【ありがとう、ごめんね】#92
ごめんね、ありがとう。
これが私の口癖で、なんなら
ありがとう。
なんて最近は言っていない。
でも、貴方は違った。
私の名前を呼んで、私の目を見て、
話してくれた。
こんなの始めてで、生きた心地がした。
その時は、初めてながらに
笑顔で返事をした。
ありがとう、ごめんね。
【光と闇の狭間で】#91
あんなところで
「泣かないで」と叫ぶのは、卑怯だ。
では私も叫んでも良いのだろう。
『どうか、行動を否定しないで』
『どうか、夢を否定しないで』
この二つだけは願っても叶わぬ願いなのか。
だから現実は卑怯なんだ。
光を持って生まれ、いずれ闇を歩む。
人間の宿命なのであろう。
じゃあ、何故だ、何故なんだ。
光を持ったまま、闇を歩めぬものなのか。
光よ、夢よ。
貴方を手放す前に。
闇よ、現実よ。
貴様を蝋燭の光さえもなく歩む前に。
『夢だけは、否定しないでほしい。』
【愛情】#90
儚く散る愛情の欠片を
誰かが拾ってくれるだろうと信じていた。
拾ってくれたのか、たまたま触れたのか
それは定かではなかった。
だか、あの人だという確信はあったのだ。
周りを見渡せば、様々な欠片が落ちていた。
友情、家族愛、絆、愛情。
振り返れば、殺意までに。
どれも透き通るように見えた。
どれも綺麗だと思った。
それでも、触れようとする私の指先からの
磁波で逃げていく欠片が、ただ一つあった。
きっと、最後のお告げだったのだろう。
もう一度、もう一度、辺りを見渡そう。
あぁ、どれも美しいじゃないか。
どの愛も、どの愛情も、どの愛し方も。
私は、あのお告げに
気づくことのできなかった愚者であるが、
無限の欠片を映した眼を持った賢者である。
濁る眼の先には愛情の欠片がある。
私はそれに頷き、身体を180度回転させた。
【太陽の下で】#89
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【どうすればいいの?】#88
焦ってはならない。
落ち着いて、何も考えない時間を作る。
作れないのならば、今すぐにする。
少しでも良い。
自分の休暇を作ろう。