天井がオレたちの頭の上にある。でも、おまえは開放されたのかもしれない。
だったらいいかもしれない。でも、これも目を背けているだけなのかな。
オレはまだ、なんにもしたくなくて、パピルスの痛いくらい赤いスカーフに目を落としていた。
私は飛行機を作ることが大好きだった。
私には5年付き合っている彼氏がいた。しかしある日私の大好きな人があの世に去ってしまった。それから私は、大好きな紙飛行機をおることも無くなり、飛ばすことも無くなった。私は、ずっと一日中泣いていた。ある日突然、大好きな人の母から彼からの封筒を貰った。開けてみると、手紙と紙飛行機が入っていた。手紙を開いてみるとこう書かれていた。「君は紙飛行機を作って飛ばすのが大好きだね。僕はそのおかげで紙飛行機を妹達におってあげたりしていたんだ。妹たちは喜んでいたよ。いつもおっている時君を思いながらおっている」
詩のようなもの0017
遠くの空へ
入れ!と祈ったが
シュートはゴールバーを叩いて
遠くの空へ
チャンスを!と祈り続けたが
祈りはどれぐらい届いたのだろう
ゴミを一回拾ったら
席を一回譲ったら
神様はきっと見ているんだ
ポイントを貯めるみたいに
徳を積んで
積んで積みまくりますから
どうか
彼を活躍させてください
って
毎日思ってた
いつものように
道端のゴミを拾っちゃったけど
「ああもう祈る必要はないんだ」
と気づいて
初めて
彼の引退を痛感した
これからは推しじゃなくて
私のために徳を積む
いいじゃない、いいじゃない
遠くお空の上に
いるかもしれない神様
お願い
……ああなんてつまらない
【遠くの空へ】
私は思想が強いです。
弱くありたかったです。
愛のためにも。
体系的回路、関係に適合できなかった結果、
理解が懐疑になりました。
事例と大衆が証明した正しさを歪曲し、
間違いにしています。
それは思考の大半を複合した反射神経であり、
理解に無理やり接着した、穢れている糸。
外見ですべての好意を結びつけられるなら、
単純でも、幸福だと思います。
世界はとても助かるでしょう。
個人の
情報を知る方法とは、
行動の監視、詞章の凝視。
しかし永劫に不可視です。
研究と検証が没干渉です。
他人の
全プロフィールには、
真贋の混在、遮断の存在。
脳内にすべてを保管できません。
読解と解釈の完答はありません。
だから外見を見る。
だから美術の直結。
直感的で短絡的な思想経路のほうが
世界はとても助かるでしょう。
ただ、私はできなかった。
数多の現実によるノイズが
脳にディストーションが生じ、
傷が包含された娯楽に
その命題にある欠損なんて
楽しさと可分すべきものを
知ってし
まって
自撮りの通知
イケメン。
ビジュ最強。
かっこいい。
遠くの私はそう人を解釈したようですね。
マニアを放棄したアルマだけの愛ですね。
空虚なのはこの世界線の私みたいですね。
視覚で人生が解決したのなら、
群へのクオリアはなんだったでしょうか。
私はどんな色眼鏡で感じてたでしょうか。
私はどんな作品を残していたでしょうか。
でしょうか。
で
しょう?
ね。
この文章の代わりとなる存在を知りたかったな。
戯言を遠くの空へ向けます。