踊りませんか?』の作文集

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踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/4/2023, 9:59:30 PM

【踊りませんか?】#65
最後の一段を登ると
夕焼けと金網の間に貴方がいた。
「一緒に【踊りませんか?】」
震えも感じない真っ直ぐ道を進もうとする声
と共に差し出された貴方の手をとって
私は空色を蹴って踊った。
橙色を下にした上品な踊りは
終わりを拒み、長い時間に感じた。
この道しかなかったから選んだ
というと暗く受け止めてしまうが、
この道を真っ直ぐ進もうとしたから選んだ
というと明るい雰囲気がして良い。
そう思わないか?

10/4/2023, 9:58:52 PM

文化祭

男女ペアでのダンス

今の時代にいいのかと疑問に思う

しらばっくれて端で見てる

毎年そう

「あの、踊りませんか」

なんで俺なの

さすがに言えない

「練習休んでてさ、分からないから見てる。ごめんね」

適当に誤魔化す

いつもの事

「間違えてもいいから!お願い!」

無理だってば

しつこいタイプ

苦手

「ごめん、体調悪いから帰る」

めんどくさいときは帰宅

無理だから

「え!大丈夫?保健室まで着いてくよ!保健委員だし!」

めんどくさいな

言えないけど

「ありがとう」

笑顔で誤魔化す

「山田くん、一人暮らし?」

「そうだけど、」

「ご飯作ろうか!?自信ある!」

なんで

よく分からない

そんな仲良かったっけ

「大丈夫、ありがとね」

なんなの

作ってもらってどうなるの

オーバーリアクション

無理

茶色いね、とか言ったら怒られるんだろ

それも分からない

めんどくさい

感情ないの?って

言われ慣れたよもう

反応待ってるんなら

話しかけて来ないでよ

10/4/2023, 9:56:26 PM

【踊りませんか?】

 シャンデリアのキラキラとした明かりに、テーブルへと並べられた豪勢な料理の数々。オーケストラの奏でる音楽が荘厳に鳴り響き、華やかに着飾った人々が思い思いにダンスを楽しんでいる。あまりの場違いさに、ホールの片隅で思わず息を吐いた。
 そもそも僕は市井の育ちだ。それがいきなり侯爵の隠し子だなんて言われてあれよあれよと貴族の屋敷に招き入れられただけでもキャパオーバー気味なのに、こんな上流階級の社交の場に連れてこられたらもうどうにもならない。せめて粗相のないようにと気配を殺す以外の選択肢はなかった。
「ダンスはお嫌い?」
 涼やかな声が耳朶を打った。話しかけられている対象が僕だと気がつくのに一拍遅れて、慌てて声の主へと視線を向ける。不自然に空いてしまった間に怒る様子もなくニコニコと微笑んでいる可憐な少女が、そこには立っていた。
「あ、いえ。そういうわけでは……」
 一応最低限のダンスは仕込まれている。相手に恥をかかせない程度には踊れるはずだ。と、彼女は優雅に一礼をして僕へと手を差し出した。
「それでは私と一曲、踊りませんか? 私、貴方とお話ししてみたかったの」
 ダンスの誘いは男性からするものと習ったけれど、意外とそういうものではないのだろうか。断るのも失礼な話なので、僕は彼女の誘いに小さく頷いた。
「僕でよろしければ喜んで」
 手を取り合って、次の曲の始まりを待つ。ほんの少しだけ周囲の騒めきを耳がとらえたような気もしたけれど、彼女が朗らかに話しかけてくるものだから、そんな些細な事実は意識の外へと外れてしまった。

 ――まさか「私と踊りませんか」なんて気軽に他人を誘ってきて、会話を重ねるうちにすっかりと意気投合した少女が、王位継承権第一位の王女殿下だったなんて気がつけるはずがないじゃないか!

10/4/2023, 9:48:42 PM

踊りませんか?

貴方とわたしの舞踏会はもう時間切れみたいです。

10/4/2023, 9:44:48 PM

お誘い有難うございます。
ただ今まで一度も踊った事がないのでどうなんだろう?
踊っているところを一度見てみたいです。

10/4/2023, 9:26:48 PM

踊りませんか?

