『通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「虹が見えるまでもうすぐかな」
待ち遠しそうに君が言う。俺はチラッと時計を見た。十六時五十分。通り雨とはいえこの頃日没が早いから厳しいかもしれない。
雨は君の思惑とは違い、十八時過ぎまで降った。すっかり辺りは暗くなっていて、虹なんて現れる気配はない。
「ねえ見て」
君が窓の外を指差した。釣られて目を向ければ、丸々とした月が大きく輝いている。
「月が綺麗」
うっとりと月を見上げる君の横顔。俺は月よりも君にずっと見惚れていた。
『通り雨』
自分じゃ役にたたない
自分じゃ必要とされない
自分じゃ意味がない
みんな自分なんて必要としてない
あいつだったら
みんな必要とするし嬉しいよな
なんてさ
例えそうだとしても
僕には君だけだけよ
君が笑えば
僕は心がふわぁ〜ってするし
君が泣けば
僕は心がしゅ〜んってするし
君のやることなすこと
全部ぜんぶ気になる
君がいてくれるから
僕はこの世界の全てを手に入れられるよ
君がいてくれなきゃ
僕はこの世界を感じることすら出来ないよ
忘れてもいいけど
ちゃんと
思い出してよね
僕のこと
久しぶりに訪れた商店街の本屋。
何時ものように漫画や小説を買い物カゴへポイポイと入れて、一つ下の階へ降りると二月前から様変わりした文具スペースに思わず足が止まってしまった。
なんにもない。
各メーカーごとにまとまって置かれていたペン類も、バラ売りからセット販売もののノートやルーズリーフ、ガラスケースに入っていた高級万年筆やコピー用紙まで。
フロアの棚の半分がスッカラカンとなっていて、残っているのはカレンダーとポチ袋くらいだ。
……え、何事?とキョロキョロしながらフロアを彷徨いていると、数メートル離れた休止中のレジカウンターに一枚の紙が揺らめいているのが見えた。
最近は老眼も入ってきて遠近ともに見辛くなったというのに、その紙に書かれた文字は何故だかハッキリクッキリと見えた。
ああ、メイリオだからかな、なんて現実逃避。
テーマ「通り雨」
通り雨で、かさと思って準備する人やさして出かける人もいます。スコールのように激しい雨ではないので、かさをさすまでもと思う。通り雨でも日照りが続いていたなら、農家にとっては恵みの雨となります。雨のおかげで、水道水を飲めるわけであって全く雨が降らないと水さえも飲めず、日常生活での下水、上水でも使えず困ります。たかが通り雨でも、感謝しないといけないです。私的には、梅雨だけでなく冬にも雨が多く降った方が良い良いのではと思います。それにしても秋雨前線ってあったのだろうか。テレビの天気予報での天気図を使った解説でも秋雨前線と言っていないような気がします。秋雨前線がこれから起きるのでしょうか。もし、ないならこれも異常気象なのだと思う。
気になっている人に、デートに誘われた。喜び勇んで服を選び、化粧を施し、自宅を出たのが10分前。そして今。
『ごめん。親戚に不幸があったみたいで、行けなくなった。ギリギリの連絡になって本当にごめん』
スマホの通知音とともに来たメッセージが、これ。
約束の時間までは、まだ30分以上あるし、事情が事情だ。責めることはできないし、そもそも彼は何も悪くはない。お悔やみ申し上げます、気にしないでねのメッセージだけ送って、小さく溜め息。がっかりするのも、この徒労感も、勝手に己が感じているだけ。けれども、どうにもやるせない。だって、10分前まではあんなに晴れやかな気持ちでいたのに。あーあ。心のなかで盛大に投げやりな声を上げるのと、空から大粒の水が降り注ぐのは、ほぼ同時だった。
急に空が陰りだしたな、とは思っていたけれど。空まで心にリンクしなくても、と思わなくもない。気合の入ったメイクも、服も、瞬く間に通りすがりの大雨が台無しにしていく。まあそもそも、ぜんぶ必要は無くなってしまったわけだけど。
