遠い日の記憶』の作文集

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遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/18/2023, 7:04:21 AM

【遠い日の記憶】


鼻の奥に染みつく、いつかの煙草の煙。
懐かしいなんて思う間もなく、あの人の顔が浮かぶ。
きっとこの世で最も人生を謳歌していた。
好きなことだけしていたから、私を残していったのね。

あの人に常識は通じなかった。
まともに食べて、寝て、勉強するのが学生の本分。
昼食にお菓子を食べながらゲームをするなんておかしい。
目の下に濃い隈が居座っているのはなぜなの。
問い詰めても「深いわけがあってな」と茶化される。

あの人はいつも私を「委員長」と呼んだ。
三年間、学級委員長をしていてお似合いだって。
そう呼ぶ人は他にいないから、声だけで誰なのかわかる。
私を呼んでおきながら「やっぱなんでもない」と言う。
あなたの笑顔に弱いこと、気づかれていたのかしら。

成人式の日、あの人はまだ十九歳でふてくされていた。
酒も煙草もできないのに何が成人だよって愚痴をこぼす。
前を歩くあの人は振り向いて、歯を見せて笑った。
「お前も十九だよな。俺が二十歳なるまで待っててよ」
初めてのお酒は一緒に飲んだ。煙草は吸わなかった。

社会人になっても、あの人はまだ「委員長」と呼んだ。
同窓会の案内も〈委員長様〉宛に送られてきた。
いっそ悪戯なのではないかと思う。
母が訝しんで捨てようとするのを止めて、封を切った。
あとで知ったが、手書きの招待状は一枚だけだった。

あの人が消える日まで、想いを告げることはなかった。
学生時代から最期まで、ずっと気の合う友達だった。
それでも、あの煙草が匂うたびに思う。
告白しておけばよかったな、って。

7/18/2023, 7:01:16 AM

遠い日の記憶

遠い日の記憶…、夏の暑い日だ。

暑くて日射しがさしこむ日。
バイト終わった後に入ったショッピングモール内にあるフードコードで休憩がてらとちょっと遅いお昼ご飯を食べていたときだ。
ご飯を食べながらなにげなくスマホを手にして見ていたときにびっくりするようなニュースが飛び込んで来た。
こんな暑い日に別の県内で放火事件があったのだ。ただ…、それは自分にとって嬉しくないニュースだった。
好きなアニメを描いてるアニメ会社だったからだ。なんてひどいことをするんだろうという気持ちと残された家族や仕事仲間にとって辛い現実になったのだ。それは辛い。
もう、その事件があってから4年になってしまった。まだ悲しみから取れない家族もいると思うとこの事件は忘れてはダメだと思った。ご冥福をお祈りします…。
終わり

7/18/2023, 6:52:06 AM

遠い日の記憶。

昔々、お姉ちゃんと遊んだ記憶。
向こうでおかあさんが手を振っている。

大好きなふたり。


もう少し昔の記憶。
わたしは、鏡を覗いている。
一人で覗いているはずだったのに、時折わたしとよく似た顔の男の子と並んでいる。
おかしいな。わたしはずっと一人で遊んでいたはずのに。

――夢?
思い出そうとすると、ズキンと頭痛がした。

思い出してはいけない。
体がそう言っているように聞こえる。

でも、夢にしてはいやにハッキリとした痛みが、わたしを苛んでいる。

(あれは……夢の中のあなたは誰?)

優しい声の、あの人。


/7/17『遠い日の記憶』
 復刻ゲームのとあるルートっぽく。
 アカとアオをよろしく。

7/18/2023, 6:38:42 AM

思えばあなたは、昔から難しい言葉を使う人でした。片田舎の、辺鄙な村に住んでいた私が、王国の使者から勇者だと告げられた時も、あなたがスキルなしの無能であると詰られた時も、あなたは不思議なことに落ち着いて、全てを分かっていたかのような顔をしていたものです。もうずいぶん前のことだわ。
 私は昔からの幼馴染のあなたと無理矢理引き離されて、国のために戦えなどと言われて剣をふるい、何匹もの魔物を殺しました。剣が獣の首元に入り込み、血を伴い肉と骨を断つ時までも、私はずっとあなたのことを考えていた。なのにあなたはいつまで経っても私の元には姿を現しませんでしたね。そのことを少し、私は恨んでいます。
 私があの村を離れる時、あなたにあげたペンダント。本当はその時に返して欲しかったのです。いつも難しい言葉を冷静な顔で話しては、私より一歩前に立っていたあなた。あなたがどこかに行ってしまったら私は進むべき道もわからなくなってしまいます。だからあなたのことを繋ぎ止めようと私は、あのペンダントを返せと言ったのです。次に会う時に、必ず返せと。
 なのにあなたは、期待する少女の心をほっといたままでなんの音沙汰もなしで、結局ペンダントを渡す意味もなかった。