「一緒に踊りませんか?」
と、言われた。踊れるわけがないと思った。私は1年前、交通事故で脊髄を損傷し、今は車椅子生活である。リハビリ病院に入院し、やっと家に帰れたばかりである。そんな私に、障害者施設の職員は社交ダンスをやらないかと進める。社交ダンスはステップが重要だ。動かない足でどう踊れと言うのか?
一度、見学に行かないかと言われ、車椅子ダンスをやっている施設に見学に行った。
魅了された。皆、美しく軽やかに、そして楽しそうに踊っている。車椅子の女性を、健常者の男性が見事にリードしている。
車椅子ダンスは助け合ってこそ成り立つダンスである。やってみたいと思った。

そして私の車椅子ダンス生活が始まった。まだまだ、未熟ではあるが、車椅子ダンスを通じて社会参加し、そして、誰もが魅了するダンサーになりたい。

「踊りませんか?」
「もちろんです」、、、。

10/4/2023, 9:00:52 PM

『踊る人々』
踊らされるより踊りたい 傀儡反対を掲げて人々が踊り出す 無視できない大きな波だ 岩壁にひびが入る
そのうち地形も変わるだろう パンゲアの嘆き 山河に抱擁を 疲れを知らないハモンドオルガン 貯めた物なんて すぐ無くなる

10/4/2023, 8:37:06 PM

風が問いかける
        木々が微笑んで
        紅い葉を揺らす
        ステップ踏めば
        心は晴れやかに
        悲しい出来事は
        長くは続かない
        空を見上げたら
        青が澄んでいた
        さあ顔を上げて
        いつの日だって
        ステージにいる
        さあ手を取って
        今日という日を
        最高の舞台に!
                    

       『踊りませんか?』

10/4/2023, 8:30:52 PM

踊りませんか?

私はダンスが苦手だ...あれほど恥ずかしいものはない
高校生の頃、体育でダンスがあった
ソロではなくグループダンスだった
1グループ5人でのダンス...
まだ4人グループに入ろうとしたが
「私も一緒にダンスしてもいい?」
「はぁ?お前が入るとグループが乱れる!!無理!」っと
言われ突き飛ばされた
「痛っ!」突き飛ばされた勢いで転んでしまった
それを見ていた4人グループの1人が
「ダッサwwwミサは軽く押しただけなのに
オーバーリアクションやめろよ!!!」
っと言われ酷く傷ついた
わまりを見ると既にグループ練習が始まっていた
私は1人でその様子を見ていた
すると先生と目があい先生は
「なんでお前1人なんだよ 早くグループに入れ」
「はい今日は〇〇のステップを練習しましょう」
っと授業を始めた
遠くから男子2人女子2人のグループの子が
「私たちと踊りませんか?」
っとお誘いが来て私は
「はい!よろしくお願いします」っといい
授業は無事終わり、私をハブいた4人グループは
どうなったかは知らないけど噂では...

10/4/2023, 8:27:13 PM

踊りませんか?
 はたち代の頃、劇団四季のミュージカルのオーデションに900余人中最終選考10名まで残った。歌をトチリ入団出来なかった。「ワン」とか言う曲をうろ覚えで出鱈目なメロディーで歌った。結構、流行っていた曲だったので
後で「あ~この曲かぁ~」とため息が出た。
 それまで通っていた演劇研修所のバレエの先生は、松竹新喜劇役者の藤山〇んび先生の長女だった。ロン毛の美人だった。マンガ「キャツアイ」の長女に似てた。もう一人助手がいた。これまた美人と言うよりキュートだった。長女先生の親戚が同期生にいた。「長女先生と助手、どっちが良い」と聞かれた。天邪鬼なので「助手」と
応えた。「両方」と応えれば良かった。  Yes, that sounds good !       
 40作目
バレエを、づ~とバレー(ボール)と言っていた(聞く方はいっしょかな?)
藤山さんぴ、と言われたかもしれない徳博🤑
P.S
母校の高校は今年やっとダンス甲子園で優勝しました。阪神とダブルです。
後輩さんには、元宝塚歌劇団員さんがいて、その姉妹に、劇団四季舞台女優さんがいます。
 わたくしの母は宝塚歌劇団に合格したのに、戦後直ぐ、まだ家が貧乏だったので、働きに出なければならなくなり入団出来なかった言っていました。        
               早々