ここまで何もかも空回りだと、一周回って面白い。はは、と乾いた笑いまで出てきてしまう。こんな状態で出かけたって仕方ない。来た道を戻ろうと踵を返した。すると、今度は突然眩しい光が視界を遮った。……晴れている。なんだか逆に悔しい気持ちになってくる。空を睨みつけるように見上げていると、スマホがブブ、と小さく振動した。液晶に目を向けると、そこには彼からのメッセージの通知。
『埋め合わせは必ずするから。最近できたカフェ、多分君の好みだと思う。次の休み、予定が大丈夫だったら行かない?』
分かりやすく心にかかった雲がスゥっと晴れてゆくのを感じた。我ながら、現金すぎる。
やっぱり今日の空は私の心の写し鏡だな、と一人納得しながら再度自宅へ足を進めた。
心は快晴になったけれど、濡れた地面は急には乾かないので。
テーマ「通り雨」
早く死にたい。
幸せになったら死にたく無くなるから幸せになりたくない。
死んだ時に誰かが喜んだり、悲しんだり、恨んだり、感情的になられるのは嫌だ。
一人で死にたいのに、人間の本能で、人の暖かい場所に引き寄せられてしまう。そこに執着してしまう。
人間の本能、
食欲、睡眠欲、性欲、すべて邪魔だ。
最後の砦は生存欲求。
私はきっと罪人だ。罪を償うまで死ぬことを許されない。
私が知るべきは罪の内容ではなく償いの内容だ。
私はもはや、文章を書くことしかできない。
きっとそれが償いなのだろう。
私が罪人ならば、賞賛されてはならない。
私が罪人ならば、他人への賞賛すらもおこがましい。
人の温かさは、もう求めない。
ぽつ、ぽつ、、
雨が降り始める。見上げると灰色の雲に埋まった淡い空。
「まじか」
息を吐く。リュックに手を突っ込むが当たり前のように傘は出てこない。
初めての傘の出番は通り雨
青
「『雨』もね。3月から数えて5例目なのよ……」
どの「雨」が何月何日に出題されたかは、8月27日投稿分「雨に佇む」の上部にまとめてあるから、気になったらどうぞ。某所在住物書きはポツリ、降雨の外を気にしながら言った。
「物語に出てくる『通り雨』も、3月24日あたりの『ところにより雨』に似たところが有る気がする」
つまり、一部地域にしか降らない筈が、まさしくその「一部地域」に、自分が居るシチュエーション。
二番煎じが無難かと、物書きはため息を吐く。
雨、空、恋愛ネタ、年中行事のお題が比較的多いこのアプリである。今後も「雨」は続く。
去年は11月に「柔らかい雨」なるお題が来た。
12月からは「雪」になる。降り続く降雨降雪によるネタ切れの風邪に、注意しなければならない。
――――――
最近最近の、おはなしの前座。
コウハイ、高葉井という元物書き乙女の社会人が、夜の通り雨のイタズラに、服を濡らしながら家路を急いでおったのですが、
パタリ、視線の先の一点に目を留めて、数秒ないし十数秒、立ち止まったのでした。
「先輩?」
ナイトカフェのオープンテラスのパラソルの下。
高葉井の職場の先輩が、ひとり、座っています。
メニューボードを見る佇まいはどこか空虚。
先輩は名前を、藤森といいます。
何かあったらしい。
藤森と長い付き合いの高葉井、後輩の勘です。
何があったのだろう。
高葉井が先輩のパラソルに相席したところから、
本編・本題の、はじまり、はじまり。
…――「酒でも飲んで、酔いつぶれて、勢いで暴言でも送ってやれば良いのか、と思ったんだ」
別に思い詰めてる風でもない藤森は、ただ平静。
「縁を完全に切った筈の例の『初恋の人』から突然メッセージが来たんだ。『元気ですか』と」
あぁ、「例の初恋の人」。
後輩の高葉井、すぐ思い当たります。なんなら高葉井自身も初恋さんから迷惑を被ったのです。
藤森には約10年前、恋人がいました。
その恋人は自分から藤森の心魂をズッタズタのボロッボロにしたくせに、
いざ藤森が恋人さんから逃げると、約10年後の今更になって、「ヨリ戻して」と追ってきました。
藤森と高葉井はその他約2名と結託して、
今年ようやく、完全に、恋人と藤森の縁を完全にバッサリ切り離すことに、成功したのでした。
