『距離』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もう12月、この間やっと念願の大学に入学したのに
もう一年が終わろうとしている。
気づいたらきっと
大学生じゃなくなってるんだろうなって思う。
将来は憧れの先生のように
1人で頑張ろうとしている子を支えられるような
そんな先生になりたい。
そんな夢があるけれど、
夢と現実の距離ってどのくらいなんだろう。
本当に先生になれるかな。
誰かの思い出の中に出てくるような先生になりたい。
子どもたちの未来に携わらせてほしい。
憧れの先生と卒業の時にした約束、
きっと先生は
私にそんなこと言ったの忘れてるだろうけど、
『焦らないこと、
自信を持つこと、
努力をやめないこと』
まだまだダメダメな私だけど
絶対先生に追いつくからね。
先生みたいな、じゃなくて先生を超えるからね。
「ソーシャルディスタンスを守って…」
と言われてから早くも約4年が過ぎた。
明日からテストが始まる今、「もう一度オンライン授業に切り替わっちゃったりしてもいいんですよー」なんて思ってしまう。
友人と距離を置きたくはないが、テストとはぜひ距離を置かせていただきたい。
触れられるのに
届かない言葉
終わりの合図
『距離』2023/12/029
結婚して地元を離れ
未開の地で暮らして6年
友達とはなかなか会えず
新しい土地で
改めて友達を作る機会もなく
もういい歳なので
めんどくさいというのもある
でもさすがに寂しくなってきた
わたしの世界は狭い
会社員だけれども狭い
案外心地よかったりもする
なんて自己中心的なのか
他愛のない話を
馴染みの友達と楽しみたい
Twitterにて、FFになりたい人がいた。この隙間を、この距離を埋めてみたいが、相手はなかなかフォロバしてくれない。別にフォロバ目的でフォローしたわけではないので構わないのだが、他の人には比較的直ぐフォローしているのをみてしまった。あなたとの距離はこんなにも遠いのに、その人とはとても近いように感じた。何でネットのこんな距離感に執着しているのだろう。もうどうでもいい。
それに、どうやら私はあなたに嫌われているみたいだ。なら、関わらないでおこう。その方が、あなたにとっても楽でしょうし。そう思い、私はその人をミュートした。フォローを外さなかったのは、どうしても距離をこれ以上離したくないという、私の悪足掻きなのかもしれない。
#距離
ありきたりな話。
親友は私がいくら遠くに行っても、いつも私の後ろに着いてきた。それは私が好きだからというより、ただ人からの離れ方を知らないのであった。執着に近いものでもあった。非常に絶妙なのであった。
高校生になる。
人の心の醜さを知り、欠点が嫌に目に付く。頭にこびりついた人に対する恐怖。畏怖。それを私の目線は誰よりも鮮明に覚えている。
ざあざぁと雨が降り続ける雨音は、まるで人を小馬鹿にしているようで、地面に飛び散る水滴はあまりに乱暴で。
傘を引きずったまま、振り返ることも出来ない距離のまま、ずっと。
「距離」
距離が近すぎるのも、距離が遠すぎるのも。
いずれにせよ時間が経つと嫌になる。
なら、近すぎず遠すぎない「距離」が理想的。
それが難しいからみんな悩んでるんだ
距離
わたしの一歩
きみの一歩
アリんこの一歩
ゾウさんの一歩
それぞれに一歩ずつ歩み到達する距離は違うけど
みんながいつか来る自分のいのち終わりのために
日々歩んでいることに違いはない
なんてね
『距離』
近くて遠い距離
なんて可愛い言葉じゃなかったの
私は貴方のことを愛してやまなかったのに
貴方は私のことを''可哀想な子''だからと言った
可哀想だから優しい距離感で接してたなんて
優しくもなんともないわ。
いまは心の距離も
物理的な距離もすっかり離れてしまったけれど
貴方の偽りの優しさがいつまでも恋しい。
嘘でもいいから
手の届く距離にいて欲しい
なんて思う私はどうしようもない
距離
メガネ・・・やっぱり、そこにあったか。
深夜1時過ぎ、唯一LINEの友だちに載ったままになっていた元同僚からの返信を眺めながらつぶやく。
そして、2つのそれぞれ真逆に向いた気持ちが同時に沸き起こる。
ないならないで、日常生活に困る程ではないが、置き忘れているのが前の職場、、、って、、、気持ちが落ちる。
・・・取りに行かなきゃダメだよな、やっぱり。
正直、数ヶ月前に面接の時あれだけやる気と仕事への情熱を語ったにも関わらず、試用期間の3ヶ月間だけ在職して、使えないダメな見本のような辞め方をした事を、今だ引きずっている。、、、今更どの面下げて、、、カッコ悪すぎる、、、。
・・・これが、ネがディブな嘘偽りない気持ち。
取りに行く、、、正当で何一つ不自然さや不純な動機を感じさせないで、会いにいける。、、、差し入れとか、持っていって、、、想像しただけで、気持ちが上がる。
・・・タイミング、絶対はずせん。会社に居る時間、、、お昼か?