10/4/2023, 8:26:53 PM

『踊りませんか?』(長くなってしまった…)


「というわけですの。ま、貴方には全く関係のない話ですわ〜」

甲高い笑い声と共に継母と異母姉の2人に告げられたのはほんの少し前。
少し頭の中が混乱してしまっているが2人の言ったことを含めて状況を大雑把に整理すると、明日の夜この国で一番大きな夜会があり我が家ももれなく招待されているらしい。

«私も含めて»

「はぁ…これはどうしましょうか」

思わず盛大なため息が漏れこめかみ辺りがキーンと痛む。

私のお母様が病で亡くなったあとお父様が継母と異母姉を我が家に連れて来たのが、私がデビュタントを済ませたすぐのこと。
まだお母様がいなくなってしまったことへの心の整理がついていないのにも関わらずもう新しい女性を連れてきたお父様への不信感と、初日から好き勝手やりたい放題の継母達を見て絶望したのを覚えている。

あれから数年、お母様や母方のおじい様とおばあ様から頂いた高価なドレスや宝石は全て知らない間に継母と異母姉に売り払われ、手元に残ったのは肌身離さず私が持ち歩いていたお母様の指輪とボロボロにされた普段用のドレスと昔おばあ様が見繕ってくださった着れなくなったドレスだけ。
こんな状態で夜会になんて行けるわけが無いという事で冒頭のセリフに戻るのである。

明日の招待状には私の名前も記載されていたと継母が言っていたということは、私にも参加資格がある。
そもそも王妃様が直々に各家に招待状を送ってらっしゃるということは、名前が記載されている者は必ず集まりなさいという意味が含められているのだ。
もし、不参加者が居た場合どうなるのかは私にも分からない。
だけど我が家の肩身が狭くなってしまうのは容易に想像がつく。

「お父様はどうするおつもりなのかしら…」

頭を抱えていると扉をノックする音が聞こえた。
どうぞ、と返事をすると入ってきたのは私が産まれる前からこの家に務めている執事長だった。

「お嬢様、夜遅くに失礼致します。明日の夜会の件について旦那様から言伝を…」

そういう彼の目にはうっすらと怒りが見え隠れしており、眉間には深い皺が寄っていた。

「落ち着いて話してちょうだい。大体は想像しているから大丈夫よ」

微笑みながら告げると彼は目をつぶり少しため息をついたあと

「お嬢様は病に伏せているという事にするので明日の夜会には参加しないように、との事でした。そういうことにすれば王妃様も納得されるだろう、と」

と告げた。
あまりにも想像通りの言葉に思わず笑いがこぼれる。

「そうだと思ったわ。そもそもまともなドレスも無いのに夜会なんて参加出来るわけ無いのにね」

笑いながら言うと彼は更に悲しそうな顔をした。

「そんな悲しい顔をしないでじいや。そうだ!継母達が夜会に行ったあと2人でパーティーを開かない?」

そう言うと彼はすごく不思議そうな顔をし首を傾げた。

「パーティー、ですか?」

「そう、パーティーよ。この前美味しい苺タルトの作り方を教わったの。それをじいやにも食べて欲しくてね。あと街で頂いた美味しいと噂の珍しい紅茶もあるからそれで秘密のパーティーを2人で開きましょう」