だいたいのことは過去作5月25日投稿分参照ですがスワイプがバチクソ面倒なので気にしない。
ともかく、藤森の悪しき初恋さんが、縁切ったのに1通メッセージを送ってきたのです。
藤森としては完全に寝耳に水。
傘無しの通り雨、夕立ち、ゲリラ豪雨。
いつも通り未読スルーすべきか、それこそ暴言でも吐いて今度こそ完膚無きまでに縁を断つべきか。
藤森、考えておったのでした。
「先輩、お酒飲んでも酔わないし寝ちゃうじゃん」
後輩もとい高葉井、藤森が見てるメニューボードを引っ手繰り、通り雨の雨宿りに丁度良いノンアルコールとおつまみとスイーツを少し注文。
雨が止むまで居座る魂胆です。
「慣れないことしないの」
そもそも先輩の心を傷つけたやつのことなんか、ブロック&スルーの一択で良いのに。
高葉井はそう付け足して、藤森が勝手に高度数のお酒を頼まないように、自動的にコーヒーを1杯。
藤森のために、勝手に頼みました。
「なんで先輩、わざわざ自分を傷つけた相手にまで真面目に誠実に対応するのさ」
「そのような意図や魂胆は無い」
「だって事実そうして、向き合ってるじゃん」
「今度こそ関係の息の根を止めるためだ」
「はいはい。悪役のフリしないの」
「嘘は言っていない。事実だ」
「本音でも本心でもないでしょ。はいはい。ケーキセットが届いたから一緒に食べよ」
「夜の糖質は太るぞ」
「あーあー聞こえない。耳圏外。電波障害」
相変わらず先輩は真面目なんだから。
通り雨の雨宿り目当てで、ナイトカフェのパラソルに相席した高葉井は、大きなため息ひとつ。
そのまま藤森の話を聞いて、共感して、飲酒の無茶したがるのを全力で阻止して、
最終的に通り雨が通り過ぎる頃、初恋さんがメッセージを送ってきた捨てアカウントに律儀に、誠実に返信して、ブロックしてから、
夜の背徳スイーツと洒落込みましたとさ。
心配ごとをふと思い出す
湧き上がってくる雨雲のように
僕の心に通り雨が降る
でも通り雨はすぐ止むものだ
今すぐ解決出来ることじゃないのに
延々と考えるのはエネルギーの空回りだ
例え今、最後の詰めまで考えても
その通りにはならないだろう。つまり時じゃない
少し考えた分岐パターンにラベルを付け
心の整理棚にしまった
カーテンを開けると雨はもう止んでいて
雲間から太陽が顔を覗かせていた
テーマ 通り雨
「ねぇ知ってる?」
どこからか声がした。その声には憎しみや悲しみが混じってるように感じた。
「君の隣にある学校では人が五十人死んじゃったんだって〜」
そう言われ、気になった僕は隣を向いた。
「....は」
隣の学校のひび割れた窓から見える景色は目を疑った。
首吊りをクラスの人たち全員がやっていたのだ。その中の少しの人達は足をジタバタさせている。
急いで行ったらまだ助かるかも。と思い、その教室へ向かって走った。
「..ぁ」
まだかろうじて生きていた人たちも、教室へ着いたときには息を引き取って死んでいた。
「あ、嘘ついた」
「え?」
「この学校にはまだ四十九人しか死んでないんだった」
「...誰なんだお前」
全方向から聞こえる謎の声。
「まぁいいや、君を殺せば五十人になるから!」
高笑いが聞こえた。僕は逃げた。学校を飛び出し、田舎の田んぼを通り過ぎながら走った。
「ザーーーーッ」
雨が降ってきた。地面がだんだんと濡れて滑りやすくなる。まだ来てるのか、来てないのかはわからないが逃げた。
「ドテッ」
と音がして、僕は倒れた。
「やーーっと追いついた」
ここからの記憶は思い出したくない。
気がついたら、雨の降ってない田舎の田んぼの近くに佇んでいた。
おわり
最近通り雨が、昔と違う。昔は通り雨と言えばしとしと降っていた気がするが、今は雨量が多く、趣は無い。
こんなところに、温暖化の影響があるのも寂しい。
幼い頃は、夏休みが終わりに近づくと、通り雨が降っていたような気がする。夕方になり、雨が降ると、外が涼しくなり、雨のありがたさを感じたものだ。
今は、夏休みも終わってかなり経つと言うのに、まだ暑さが続いている。少し残念に思う。
