気分屋の現実逃避日記

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【踊りませんか?】#65
最後の一段を登ると
夕焼けと金網の間に貴方がいた。
「一緒に【踊りませんか?】」
震えも感じない真っ直ぐ道を進もうとする声
と共に差し出された貴方の手をとって
私は空色を蹴って踊った。
橙色を下にした上品な踊りは
終わりを拒み、長い時間に感じた。
この道しかなかったから選んだ
というと暗く受け止めてしまうが、
この道を真っ直ぐ進もうとしたから選んだ
というと明るい雰囲気がして良い。
そう思わないか?

10/4/2023, 9:59:30 PM