想像だけですごく楽しそう!とうっとりしていると彼の目にはもう怒りは見えなかった。

「お嬢様の仰せのままに。…彼女達に気づかれぬよう料理長には伝えておきます。」

そう言うと彼はニコッと笑い

「そういうところは本当に奥様にそっくりです。」

と嬉しそうにしていた。


ー夜会当日

朝からバタバタと慌ただしい様子の継母達を横目に秘密のパーティー会場をどう飾り付けするか頭を悩ませていた。

彼女達の出発直前に呼び出され

「絶対に会場には来ないでちょうだい!そんなみすぼらしいのが我が家に居るなんて知られたら困るんだから!」

と叫ぶ継母と異母姉に続いて

「言伝通り大人しくしていてくれ。その方がお前のためになる」

といかにもお前の事を思っているのだぞという顔で告げるお父様。

「……仰せのままに」

目も合わせず一言だけ告げると3人の顔も見ずそのまま自室に戻った。

「お母様が居た頃はこんな人じゃなかったのに」

とお父様について悩み悲しみ苦しんだ時期もあったのだが、その思いは今の彼を見ているとすぐに消え失せた。
もう私はお母様が亡くなった時の何も分かっていない子供では無いのだ。
…まぁ、お父様の中の私はその時の私からひとつも成長していないのだろうけれど。

「3人とも居なくなったのだしパーティーの準備を始めましょうか」

と、小さく呟いた。
隠れて執事長に頼んで購入していた材料を抱えてキッチンに向かうと料理長がそわそわした様子で待っていた。

「お嬢!準備はバッチリだ!!」

豪快に歯を見せて笑う彼もまた私が産まれる前からこの家に務めている1人だ。
今この家で私の味方をしてくれるのは執事と料理長だけである。

「ありがとう、助かったわ。早速始めましょうか」

悩みながらタルトを作る私の隣で料理長は私へのアドバイスをしつつ隠し持っていた材料を元に2人分の食事を準備してくれていた。
全て完成させたあと飾り付け終わった私の部屋に2人で運ぶ。

「おぉ…これ、全部お嬢が飾り付けしたのか……?」

彼が料理を落としそうになりながら尋ねてきた。

「えぇ、そうよ。どうかしら?変じゃない?」

少し不安になりながら聞くと彼は慌てて

「全く変じゃねぇ!!こんな素敵な飾りが部屋一面に作れるなんてやっぱりお嬢は天才だ!」

と大きな声で褒めてくれた。

「天才だなんてそんなことないわ。昔、お母様とおばあ様に教わったのを思い出して作ったの」

私が笑いながらそう言うと料理をセッティングし終わった彼が飾りをまじまじと見ながら言った。

「お嬢…この飾りはお嬢を腹ん中で育ててる時に奥さんがずっと作っていたやつだ…」

彼は目に涙を浮かべていた。
続けて彼は言う

「…こんなこと言いたくなかったが…もうこの家は終わりだ、お嬢。旦那はもう昔の旦那じゃなくなっちまった。お嬢は知らないだろうが、旦那はあのババア共にせっつかれて敵に回しちゃいけない奴らを敵に回したんだ。王様も王妃様も勘づいてる。」

私が想像していたいちばん最悪な状況だった。
と、同時に心のどこかでそうだろうなと思っていた自分もいる。
また彼は言った。

「だから今日夜会が開かれたんだと思う。この家の状況と旦那たちの持つ情報を探るためにな。そんなわけだから今夜すぐにどうこうなるわけじゃないと思うが、正直先のことは分からない。お嬢が全く関係してなくても、だ。だから俺もおっさんもいい方向に転ぶとはどう考えても思えねぇんだよ。」

続けて彼は言う。

「今夜、アイツらが居ない間に執事長のおっさんと逃げてくれお嬢。昔ここに居たヤツら達と手を組んで、逃げるための馬車も少し狭いが家も準備してある。追っ手を撒くために色々細工もしてある。ちっとばかし遠い地だが俺の故郷だから安心してくれ」

私の知らない間にそんなことをしてくれているなんて思いもしなかった。

継母達が我が家に来たあとたくさんの使用人たちが解雇され、出処の分からないような使用人達が新しく入ってきた。
新しい使用人達は継母達と同じように私をゴミのように扱い、また時には居ないものとして扱った。
解雇された使用人達との接触はお父様がことごとく阻止して来た為、今どうしているか知る術がなかったのだ。