『通り雨』
出掛けようとドアを開けると雨が降っていた。今朝のニュースは今日の天気は晴れだと予報していたし、ついさっきまで晴れていた。空にはどんよりとした暗い雲はなく、爽やかな青色が広がっている。
_通り雨だろうか。出掛けようとした矢先に雨が降るとは運がない。だが、通り雨なら時期に止むだろう。
そう思い、家の中へと戻る。ドアを閉めようとしたその時、どこからか和楽器の綺麗な音色が聞こえてきた。音色に隠れ、じゃりじゃりと以前聞いたことにある草履で歩く時の独特な足音も聞こえる。
閉めかけていたドアの隙間から外の様子を流し見る。何かが通ったようだった。そのままドアを閉める。ドアにもたれかかり、しばらく様子を見る。
音が遠くなった。何かが通っている様子もなくなった。試しにドアを開けてみる。雨は止んでいた。
_ああ、今日は嫁入りがあったのか。これは縁起の良い。またお目にかかりたいものだ。
見上げた空には嫁入りを祝うように綺麗な虹が架かっていた。
自転車で帰っていると通り雨にあった。
ぽつぽつぽつ、と降ってきて、
とたんにざーっ、と。
「最悪。」
髪から肩からびしょ濡れだ。
ため息。
ふと違和感を感じて自転車を止めて頭上を見る。
気のせいか?
自分サイズの小さな灰色の雲が、すぐ上で自分にだけ雨を降らせている。
ガッと雲を掴むと自転車のかごに入れ、鞄を重しに載せて家まで帰った。
家に着くと、雲を掴んで、
「降らすな。」
と言って家に入った。
テーブルの上で手を離し、
「座れ。」
と言うと、
雲はテーブルの上に降りた。
雲から目が二つ覗き、こちらの様子を見ている。
俺はタオルで頭を拭きながら、お湯を沸かしはじめた。
「インスタントのコーンスープ、いらないだろ?」
いちおう聞いた。
雲は体を少し揺すって、首を横に振っているようだった。
雲はもじもじそわそわ、まるでトイレに行きたいこどものようになってきた。
「なんだ?
降らせたいのか?」
頷くように体を動かす。
チッ、と舌打ちをする俺。
「そこ。
流しの上。」
そう言って流しを指さすと、
雲はそろーっと、流しの上まで行って細かい雨を降らせ始めた。
ため息。
家の湿度が上がりそうだ。と思う。
トポポポポ
カップにお湯を注ぎ、スプーンで混ぜる。
椅子を少し流しの方に向けて座り、流しの方を見る。
「……それで?
どういう了見で俺をこんな目に遭わせた?」
「……………。」
「俺にだけ降らせやがって。」
「……………。」
「夏ならまだいい。
ちょっと涼しくなるし、すぐ乾くし。
でも今の季節はだめだ。」
俺は雲を相手に説教を始めた。
風邪を引いてしまうかもしれない。とか、
濡れたらその後どれだけめんどくさいかとか。
雲は雨を降らせながらおとなしく聞いていた。
ふうっ。
とりあえず言うだけ言って気が済んだ。
「まあ、あれだ。
お前にも役割ってもんがあるかもしれんしな。」
勝手口をカラカラと開けて、逃げるように促した。
雲はおずおずと外に出て行った。
三日後。
おれの自転車の1メートルほど後ろで、またあいつが雨を降らせている。
一体なんなんだろう。
「通り雨」
通り雨
雨雲は
私の街で泣きたい気分だったのか
雨宿りの軒先は、よく見ると色々な発見がある。雨の音、古くなったビルの壁、こんなところにと見つけた路地裏、地下につながる階段と小さなカフェ。
ただ待っているのも味気ない、このカフェでコーヒーでも飲んでいこう。
私は階段を降りてその先の扉を開いた。
お題『通り雨』
「エモーショナルクラウドって知ってる?」
「あー、最近話題の?」
「そう。この前クラスの子のところだけ局所的に雨が降られてるのをみちゃってさぁ」
「えっ!? 実在すんの?」
「実在するみたい。そう言えばその子、彼氏にフラれたとかなんかで」
「えぇ……」
できればそんなモノに出くわしたくないなと思った。だって公開処刑じゃん、その子のところだけ雨が降るなんて。ま、すぐやむらしいけど。