 あなたはやっぱり、これを予期していたのでしょうか?そうなら、私はまたしもあなたを恨むことしかできない。私の血に染まった両手が、一生私の心から離れないだろうこと、あなたは知っていたのでしょうか。
 これが最後の戦いだと挑んだ勝負。そして、私の聖剣が断ち切った首。その首からこぼれ落ちた、ロケットペンダント。
 私とあなたの遠い記憶が詰まったペンダント。何故こうなってしまったのか、わからないけれど、私は恨むしかない。あなたを殺してしまった私を。



「君ってやつはしょうがないやつだなあ」
 失礼な。あれが最善だったと思うが?
「どこが最善なんだ。彼女、一生引き摺るぜ?」
 そんなことあるものか。最後に会ったのも、もう10年も前の話だ。忘れているだろうさ。
「いやいや、鈍いというのもここまで来ると酷いもんだ。君をそんな馬鹿だと思って転生させてやったわけじゃないんだがな」
 させてやった、か。お前が勝手にやったことだ。確かにありがたく乗じさせてはもらったが。
「僕はね、君を助けてやるためにこんなことまでしたんだけど。あの勇者の小娘を助けてやれなかったとか言って自殺したのだから、もいっかいやり直せば彼女も助けて君も生存すると思ったんだぞ」
 仕方ない。魔王を倒したらそいつが次の魔王になるだとか馬鹿な話にあいつが巻き込まれないためには、先に俺がなるしかない。それができたのはあの魔王だけで、俺が成り代わればそんなことは起こらないんだから。
「だからって彼女に倒させてどうする。そうならない道もあったんじゃないのか」
 それが一番効率的だったんだ。
「……………………はー………………」
 なんだその長い間は。ため息は。
「仕方ないな。もう一回やり直し。今度は幸せになってこい」
 はあ!?ま、待て、さっきのもかなり苦労したんだ。もう一回なんて————
「やだね。やってきな。うまく行ったら僕も呼べばいい」
 うわ、穴!?どこに繋がって……ぎゃぁああああああああ………
「……ふう、全くどうしようもない馬鹿。僕が神様になってもこの有様。どうすればいいんだ一体。神様に生まれ変わるのだって一筋縄じゃないんだぞ。ていうかめちゃくちゃ大変だったのに」
「制約を課して無理矢理神様になった身だから、あいつだけにしか干渉できないのも面倒な話だね。それでも、ほとんど不老不死の身で人智を超えたことができるこの身はありがたい……」
「あーあ、あっちの私が羨ましいよ、あいつにあそこまで想ってもらえるなんて。僕なんて正体すら気付かれないままかれこれ数千年はここにいるんだぞ」
「いつまで続くんだろうな、こんなことも。この変な口調にも慣れてしまって。前の面影全くなしだ」
「私、いつまでペンダントを待ってればいいの?辛いわね、恋する少女って」

7/18/2023, 6:23:23 AM

ガタンっと椅子が倒れ、机がずれる。周囲できゃあっと女子達の悲鳴が上がる。
目の前にいるあいつは、腰を抜かして地面に座り込んでいた。
自分の顔の真横に振り上げた拳は、ふるふると震えている。
「何だよ?!」
たった一人きりの親友が、5年前にいじめが原因で自殺した。加害者のあいつは先程、よりにもよって自慢気にそれを話していたのだ。あいつが悪い、だから俺はせーさいを与えた、その結果自殺したから自業自得だと。
許せなかった。自分の中の全てが、怒りで染まった。
でもいざ殴ろうとした時、親友が自殺する瞬間を思い出したのだ。
遠いあの日、俺が見かけた時あいつは既に、窓枠に足をかけていた。必死に止めた。だけどあいつは泣き笑いみたいな顔をして言ったのだ。
「ごめん。俺、このままじゃ、全部が憎くて仕方なくなる。俺、いじめたやつを殴っちまったんだ」
そんな気持ちになるのは当たり前だ、お前は悪くないと言い募っても、あいつには届かなかった。
「ごめん。俺、お前の前では、優しくいたいんだ」
そう言って、ひらりと飛び降りていった。
あいつは憎くても優しくいたいって苦しんでたんだよな。拳を振りかざした時そう思ったら、何故だか殴るに殴れなくて、代わりに涙がぼろぼろ溢れてきた。年甲斐もなく、幼子のように泣き崩れてしまった。