「みんな…そんな……」

大粒の雫が両目からこぼれ落ちる。

「アイツらずっとお嬢のこと心配してたんだ。あのババア共が来たあとの事はぜーんぶ話してあるからな。俺も含めてみんなお嬢のことが大好きなんだ。だから今度会う時はいつもの笑顔を見せてやってくれよ、お嬢。」

そう優しく言いながら彼の大きな手が私の頭を撫でた。

しばらくするとコンコンとノックが聞こえた。
返事をするとゆっくりとドアが開き執事長が入ってきた。

「お嬢様、こちらの準備は終了致しました。料理長から聞いていると思いますが、パーティーを終えたら……行きましょう」

小さく頷いたあと

「これがここでの最後の晩餐ね」

と呟いた。

3人で談笑しながら食事を終え私が作った苺タルトと執事長が入れた紅茶をゆっくりと楽しむ。

「お嬢の作る苺タルトが世界で1番美味い!」

「本当?作るのは初めてだったのだけれど上手くいって良かったわ」

「…生前、奥様もケーキを作るのがお上手でした。受け継がれているのかもしれませんね」

そんな会話をしていると執事長がおもむろに立ち上がり部屋を出ていった。
料理長と不思議に思っていると執事長はドレスを抱え戻ってきた。

「じいや、それはいったい…?」

そう訪ねると彼は答えた。

「これは奥様がお嬢様を出産なさる前に将来お嬢様が着るようにと丹精込めて作られていたドレスです。彼女達に見つかる前に隠しておりました。お嬢様、失礼なお願いだと思いますが是非これを着ていただけませんか?」

そう言って執事長は私にドレスを渡してきた。

「実はこの部屋は元々奥様の隠れ部屋でした。旦那様の目を盗んで今日みたいに私と奥様2人でお茶会を開いていたんですよ。まさかお嬢様もここでパーティーをしようと仰るとは思いませんでした…。やはりお嬢様は奥様の娘ですね、本当にそっくりに育たれて……」

涙ぐむ執事長と泣くのを必死に堪えようとしている料理長。
ゆっくり手元のドレスを見るとなんだか見覚えのあるものだった。

「これ…もしかして……」

「お、お嬢も気づいたか!それは奥さんが棺の中で着せてもらってたお気に入りのドレスとお揃いだよ。お嬢が大きくなったら一緒に来てパーティーに行くのが夢だっつってたんだよ。」

そう、お母様は1着だけ特別に気に入っていると言っていたドレスがあった。
それは結婚する前にお父様がお母様にプレゼントしたというゼラニウムのような真っ赤なドレス。

「……わかったわ」

部屋を出て溢れそうな涙を堪えながら着替えを済ませ2人が待つ部屋に戻る。
目を見開いたまま固まる2人に

「ど、どうかしら?お母様みたいにスタイルは良くないから似合ってないかも…」

と、不安になりながら言うと

「「似合ってます!!!!」」

2人同時に食い気味に叫ばれた。
口々に褒めてくれる彼らに戸惑いながらも少し嬉しくなっていた。

「せっかくお嬢がドレスを着たんだから2人で踊ればどうだ?今日はパーティーなんだろう。俺は踊りなんてわかんねぇけどおっさんはわかるだろ?ほら、曲をかけてやるよ!」

と、料理長が急いで曲をかけ始めた。
どうしようかと悩んでいると執事長が決心したように頷き、私に近づいたあと自分の胸に手を当て軽く頭を下げた。
窓から差し込む月の光がスポットライトのように彼を照らしていた。

「お嬢様、ぜひ私と踊りませんか?」

優しく私の手を取りエスコートをする執事長。
私のダンスレッスンをしてくれたのはこの執事長だったなと思い出しながら彼に身を委ねる。
踊りきると部屋一帯に静寂が訪れた。
一番最初に口を開いたのは執事長だった。