そんなことを、考える時間が楽しくてしょうがない、、、。
正直、あの人がいたから、試用期間の3ヶ月間、出勤することができたようなものだった。一目惚れという感情が人に及ぼす影響に、今更ながら感心する。、、さぁ、なんて言って誘う?、、、どんな理由があれば会ってくれる?
・・・これも、ポジティブな嘘偽りない気持ち。
それぞれの気持ちが、日に日に、お互い真逆の方向へ大きく広がっていく。どっちも、自分の気持ちに変わりはない。 それぞれの気持ちが、真逆
に引っ張り合うから、一歩も動くことが出来ない。
・・・前の職場まで、車で10分。
この距離が、自分にとって遠いのか近いのかは、未だ動けないままの自分にはわからない。
きっと、あの人との距離が遠ければ遠いほど、近ければ近いほど、気持ちは大きく揺れ動く。
きっと、距離が気持ちの方向や大きさを支配している。
だったら、自分が感じたい方向へ、自分が行きたい場所へ、自分で動けば、その距離を好きなように自分でつくっていくことが出来る、、、どんな距離でも。
すげぇ、・・・思うがままじゃん。
ナリスケ
書くことは、そんなに好きではない。いろいろ考え過ぎて、書く前から重い気分になってしまう。
小学校1年の初めての遠足で、猿島に行った時、私のお弁当のそばに猿がうんちをして、みんなで笑ったというような作文を書いて、先生にほめられたことを覚えている。
その先生は、いつも学校放送の作文発表に出してくれて、他の人を出す時にには、次はまた出すからねというようなことを言ってくれた。
それ以後、作文や文章表現で心に残る思い出は全くないい、書くのは苦手と感じてきた。
今も、進んで書きたいという気持ちは全くないのだが、心に浮かんできたことや思い出した出来事が何だか外に出たがっているような気がして、書いてみようかなと思い始めている。
【距離】
おいて行かないで
頑張るから
今よりもっと頑張るから
捨てないで
だけど現実は残酷で僕とみんなの間には距離ができた
いつかもうみんなの背すら見えなくなってしまわないかと不安で寝る時間だって削って努力した
なのに不器用な僕は何一つみんなに敵うほどは出来なかった
いつしか僕は暗闇の中で独りぼっちになっていた
誰か誰でもいい
僕の隣を一緒に歩いてよ
へんてこな講義を取ってしまったと後悔しても、単位は必要なので後戻りは出来なかった。
先々週は引き寄せの法則について学び、先週はテスラとエジソンの電力を巡る争いについて学んだ。今週は何が飛び出るのだろうと思ったら、パーソナルスペースについてだった。
講義の半ば、恋人がいない人という条件の元、教授に指名されて黒板の前へと出ていく。自分の他にもう一人、大原という女学生が立候補して前に出てきた。哀れな単位難民なのだろう。
大原さんと三メートル程の距離で向かい合うよう指示される。向かい合う二人をよそに教授はパーソナルスペースの説明を続けた。簡単に言うと、他者に近づかれると不快になるスペースのことらしい。
「五十センチずつですか?」
教授に確認する。大原さんに少しずつ近づいていき、不快だと言われるまでそれを繰り返すことで、パーソナルスペースの大きさを測ろうということらしい。酷い話だ。
まず一歩目。
「大丈夫です」
二歩目。
「大丈夫です」
アクションを起こす度に無責任にざわめく教室を無視しながら、三、四歩目をクリアする。
五歩目はかなり勇気が必要だった。大原さんとの距離は小さい前へならえ程度に縮まり、どちらかのバランスが前へ傾けばもつれ合って倒れてしまいそうだった。