7/18/2023, 5:57:36 AM

子供の頃やった事あるよ 色褪せた記憶だ 紅白帽 頭に

ウルトラマン ウルトラマンセブン

子供の頃懐かしい記憶 カレーとかの時に銀のスプーン目にあて ウルトラマン ウルトラマンセブン

でも今じゃそんな事も忘れて 何かに追われるように毎日生きてる

振り返っても(忘れていたアルバムの中に あの頃には (馬鹿やってる自分) 戻れない (友達と笑って) ウルトラマン ウルトラマンセブン

今あいつらどこに居るの? 何をしているの? 答えはぼやけたままで ウルトラマン ウルトラマンセブン

でも今じゃそんな事も忘れて 何かに追われるように毎日生きてる

君がくれた勇気は億千万億千万 過ぎ去りし季節はドラマティック

子供の頃やった事あるね 雑誌に付いてきた3Dメガネかけ ウルトラマン ウルトラマンセブン

大人になり忘れてた記憶 蘇る鮮やかに腕でL字作り ウルトラマン ウルトラマンセブン

でも今じゃそんな事も忘れて 何かから逃げるように毎日生きてる

振り返っても(古ぼけた日記帳 開き) あの頃には(色褪せたページには) 戻れない (初恋の娘の名前) ウルトラマン ウルトラマンセブン

ただあの頃振り返る 無邪気に笑えた

汚れも知らないままに

ウルトラマン ウルトラマンセブン

でも今じゃそんな事も忘れて 何かから逃げるように毎日生きてる

見過ごしてた景色は億千万億千万 過ぎ去りし季節はグラフィティ

君がくれた勇気は 億千万億千万 過ぎ去りし季節はドラマティック

7/18/2023, 5:16:43 AM

どれだけ待っても、父は帰ってこなかった。

晩夏の夕風を背に受けながら、改札前で独り。

 ゲートル巻きの脚を見つける度に顔を上げて、父ではないと判ると俯いて、またゲートルを探す。

 物悲しいヒグラシの鳴き声も聞こえなくなって、赤トンボが群れて飛ぶようになっても、父は帰ってこなかった。

 遠い南の島で父は死んだと聞かされた。

それから、あっという間に時が経ち、家庭に仕事にと忙しない日々を送っていた、ある日の夕方。

何とはなしに覗いた鏡の中に、父をみた。

テーマ「遠い日の記憶」

7/18/2023, 4:56:11 AM

20230718_105402.jpg


       20■■年にみつけたカメラデータより



お題:遠い日の記憶

7/18/2023, 4:47:59 AM

小学生くらいの頃だった。
 友達と遊びに来ていた遊園地で、お気に入りのキーホルダーをなくしてしまったのだ。鞄につけていたはずの物が、いつの間にか飾りの部分だけが外れ落ちていて、慌ててもと来た道を引き返し、注意深く地面に目を凝らしたが見つからない。

 もうダメかもと、そう諦め掛けていた時、ふいに視界の端から大きな手が覗いた。見上げるとそこにいたのは中学生くらいの少年で、彼が差し出した手の上には、自分がなくしたキーホルダーの飾りがちょこんと乗っていた。

「もしかして、これ探してるの?」

 私が目を丸くしたまま頷くと、少年は「そっか、良かった」と微笑んで、そのキーホルダーを私の手に握らせてくれたのだ。



 ──あの時の私は少年にお礼のひとつも言えなかったけれど。いま彼はどこでどうしているのだろう。そんな遠い日のことをふと考えていると、ソファーに座っていた私の手を、隣から伸びてきた手に柔らかく握られる。

「どうかしたの? ぼーっとしちゃって」
「ううん、何でもないの。ちょっと昔に行った遊園地のこと思い出しちゃって」
「ああ! もしかして、これで?」

 そう言った彼の視線の先にはカラフルな旅行雑誌があり、ちょうど特集ページの『おすすめの遊園地7選』が広げられていた。

「なんか、懐かしいなと思って」
「そっか。俺も乗り物とか好きでよく行ったなぁ」

 あの頃にはもう戻れないし、あの頃に感じた思いをもう一度思い出そうとしても、もう手の届かない場所にあるのだけれど。

「それじゃあ今度の休みは遊園地にでも行こっか」

 そう無邪気にはにかんだ彼は、私よりも年上であるはずなのにどこか子供っぽかった。私が「うん、そうしよう」と同意すると、彼の手が私の手を握り返す。何故だか遠い記憶に重なるように、懐かしさが込み上げてきた。