「お嬢様、そろそろ時間です。…行きましょうか。」

その言葉に頷くと執事長と料理長が全てを手早く片付けた。
私も元着ていたボロボロの普段着に着替えドレスを荷物に加えた。

「お嬢、俺まで一緒に行くと大事になりそうだから隙を見てあとから合流する。絶対にだ、約束する。だから逃げ切ってくれ。おいおっさん、頼んだぞ」

小声でそう言うと料理長は私の頭を撫で執事長の肩を叩いた。

「もちろん、私の命に変えてもお嬢様は守り抜く。お前も……簡単に命を落とすなよ。」

同じく小声で執事長が言うと料理長は鼻で笑い暗闇に溶け込んで行った。
準備してくれていた馬車に2人で乗り込むとすぐに走り出した。


「ねぇじいや、お母様が好きだった花を覚えている?」

「奥様はゼラニウムがお好きだったと記憶しております。」

「そう…お母様が好きな赤のゼラニウムの花言葉はあなたがいて幸せなのよ」

「なるほど、奥様が好きだと仰っていた理由が納得できますね。」

「あとね、私が好きな紫のビオラの花言葉はね…


〖揺るがない魂〗


ーFin

10/4/2023, 8:09:38 PM

此処何処だよ!?

てか、男なのに何故女物の服を着ているんだ俺は。

まぁ、髪が少し長いし....背も普通の男より低いだけだし。

取り敢えず出る方法を探さなくては!

「うぅ、此の服装動きにくい......はぁ」

「溜息をつく程暇かな?此の招宴は」

「うわっ!誰だ手前!」

後ろから背が高く無駄に顔の良い男がいた。

服的にここの主催者か貴族の連中ってとこか?

「私は翡翠と言います、良ければ私と踊りませんか?」

「男なんですけど」

「容姿など関係ありません。私が貴方と踊りたいので
す」

「踊ったこと無いですが、其れで良ければ」

「安心して下さい、私がフォローします!では、行きま
しょう、お姫様」

「俺は男です!/カァー」

# 142

10/4/2023, 6:58:58 PM

じゃあね と言った君の顔はなんとなく滲んでて
僕の瞳の海で静かに漂っていた
この香りを嗅ぐ度に思い出すのは君の姿
褪せない 離れない
君はずっと楽しそうに踊っていたんだ

あまりに当たり前にあるから
あまりにキラキラしているから
それなのに手を伸ばせば届くような
距離感で居てくれるから

君の楽しいが広がってく
あの空間だけが宝物で

オレンジの光に包まれてく
それすら知らないまま


空っぽになった僕の肩を冷たい空気が押す
誰かに頼れないと知った日 鼻がひどく痛む
笑顔で別れたはずなのに
こんなに思い出すのは
君の姿探すのは いつになったら辞められるんだろう

新しい風が僕らの空間に流れ込んで
振り向いちゃいけないと
今を見つめようと
投げかけてる

僕の楽しいが広がってく
こと君も喜んでくれるかな

淡い青色に染まってゆく
紫色の影を伸ばして

儚いとかあっという間とか
何度も聞いたその感情を
今になって噛み締めてるんだ

前を向いて 君がしてくれたように
踊りたいから

10/4/2023, 6:31:42 PM

踊りませんか

どうする?好きなようにしたらいい。
アレがいい。好きにしたらいい。

ん? 僕の思い通りに進んでる。ても、ちょっとまてよ!

僕は、妻の手のひらで

踊っていたのか
毎日、毎日。

たまには 踊りませんか?僕の手のひらで。

ん?そう思う事が

僕が踊らされている証だね笑

10/4/2023, 6:12:43 PM

「一緒に踊りませんか?」
そう聞かれてふと我に返った。
見ると、目の前にイケメンが立っていた。

10/4/2023, 5:52:29 PM

ーー俺と踊りませんか?