っていう会話をした矢先、サプライズで年上の彼氏が住んでるアパートへ行ったら、女がいた。二人仲良くベッドの中にいる。
私はわざと大きな音を立てて部屋に入る。二人共ぎょっとした顔をして私を見ていた。
「なにしてんの?」
冷たい声音に自分でもひどく驚く。彼氏はあわてた様子でベッドから出てきて
「これには事情があって」
と説明しはじめた。私はスッと急激に自分の感情がさめていく感覚を覚える。横にいる女は笑いながらこっち見てる。きっと彼を陥落させたのだろう。
「マジでキモい」
その女も、好きだった男も。私は勝ち誇った顔してる女に向かって合鍵を投げつけた。
「きゃっ!」
「こんなもの、くれてやる!」
そう言って私は部屋を出ていった。
なんでこんな男なんか好きだったんだろう。年上の大学生で背が高くてかっこよくて、自慢だった。それが他にも女がいるクズだったなんて。
私は自分の男を見る目がなさに涙があふれてきた。どこか隠れられる場所はないか、探していると上から額が濡れる感触がした。続いて肩が、やがてだんだん濡れる面積が広くなる。
自分がいるところだけ雨が降っているのだ。頭上には私の頭の上だけにかかる灰色の雲。
「勘弁してぇ、恥ずかしいぃ」
泣き止みたくても泣き止めない。無駄なエモい展開とかマジでいらない。私は感情がぐっちゃぐちゃになりながら公開処刑雲の下でボロボロ涙をこぼしていた。
突然の通り雨で濡れてしまった。
いけない、どこかで雨宿りしなくちゃ。
とりあえず近場のコンビニへ駆け込み、体を拭くタオルとビニール傘を手に取ってレジに向かった。
ああ、雨なんてひとつもいいことがない。
こんな風な天気でいい気分の人なんてごく少数派だろうな…。
コンビニを出ると、隣のクラスの子を見かけた。
部活も一緒だし、男子にはすごく可愛いって評判の子だけど、あまり話したことは無いし、みんなその子を変わってるって言うから、話しかけづらくもある。
その子は傘をささずに濡れながら歩いていた。その表情に陰りを感じたので、少し迷って、そっと話しかけてみた。
「ねえ、私の傘入る?」
「いいよ、私雨が好きだから。」
確かに変わってるって思う。でも、それ以上に、雨はこの子を飾り立てているようにすら思えてくる。確かにこの子には雨が似合う。
「そうだ、駅まで一緒に行こうよ」
この雨で、この子は磨かれているんだろう。それにこの子は悪い子に見えない。
「いいよ、行こ」
雨の日の出会いに、かけてみるのもたまにはいいかもしれない。
通り雨
通り雨をお題に少し書いてみたけど結局全部消した。通り雨がお題じゃ書くことないし無理やり書いてもつまらなかったから。
なので今日はフリーで適当に書いてみよう。
そういえばマンガワンってアプリで裏バイトとケンガンオメガを見てたんだけどアプリの仕様が変わってどっちも見なくなったな。
マンガワンは先読みにポイントが必要なんだけど仕様が変わってそのポイントを取るのがめんどうになっちゃったんだよな。
要するに先読みしたきゃ金を払えってことなんだろうし実際金を払ってる人もいるんだろうけど俺はそんな金はない。だからもうマンガワンはアンインストールでいいかな。
その点ジャンプラは全話基本無料だからいいな。まぁ無料でも読んでるのはあまりないけど。
こういっちゃなんだけど無料でも読みたくないものって世の中いっぱいあるよな。なんでジャンプラも読んでない作品が多い。
今日の更新も読むものなにもないし虚無の日だ。でも読むものがないのは俺自身の感性が衰えてつまらなくなっているからだろうな。
最近はなにをやってもつまらないし小説も書けていない。小説を書けない絶望と無力感から更に気分が沈んで書けなくなるという悪循環だ。
この悪循環をどうにかしたいけど書けないものは書けないのだ。どうしたものか。
雨が降る
鮮やかに変わった葉を
静かに濡らす
君は
ため息ついて
外を眺めてる
今日は君と
出掛ける
天気が良ければ
最高だった
今日の天気に
君は不機嫌だけど
君と居るだけで
満足だ