【遠い日の記憶】

7/18/2023, 4:18:53 AM

交差する、人並み。
ズレる想い。
カラダ中感じて
このまま、ずっとソバイタイと思った。

走り続ける林の中、竹を探し続けるバッタ

見つける少女。

「おとーしゃん、見ませんでしたか?」

少女は、空に語りかけた

7/18/2023, 4:12:57 AM

思い出はミルフィーユのように積み重なっていくけど、決して溢れることはない。
それは脳の海馬が忘れさせてくれるからだ。
心の健康を保つために、辛いことも時間が経てば忘れていく。その分楽しいことも、だけども。
それでもふと郷愁に帰るときがあるのは、海馬のちょっとした気まぐれなのかもしれない。

7/18/2023, 3:57:58 AM

小学二年生の時のクラスメイト。
可愛くてしっかり者で、歳の割に大人びていたと思う。
転校する私にクラスの寄せ書きを手渡してくれたのが彼女だった。
いつも通りの笑顔で、淡々とした口調で、「向こうでも元気でね」なんて言ってくれたっけ。
ちっとも寂しくなさそうだったなあ。
そんなところが好きだった。

7/18/2023, 3:54:24 AM

遠い日の記憶

ボクはお母さんと集落から外れた
掘立小屋に住んでいた

お母さんは目が不自由でさ、
何をするにもボクに頼ってくれる。

木の実拾いに出る時や
果物取りに行く時
水汲みに行く時
ずっと手を振ってくれてさ。

「帰って来たよー」っていうと、
ほっとした顔して出迎えてくれる。

お母さんは凄いんだ、目が不自由なのに
編み物や土器作りが得意。

お父さんは、知らない
ボクの小さい頃から居ない。

ボクは小さい頃、病気?に
かかったみたいで、
人よかちょっと小さいけど、元気だよ。

寂しくないよ?
着てるものは何年も着ている
鹿革の一張羅だけど
友達は虫や小鳥や…

こんな楽しい日々が
いつまでも続くといいな。

〜縄文時代はおよそ13000年くらい前から
2300年くらい前まで、約1万年間続く〜

7/18/2023, 3:52:14 AM

悲しいね

想いが通じないこと

でもきっと誰のせいでもない

同じ気持ちになりたくても気持ちがついてこない

その湧き上がる感情に嘘はつけないもの

それぞれの想いの強さは決してイコールでは結べない

いつかの誰かにされたことを

自分も誰かにしてしまうことで

初めて知ることができたこの気持ち

相手を変えて繰り返しもたらされた現実

あの人もいつか知ることになるだろう

そしたらきっと私の気持ちも分かってくれるよね

7/18/2023, 3:52:08 AM

【遠い日の記憶】

「朝からパンケーキが食べられるなんて、夢みたいだ」

 僕がフライパンでパンケーキをひっくり返していると、甘い香りに釣られた君がやってきた。
 カーディガンを羽織りながら、隣からフライパンを眺める。
 顔は幸せでにやけていた。
「そうなの?」
「うん、そうなの」
 尋ねたら真似をされて返された。ご機嫌らしい。
「私さ、小さい頃は『朝ごはんはお米だ』って決められてたの。実家は農家だったしさ。兄弟も多くて甘いのが嫌い〜って子もいたから、仕方なくて」
 本当は甘い朝ごはんに憧れてたのよ。
「へぇ、初耳だよ」
「ひたすら白米を炊いて食べるのよ。夏でも熱々でね」
「いいな。羨ましいや」
 言葉をこぼすと、彼女は僕の顔を横からのぞいてきた。
「もしかして、パン派だった?」
「ふふ、パンもよく出たけどね」

 古い記憶を辿る。僕の朝は冷たい食事から始まった。
 両親は共働きだ。
 僕が起きるより先に出勤する為、自力で起きて用意済みの冷たいご飯にありつくのだ。
 最初はレンジで温めていたが、次第に冷たいまま口にするようになった。
 ひとりぼっちの朝食なのだ。
 それが昔の僕にとっての普通だった。