「大丈夫です」
教室から歓声が上がる。完全に見せ物気分だ。
「あの、普通にこっちが照れるんですけど」
大原さんの視線から逃れるように身を捩らせて教授に申し出たけれど、男側の意見は聞き入れないということで続行になった。実に時代錯誤だ。
五十センチ縮めると触れてしまうので、もう半分だけ前に出ることになった。靴一足分を目安に慎重に前へ踏み出す。
自然と息が詰まるような距離感。黒板の方へ視線をずらして空気を求める。シャンプーなのか香水なのか分からないけれど、微かに爽やかな香りがした。
「……大丈夫です」
「大丈夫じゃないです!」
両手を上げてバックステップの要領で後退りする。教室は様々な種類の笑い声がこだまして、教授の拍手がトリを飾った。
その後は、肩が触れてしまいそうな距離で横並びにさせられて、正面と横ではパーソナルスペースに差が出るのだと説明がされた。
災難な講義だったけれど、終わってしまえば諦めもつく。周りに何かを言われる前にと思い、さっと机の上を片して教室を後にする。
「あの、すみませーん」
とりあえずご飯にしようと食堂への道を歩いていると、後ろから声をかけられる。さっきの講義で何度も聞いたので、声の主には覚えがあった。
振り返ると、大原さんが息を切らせて近づいてくるところだった。
「あの、食堂でご飯食べるんですか?」
「そうですけど」
「よかった。よければ、一緒してもいいですか?」
何がよかったのかは分からないけれど、自分のやることは特に変わらないので了承した。
「講義の出席日数足りてないの?」
食堂で並んでいる間、興味本位で聞いてみる。
「どうしてですか?」
「いや、あんなのに立候補してたから。余程評価が足りてないのかと」
よもぎ色のトレイを二人分取って、一枚を大原さんへと流す。大原さんは小さく頭を下げて、賞状みたいに恭しく受け取った。
「あー、そっか。そうですね」
ゆるやかな空気の返事は、宙を彷徨って消えた。
「大変だね、お互い」
フルーツとサラダ、ネギトロ丼を載っけて会計を済ませる。中心は幾つかのグループが大挙して騒がしかったので、人の寄り付かない端っこのカウンター席に二人並んで座る。
「そうですね。これから大変そうです」
大変そうだという言葉のわりに、大原さんは微笑みを絶やさない。
いただきますと手を合わせてから、しばらくは黙々とご飯を頬張る。
「そういえば、講義の時『大丈夫じゃないです』とか言ってごめん。こっちも頑張ってたから出ちゃっただけで。別に嫌だったわけじゃないです」
隣に存在を感じるのが面映ゆくて、そっぽを向いてしまう。
「私の方こそ、ごめんなさい。面白くって、つい頑張っちゃいました」
くすぐったい声だった。
Tシャツの裾を引っ張られて、彼女の方を見やる。こちら側にぐっと彼女の身体が傾けられて、あの時と同じような香りがした。
「今も、結構頑張ってるんですよ?」
何も理解していないのに「なるほど?」と相槌を打った。触れてはない。まだ、触れてはいないだけの距離で、彼女は恥ずかしそうに微笑んだ。
私は、歩いた、ただひたすら歩いた、時には、立ち止まることもあったが、それでも歩いた、悲しいときも、腹が立ったときも、ただ、どうしても、1歩が遠い時には、道端の小さな花をみつめる、誰にも知られることもないのに、オシャレをしている花を、私は、歩いた、歩き続けた、気がつけば開けた場所についていた、私の、人生の歩く距離は、まだまだつづいていく。
「いっーーぽっ!」
