【宝物】#87
君が僕に好きだと言ってくれたのは
あの晩だった。
君が僕に対して言った言葉は
僕の宝物だ。
次に会った時の君の姿は
そりゃあ美しかったさ。
本当だよ。
あぁ、そうだ。
鮮やかな君を神は嫌ったんじゃない。
羨ましいと心から思ったから、
僕より先に君の心を奪いたかったから、
僕は負けてしまったんだな〜。
参ったよ。
またいつか会おう。
それまで僕を思い続けてほしい。
愛してる。
【キャンドル】#86
君の愛が熱すぎたみたい。
【たくさんの想い出】#85
命は大切なものってよく言うよね。
でも、もう私それ聞き飽きた。
だから、ね?
そうだ、走馬灯ってなったことある?
あれね、面白いよ。
本当に0.1秒くらいで
写真がパパパって変わって。
いつも、いつも思うんだよね。
ここまで準備して、
ここまで考えて、
ここまで頑張って、
いままで我慢してきたからさ。
生きてればなんとかなる
って気づくのって最後じゃん。
タイミングが悪いよ。
あ、まって。
これから死のうとしてる君へ。
死ぬことはだめじゃない。
でも、良いことが…って反論する気もない。
私は見えない君の人生の保証はできない。
だから、どうか、
最後まで好きなように生きて。
もし気が向いたら、生きてみてね。
これから生きようとしてくれてる君へ。
いつもよく頑張ってる。
頑張ってないしとか、そんなことないよって
言ってばかりだけど、本当にすごいよ。
これからも見えないところからだけど、
応援してる。
【冬になったら】#84
雪は降るだろうか。
降って欲しくないと思う気持ちが、
涙腺をゆるめる。
あんなに好きだった雪も、
針のように見えてくる気がする。
今年の冬は、家でのんびり過ごそう。
そうだ、去年できなかった…
頬を伝っていく涙を、
冷たい人差し指で拾う。
温かい君の手を、恋しく想う。
【はなればなれ】#83
もともとそうだったのに、
はなれなれな感じがする。
何も変わってないから、
なんだって気づいた。
でも、変わってしまったら
消えてしまう気がして。
冬の空気を舞うゆきんこ、
あれが薄く存在するように。
貴方の境遇を越えられない
私も弱かった。