「家族ってさ、人によって結構違うのね」
 彼女が言った。いつの間にか白いお皿を差し出している。
「かもね。子供の時はみんな似たようなものだろうと信じてたんだけどな」
 ぽん、とホットケーキを乗せるとご機嫌に笑ってみせた。
「そんなものだよ。人間なんて。みんな違うのが当たり前なのに、心のどこかで『一緒であって欲しい』だなんてフィルターかけちゃう生き物なんだ」
 違うのは当たり前なのにね。
 と彼女は言った。
 その通りだと思う。うまく言えない感情だけど。
 ほかほかの朝食をテーブルに並べながら、少し考え事をしていると彼女はこうも言った。
「君はどうする?」
「何をだい?」
「これからの家族をだよ。君はどんな家族になりたい?」
 そうだな、と考える。思い立つのはひとつだった。
「朝食は家族揃って食べる。そんな家族がいいかな」
「ははは、たまにパンケーキをよろしくね」

 僕らはいただきますと手を合わせる。
 賑やかな朝食は、ふわふわとして、温かい。

7/18/2023, 3:41:27 AM

おんなじ夢ばかり見ると思ってたんだ。
でも、違うな。
あれは僕で、小さい頃の記憶なんじゃないかと思う。

4.5歳かな。

もう1人一緒に遊んでる子が顔がいつもあるんだけど出てない、
夢だからなんとも不思議だ、2人とも笑っているけど、、

それは楽しい思い出のようだ。


、、僕は何か忘れているのかな。



お母さんに聞いた。
お母さんがびっくりした目をして次には目に涙を浮かべた。

「思い出したの?、」
そう言った。


僕は何か忘れていたのか?
そしてお母さんとは別にすぐ横に僕の手を握る女性がいた。

泣いている。

2人とも泣いてるじゃないか。

『どうしてなくの?〇〇。』
僕は当たり前のようにその女性の名前を呼んだ。


彼女はもっとびっくりして
泣いてしまった。


そうか、、、、
僕、、思い出したんだ。


僕も気づけば涙を流していた。

でも3人とも笑っていた。

7/18/2023, 3:38:49 AM

「───?」

 真っ暗闇の中なのに蝉の声がよく聞こえる。
 ここはどこだろうか。
 僕は一体何をしていたんだろうか。

「──! ──?」

 無性に熱いと感じる。 
 ああ、これは懐かしいと感じさせる。ジワジワくるこの熱さは去年でも嫌というほど受けてきた。
 夏の暑さだ。最近地球温暖化とやらで気温が上がりっぱなしで、七月でも35度を超えるとか。

「────!」
(誰かが……僕を呼んでる?)

 《《意識が無くなりかけていた僕は》》そこで誰かに呼ばれていた事に気付く。
 
 気付いてから変化はすぐに訪れた。
 まるで終わりに向かっている様な真っ暗闇が光で照らされて……

「◯◯くん、おきてー!」
「うわっ!?」

 大声で起こされた。
 驚きながら周りを見ると学生が沢山。それはそうだ。ここは僕が通っている学校の教室なんだから。
 
「やっと起きた」

 大声で起こされた僕が困惑しながら周りを見ていると、女の子の顔が強引に視界に入ってくる。
 オレンジの髪に整えられた可愛げのある、見覚えのある顔。
 さっき僕を大声で起こしたクラスメイトの美和だった。

「あれ、何で美和が?」
「何でって、ここ学校だよ? いるに決まってるじゃん。どうしたの、何か気が動転する事でもあった? ◯◯がボケるなんて珍しいよ」
「気が動転……?」

 ああ。確かにある。アイツを庇うために市民に殺されそうになったり、化け物に殺されそうになったり……。

(あれ、そんな事あったか?)
 
 僕は一体何をやっていたんだろう?

7/18/2023, 3:37:30 AM

遠い日の記憶

道の端で寝ている猫
金木犀の香り
蝉の声
ランドセルの重み
ツツジの甘い蜜

7/18/2023, 3:33:43 AM

遠い日の記憶


「ねぇ、初めて買った漫画って何だった?」
 学校からの帰り道、そんな話をしながら歩いた。
「あれ、何だったっけ…」
 漫画を買う、という行為自体が生活に染み付いていて、まったく思い出せなかった。初めて歩いたのはいつ?と聞かれたようなものだ。


 でも…。初めて漫画を出した日は、覚えていていられるよ。

 本屋に並んだ私の漫画を見ながら、夢を追いかけていた遠い日の私へ、そっと呟いた。

7/18/2023, 3:29:44 AM

あの革命から2年。
僕らは今、一人一人違うそれぞれの道を歩いている。

【#遠い日の記憶】

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