俺の後ろをちょっと遅れて歩いていた君が突然ジャンプして俺の横に並んだ。
「なに?」
「一歩追いついた。これで並んだよね、君の誕生日まで」
ああ、確かに。
俺は笑って君の手を握る。真昼間。人通りもそこそこある。君はギョッとした顔を浮かべて俺を見上げた。
「ちょっとっ、」
「なに? 良いじゃん、歩こ。ずっとこうして。先まで――生まれてくれてありがとう」
次に俺の誕生日が来てまた君を追い越しても、俺たちはただまっすぐに共に隣を歩いていく。
君は一瞬泣きそうに顔をくしゃりとして、それから笑った。
俺の手を強く握り返してぶんぶん振りながら、もう大好きなんだから!と叫んだのだった。
▼距離
ガラス一枚なのに。
「これで良かったんだよ」
その声は余りに穏やかで。
「誰も死なずに済んで良かった」
自分はこれから死に向かうというのに。
「これが唯一の道なんだよ」
そんな筈が無い。そう叫びたいのに言葉が喉の奥にしまい込まれてしまうのは、自分が何を言ったところで彼の意思を変えることは出来ないのだと分かっているからだった。
「君と会えるのは今日が最後だけれど、君との時間は私にとってかけがえのないものだったよ」
そんな言葉は欲しくない。拳でガラスを殴りつけても、彼は身動ぎ一つしないで、微笑んでいる。
「あの方をよく支えて差し上げてくれよ」
そんな事を、笑いながら言うから――。
ガラス一枚隔てただけの面会が、何億光年も離れた宇宙からの最後の通信のようだった。
END
「距離」
#距離
最近は君と関われると嬉しくて、とっても幸せ。
だけど、君は嫌そうな顔をする事もあるし、嬉しそうに笑ってくれることもある。
僕と君の心との距離はあと、どれくらい?
たまに、帰りたくなる。
此処より陸路で東へ進み、海を渡った先にある、
極東と呼ばれる、私の故郷に帰りたくなる。
今、この大陸の国は他国に侵攻している。
侵攻は周辺の国々を滅ぼし、飲み込むまで続く。
国々を完全に飲み込み、安定するまでは帰れない。
其れが達せられるのは、最低でも十五年後の事だろう。
其れまでは、帰れない。
この侵攻は、永き戦乱の世を終わらせる為のものだ。
幸い、この国の大王は人の痛みを知る人だ。
だからこそ、この永きの戦乱の世を終わらせようとして居られる。
私は、この国に恩がある。
その恩を返す為に…私は此処で生きている。
あと、何万人の人々が犠牲になるのだろうか。
この大陸に平和は、本当に訪れるのだろうか。
それらを考えるだけで、辛くなる。
大王や其れに尽力する人々は、この苦しみをどうやって……
乗り越えているのだろう。
「距離」
あの日君と初めて会った瞬間から恋に落ちた
初めはお互い恥ずかしそうに「おはよう」と一言から始まる
些細な事がきっかけで連絡先を交換し気づけば君の事を目で追っていた。
毎日1日1回は話すようになり休みがあえば2人でお出かけもするようになった
いつからだろう君との距離がこんなにも近くなったのは
(あ……今、線ひかれたな)
柔らかな夕日の差し込む教室の中
さらりと笑って目を伏せる先生
少し手を伸ばせば触れられそうなくらい
近くにいるというのに
間に横たわるたった3歩程度の距離が
泣きたくなるくらいに遠かった
「お前なら大丈夫だよ」
頑張りな、とポンと頭に手を置かれる
「はい、先生」
滲む目元を誤魔化すように
にこりと微笑み返事をした
はい
はい、先生
いい子でいるから
絶対に間違えたりしないから
だからお願い
もう少しだけ
『距離』
/そばにいさせて