『遠くの空へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
憎しみも悲しみも怒りも乗せて
紙飛行機よ、飛んでいけ。
足元には、出来損ないの
紙飛行機や
くるっと回ってコッチに
戻ってきちゃったのもあるけれど。
次はうまく飛ばせそう。
さぁ、飛んで。
私の代わりに…遠くの空へ
【お題:遠くの空へ】
随分と広い国に派遣されたんだ。熱帯雨林が広がっていたかと思えば砂漠まで、同じ国の領土だとはにわかに信じがたい。熱帯のじめじめした暑さがあったかと思えばカラカラに干からびてしまいそうな暑さの中にいる。熱気で視界はゆらりと歪み蜃気楼を初めて見た。
夕方から夜にかけて昼間の暑さ、熱波が嘘のように消え一気に冷え込み、寒々しい環境に切り替わった砂漠に驚きを隠せない。故郷の寒さに慣れていても日中は汗をかくほど暑くて、急激な気温の変化には対応しきれなかった。太陽がいかに偉大か身に沁みたよ。
遮るものがなく澄んだ夜空は壮観だ。故郷にも負けないほど星は瞬いて素晴らしい輝きを見せている。
辺り一面の砂、砂漠も空にも静寂が広がっている。君に見せたらさぞ驚くんだろうな。まだ調査段階のため連れていくことは叶わないけど。
なるだけ思いを込めて矢をつがえ弦を引く。
腕の筋肉が悲鳴をあげはじめ限界まで弓を引き絞って『遠くの空へ』。
君が眺めている暗闇を切り裂くかの如く一筋の矢を放った。君がいる街に届くわけないが届きそうな気がして。きっと流れ星だ、なんて喜ぶのかな。
彼女は宇宙に行った
正しくは、帰った
私の親友 わがままで内気 面倒臭い女の子
月に帰るんだって言っていた こんな世界、まっぴらごめんだって言った口で、育ての親のお爺さんとお婆さんに 帰りたくないと泣いていた 馬鹿な子 一つの嘘だってうまくつけない そんな風にして、この世界に図々しく居座っていればよかったのに
彼女が宇宙に行ってしまったことを無念に思って、不死の薬を火口に投げ込んだ男がいたとか 馬鹿馬鹿しい 馬鹿な子に惚れる男だから程度が知れる 細く長く立ち上る煙一つで彼女に何を伝えようと言うのか 馬鹿ばかり ねぇ、やっぱり、この世界は馬鹿ばかりだ 「まっぴらごめん」だね ねぇ
親友が去ってから、お爺さんとお婆さんは萎れたようになってしまった 病にもかかった
彼女は宇宙に帰った 遠い、空の彼方
悲しみも怒りもない場所 つまり、何もない場所 楽園じゃないどこか
退屈な地獄だと思う どうせ地獄なら、ここに居座ればよかった いつものわがままを言って、喚いて、暴れて、ここに残ればよかった 馬鹿な子 罪なんて、一生背負ったままでいいのにね
遠い空の彼方に、私は手を伸ばす いくら伸ばしても届かない 指の先がピリピリと痺れてもまだ、手を伸ばす 気がすむまで 馬鹿な子 馬鹿な子 馬鹿な子
私の親友の泣き顔を思い出す
あなたに空は似合わない
あの屋上から見た夕日を忘れる事ができない
その日、模試の結果で第一志望が厳しい事を知った。真っ直ぐ家に帰ろうとも思わず、街をぶらぶらしていた。普段なら見過ごすような路地裏に、1匹の猫を見かけた。もの珍しく追いかけてみると、今ではほとんどのテナントが撤退し、解体を待つだけのビルに辿り着いた。
本当は良くないのだけど、扉を触ると鍵が壊れていて中に入る事ができた。階段が目に入ると、ただ上を目指して私は階段を上がっていた。屋上への扉も開いていた。何もない虚な世界から、急に視界が色づいたー
落ち込んで空虚でいた私に世界はこんなに色があるのだと語っているようだ。
気づけば、私は帰宅していた。一度の結果で諦めるのではなく、足掻けと言われているようで…
ー結果、第一志望には入れなかったけど、今はそれで良いと思える。私は自分の選択を後悔してないのだから。
お題「遠くの空へ」
遠くの空も近くの空も空で
いつも私の見ている空なのだろう
遠くの空の下ではどうだろう
私の知らない世界が広がっていてそこでもみな目的意識を持って生活しているはずだ
空の彼方ではどうだろう
私はきっと直接見て誰かに話すことはない世界だろう
遠くの空へ思いを馳せると色々想像できる
遠くの空には私の知っている空と私の知らない見ることもないような面白い世界
君は山を登るのが好きだった。
“空がよく見える!” ってはしゃいでいたっけ。
でも、今日は一人で山に登っている。
君との思い出を思い出していたら
あっという間に頂上まで来た。
上には空が、下には崖がある。
じゃあ、 ‘’下” に行けば ‘’上” にいる君に会えるのか
と一瞬考えたが、思考を止めた。
明日はどんな空が広がっているのかな。
#遠くの空へ
きみが誰のために泣いているのか、何がどうして痛く泣いているのか、脳足りんのわたしではまるで分からなかった、でもわたしも分からないなりにきみの肩の上下と一緒に泣いた、どこもかしこも痛くなかったけど、軽々しくきみと繋がれたなんて思っていた、なんにも知らないくせに、あのとき溢れたものすべては何よりも美しかったとそんな味の無い信仰に救われようとしていた
/遠くの空へ
歩いてきた道をふり返ると
足跡が文字のようにもつれて
これまでの道がうねうねと続く
ひとつの文章として見える
ここまで来たんだ、と思う
成し遂げたこともない