カッコつけて誘ってくれているが盆踊り会場である。

----------

平日の夕方、世のお子様の視線を捉えて離さない、某・愛と勇気だけが友達と謳う国民的ヒーローを模したお面をクイと少しだけ上げ、彼は私に向かって大仰に一礼してみせた。

へ?と呆気に取られていると、返事を返す前にツイと恭しく手を取られ輪の中へ誘われる。

浴衣の裾と、カラコロと涼しげな音を響かせる下駄を気にしつつ、手を引かれるまま彼の後ろに続き、踊りの輪へと加わることになってしまった。

やぐらからはお腹の底に響き轟く太鼓の音と、滑るように風に乗り吹き渡る笛の音色。

体に染みついた旋律。
自然と手が、足が、視線が音に乗る。

周りでは、幼子達が笑いながら見よう見まねで手足をばたつかせ、老人達が余裕といった表情で力強さと優美さを纏い、踊りの輪を粋に華やがせる。

連綿と続く変わらない祭りの夜。
目の前には私同様、やはり完璧に踊りこなせている昔馴染みの背中。

幼い頃から親しんだ私達の故郷の踊り。
二人とも地元を離れて久しいが、きっと私達は、一生この旋律を忘れることはできないんだろうと思った。

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目の前で真剣に踊っていた彼が、前触れなく顔だけこちらへ向けた。

彼の背中をぼんやりと見つめながら、そんなとりとめのない考えに耽っていた私は、その強い視線に不意を突かれて軽く目を見張る。

バチリ、と目が合って数秒、私はなんだか大声で笑い出したくなった。


お城じゃなくて地元のやぐらで、
管弦楽じゃなくてお腹に響く太鼓で、
手を引いてくれる王子様じゃなくてこっちみて爆笑してる某アンパンのお面かぶった幼馴染だけど。

全然まったくロマンチックじゃないけど。

なんか嬉しいなって思って。



『踊りませんか?』
/ロンド(盆踊り)

10/4/2023, 5:52:26 PM

すっかり慣れた動作で手を差し出すと、眉を寄せた彼は無言のまま手を重ねてソファから立ち上がった。腰を抱かれ、距離がぐっと近づく。
 私はこの時間が好きだ。嫉妬で満ちた彼と踊るこの時間が。私が踊るのを欠かさず見に来るくせに、他の男と踊っていることに欠かさず拗ねているのだから可愛くて仕方がない。
 ステップは適当。ダンスホールはマンションのリビング。BGMは気ままな鼻歌。誰に見せるわけでもなく、ただ彼と踊るためだけのダンスだ。動きは合っていても合っていなくてもいいし、そもそもコンクールでこんなダンスは踊らない。
 踊ってるうちに彼の顔が少しずつ和らいでいく。ここまでゆるゆると素で踊る様を見られるのは自分だけだと実感するにつれて安心してくるのだと言っていた。
 可愛い可愛い私の恋人。私が踊るのは貴方だけよ。


『踊りませんか?』

10/4/2023, 5:26:07 PM

運動があまり得意ではなく体も小柄で体育は苦手だ。
前倣えも先頭だと腰に手をあてて非常に恥ずかしい。
そんな憂鬱な体育の授業だが、珍しく心待ちにしている。
体育祭でやることになったオクラホマミキサーの練習があるからだ。
クラスのあのコと手を繋げる、想像するだけで胸が熱くなってくる。
先週は運悪く順番が回ってくる前に曲が終わってしまい、非常に悔しい思いをしただけに今日こそは、と期待が高まり妄想はフライング気味に踊りだす。
手を取り、跪き、僕と一緒に踊りませんか。

先生「今日は女子の欠席で男女数が合わないから、男子の前から1名は女子の方に加わって。」

………。



踊りませんか

10/4/2023, 5:23:38 PM

#踊りませんか?

“踊りませんか?”
秋風が誘う
髪にまとわりつきながら
スカートを巻き上げながら
ひゅるり…ひらり
赤や黄色の落ち葉を
巻き上げるように
私のココロを
乱すかのようで……

10/4/2023, 5:05:15 PM

私が絶望に落ちた時、彼はいつも、底抜けに明るいが下手なダンスで私を笑わせようとする。
確かに笑える。
私を笑顔にすることに真剣で、必死で、その愛情の深さに、心底安心するから。

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