all fiction

Open App


じゃあね と言った君の顔はなんとなく滲んでて
僕の瞳の海で静かに漂っていた
この香りを嗅ぐ度に思い出すのは君の姿
褪せない 離れない
君はずっと楽しそうに踊っていたんだ

あまりに当たり前にあるから
あまりにキラキラしているから
それなのに手を伸ばせば届くような
距離感で居てくれるから

君の楽しいが広がってく
あの空間だけが宝物で

オレンジの光に包まれてく
それすら知らないまま


空っぽになった僕の肩を冷たい空気が押す
誰かに頼れないと知った日 鼻がひどく痛む
笑顔で別れたはずなのに
こんなに思い出すのは
君の姿探すのは いつになったら辞められるんだろう

新しい風が僕らの空間に流れ込んで
振り向いちゃいけないと
今を見つめようと
投げかけてる

僕の楽しいが広がってく
こと君も喜んでくれるかな

淡い青色に染まってゆく
紫色の影を伸ばして

儚いとかあっという間とか
何度も聞いたその感情を
今になって噛み締めてるんだ

前を向いて 君がしてくれたように
踊りたいから


10/4/2023, 6:58:58 PM