友だちも失ってきたけれど
遠くへ行きたいという願いだけは
皮肉のように叶った
ふり返る彼方がとおく
かつて遠くに見た空の下にいま居る
それだけで ひとつ
ひとつだけ、
認めきれない自分の通信簿に
『済』の判を押す
これよりも遠くへ
行けるか まだ
まだ歩く
生きているなら行かねばならないし
もうすこし
良い一文(あしあと)が綴れるかもしれない
遠くの空へ
そろそろ海外へと思うけど
飛行機に乗るのはやはり好きではない
旅行が出来るというワクワク感があるから多少気持ちが上回るだけの事
次はいつ行けるだろう
「同じ空で繋がっている」なんてものは嘘だ、と、キャリーケースを引きずりながら嘆息した。
住み慣れた辺鄙な田舎から、ビルがひしめく都会へ。テレビの中をのぞき込んで何度も見た光景を、テレビの中に入り込んだかのようにまざまざと見せつけられる。
私は今日からこの街で暮らすのだ。
地元では叶えられない夢を掴むために。
だから怯んじゃいられない。
首を横にぶんぶんと振って、コンクリートの大地を踏みしめた。
第ニ話
でも、そんな僕でも、私でも、
人間だから。
同じ…人間だから。
胸に溜めているのが苦しくて、
いつかは飲み込めなくなる。
溢れてしまいそうになる。
吐き出してしまえは楽なのに、
吐き出す事ができなくて、
結果…自分を傷つけて終わる。
…そんな自分が嫌になる。
自分を変えたい。
でも簡単には変われない。
でも、取られたくない。
あなただけは…っと。
遠くの空へ…祈るばかり。
…祈るだけじゃダメなのに。
遠くの空に
遠くの空には虹がかかっている🌈 雨が上がったみたいだ
虹を見ながら今日も平和な1日だったなと思った明日も平和だといいなと虹に願うのだった
─遠くの空へ─
「僕は何故生きている?」
遠くの空へ、今日も問う。
その答は帰ってこない。
ただひたすらに問い続ける。
いつかの答に期待して。
「遠くの空へ」
貴方のところへ行きたい
俺も
貴方の傍に居たい
貴方のところなら
何処へでもついていける
地獄でも
天国でも
遠くまで
遥か彼方まで
例え貴方が
封印されても
それで
俺が死んだとしても
何度も生まれ変わって
君を愛したい
君を封印から開放したい
今でも
貴方を愛してる
いつまでも
愛してる
遠くの空へいっても
愛してる
「絶対助けますからね、五条さん」
空って綺麗。勉強なんかやめて空を見てたい。そうすればきっとみんな繋がってるんだって安心できるでしょ?
空は広い。
出口も何も無い部屋で座り込んでいた。
四方を壁に囲まれた、誰も居ない真っ白な部屋。
それが僕の普通だった。外の世界が気にならない訳ではないけれど、僕には無縁だからどうでも良かった。 どうせここから出られないのなら、希望も挑戦も全て無駄だと思っていた
部屋の外から僕に呼び掛ける君の声を聞くまでは。
僕は自分で君のどこに惹かれたのか分からない。君の嘘も本当もぐちゃぐちゃに混ぜた話が好きだったのかもしれないし、内側から出ようともしないこんな僕を見つけてくれたところが好きなのかもしれない。
君は、僕に意思を与えてくれたんだ。
僕はこの壁の向こう側の『青い空』が見たくなった。
僕は壁を叩き続ける。
叩いて叩いて、それでも傷一つ付かない壁を恨みながらまた叩く。限界も、満足も、僕が決めた。この天井も、この壁も、僕が作った。自分で自分を型にはめて決めつけていたんだ。閉じこもって、僕の知らない新しい外へ飛び出すのを恐れてたんだ。
僕は君の教えてくれた『青い空』が見たい。 壁を破って挑戦したい。無駄でもいい、失敗してもいい、ただただ心の動く方へ身体を動かしたい。
遠くの空へ思いを馳せる。
君の声が纏う、どこか暖かい空気が流れて来た気がした。
#遠くの空へ
『 遠くの空へ』
私の思いは遠くの空に打ち上げられた
「遠くの空へ」
いつも、遠くの空へそれはある
憧れて、希望を抱いて、そして届かない
手が届かないから欲しくなる
近くにないから欲しくなる
いつも、遠くの空へ手をのばして
憧れて、希望を抱いて、足元をみない
危ないよ、つまずくよ、それでも
遠くの空を見上げては歩いた
あの空と海が溶けあう水平線も
モコモコと湧き上がる入道雲も
朝日や夕陽、月さえも遠い空にある
そんなことを思いながら
河原に寝そべって、遠い空に黄昏る
彼と離れてから数日たった。
彼は海外に行ってしまって
すぐに会いに行くことが出来なくなった。
彼に届くはずのない紙飛行機を作って飛ばしてみる
遠くの空へあなたに届くように
離れていても気持ちは変わらないけど
寂しくなるから
あなたの帰りを待っています。
─────『遠くの空へ』
「やっと終わったぁ、」
と、外にでる。
背伸びをして、独り言が出てしまうほど疲れていた。
そこでふと目に入ったのは大きな虹。
さっきまで雨降ってたなと思いながら少し疲れを浄化させるように空を見ていた。
あの虹ってどこまで続くのだろうか。
ここから虹が見えているところまでとても遠く感じた。
でもきっと届くことは無い。
虹を通ってみたい。
子供の夢でもある。
さすがに無理、だな。
どれだけ広い空だと思ってるんだ。
あんな遠い空へ行けるわけが無い。
子供の夢は散っていくんだな
夢は叶えられるもの少しでも叶えなきゃだ。
『遠くの空へ』